ポイント
- 14インチでも軽くてコンパクト
- 選べる4色の本体カラー
- バッテリー駆動時間が長い
Inspiron 14 5000 (5490)のスペック
画面サイズ | 14インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i3-10110U ・Core i5-10210U ・Core i7-10510U |
メモリー | 4 / 8GB |
ストレージ | ・256GB SSD ・512GB SSD |
グラフィックス | UHD |
LTE | 非対応 |
幅×奥行き | 321.77×217mm |
厚さ | 17.29mm |
重量 | 約1.42kg |
バッテリー | ※非公開 |
※2019年11月27日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ・プラチナシルバー ・アイスゴールド ・アイスミント ・アイスライラック |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | 非対応 |
光学ドライブ | ー |
テンキー | ー |
有線LAN | ー |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 対応 |
USB3.1 | 2 (Gen1) |
USB3.0 | ー |
USB2.0 | ー |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen1) |
Thunderbolt 3 | ー |
メモリーカード | microSD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | ー |
Webカメラ | 720p (92万画素) |
顔認証カメラ | ー |
指紋センサー | 対応 |
オフィス | なし ※有料オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りしたInspiron 14 5000 (5490)について、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ
Inspiron 14 5000 (5490)
税込5万8000円前後~
デザインと使いやすさ
選べる4色のカラー
Inspiron 14 5000 (5490)の本体カラーはプラチナシルバーとアイスゴールド、アイスミント、アイスライラックの合計4種類。どれも比較的淡い色合いで、華やかでありながらも落ちついた印象です。
本体サイズと重さ
大きさは幅321.77×奥行き217mm。A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりひと回り小さい程度です。14インチタイプとしては比較的コンパクトな印象を受けました。重量は実測1.381kgで、これぐらいなら外出先にも持ち歩けるでしょう。
画面サイズ
画面サイズは14インチで、解像度は1920×1080ドットです。デスクトップの文字の大きさは2~2.5mmで、小さくて見づらいとは感じませんでした。一般的な15.6インチに比べてひと回り小さいのですが、作業には問題なく使えます。
映像品質
液晶ディスプレイの映像は鮮やかではあるのですが、若干色が濃い印象を受けました。また全体的に少し暗めです。輝度を最大にしても、明るい場所では少しくらいかなと感じます。と言っても作業には支障のないレベルです。
キーボード
キーボードはテンキーなしの日本語配列で、バックライトに対応しています。キーピッチは実測で18.6mm。標準的な19mmよりもわずかに狭く、実際に使ったところややに窮屈に感じました。配列は標準的ですが、Enterキー周辺で一部のキーが隣接しています。はじめは打ち間違いがあるかもしれませんが、慣れれば問題なく使えるはずです。
キーのタイプ感とタイプ音
キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.35mmです。標準的な1.5mmよりもわずかに浅く、入力時に底打ち感がありました。また強めに打つと、若干のたわみを感じます。タイプ音は軽めのタッチなら静かですが、力を入れて打つとトントンと響きました。軽い力で入力する人向きのキーボードです。
インターフェース
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は十分な構成です。個人的には有線LAN端子があるほうがいいと思うのですが、必要のない人もいるでしょう。またメモリーカードスロットがmicroSDサイズなので、デジカメやビデオカメラのSDカードからデータを移行する際には別途カードリーダーが必要です。
USB Type-Cの機能
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | △ ※低速充電 |
USB PD 45W充電 | ◯ |
USB PD 65W充電 | ◯ |
映像出力 | ◯ |
USB Type-C端子は映像出力 (DP)と充電が可能です。充電器は45W以上で普通に充電できました。30W以下だと充電に時間がかかったり、充電できない場合があります。
スピーカーの品質
スピーカーのサウンドは標準的な音質です。底面部から接地面に向かって音が出るので、わずかにこもった感がありました。低音域は軽く、高音域はシャカシャカとした印象です。動画視聴やビデオチャットには問題ありませんが、音楽視聴にはヘッドホンや外付けスピーカーの利用をおすすめします。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | スタンダード | プラチナ(大容量SSD・MX230搭載) |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home | |
CPU | Core i3-10110U | Core i7-10510U |
メモリー | 4GB | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD | 512GB SSD |
グラフィックス | UHD (CPU内蔵) | MX230 (2GB) |
CPU性能
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U |
13685
|
Core i7-1065G7 |
11872
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Core i7-10510U |
10863
|
Inspiron 14 5490 (Core i7-10510U) |
10536
|
Core i5-10210U |
9988
|
Core i7-8565U |
9814
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
Ryzen 5 3500U |
8447
|
Core i3-8145U |
5549
|
Inspiron 14 5490 (Core i3-10110U) |
5534
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Core i3-7020U |
3769
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※スコアは当サイト計測値の平均
