
※検証機は筆者が購入しました
ロジクールの『G560』は、サテライトスピーカー2基+サブウーファー1基の2.1チャンネルで構成されたゲーミングスピーカーです。どのあたりが「ゲーミング」かというと、サテライトスピーカーの背面LEDがゲームのサウンドに合わせて光る点。もしかするとサウンドもゲーム向けにチューニングされているのかもしれませんが、はっきりと感じられませんしイコライザーで調整もできるので、特に気にしなくていいと思います。

ロジクールG560 ※ディスプレイは別売り

背面のRGBイルミネーションが「ゲーミング」
接続方式は3.5mmステレオジャックとBluetooth(SBC)、USBの3種類ですが、遅延やノイズの少なさ、機能の豊富さを考えるならUSB一択です。ニンテンドースイッチやPS5でも利用できるものの、PCとつなぐことで真価を発揮できます。

PCとUSBで接続することで、DTS:Xによる7.1chバーチャルサラウンドを有効化できます
また専用ユーティリティーによって低音を強調することで、身体に「ドゥーン!」と響くような低音を堪能できます。PC用スピーカーとしては、かなりの迫力です。置き場所に困るくらいの超デカイサブウーファーを使っているだけはあります。

うっかりサイズを確認しないで買うと、ちょっと引くほどデカイサブウーファー
ただし低音域だけで選ぶのであれば、同じロジクールの『Z625』のほうがはるかに上です。こちらは身体だけでなく、家(ボロ屋)が物理的に震えます。定価もZ625のほうが安いので、音楽や映画をカジュアルに楽しみたいならG560よりもおすすめ。こちらのサブウーファーもやたらデカイので注意してください。
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また低音を効かせすぎると、中音域が聞こえづらく感じます。たとえば足場が崩れるイベントシーンだと、低音が強すぎてセリフが聞きづらいかもしれません。このあたりは好みに応じて調整するといいでしょう。RPGやアクション、アドベンチャーなどで、迫力のあるサウンドを楽しみたい人に向いています。
バーチャルサラウンドを利用することで前後左右の聞き分けはなんとなくできるものの、音の定位についてはゲーミングヘッドセットやゲーミングイヤホンには絶対かないません。シューター系の足音もちゃんと聞こえますが、音の聞き分けに全振りしたゲーミングヘッドセットにかなうわけがないですよね。なので、シューター系のガチ勢には不向きです。

音の聞き分けも可能ですが、本格的なプレーにはゲーミングヘッドセットのほうが有利です
あとスピーカーの特性上、音量をそれなりに上げないと効果がありません。小さな音では低音域もサラウンド感もイマイチです。音量を上げすぎてご近所さんとトラブルにならないよう、くれぐれも注意してください。またサテライトスピーカー同士はサラウンド感を出すために、できれば1メートル以上は離したいところ。ケーブルは2.2メートルあるので十分ですが、長すぎて配線に困る場合があるかもしれません。

それぞれのケーブルが2.2メートルあるので、ケーブルはかなりゴチャつきます。有線式2.1chスピーカーではよくあることなので、ケーブルはなるべくジャマにならないように取り回しましょう。ちなみに付属のUSBケーブルの長さは1.8メートルです
そんな感じでいろいろとめんどくせえスピーカーですが、ゲーム内で低音が「ドゥーン!」と鳴ったときにLEDが「ビカビカ!」と光るのはちょっと感動します。筆者はゼルダのティアキンを200時間くらいプレーしましたが、ずっとこのスピーカーでサウンドを楽しんでいました。フィールドで流れるピアノの音とか、すごく印象的なんですよ。あと祠がズゴゴゴゴと地中から出てくるときの音に合わせて、LEDが点滅したりするのがグッとキます。そういう楽しみ方をしたい人向けです。
ポイント
- ✅基本はPC向き
- ✅ゲーム機でも利用可能
- ✅低音域の迫力がスゴイ
- ✅ゲームに合わせてLEDが光る
- ✅配線が面倒
- ✅サブウーファーがデカイ
- ✅値段がお高め
紹介したい内容は以上でほぼすべてです。あとは写真を見ながら、細かいところを確認してください。
この記事の目次
-
- ▶スペック
- ▶本体の外観
- ▶PC用ソフトについて
- ▶まとめ
スペック
スピーカータイプ | 2.1チャンネル |
---|---|
接続 | 3.5mmヘッドホンジャック、USB、Bluetooth 4.1 |
サテライトスピーカー | 幅166×奥行き118×高さ148mm / 1.79kg(ペア) |
サブウーファー | 幅255×奥行き207×高さ255mm / 5.55kg |
総出力(最大) | 240W |
合計出力(RMS) | 120W |
ドライバーサイズ(サテライト) | 70mm |
ドライバーサイズ(サブウーファー) | 165mm |
本体の外観
パッケージ

