ノートパソコンレビュー

LAVIE Direct NM実機レビュー 重さ904gで驚くほど小さい!NECの11.6型ノートPCが超スゴイ!!

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LAVIE Direct NM

2019年モデル発売中!

2019年1月にLAVIE Direct NMの新モデルが発売されました。CPUが新しいものに変わったほか、キーボードの使いやすさが大きく改善されています。詳しくはレビュー記事でご確認ください。
LAVIE Direct NM 2019年春モデルレビュー

「なんじゃこりゃ、超小せえぇぇぇっ!!」

 

と思わず絶叫してしまうほど小さいノートパソコンが登場しました! その名も「LAVIE Direct NM」。国内大手PCブランドのひとつ、NECによる渾身の11.6型モバイルノートパソコンです。

 

11.6型モバイルノートパソコン「LAVIE Direct NM」

11.6型モバイルノートパソコン「LAVIE Direct NM」

 

直販サイトでの販売価格は、税込み8万6292円から(最小構成時、11%オフ特別クーポン適用時)。10万円を切る比較的リーズナブルな価格で提供されています。メインターゲットは大学生や専門学校生ですが、ビジネス利用や普段使いにもOK。とにかく「持ち歩きやすい」点を重視したい人におすすめのモデルです。

 

LAVIE Direct NMのチェックポイント
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11.6型では最小クラス! ちょっと厚い
重量904g! 軽い!! 一部のキー配列が特殊
バッテリーが長持ち! 最上位CPUはCore i5

 

そんなわけで今回はLAVIE Direct NMの外観面を中心に、写真多めでレビューをお届けします。なお今回は発売前の試作機を使っているため、製品版と仕様が若干異なる可能性があります。また性能の目安となるベンチマークテストについては実施していませんので、あしからずご了承ください。

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本体デザインについて

ビックリするほど小さい!

LAVIE Direct NM最大のポイントは、とにかく小さいこと。しつこいくらいに繰り返して恐縮ですが、まーホントに小さいんですよ。一般的な大学ノート(B5サイズ)よりも長辺が1cmちょっと大きい程度です。紙のノートが入るバッグなら、難なく収まるでしょう。

 

手に持ったときのサイズ感

底面積は幅270×奥行き178mm。手に持ったときのサイズ感はこんな感じ

 

A4用紙とB5ノートとの大きさ比較

A4用紙(幅297×奥行き210mm)とB5ノート(幅257×奥行き182mm)との大きさ比較

 

11.6型のノートパソコンは全体的に小さいんですけど、LAVIE Direct NMはそのなかでも特にコンパクトです。試しに筆者が所有する11.6型のほかのノートパソコンと大きさを比べてみたところ、ダントツの小ささでした。それもちょっとだけ小さいとかいうレベルじゃなく、ひと周りもふた周りも小さいんです。スゲェ!

 

11インチMacBook Airとの大きさ比較

11インチMacBook Airとの大きさ比較

 

HPStream 11-y000との大きさ比較

HPStream 11-y000との大きさ比較

 

ASUS VivoBook E200HAとの大きさ比較

ASUS VivoBook E200HAとの大きさ比較

 

底面積としては、10.1型とほぼ同じくらいでした。ノートパソコンのなかでもっとも多い15.6型と比べると、サイズは1/2以下です。

 

YOGA BOOKとのサイズ比較

10.1型のYOGA BOOKとのサイズ比較(YOGA BOOKの下の部分)

 

15.6型とのサイズ比較

15.6型のLAVIE Direct NS(S)との比較。半分以下のサイズです

重量は実測で881g!

カタログ上の公称値では、重さは904gとされています。実際に重さは測ってみたところ、881gと公称値よりも軽い結果となりました。ただし公称値はあくまでも平均値ですので、場合によっては重くなる可能性があります。当然、もっと軽くなる可能性もあるのですが。

 

LAVIE Direc NMの重さ

重量は実測で881g、電源アダプター込みで1.11kgでした ※クリックで拡大

 

そのほかの11.6型モデルとの重さ比較

HP Stream 11-y000(左)とASUS VivoBook E200HA(中央)、11インチMacBook Airの重さ ※クリックで拡大

 

片手でつまめる軽さ

かなり軽いのでこんな風に持ち上げられますが、本体各部に強烈な歪みの力がかかるので、あまりおすすめはしません。堅牢性が高いのである程度は大丈夫ですけれども

コンパクトなぶん高さはやや厚め

高さの公称値は18.5mmですが、実際に測ってみたところ21mmありました。これは底面部にあるゴム足の高さが、公称値には含まれていないため。試作機なので、ゴム足の高さは変わる可能性があります。

