HP 27f 4Kディスプレイは、27インチサイズの4K(3840×2160ドット)ディスプレイです。映像は非常に高精細ですが、27インチなら文字が小さくて見えづらく感じることもありません(人によってはスケーリング調整が必要)。フルHD(1920×1080ドット)4枚ぶんのデスクトップを使えるので、作業効率もアップするでしょう。
![HP 27f 4K ディスプレイ スピーカー](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-139.jpg)
画面が大きくて使いやすい27インチの4Kディスプレイ
ただし、映像品質はあまり高くはありません。文字中心の作業には十分ではあるものの、色味を重視する作業には不向きです。とは言え、セール時のポイント還元を含めた実質価格では非常にお得(「まとめ」の項で説明)なので、入手する価値はあります。
ポイント
- 😄 スリムなデザイン
- 😄 楽天で安く買える
- 🙄 VESA非対応
今回は筆者が購入した実機を使って、外観や映像品質、実際に使った感想などをレビューします。
スペック
スペック
画面 | 27インチ、3840×2160ドット(4K) |
---|---|
パネル | IPS 非光沢 60Hz |
コントラスト比 | 1000:1 |
色域 / 輝度 | sRGBカバー率 99% / 300nit |
映像入力 | HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2×1 |
スピーカー | なし |
チルト / スイーベル | 下5度~上26度 / 左右45度 |
ピボット機能 | なし |
高さ調節機能 | 0~100mm |
VESAマウント | なし |
サイズ / 重量 | 幅613.6×奥行き193.6×高さ501.3mm / 約4.8kg |
付属品 | 電源ケーブル、HDMIケーブル、保証書など |
パッケージと設置
![HP 27f 4K ディスプレイ パッケージ](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-100.jpg)
HP 27f 4K のパッケージ
![HP 27f 4K ディスプレイ パッケージ](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-102.jpg)
27インチタイプとしては、標準的な箱の大きさです
![HP 27f 4K ディスプレイ 付属品](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-104.jpg)
パネル以外の付属品。付属する映像系のケーブルはHDMIのみ
![HP 27f 4K ディスプレイ スタンド](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-105.jpg)
設置にはまず、スタンドにベースを取り付けます
![HP 27f 4K ディスプレイ スタンド](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-107.jpg)
パネル背面の接続部分にはめ込めばOK
本体の外観
デザイン
![HP 27f 4K ディスプレイ 外観](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-109.jpg)
HP 27f 4K の外観。ベース部分はややゴツいのですが、そのほかはかなり細身でスッキリとしています
![HP 27f 4K ディスプレイ 背面](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-108.jpg)
背面
![HP 27f 4K ディスプレイ VESA](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-115.jpg)
VESAマウント非対応のため。ディスプレイアーム等は使えません。サードパーティー製のアダプターは存在しますが、メーカー保証の対象外です
![HP 27f 4K ディスプレイ 側面](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-110.jpg)
側面
![HP 27f 4K ディスプレイ パネル](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-116.jpg)
パネル部分は極薄
![HP 27f 4K ディスプレイ ベゼル](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-120.jpg)
ベゼルはかなり細く、画面周りがスッキリとしています
可動範囲
![HP 27f 4K ディスプレイ 高さ](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-112.jpg)
高さ調節は0~10cm
![HP 27f 4K ディスプレイ チルト](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-111.jpg)
チルト角度は前方5度~後方16度。左右のスイーベルは45度で、ピボット(90度回転)には非対応です
インターフェース
![HP 27f 4K ディスプレイ 端子](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-113.jpg)
インターフェース(端子)類は背面に配置されています。構成はHDMI2.0×2とDisplayPort1.2
![HP 27f 4K ディスプレイ ボタン](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-106.jpg)
OSD操作用のボタンはパネル右側底面部
![HP 27f 4K ディスプレイ スピーカー](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-139.jpg)
