レノボの「IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)」は、デスクに据え置きで使うスタンダートタイプのノートPCです。
ボディはプラスチック製で安っぽく、ディスプレイの映像品質はほどほど。キーボードのキー配列にもおかしな部分が見受けられました。全体的に相当チープな仕上がりです。
しかし、そんな欠点をすべてチャラにするほどの安さが特徴。記事執筆時は最上位のRyzen 7 7730U / 16GBメモリー / 512GB SSDの構成で、価格は7万円を切っています。ポイント還元を含めればさらにお得。いやホントに、常軌を逸した安さなんですよ。普通は安くても8~9万円台ですからね。
近いうちに、どこかで値上がりするのは間違いありません。なので不満を感じるであろうことを承知で、いまのうちに買っておくのはアリだと思います。ただ購入の前に、どこが安っぽいのかをこの記事で確認してください。
ということでこの記事では筆者が購入した実機とメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)
おことわり
このレビュー記事では、筆者購入機材とメーカー貸し出し機材を1週間程度試用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。あらかじめご了承ください。
スペック
発売日 | 2024年4月 |
---|---|
OS | Windows 11 Home ※カスタマイズでProに変更可能 |
ディスプレイ | 15.6インチ、1920×1080(フルHD)、45% NTSC、300nit、非光沢 |
CPU | Ryzen 3 7330U / Ryzen 5 7530U / Ryzen 7 7730U |
メモリー | DDR4-3200 8GB / 16GB(オンボード、増設非対応) |
ストレージ | 256 / 512GB NVMe SSD ※カスタマイズで最大1TB |
グラフィックス | Radeon Graphics(Vega、CPU内蔵) |
通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
インターフェース | USB 3.2 Gen1 Type-C(USB PD / 映像出力対応)×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI、SDカードスロット、ヘッドホン端子 |
生体認証 | 指紋センサー |
サイズ / 重量 | 幅359.3×奥行き235×高さ17.9mm / 約1.62kg |
バッテリー | 約14時間(JEITA2.0) |
IdeaPad Slim 3 Gen 8のセール情報
※タイミングによっては価格が変わる場合があります。最新価格は、それぞれの販売ページでご確認ください。
メーカー直販サイト
2024年8月上旬時点において、レノボ直販サイトではIdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型(AMD)が非常に安く販売されています。特に上位のRyzen 7モデルは超お買い得。普通なら安くても8~9万円台なので、この値段は異常なレベルです。
直販サイトのセール価格
スペック | 価格 |
---|---|
Ryzen 3 7330U / 8GB / 512GB ※カスタマイズ対応 | 5万3900円 |
Ryzen 5 7530U / 16GB / 512GB | 6万3690円 |
Ryzen 7 7730U / 16GB / 512GB | 6万9960円 |
※2024年8月9日時点
カスタマイズ対応モデルはCPUやメモリーのほか、Windows 11のエディションを変更できます。HomeからProへのアップグレードにかかる追加料金は5500円。普通は1万円以上かかるので、非常にお得です。Windows 11 Proを使いたい人は、こちらのモデルを選んでください。
楽天の直営ショップ
レノボ・ショッピング楽天市場店では、直販サイトよりも若干高めの値段で販売されています。しかし頻繁に行なわれている10%ポイント還元キャンペーン期間中なら、ポイント還元を含めた実質価格でちょっとお得。さらに定期的に行なわれているポイント還元キャンペーンを利用すると、大量のポイントをもらえる場合があります。普段から楽天を利用しているなら、コチラがおすすめ。
楽天の価格
スペック | 販売価格 | 実質価格 |
---|---|---|
Ryzen 5 7530U / 16GB / 512GB | 6万9800円 | 6万3455円 |
Ryzen 5 7530U / 16GB / 512GB / Office | 9万9800円 | 9万0728円 |
Ryzen 7 7730U / 16GB / 512GB | 7万9800円 | 7万2546円 |
Ryzen 7 7730U / 16GB / 512GB / Office | 10万6980円 | 9万97255円 |