 

高さは実測で21mm

試作機の高さは実測で21mmでした

 

モバイル用途のノートパソコンとしては、やや厚い印象を受けます。サイズが小さいので、そのぶん厚みが目立つのかもしれません。確かにスリムなほうが好ましいですけど、個人的にはそれほど気になりませんでした。

 

数値以上に厚く感じる

本体が非常にコンパクトなので、数値以上に厚く感じるかもしれません

質感と堅牢性はそれなり

本体の素材には、パソコンでは一般的な樹脂(プラスチック)が使われています。質感(手触り)は特に優れているわけではありませんが、かといって安っぽさを感じるほどではありませんでした。

 

ボディの素材は樹脂

樹脂(プラスチック)を利用した天板部分

 

底面部のボディ

底面部にも同じ素材が使われています

 

ボディを強く押すとわずかにたわむのですが、メーカーによると150kgfの圧力テストをクリアーしているとのこと。満員電車のなかで強い圧力を受けても、大丈夫のようです。ただ、本体の両端を持って軽く力を加えてみたところ、わずかに歪みが生じました。剛性(ゆがみに対する力)については、それほど高くないのかもしれません。まあ、普通に使うぶんには大丈夫だと思いますが。

 

パールブラックの本体カラー

本体カラーはパールブラックとパールホワイトの2色。今回試用したのはパールブラックのモデルです

 

パールブラックの色合い

パールブラックはのっぺりとした黒ではなく、ツヤ消しで細かなパールパウダーの光彩が見られました

液晶ディスプレイについて

驚愕の狭額デザイン!

LAVIE Direct NMがなんでこんなに小さいのかと言うと、ベゼル(液晶ディスプレイを囲む額の部分)が狭いからです。実際にベゼルの幅を測ってみたところ、6mm(非表示部分を含めると7mm)しかありませんでした。

 

狭額デザインを採用

ベゼル幅の狭い驚愕狭額(きょうがく)デザインを採用しています

 

ベゼル幅は6mm

上部と左右のベゼル幅は、実測で約6mmでした。液晶パネルの非表示領域を含めても約7mm程度です

 

ベゼル幅が狭いと本体サイズが小さくなる上に、画面への没入感(意識が集中してほかが気にならなくなる感覚)が増すと言われています。狭額デザインであるほうが見た目がイイというのもありますよね。

発色と視野角に優れるIGZOパネルを採用

液晶ディスプレイには、自然な発色と広い視野角が特徴のIPS方式のパネルが使われています。シャープ製の「IGZOパネル」が使われているとのことですが、一時期ほどの神通力(というかブランド力)はないのでは、というのが正直な感想です。

 

IPS方式のIGZOパネルを採用

IPS方式のIGZOパネルを採用

 

とは言うものの、色の表現力ついては確かに優れています。ノートパソコンとしては色合いが自然で、コントラストも高め。輝度については特に明るいわけではありませんでしたが、十分なレベルでした。

 

写真の写り具合

LAVIE Direct NMの映像(左)とオリジナルの写真(右) ※クリックで拡大

 

i1 Display Proの計測結果。曲線はやや特徴的ですが(理想は斜め45度の直線)、色のバランスについては悪くありません(赤青緑の線がほぼ同一に並んでいる)

 

sRGBカバー率

色域はノートパソコンとしては広め。実測値でsRGBカバー率が99.3%と高すぎる結果だったのですが、もしかしたら計測時になにかミスがあったのかもしれません

 

視野角は広め

上下左右の視野角はかなり広く、映像を斜めから覗き込んでもコントラストがあまり落ち込みません

 

光沢のあるグレアディスプレイ

光沢のあるグレアディスプレイを採用。光の映り込みが気になる場合は、角度を調整しましょう

情報量が多く高精細なフルHD表示!

