遅いHDDのイライラをSSDで解決!
デルの「Inspiron 15 5000 ゲーミング」は7~8万円で買える激安ゲーミングノートPCなのですが、プレミアムモデル(下位モデル)ではストレージがHDDのため、ちょっとモッサリ感があります。Windows Updateやアプリの更新、セキュリティソフトのスキャンなどが始まるとかなり遅くなり、パフォーマンスが大きく低下してしまう場面がたびたびありました。
そこでストレージをHDDからSSDに換装しようと本体内部を確認してみたところ、なんとM.2スロットがあるじゃないですか! 公式のスペックを確認したところ、確かにM.2 SSD(最大256GB)に対応と書かれています。あれえ、気が付かなかったなあ。
M.2スロットがあるなら、これを利用しない手はありません。1TBのHDDを残したままSSDを追加すれば、高速アクセスと大容量を同時に実現できます。いわゆる「デュアルストレージ構成」ですね。
ということで、実際にInspiron 15 5000ゲーミングにM.2 SSDを追加してみましたので、今回はその様子とSSDを追加後のパフォーマンスについてレポートします。
WD Blueの250GB SSDを購入
Inspiron 15 5000 ゲーミングのM.2スロットはSATA接続対応ということで、SATA用のM.2 SSDとしてウェスタン・デジタルのWD Blue 250GB(WDS250G1B0B)を購入しました。
[wpap type=”detail” id=”B073SBV3XX” title=”WD 内蔵SSD M.2-2280 / 250GB / WD Blue 3D / SATA3.0 / 5年保証 / WDS250G2B0B”]
WD Greenのほうが若干安かったのですが、パフォーマンスはBlueのほうが上ということでこちらを選んでいます。
Inspiron 15 5000 ゲーミングにSSDを増設
SSDの追加作業はとても簡単でした。底面部のカバーを開けてM.2スロットにSSDをセットするだけ。スロットにはあらかじめネジがセットされているので、そのネジを外してSSDのセット時に利用します。
SSDの認識とHDD→SSDのクローン
続いては、物理的に取り付けたSSDを利用できるようにするための作業です。とりあえず従来どおりWindows 10をHDDから起動し、「コンピューターの管理」からSSDをシステムに認識させます。
HDD→SSDのクローン、つまりコピーには、フリーソフトを使うと便利です。今回は定番の「EaseUS Todo Backup Free」を使いました。すべての機能を使うには有料版へのアップグレードが必要と表示されますが、無料版のままでOKです。
リンク
- EaseUS Todo Backup Free 10.0(公式サイト)
- EaseUS Todo Backup(窓の杜)
ソフトをインストールしたらそのまま起動し、「クローン」機能を選びます。ここでの操作はソースをHDD、ターゲットをSSDに設定する程度。特に難しい設定はありませんが、ソースとターゲットを間違えないよう注意しましょう。選択時に用量を確認すれば、おそらく大丈夫だと思います。
BIOSでブート順位を設定
HDDからSSDへのクローンが終わったら、SSDからWindows 10が起動するようにブート設定を行ないます。BIOS設定画面を表示して、SSDの起動順位を上げるかHDDからの起動を無効化してください。
シーケンシャルリードが3.6倍高速化!
BIOS設定後に再起動すると、SSDからWindows 10が起動されるはずです。タスクマネージャーの「パフォーマンス」やエクスプローラーなどで、CドライブにSSDが使われているかを確認してください。CドライブがHDDのままなら、再度BIOS設定をやり直しましょう。
とりあえずCrystalDiskMarkを試してみたところ、シーケンシャルリードで517.3MB/秒という結果でした。HDDのときに比べて、3.6倍も高速化されています。ただSSDの公式スペックではシーケンシャルライトが525MB/秒なのに対し、実測では269.3MB/秒しか出ていないところが気になります。本体側に原因があるのでしょうか。
システムドライブをHDDからSSDに変えたことで、Windows 10の起動やWindows Update、アプリの更新などが以前よりも格段に早くなりました。ゲームの快適さにはあまり影響がないかもしれませんが、更新時間が長くてイライラすることがなくなったのは大きな成果です。
ゲーミングPCとしての性能をさらに検証するよ!
ある程度使えるようになったので、これからゲーミングノートPCとして本格稼働させようと考えています。そこで、まずはドラクエ10をインストールしてみました。いまさら感がありますが。
さらにゲーム検証要員として、筆者の息子氏を投入。
ということで、今回はInspiron 15 5000ゲーミングにM.2 SSDを増設した手順やアクセス速度の変化などについてお届けしました。このモデルに限らず、HDD搭載パソコンでアップデートが長いなーと感じたらぜひSSDを使ってみてください。ストレスがだいぶ減りますよ!
Inspiron 15 5000 ゲーミング
税込7~8万円台