※2024年8月9日時点、実質価格は10%ポイント還元時
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングの直営ショップでも、楽天と同じ価格で販売されています。通常時のポイント還元率は7%前後(人によって異なります)で、実質価格はあまり安くありません。
Yahoo!ショッピングの価格
スペック | 販売価格 | 実質価格 |
---|---|---|
Ryzen 5 7530U / 16GB / 512GB | 6万9800円 | 6万5296円 |
Ryzen 5 7530U / 16GB / 512GB / Office | 9万9800円 | 9万3360円 |
Ryzen 7 7730U / 16GB / 512GB | 7万9800円 | 7万4651円 |
Ryzen 7 7730U / 16GB / 512GB / Office | 10万698円 | 10万0078円 |
※2024年8月9日時点、実質価格は7%ポイント還元時
しかしたまに行なわれるイベントを利用すると、大量のポイントを獲得できる場合があります。うまくハマったときのお得さでは、ここがイチバン。Yahoo!ショッピングを利用しているなら、まずはここをチェックしてみてください。
外観
先ほどから何度か言及していますが、IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)の筐体はかなりチープです。見た目はそれほどでもないものの、実際に手に取るとプラスチック感が強く、とても安っぽく感じます。
サイズと重量
IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)は、スタンダードな15.6インチタイプです。筐体がほぼプラスチックなので重くはないものの、強度にちょっと不安を感じます。ちょっとしたことでもキズ付きやすいので、扱いには注意してください。持ち歩きよりも、デスクに据え置きで使うほうが向いています。
ディスプレイ
ディスプレイには、格安タイプのパネルが使われています。色の鮮やかさやメリハリの強さはほどほどですが、文字中心の作業やカジュアルに動画を観る程度なら問題ないでしょう。
ただし格安パネルは品質が一定していないため、まれに「ハズレ」のパネルを引く場合があるので注意してください。ハズレパネルでは色がやや黄色がかって見えたり、明るさが足りずに青みがかって見えたりすることがあります。たとえ色に違和感を感じても、返品や交換は(おそらく)できません。格安PCを入手する場合は、このあたりを覚悟する必要があります。
キーボード
15.6インチタイプは「画面が大きくて見やすい」「数値入力に便利なテンキーが付いている」などのメリットがありますが、IdeaPadシリーズではキーボードのキー配列にかなりのクセがあります。特にEnterキー周辺が窮屈。プログラムやスクリプトの類いで、記号キーを多用する人には向いていません。日本語中心の文章を入力する人向きです。
端子類
周辺機器接続用のインターフェース類は、十分な構成です。ただし有線LANには対応していないので注意してください。
本体の分解
※本体を分解または改造すると、メーカー保証のサポート外となる可能性があります。くれぐれも自己責任の上で行なってください
底面カバーの取り外し
メモリーの増設
IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)のメモリーはオンボード(マザーボード直付け)仕様です。メモリーの増設には対応していません。
SSDの交換
ストレージ用のM.2スロットは1基のみ用意されています。SSDを交換する場合は、あらかじめ元のSSDのクローン(コピー)を作るか、システムのクリーンインストールを行なってください。
ベンチマーク結果
検証機のスペック
検証機① | 検証機② |
---|---|
Ryzen 5 7530U | Ryzen 7 7730U |
16GB(オンボード) | |
512GB SSD | |
Radeon Graphics(Vega、CPU内蔵) |
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
パフォーマンス設定について
ベンチマークテストはWindows 11の電源プランを「バランス」、電源モードを「バランス」に設定した上で、電源アダプターを接続した状態で実施しています。また標準収録ユーティリティー「Lenovo Vantage」で、3種類の電源モードを使ってテストを行ないました。
この記事で表記
正式名 | 記事中の表記 |
---|---|
適応パワー・モード(自動) | 標準 |
バッテリー節約機能 | 省電力 |
バッテリー節約機能 | 高性能 |
CPU性能
CPUとしては、AMDのRyzen 7030Uシリーズが使われています。最近のRyzenシリーズは種類が多くてわかりづらいのですが、現行世代ではランク低いCPUだと考えればいいでしょう。この点も安さの理由のひとつです。