CPU性能を計測するベンチマークテストでは、上位モデルで優れた結果が出ました。同じCore i7-10510U搭載機種の平均値よりもやや下回ったものの、スタンダードノートPC / モバイルノートPCとしては高い性能です。プロクリエイター向けの高度なソフトを使うのには向きませんが、軽めの動画編集や画像加工などにも利用できるでしょう。
Core i3-10110U搭載の下位モデルでは、従来の第8世代Core i3-8145Uとほぼ同程度の結果でした。ノートPC全体で見れば、真ん中よりも少し下程度のパフォーマンスです。性能が高いわけではありませんが、日常的な作業や文書作成中心のビジネスであれば問題なく利用できます。
3Dグラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8689
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3606
|
MX150 |
3386
|
Iris Plus(Core i7) |
2846
|
Inspiron 14 5490 (MX230) |
2444
|
Radeon Vega 8 (Ryzen 5) |
2344
|
Iris Plus(Core i5) |
2136
|
UHD (Ice Lake Core i5) |
1396
|
UHD (Comet Lake Core i7) |
1335
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD (Comet Lake Core i5) |
1263
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
UHD 620 (Core i3) |
975
|
Inspiron 14 5490 (UHD、Core i3) |
851
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
3D性能を計測するベンチマークテストでは、MX230搭載の上位モデルでやや優れた結果が出ました。ただし外付けGPUとしては控えめなパフォーマンスです。ゲームやクリエイター向けソフトで、多少の効果が感じられるでしょう。
Core i3搭載の下位モデルでは、かなり低めの結果となりました。これはCPU性能が低いためで、Core i5であればもう少しいい結果が出るはずです。とは言え、ゲームをプレーしたりクリエイター向けの高度なソフトを使わないのであれば、Core i3でも問題ありません。
ゲーム系ベンチマーク結果
Core i3搭載の下位モデルでは、ごく軽めのドラクエ10でなんとかぎりぎりプレーできる程度の結果でした。Core i3搭載機種でのゲームは考えないほうが無難です。
MX230搭載の上位モデルでは、軽めのゲームであれば快適という結果です。ドラクエ10やPUBG LITE、PSO2などは、画質調整で快適に楽しめるでしょう。やや処理が重めのFF14ベンチでは「とても快適」との評価が出ていますが、快適に遊べる目安の平均60 FPSを下回っています。解像度をグッと下げればなんとかプレーできるかもしれませんが、基本的にはごく軽めのゲームを息抜きとして楽しむ程度と考えてください。
※テストはMX230搭載の上位モデルにてフルHD環境で実施
FF15ベンチ (重量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 779 / 動作困難 |
標準品質 | 1270 / 動作困難 |
軽量品質 | 1742 / 動作困難 |
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 2609 / やや快適 / 17.4 FPS |
高品質 | 3800 / 快適 / 26.1 FPS |
標準品質 | 5821 / とても快適 / 40 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 8483 / とても快適 |
標準品質 | 11392 / すごく快適 |
低品質 | 14127 / すごく快適 |
ストレージ性能
ストレージにはPCIe 3.0 x4タイプの超高速SSDが使われていました。アクセス速度は十分高速で、ファイルのやり取りが速いのはもちろん、ウィンドウズやソフトも快適に利用できます。
起動時間
ウィンドウズの起動時間は平均18.52秒でした。概ね14秒前後で立ち上がるのですが、たまにBIOSチェックに時間がかかるのか25秒程度の場合があります。なおスリープ時のネット接続&高速復帰のモダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)には対応していました。
起動時間の計測結果(手動計測) ※Core i3モデルで計測
1回目 | 14.2秒 |
---|---|
2回目 | 13.7秒 |
3回目 | 25.3秒 |
4回目 | 25.7秒 |
5回目 | 13.7秒 |
平均 | 18.52秒 |
バッテリー駆動時間
Inspiron 14 5000 (5490)では、バッテリー駆動時間は公開されていません。そこで最大パフォーマンスでビジネス作業 (文書作成やWeb閲覧、ビデオチャットなど)のテストを行なったところ、11時間53分という結果でした。バッテリー消費の大きい状態で約12時間は優秀な結果です。
バッテリー駆動時間の計測結果 ※Core i3モデルで計測
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | ※非公開 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 11時間53分 |
Video (動画視聴) | 中 | ※未計測 |
Idle (待機) | 小 | ※未計測 |
フル充電までにかかった時間 | - | ※未計測 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
Inspiron 14 5000 (5490)にはパーツ構成の異なる複数のモデルが用意されていますが、ベースとなるのは以下の4種類です。あとはそれぞれに納期の早い「即納モデル」やOffice Personal付きのモデルがラインナップされています。
主なラインナップ
スタンダード | |
---|---|
5万8000円前後 | |
プレミアム | |
7万3000円前後 | |
プレミアム(MX230搭載) | |
7万8000円前後 | |
プラチナ(大容量SSD・MX230搭載) | |
9万2000円前後 |
※2019年11月27日時点、価格は税込
なお価格はタイミングによって大きく変わります。現在の価格については以下のリンクから関連記事でご確認ください。
https://komameblog.jp/bargain/dell-campaign-20160701/#ins14-5490
モバイル用途にもアリな軽量14インチ
Inspiron 14 5000 (5490)は14インチタイプとしてはコンパクトで軽く、持ち歩きにも利用できます。モバイル用途では13インチタイプが人気ですが、少し画面が大きいので外出先でも文字の大きさなどにストレスを感じることなく作業できるでしょう。13インチのモバイルPCよりも値段が安い点も魅力です。
狙い目は、Core i5-10210U搭載のプレミアムモデルです。Core i3搭載のスタンダードモデルでも軽めの作業には十分ですが、8GBメモリーを搭載しているのでより快適に使えます。コスパの高さと持ち運び安さを重視したい人におすすめです。