スピーカーやヘッドホン端子には非対応。サウンドを再生するにはPCやゲーム機にスピーカー / ヘッドホンを接続をする必要があります
機能について
OSD
![HP 27f 4K ディスプレイ OSD](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-132.jpg)
パネル右下のボタンを押すと、明るさや映像入力の設定、メニューの操作などを行なえます
![HP 27f 4K ディスプレイ OSD](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-133.jpg)
プリセットの色味を変えられるほか、一応はさまざまな機能を利用可能。ただしそもそも製品自体が格安機なので、効果はほどほどです。特に気にする必要はなく、気になるなら試してみてはいかがというレベル
映像品質
※撮影時のデスクの照り返しから、映像がやや暖色がかって見えています
画面サイズと解像度
![HP 27f 4K ディスプレイ 画面サイズ](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-121.jpg)
画面サイズは27インチで解像度は3840×2160ドットの4K。このタイプとしてはもっともスタンダードな組み合わせです。拡大率100%では文字が小さくて見づらいなら、125~150%あたりに設定するといいでしょう
![HP 27f 4K ディスプレイ 4K](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-117.jpg)
4Kの映像は非常に高精細で、細部のディティールがつぶれることなくハッキリと映し出されます
映像の色合いと明るさ
![HP 27f 4K ディスプレイ 映像品質](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-122.jpg)
標準設定時の映像。ごく自然な色合いで、PC用ディスプレイとしてはよくあるタイプです
![HP 27f 4K ディスプレイ 色域](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-119.jpg)
公称値では色域はsRGBカバー率99%で、明るさは300nit。この価格帯ならsRGBカバー率100%のタイプも多いのですが、色にこだわらない人なら違いはあまり感じられないでしょう
色域測定結果(IPSモデル)
sRGBカバー率 99% | sRGB比 108.5% |
DCI-P3カバー率 80% | DCI-P3比 80% |
Adobe RGBカバー率 77.8% | Adobe RGB比 80.4% |
![HP 27f 4K ディスプレイ 映像品質](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-135.jpg)
普段使いには十分な映像品質です。文字ベースの作業なら、支障なく利用できるでしょう。クリエイティブワークでは、初中級者の趣味レベルであれば問題ありません。ただし色域はあまり広くないので、色味を重視するプロクリエイターには不向きです
プリセットの映像品質
![HP 27f 4K ディスプレイ プリセット](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-131.jpg)
用意されているプリセットカラーは全部で9種類。もっとも標準的なのが「カスタム」で、sRGBカバー率99%のモードです
![HP 27f 4K ディスプレイ プリセット](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-128.jpg)
「ゲーム」は全体的に明るく、コントラストが高め。キャラや背景の見づらさが改善される映像です
![HP 27f 4K ディスプレイ プリセット](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-127.jpg)
「HP Enhance +」ではシャープネスが強くなり、エッジがクッキリと映し出されます
![HP 27f 4K ディスプレイ プリセット](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-123.jpg)
「低ブルーライト」は映像の青みを抑えることで、眼への刺激を減らしています
十分なスペックの4Kディスプレイ
HP 27f 4Kは公式サイトにて4万4000円(送料無料)で販売されています(2022年10月末時点)。27インチでIPSパネルの4Kディスプレイは、最安クラスで3万円前後。HP 27f 4Kは、特別安いわけではありません。
しかし楽天のHP公式ショップでは3万9500円で販売されており、さらにタイミングによっては10%オフクーポンを使えたり10%ぶんのポイントをもらえたりします。ポイント還元を含めれば実質的には3万2000円前後で購入できることもあり、人によっては実質価格で3万円を切るかもしれません。なので、このディスプレイは楽天で購入するのがお得です。
![HP 27f 4K](https://komameblog.jp/wp-content/uploads/2022/10/HP27f-4K-140.jpg)
HPの4Kディスプレイは楽天での購入がお得です
品質的には、格安ディスプレイクラスです。映像の色合いは悪くはないものの、高級ディスプレイほどではありません。インターフェースや機能面も貧弱。なによりVESAマウント非対応である点や、スピーカー類が付いていない点が残念です。
しかし大手メーカー製で安心感がありながら、(実質価格では)比較的リーズナブルな点は大きな魅力と言っていいでしょう。映像はそれほど鮮やかではないものの、そのへんのノートPCよりは発色に優れています。テキスト主体の作業であれば、微妙な色味は関係ありません。
その意味で、コスパ重視で割り切って使うにはおすすめです。
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