CPU性能を計測する「CINEBENCH R23」では、最近のノートPCとしてはそこそこ優秀な結果が出ました。シングルコア性能はやや低めではあるものの、マルチコア性能は優秀です。比較機が軒並み10万円オーバーであることを考えれば、6~7万円の機種としては十分と言っていいのではないでしょうか。
最近のノートPCの性能比較
CPU | PassMark CPU Mark Score |
---|---|
検証機①(Ryzen 5 7530U)※標準 |
1447
7379 |
検証機②(Ryzen 7 7730U)※標準 |
1449
8749 |
Yoga 7i Gen 9(Core Ultra 7 155H) |
1751
8704 |
Inspiron 13 5330(Core Ultra 5 125H) |
1683
9475 |
HP EliteBook 830 G11(Core Ultra 7 155U) |
1473
6631 |
HP Dragonfly G4(Core i7-1355U) |
1554
6789 |
Inspiron 14 5445(Ryzen 7 8840U) |
1707
10666 |
HP Pavilion Aero 13-bg(Ryzen 5 8640U) |
1677
9317 |
HP ProBook 465 G11(Ryzen 7 7735U) |
1532
10132 |
HP 245 G10(Ryzen 7 7730U) |
1443
9521 |
ThinkBook 16(Ryzen 5 7530U) |
1458
7683 |
※「S」はシングル、「M」はマルチ。スコアは当サイトの実機計測結果
電源モードを変えると、スコアは変化します。ただし「標準」と「高性能」で、結果が大きく変わるわけではありませんでした。「高性能」モードではファンの駆動音が大きくなるので、普段は「標準」モードで利用するといいでしょう。
CPU性能を計測する「PassMark CPU Mark」の統計データと比較すると、性能的にはRyzen 7モデルで中位クラス、Ryzen 5モデルでギリギリ「中の下」クラスといったところです。ただし最近のノートPCは「こんなに高性能でなにに使うの?」と言ってもいいくらいのパフォーマンスですから、中位クラスでも普段の利用にはまったく問題ありません。
薄型ノートPC向けCPUの性能差 (総合性能)
CPU | PassMark CPU Mark Score |
---|---|
Ryzen 7 7840U |
24988
|
Core Ultra 7 155H |
24944
|
Ryzen 7 8840U |
24588
|
Core Ultra 5 125H |
21813
|
Ryzen 7 7735U |
21341
|
Ryzen 5 8640U |
19266
|
Ryzen 7 7730U |
18651
|
Core Ultra 5 125U |
17935
|
検証機②(Ryzen 7 7730U)※標準 |
17768
|
Core 5 120U |
17471
|
Core Ultra 7 155U |
16624
|
Ryzen 5 7535U |
16371
|
Ryzen 5 7530U |
16190
|
検証機①(Ryzen 5 7530U)※標準 |
15588
|
Core 7 150U |
13990
|
Core 3 100U |
11885
|
Ryzen 3 7330U |
10874
|
N100 |
5549
|
※そのほかのスコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のRadeon Graphicsが使われています。Zen3世代のRyzen 7030Uは内蔵グラフィックスが旧世代のVegaアーキテクチャのため、性能的にはいまひとつ。実際に3Dベンチマークテストでも、最近のノートPCとしては低めの結果が出ました。文章中心の作業には問題ありませんが、ゲームのプレーやGPUを利用する高度な動画編集などは避けたほうがいいでしょう。
ノートPC向けGPUの性能(DirectX 12)
GPU | 3DMark Time Spy Graphics |
---|---|
RTX 3050 |
4874
|
Intel Arc Graphics(Meteor Lake) |
3759
|
GTX 1650 |
3444
|
Radeon 780M(RDNA3) |
2727
|
Radeon 680M(RDNA2) |
2350
|
Radeon 760M(RDNA3) |
2282
|
Iris Xe |
1522
|
Radeon 660M(RDNA2) |
1189
|
検証機②(Vega) |
1151
|
検証機①(Vega) |
1141
|
※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。
テスト結果の見方
テスト名 | 概要 |
---|---|
Essentials (一般利用) |