液晶ディスプレイは解像度1920×1080ドットのフルHD表示に対応しています。1366×768ドットの液晶ディスプレイに比べてドット数が多いので、写真や動画を高精細な映像で楽しめました。

 

解像度は1920×1080ドット

解像度は1920×1080ドット ※クリックで拡大

 

11.6型で1920×1080ドットだと、等倍表示では文字やボタンがかなり小さく表示されてしまいます。視力に自信のある若い方なら問題ないかもしれませんが、筆者は最近小さな文字が読みづらくなってきてまして……(涙)。

 

ただしLAVIE Direct NMでは標準でデスクトップが150%に拡大表示されていますので、そのままなら文字が小さくて読みづらいということはありません。もう少し小さくてもOKという方なら、拡大率を変更するといいでしょう。拡大率を下げれば表示される文字の数が多くなりますので、そのぶん作業がはかどります。

 

標準のスケーリング設定

標準ではデスクトップが150%に拡大表示されていました ※クリックで拡大

 

液晶ディスプレイの最大角度

液晶ディスプレイの最大角度

キーボードの使いやすさについて

間隔は十分でもキーが小さい

キーボードはテンキーなしの85キー構成で、日本語配列です。カタログによるとキーピッチ(キーとキーの間隔)は、理想的な19mmであるとのこと。ただしこれは横のキーピッチであって、縦のキーピッチは実測で約17mmでした。縦横のバランスが均一ではないので、タイプ時に若干指がズレてしまうことがあるかもしれません。

 

LAVIE Direct NMのキーボード

LAVIE Direct NMのキーボード

 

キーピッチは19mm

横のキーピッチは19mmと十分なのですが、縦が17mmとやや短めです ※クリックで拡大

 

キーボードを使っているところ

指を縦に動かす際に、やや窮屈さを感じます

 

またキー自体がやや小さめなので、使い始めは多少の違和感を感じるかもしれません。筆者はしばらくすれば慣れましたが、薬指と小指を使うキーで打ち間違いがありました。

 

ただし、11.6型でフルピッチ(キーピッチが19mm)のキーボードは珍しく、しかも底面積が10.1型相当であることを考えれば、メーカーの設計担当者に感謝してもいいレベルです。いや、よくこのサイズに収めましたよね、コレ。

一部のキー配列が特殊

個人的に気になるのは半角/全角キーの位置が特殊な点と、一部のキーが小さいことです。いや、本体サイズを考えれば仕方がないんですけどね。とりあえず「ここに注意」という箇所を挙げておきます。

 

半角/全角キーの位置

半角/全角キーがESCキーの右に。ファンクションキーもかなり小さめです

 

Fnキーとカーソルキー

Fnキーは右下に配置されています。カーソルキーはH字型で、特に上下が小さめ。右ShiftがちゃんとEnterキーの下にあるのは個人的に高く評価したいところ

タイプ感はかなり軽い

キーストローク(キーを押す深さ)は公称値で約1.4mmです。実際に入力してみると、確かに標準的なノートパソコン(経金は1.5mm)よりも浅く感じました。タイプ時に「カクっ」としたごく軽めのクリック感があるのですが、手応えはあまり感じられません。底打ち感は軽めでたわみも少ないので、長時間使っても指にかかる負荷は少ないでしょう。

 

キーストロークは1.4mm

キーストロークは1.4mm ※クリックで拡大

 

タイプ音は「タクタクタク」と控えめな感じです。タッチの軽い人なら、かなり音を抑えられるでしょう。筆者はタイプが強めなのですが、それでも「タタタタ」という軽めの音であまり響いていませんでした。

 

キーボードの傾斜

キーボードはわずかに傾いていますが、ほぼ水平レベルです

 

キーボード全体

キーボード全体がコンパクトなので、全体をたやすく見渡せます

タッチパッドはかなり小さい

NXパッド(NEC製PCでのタッチパッドの呼び方)は実測で幅87×奥行き45mmでした。ボタン一体型タイプで、標準的なタッチパッドよりも小さめです。追従性やボタンの押し込み具合に問題は感じられませんでしたが、ダイナミックに動かせないのとドラッグ&ドロップ時に少々扱いづらく感じました。

 

NXパッド

小さめのNXパッド。ドラッグ&ドロップ時に左右の指を同時に使うことになるため、パッド部分の範囲が小さく感じられます ※クリックで拡大

インターフェース類について

端子類は必要準分な構成

周辺機器接続用のインターフェース(端子)としては、USB3.0×2、HDMI、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力が用意されています。左右の側面に端子類は一切なく、すべて背面に配置されているのが特徴的ですね。数と種類は多くありませんが、普通に使える構成です。

 

フロント部分

本体前面部には端子類はありません。ちょっと歪んでいるように見えますが、撮影時に使ったレンズの影響です ※クリックで拡大

 

