NECのLAVIE Direct NSは、15.6インチのフルHD液晶ディスプレイを搭載したスタンダードタイプのノートPCです。柔軟なパーツカスタマイズに対応している点が特徴で、安さを追求した低スペック構成から高性能CPUや大容量メモリーを搭載したハイスペックな構成まで、用途や予算に応じて自分好みのスペックに仕上げられます。
今回は、LAVIE Direct NSのスペックや特徴などについて解説&考察します。実機はまだ検証していませんが、検証する機会があればより詳細なレビュー記事を公開するつもりです。
LAVIE Direct NSのスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
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CPU | Celeron N4000 / Pentium N5000 / Core i3-7020U / Core i5-8250U / Core i7-8550U |
メモリー | 4~8GB(Celeron/Pentium)または4~20GB(Core i) |
ストレージ | 500GB / 1TB HDD または 1TB SSHD(Celeron/Pentium)、 256GB SSD(SATA)または 500GB / 1TB / HDD または 1TB SSHD |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 600(Celeron)/605(Pentium)/620(Core i) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ / ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 15.6インチ、1366×768ドット(Celeron/Pentium)または1920×1080ドット(Core i)、光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0×1+USB2.0×1(Celeron/Pentium)または USB3.0(フルサイズ)×2+USB3.0(Type-C)×1(Core i)、HDMI、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティー | TPM 2.0、セキュリティースロット、ウイルスバスター クラウド90日版 |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅378×奥行き260×高さ22.9mm/約2.2kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.9時間(Pentium)/ 約7時間(Celeron) / 約5.8時間(Core i3/i7) / 約5.7時間(Core i5) |
※2018年8月27日時点。構成や価格は変更される場合があります
構成例と価格の目安
LAVIE Direct NSシリーズはこれまでCeleron/Pentium搭載モデルがLAVIE Direct NS(B)、Core i3/i5/i7搭載モデルがLAVIE Direct NS(S)という形で分類されていました。しかし2018年夏モデルから、すべてLAVIE Direct NSに統合されています。
Celeron/Pentium搭載のモデル(下位モデル)とCore i3/i5/i7搭載のモデル(上位モデル)では、画面の解像度やUSB端子の数、利用できるメモリー容量やストレージの種類などが異なります。購入する際はまず下位モデルか上位モデルかを選び、次にCPUの種類を選んでから残りのパーツを選択してください。
変更できるパーツはCPUやメモリー、ストレージ、光学ドライブなど。用途や予算に応じて、必要なパーツを選びましょう。パーツの選び方がわからない場合は、以下の構成例を参考にしてください。
構成例
最安構成 | |
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税込8万円台後半~ | |
意外に使える構成 | |
税込10万円前後~ | |
初心者はここから構成 | |
税込11万円台後半~ | |
サクサク使えるゾ構成 | |
税込12万円台前半~ | |
オフィス中心利用構成 | |
税込12万円台半ば~ | |
最強構成 | |
税込15万円台後半~ |
※2018年8月27日時点。価格はスペシャルクーポン適用時
ストレージのオプションとして用意されている「SSHD」とは、大容量のHDDと容量の少ないSSDを合体させたものです。HDDよりも起動が速く、SSDよりも容量が大きい点がメリット。アクセス速度はSSDのほうが断然速いのですが、容量が少ないのは不安という人におすすめです。
また購入時のオプションとして用意されている「標準ソフトウェアパック」を追加すると、以下のソフトがプリインストールされます。
標準ソフトウェアパック選択時に追加されるソフト
- ・筆ぐるめ 25 for NEC(はがき作成ソフト)
- ・パソコンのいろは(初心者向け学習ソフト)
- ・ファイナルパソコンデータ引越し for NEC
- ・おてがるバックアップ
CPU性能について
LAVIE Direct NSで使われているCPUの性能差は、以下のグラフのとおりです。データは基本的に当サイトで計測したベンチマークの結果ですが、Core i3-7020UとPentium N5000の結果だけないため、海外の情報サイト「PassMark CPU Marks」の情報を参考にしています。
CPUベンチマーク結果
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
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Core i7-8550U |
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Core i5-8250U |
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Core i3-7020U ※2 |
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Pentium N5000 ※2 |
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Celeron N4000 |
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※ベンチマーク結果は当サイト計測の平均値でLAVIE Direct NSの性能を計測したものではありません ※2 PassMark CPU Marksのデータを参照
下位モデルのCeleron N4000と上位モデルのCore i7-8550Uでは5.8倍もの性能差がありますが、そのぶん下位モデルは値段が安く上位モデルは高いというわけです。
ただしCeleron N4000でもネットやメール、動画視聴、オフィスを使った文書作成には十分な性能です。使い方にちょっとしたコツが必要ではあるものの、ごく軽めの作業やとりあえず1台持っておきたい場合に向いています。一般的な作業にはCore i3以上、高度な作業をサクサク快適に行ないたいならCore i5以上がおすすめです。