ソフトの起動やWeb閲覧、ビデオ会議など一般的な作業を想定。CPUのシングルコア性能が強く影響する |
Productivity (ビジネス利用) |
表計算とワープロにおいて、中規模クラスのデータを扱うテスト。CPUのマルチコア性能が影響しやすい |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
写真加工と3D製作、動画編集を扱うテスト。CPU性能とグラフィックス性能が強く影響する |
Ryzen 5モデルとRyzen 7モデルの標準設定でテストを行なったところ、どちらも目標値を大きく上回る結果が出ました。ひととおりの作業については、問題なく行なえるでしょう。ほかの機種と比べても、結果は悪くありません。コンテンツ制作のテストではスコアが低かったものの、クリエイティブワークで使わなければ問題ないはずです。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials 目標値:4100 |
10474
10164
11277
9902
9961
10649
10100 |
Productivity 目標値:4500 |
9882
9292
8283
9336
9878
11053
9964 |
Digital Contents Creation 目標値:3450 |
5544
5693
8866
5781
4833
8243
7374 |
※スコアの目標値はPCMark 10公式サイトによるもの
比較機のスペック
Yoga 7i Gen 9 | Core Ultra 7 155H / 16GB / Intel Arc |
---|---|
HP 245 G10 | Ryzen 7 7730U / 16GB / Radeon |
ThinkBook 16 Gen 6 | Ryzen 5 7530U / 16GB / Radeon |
Inspiron 14 5445 | Ryzen 7 8840U / 16GB / Radeon 780M |
HP Pavilion Aero 13-bg | Ryzen 5 8640U / 16GB / Radeon 760M |
バッテリー性能
駆動時間
バッテリー駆動時間の公称値は、約14時間とされています。しかしこれは(おそらく)消費電力を抑えた状態の結果で、実際の利用を想定した測定結果ではありません。実際の利用では、駆動時間が短くなりがちです。
そこでPCMark 10のバッテリーベンチマークテストを行なったところ、開始から11時間ちょっとでバッテリー切れとなりました。公称値よりも短い結果ですが、IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)はそもそも持ち歩き向けの機種ではありませんし、これだけ持てば十分でしょう。
バッテリー駆動時間の計測結果(Ryzen 7モデル)
テスト方法 | 駆動時間 |
---|---|
※公称値 | 14時間(JEITA2.0) |
PCMark 10 Modern Office ※標準モード | 11時間7分 |
PCMark 10 Modern Office ※省電力モード | 11時間39分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
バッテリー駆動時の性能
ノートPCを内蔵バッテリーで利用すると、電源接続時よりもパフォーマンスが低下します。機種によって異なりますが、バッテリー駆動時にはベンチマークスコアが2~3割程度下がるのが一般的です。
IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)でバッテリー駆動時のCPUベンチマークテストを行なったところ、シングルコア性能はやはり大きく下がったものの、マルチコア性能はあまり変わりませんでした。おそらく、そのようなチューニングが施されているのでしょう。軽めの作業をサッと終わらせたいときは、電源に接続した状態で行なったほうがいいかもしれません。
性能比較
CPU | CINEBENCH R23 |
---|---|
電源接続時 ※標準 |
1449
8749 |
バッテリー駆動時 ※標準 |
1091
8437 |
電源接続時 ※省電力 |
1435
7163 |
バッテリー駆動時 ※省電力 |
1095
7428 |
電源接続時 ※高性能 |
1450
9436 |
バッテリー駆動時 ※高性能 |
1087
9536 |
※「S」はシングル、「M」はマルチ。スコアは当サイトの実機計測結果
熱と騒音について
※計測時の室温は28度。室温が変わると、結果が異なる場合があります
CPUの熱について
高負荷な「CINEBENCH R23」実行中のCPU温度 / 消費電力を調べたところ、テスト開始から40秒間は消費電力が21W前後まで上昇しましたが、その後は17W前後にまで落ちました。この21Wの期間が高負荷時における高出力状態だと思われますが、温度はあまり上がっていません。おそらく最初からファンを強く回すことによって、内部の温度を低く抑えているのでしょう。瞬間的に80度あたりまで上昇することはあったものの、全体的な平均温度は69.8度とかなり低く抑えられています。