背面部

背面にはヘッドホン出力、USB3.0×2、HDMI、SDカードスロット、電源アダプター ※クリックで拡大

 

左右の側面には端子類がありません ※クリックで拡大

 

端子類が背面にあるとケーブルが操作のジャマになることはないのですが、差し込むときに背面を確認するのがちょっと不便です。またUSBメモリーを挿した状態でパームレスト側を持ち上げると、端子部分に強い力がかかってしまいます。多少注意して使う必要があるでしょう。

 

メモリーカードスロット

メモリーカードスロットはSDカードがすっぽり収まるタイプ ※クリックで拡大

 

Webカメラ

Webカメラは液晶ディスプレイ下部に配置されています。720pのHD解像度で、有効画素数は92万画素

 

電源ボタン

電源ボタンはキーボードの右上

 

底面部

底面部にカバー類はありません。メモリーはすべてオンボードで、拡張には非対応です

LAVIE Direct NMのスペック

LAVIE Direct NMはNECの直販サイト「NECダイレクト」限定販売のモデルです。CPUの種類やストレージ容量、オフィスの有無などを選択できるのがポイント。予算や好みに合わせて、自由にカスタマイズできます。

 

CPU Core i5-7Y54/Core m3-7Y30/Pentium 4410Y
グラフィックス Intel HD Graphics 615(CPU内蔵)
メモリー 4GB(Core m3/Pentium)/8GB(Core i5)
ストレージ 128GB/256GB/SSD(SATA)
ディスプレイ 11.6型、1920×1080ドット、IPS、光沢
無線機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth Smart Ready
インターフェース USB3.0×2、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力
バッテリー 約13.5時間(Core i5/Core m3選択時)/約13時間(Pentium選択時)
オフィス なし/Office Personal Premium/Office Home and Business Premium

 

CPUは最上位がCore i5-7Y54で、Core i7は用意されていません。タブレットやUMPC向けの「Yシリーズ」なので、性能はそれなり。ただしこのCPUを使っているからこそファンレス動作で、駆動音がないというメリットもあります。

 

ちなみに店頭販売向けの「LAVIE Note Mobile」シリーズは、メモリーが4GBしかない点に注意してください。軽めの作業には十分なのですが、ガッツリと使い込むなら8GBのメモリーが必須です。

 

直販モデルではいまならCore i5+8GBメモリー+256GB SSD+Office H&Bの構成で税込み14万7636円、Core i5+8GBメモリー+128GB SSDのオフィスなし構成なら税込み11万2212円で購入できます。店頭販売向けの上位モデル「LAVIE Note Mobile NM550/GA」が大手量販店で15万円程度ですから、直販モデルがいかにお得かおわかりいただけるのではないでしょうか。っていうか、普通に考えれば直販モデル一択でしょ!

 

もっとも、Pentium+4GBメモリーで十分という人もいるかもしれません。そんな場合でもオフィスなしなら税込み8万6292円ですから、とてもリーズナブルですよね。長期間安心して使いたい人のために、3~5年間の長期保証サービス(有料)が用意されている点もポイントです(店頭モデルは1年間)。

 

長期保証サービスも用意

保証期間や保証内容をアップグレードできる、有料オプションを利用できる点も直販ならではの魅力!

「小さいが正義!」なノートパソコン

ということで、今回は超コンパクトなNECのノートパソコン「LAVIE Direct NM」のレビューをお届けしました。キーボードの配列やボディの質感などに気になる部分はありますが、この小さいボディにはすべての欠点を帳消しにできるほど大きなインパクトがあります。これだけ小さいんですから、ある程度の部分には目をつぶる必要があるんじゃないですかね。とにかく小さくて軽い、持ち運び用のノートパソコンを探している人におすすめです。

 

あとは、小さいガジェットが好きな人にもおすすめ。MacBook AirやMacBookよりも小さくて軽いですから、みんなに自慢できますよ。ちょっと厚いですけど。

 

「小さいが正義!」なノートパソコン

「小さいが正義!」なノートパソコン

 

なおLAVIE Direct NMはNECの直販サイト「NECダイレクト」限定販売のモデルです。詳細ない仕様や支払い方法、納期などについては販売ページでご確認ください。

新モデル発売中

このモデルはすでに販売が終了し、現在は新モデルが発売されています。最新モデルについては、以下のリンクから関連記事でご確認ください。
NECのパソコン(LAVIE)おすすめモデルのクーポン・セール価格情報

 
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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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