ロジクールG560のパッケージ

箱の中身はこんな感じ

PCやゲーム機と接続するためのmicro USB to Type-Aケーブル。本体に挿すmicroUSB側にはガイドが付いています
サブウーファー

低音出力用のサブウーファー。けっこうな大きさで、設置にはそれなりの場所が必要です

前面にはバスレフポート

側面

背面にはインターフェース類

音声入力用の3.5mmステレオジャックとmicroUSB、サテライトスピーカー用のシリアルポート(9ピン)っぽい端子が用意されています

底面部。低音を下に向けて鳴らすダウンファイア式のため、床に音がかなり響きます。集合住宅では要注意
サテライトスピーカー

臨場感のあるステレオサウンドを担当するサテライトスピーカー

サブウーファーとの接続端子

前面。グレープフルーツをひと回り大きくしたようなサイズ感

側面

背面

背面にはRGBイルミネーション。PC用のユーティリティーソフトで、発光パターンを変更できます。ゲーム機と接続した場合は、効果音の大きさによって光の明滅が変化

LEDの明るさを最大にしても、それほど強くはありません。背面に壁のある場所に設置した上で、照明を暗くすると効果が感じられるでしょう

右側スピーカーの背面には電源ボタンとBluetooth接続ボタン、ヘッドホン用端子

右側スピーカー天面には動作をカスタマイズ可能な「Gボタン」と音量調節ボタン
各種機器との接続

前述のとおり、ケーブルがやたら長めです。広いスペースにも配置できるものの、配線は面倒

Pixel 8 ProでBluetoothオーディコーデックを確認したところ、SBCにしか対応していませんでした。低遅延モードなどには非対応のため、ゲームでは利用しないほうがいいでしょう。スマホの音声を聴くなどの使い方向けです
ニンテンドースイッチ

ニンテンドースイッチとはUSBで接続を確認
PS5

PS5ともUSBでの接続を確認しています。ただし3Dオーディオの効果はあまり感じられませんでした
PC

PCともUSBで接続するのがおすすめです
PC用ソフトについて

PCとUSBで接続し、専用ユーティリティー『Logicool Game Hub』をインストールすることで、さまざまな機能を利用できます。ロジクールG560を十分に活かすなら、PCでの利用を前提に考えたほうがいいでしょう

LEDの色や発光パターンを設定可能。特にこだわりがないなら、変更しなくてもOK

有名ゲームであれば専用のプロファイルが用意されています。ただし製品自体がちょっと古いので、対応タイトルもやや古めかも

右のサテライトスピーカーに用意されている「Gボタン」の役割をカスタマイズできます

サウンドの調整が可能。低音を強調したい場合は、サブウーファーのレベルをグンと引き上げればOK

イコライザーによる詳細調整も可能です

DTS:Xによるサラウンドサウンドを有効化。この機能はPCでのみ利用可能です
ゲームの臨場感を感じたい人向け
通常価格は3万円台半ばと、かなりお高めです。しかしアマゾンや楽天のセールで2万円を切ることが年に1~2回あるので、そのときを狙うといいでしょう。ちなみに記事執筆時点の2023年12月1日22:45時点では1万7010円とかなりの激安価格で販売されていますが、セールがあと1時間ちょっとで終わってしまうので、欲しい人は急いでください。セールが終わって買えなかった人は、次回のセールを狙いましょう。
ただセール時の1万8000円でもその価値があるかどうかについては、判断がわかれると思います。音質よりも音の聞き分けを重視したいなら、ゲーミングヘッドセットを選ぶべきです。音質を重視したいなら、もっと適したスピーカーがあるかもしれません。とにかく安い値段で低音を感じたいなら、前述の『ロジクールZ625』を選ぶのもアリです。
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繰り返しになりますが、G560はゲームの臨場感を光と低音&サラウンドで楽しみたい人向きです。2.1chのゲーミングスピーカーはラインナップが少ない上に、そのなかでもG560は実はかなりリーズナブル。他社製品だと3~5万円台とか、あるいはそれ以上なんてこともあります。
PCでの利用がもっともオススメですが、ゲーム機での利用も十分アリ。ゲーム内の「ドゥーン!」を身体で感じたい人は、ぜひチェックしてみてください。
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