本体の熱と駆動音について
高負荷時でも、本体表面の熱はそれほど感じられませんでした。キーボードがほんのり温かいなと感じる程度です。
騒音(空冷ファンの回転音や通気口からの風切り音)を計測したところ、そこそこ大きく聞こえました。気温の影響にもよりますが、ちょっとした作業でもファンが強く回ることがあります。そのぶん内部は冷やされているのですが、作業中には気になるかもしれません。
駆動音の計測結果
- | ||
待機中 | 37.2dB | ほぼ無音。耳を近づけると、ファンの回転音が聞こえる程度 |
軽作業時 (PCMark 10) |
44.9dB | 排気音がそこそこ大きく聞こえる。体感的にはUSB扇風機の中風程度。うるさすぎるほどではないが、長時間聞き続けるとストレスを感じる |
高負荷時(CINEBENCH) | 45.1dB前後 | 同上 |
(参考)エアコンの最大出力時 | 48~58dBA前後 | - |
他機種との比較
今回は外観がチープな15.6インチということで、デルとHPから同カテゴリーの機種を選びました。
関連リンク
HP 15-fc 製品詳細(HP公式サイト)
Inspiron 15(3535)(デル公式サイト)
本体の質感やディスプレイの映像品質、スペックに関しては、どれも似たり寄ったりです。ですが、キーボードの配列に関しては、HP 15-fcがもっとも違和感のない作りでした。あとはそれぞれのセールのタイミングで買うべきかどうかを選べばいいかと思います。
エントリー向け15.6インチタイプの比較
IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD) | Inspiron 15 3535 | HP 15-fc |
---|---|---|
15.6インチ、1920×1080ドット、IPS、非光沢 | ||
Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
Ryzen 3 7320U Ryzen 5 7520U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
Athlon Silver 7120U Ryzen 3 7320U Ryzen 5 7530U |
DDR4-3200 8/16GB(オンボード) | LPDDR5 8GB(オンボード) DDR4-3200 16GB |
LPDDR5 4/8GB(オンボード) DDR4-3200 8/16GB |
256GB / 512GB SSD | 512GB / 1TB SSD | 128 / 256 / 512GB |
Type-C(PD/DP) | Type-C(データ通信のみ) | |
指紋センサーあり | 指紋センサーなし | 指紋センサーあり |
幅359.3mm 奥行き235mm 高さ17.9mm 重さ 約1.62kg |
幅358.5mm 奥行き235.56mm 高さ18.99mm 重さ 約1.63kg |
幅358mm 奥行き236mm 高さ21.5mm 重さ 約1.63kg |
約14時間(JEITA2.0) | ※駆動時間非公開 | 最大10時間(MobileMark 2018) |
考察とまとめ
すべての不満を力づくで黙らせるほどの安さ
筐体はかなりチープで、ディスプレイの映像品質はほどほど。キーボードは配列にクセありと、普通なら候補から外れるくらいの仕上がりなのですが、それらの不満をすべてナシにしてしまうほど値段が安い点がポイントです。記事執筆時ではRyzen 7 7730U / 16GBメモリー / 512GB SSDで7万円切り、ポイント還元を含めればさらにお得って、どう考えても普通じゃないですよ。マジで。
これだけ安けりゃ、多少の不満があっても全然OKって人は多いんじゃないでしょうか。筆者もその部類です。
使っていてストレスは確実に感じるでしょうけれども、そのストレスを浮いたお金で解消できるならアリなんじゃないでしょうか。世の中いろいろお金がかかりますし、パソコンにだけ投資はできないですからね。
買うなら14インチ
今回は15.6インチタイプを紹介しましたが、14インチタイプならキー配列が多少マシになるはずです。本体がコンパクトなぶん剛性も高く、筐体のベコベコ感も多少は減るかもしれません。
実は筆者は当初14インチタイプを購入するつもりだったのですが、間違えて15.6インチタイプを購入してしまいました。14インチのほうがわずかに値段が高い場合もありますが、そこまで大きな差はありません(記事執筆時)。チープさを多少減らしたいなら、14インチタイプも検討してみてください。
関連リンク
14インチタイプ販売ページ(レノボ公式サイト)
14インチタイプ販売ページ(楽天)
14インチタイプ販売ページ(Yahoo!ショッピング)
IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)