上位モデルなら本格的な動画編集や写真加工にも活用できますが、その場合はメモリー容量を16GB以上にしてください。またLAVIE Direct NSではなく、よりパワフルなCPUを搭載したモデルのほうが作業を快適に行なえます。
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3D性能について
LAVIE Direct NSでは、グラフィックス処理にCPU内蔵のIntel UHD Graphicsを使います。CPUによって性能差は異なりますが、Core i5/i7などの上位CPUのほうが高性能です。
と言ってもグラフィックス重視のゲームを快適にプレーできるほどではなく、たとえばCore i5/i7搭載モデルでドラクエ10をなんとかというレベル。2D描画主体の軽めのゲームやレトロゲーム、ブラウザーゲームなどには問題ありませんが、基本的にはPCゲームのプレーは考えないほうがいいでしょう。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
---|---|
GTX 1050 |
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Intel UHD Graphics 620(Core i5/i7) |
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Intel HD Graphics 620(Core i3) |
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Intel HD Graphics 600(Celeron) |
|
※ベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
また外部ディスプレイを利用するなら、Core i3以上のCPUをおすすめします。下位モデルでも映像出力には対応しているものの、グラフィックス性能が低いため2画面以上で作業するのには向いていません。大きな画面で動画を視聴するくらいなら問題ありませんが、デュアルディスプレイでの作業には上位モデルを選びましょう。
LAVIE Direct NS(R)とLAVIE Direct NSの違い
NECからはLAVIE Direct NSと同じ2018年の夏モデルとして、AMD製CPUを搭載したLAVIE Direct NS(R)が発売されています。名前が似ているのでまぎらわしいのですが、「無印がIntelで、RはRyzen搭載」と捉えると覚えやすいでしょう。
LAVIE Direct NS(R)とLAVIE Direct NSの違い
LAVIE Direct NS(R) |
LAVIE Direct NS |
|
---|---|---|
発売 | 2018年7月 | 2018年8月 |
本体カラー | ブラック | ホワイト レッド ブラック |
実売価格 | 税込10万円台~ | 税込8万円台~ |
ディスプレイ | 15.6インチ 1920×1080ドット 光沢 |
15.6インチ 1366×768/1920×1080ドット 光沢 |
CPU | Ryzen 5 2500U Ryzen 7 2700U |
Celeron N4000 Pentium N5000 Core i3-7020U Core i5-8250U Core i7-8550U |
メモリー | 4/8/12GB | 4/8/12/20GB |
グラフィックス | Radeon Vega 8/10 Graphics | Intel UHD Graphics 600/605/620 |
ストレージ | 256GB SSD(SATA)または 500GB / 1TB / 2TB HDD | 500GB / 1TB HDD または 1TB SSHD(Celeron/Pentium) 256GB SSD(SATA)または 500GB / 1TB HDD または 1TB SSHD(Core i) |
USB | USB3.0×2+USB3.0 Type-C×1 | USB3.0×1+USB2.0×1(Celeron/Pentium) USB3.0×2+USB3.0 Type-C×1(Core i) |
大きさ | 幅378mm 奥行き260mm 高さ22.9mm |
幅378mm 奥行き260mm 高さ22.9mm |
重さ | 2.2kg | 2.2kg |
駆動時間 | 5.5~6.1時間 | 7.0~7.9時間(Celeron/Pentium)/5.7~5.8時間(Core i) |
スペック的にはいろいろ異なりますが、サイズと重量は同じです。それぞれの写真を見比べてみましたが、ほぼ同じに見えます。ヒンジ部分のデザインが若干異なりますが、どちらも同じ筐体を使っていると考えていいでしょう。ただしLAVIE Direct NSでは3色のカラーバリエーションが用意されている点が異なります。
LAVIE Direct NSのほうが安いように見えますが、これはCeleronやPentiumなどの下位CPUが用意されているため。Core i3/i5/i7搭載のフルHDモデルは税込み10万円台からと、LAVIE Direct NS(R)とほぼ同じ価格帯です。安さや性能の高さを重視するならLAVIE Direct NS、コスパを重視するならLAVIE Direct NS(R)を選ぶといいでしょう。
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LAVIE Direct NS(R)のそのほかのポイント
カラバリは3色
本体カラーとしては、カームホワイトとカームブラック、カームレッドの3色が用意されています。カームホワイトとカームブラックは底面部も同じ色ですが、カームレッドは底面部が黒のツートンカラー構成です。
キーボードはテンキー付きで標準的な配列
LAVIE Direct NSには、数値入力に便利なテンキーが付いています。キーピッチは19mmで、理想的なサイズ。標準的な配列ですので、違和感なく利用できるでしょう。
有線LANやUSB Type-Cに対応
USB端子は3ポート(フルサイズ×2+Type-C×1)でそれほど多くはありません。そのほかの端子としてはHDMIや1000BSE-T対応の有線LANなどが用意されています。
国内大手ブランドの安心感が魅力
ということで、今回はLAVIE Direct NSのスペックや特徴について解説しました。ベンチマーク結果はほかの機種を使ったものですが、実際に検証する機会があればレビュー記事を公開する予定です。記事を公開しだい当サイトのtwitterアカウントでお知らせするので、フォローしていただくことをおすすめします。
海外ブランドのノートPCと比べるとやや割高感はありますが、国内大手ブランドの安心感があるのは大きな魅力です。またメモリー容量を最大20GBにまで増やしたり、光学ドライブとしてブルーレイディスクドライブを選択できる点もポイント。あまり知られていませんが、実は国外ブランドのモデルよりも高いスペックを選択できるのもメリットのひとつなんです。
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