※この記事では2021年に発売されたIdeaPad Slim 170 15.6型 (AMD) Ryzen 5 3500Uモデルのベンチマーク結果のみ掲載しています。現行モデルについては、以下のリンクからレビュー記事でご確認ください。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Ryzen 5 3500U |
---|---|
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | Radeon Vega 8(CPU内蔵) |
※各ベンチマークテストはWindows 11の電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定した上で、電源アダプターに接続した状態で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、AMDのAthlon / Ryzen3000シリーズが使われています。Ryzenシリーズは4000番台で性能が大きく向上しましたが、3000番台は性能がいまひとつです。CPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、第11世代のCore i3と同程度のスコアでした。ノートPC向けCPU全体では「中の中」クラス。普段使いや軽めの作業向けです。
CPUの性能差 (総合性能)
CPU | PassMark 10 CPU Markスコア |
---|---|
Ryzen 7 5800U |
19202
|
Ryzen 7 5700U |
18089
|
Core i7-1185G7 |
13135
|
Core i7-11370H |
13075
|
Core i5-11300H |
12783
|
Ryzen 5 5500U |
12362
|
Core i7-1165G7 |
11723
|
Core i5-1135G7 |
11249
|
Ryzen 3 5300U |
9527
|
Ryzen 5 3500U |
7650
|
IdeaPad Slim 170(Ryzen 5 3500U) |
7004
|
Core i3-1115G4 |
6750
|
Ryzen 3 3250U |
4441
|
Athlon Silver 3050U |
3351
|
Celeron 6305 |
2302
|
Celeron N4500 |
2284
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
Ryzen 3 3250UやAthlon Gold 3150Uでは、さらにパフォーマンスが落ちると思われます。特にメモリー容量の少ないAthlonモデルでは、ネットの調べ物や動画視聴など、ごく軽めの作業程度と考えたほうがいいでしょう。
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵グラフィックスのRadeon Vega 8 (Ryzen 5)またはRadeon Graphics (Athlon / Ryzen 3)が使われます。
Ryzen 3000シリーズが登場した2019年では、当時の第8世代Coreプロセッサよりもグラフィックス性能が高いと言われていました。しかし内蔵グラフィックスが大きく進化したいまとなっては、もはやかなり時代遅れの性能です。ゲームはもちろん、クリエイター向けソフトでの効果も考えないほうがいいでしょう。
GPUの性能差(DirectX 12)
GPU | 3DMark Time Spy Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
3241
|
MX450 |
1996
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
1528
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
1302
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
1149
|
Radeon (Ryzen 7) |
1000
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
977
|
Iris Plus |
812
|
Radeon (Ryzen 5) |
784
|
Radeon (Ryzen 3 4000~) |
619
|
IdeaPad Slim 170(Radeon Vega8) |
540
|
UHD |
407
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
GPUの性能差(DirectX 11)
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
MX450 |
4900
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
4734
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
4059
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
3420
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus |
2880
|
Radeon (Ryzen 5) |
2652
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
2474
|
Radeon (Ryzen 3 4000~) |
2324
|
IdeaPad Slim 170(Radeon Vega8) |
1606
|
UHD |
1335
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。
Ryzen 5 3500U搭載の試用機では一般利用とビジネス利用の目標値はクリアーしたものの、コンテンツ制作の目標値を下回る結果でした。パフォーマンス的には2~3世代前のノートPCと同程度です。あくまでも軽めの作業用と考えてください。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 |
7025
9784
9925
9667
9418 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 |
5687
6630
9276
8530
7927 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 |
3005
4840
6814
8109
8486 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
比較機のスペック
▶THIRDWAVE DX-T7 | Core i7-1165G7 / 16GB |
---|---|
▶IdeaPad Slim 560 Pro | Ryzen 7 5800H / 16GB / GTX 1650 |
▶Inspiron 16 Plus | Core i7-11800 / 16GB / RTX 3050 |
▶raytrek R5-CA | Core i7-10875H / 16GB / RTX 3060 |
ゲーム性能
Ryzen 5 3500U搭載モデルでゲーム系ベンチマークテストを行なったところ、ごくごく軽い3Dゲームのドラクエ10で画質を落とせばなんとか快適というレベルでした。少しでも重いゲームは、かなり厳しいと思われます。2D描画主体の小中規模タイトルや、ごくごく軽い3Dゲーム、カードゲームやボードゲームなどに向きです。
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 460 / 動作困難 |
標準品質 | 766 / 動作困難 |
軽量品質 | 990 / 動作困難 |
※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:暁月のフィナーレ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 1253 / 8 FPS |
高品質 | 1645 / 10.8 FPS |
標準品質 | 1964 / 13.1 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 3893 / 普通 |
標準品質 | 5490 / 快適 |
低品質 | 5960 / 快適 |
※1920×1080ドットの結果
*
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