ポイント
- GTX 1650搭載で8万円切り
- パーツカスタマイズ対応
- 拡張性がけっこう高い
Magnate MHのスペック
CPU | Core i5-9400 |
---|---|
メモリー | 16GB |
ストレージ | 240GB SSD |
グラフィックス | GTX 1650 |
チップセット | H310 |
電源 | 400W (80PLUS) |
※2020年6月11日時点。構成は変更される場合があります
フォームファクター | microATX |
---|---|
SATAポート | 4 |
M.2スロット | 1 |
光学ドライブ | なし ※オプションで追加可能 |
ドライブベイ | 5インチ×2 3.5インチ×2 3.5インチシャドウベイ×2 |
拡張スロット | PCI Express x16×1 PCI Express x1×2 |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | - |
Bluetooth | - |
USB3.1 | 2 (Gen1、背面) |
USB3.0 | 2 (前面) |
USB2.0 | 4 (背面) |
USB Type-C | - |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | - |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | 1 |
DVI | 1 |
シリアルポート | - |
PS/2 | 1 |
サイズ | 幅190mm 奥行き420mm 高さ360mm |
重量 | 約7.8kg |
付属品 | USBマウス、USBキーボード、電源ケーブルなど |
オフィス | なし |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
- ▶ スペック
- ▶ 本体の外観
- ▶ 分解方法とパーツ交換について
- ▶ ベンチマーク結果
- ▶ まとめ
※2020年6月11日時点、価格や構成は変更されることがあります
本体の外観
Magnate MHはデスクトップPCとしては一般的なミニタワー型に分類されます。サイズはやや大きいものの、拡張性と冷却性能に優れる点がメリットです。
デスクトップの主な分類
ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 |
機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎ |
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○ |
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△ |
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△ |
前面のインターフェース
- ① 光学ドライブ
- ② USB3.0
- ③ ヘッドホン出力 / マイク入力
- ④ リセットボタン
- ⑤ 電源ボタン
背面I/Oパネルのインターフェース
- ① PS/2
- ② USB2.0
- ③ DVI ※非使用
- ④ VGA (D-sub15ピン) ※非使用
- ⑤ HDMI ※非使用
- ⑥ USB3.1
- ⑦ USB2.0
- ⑧ 有線LAN
- ⑨ オーディオ端子
- ⑩ DVI
- ⑪ HDMI
- ⑫ DisplayPort
分解方法とパーツ交換について
Magnate MHは左側面のパネルを取り外すことで内部にアクセスできます。やや大型の筐体なので内部には余裕があり、比較的楽に作業できるでしょう。拡張スロットはそれほど多くはありますが、ドライブベイは十分な数が用意されています。
拡張スロットの構成
- ① PCIExpress x1
- ② PCIExpress x16
- ③ M.2スロット
Magnate MHのベンチマーク結果
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ストレージ性能
ストレージとして使われている240GB SSDはSATA接続でした。最近ノートPCなどで多いPCIe (NVMe)接続よりも速度は劣りますが、HDDよりもはるかに高速です。文書中心の作業であれば容量的に問題はありませんが、動画や写真を編集したりゲームをプレーするには不足気味です。購入時のパーツカスタマイズで、アップグレードすることをおすすめします。
CPU性能
CPUとして使われている第9世代のCore i5-9400は非常に高性能です。ハイエンドクラスのCore i7やCore i9には及ばないものの、デスクトップPC向けとしては上位クラスのパフォーマンスを発揮できるでしょう。
CPUの性能比較
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i9-9900K |
19867
|
Core i7-9700K |
17208
|
Core i7-9700 |
17114
|
Core i7-8700 |
15412
|
Magnate MH (Core i5-9400) |
12944
|
Core i5-9400 |
12179
|
Core i5-8400 |
11229
|
Ryzen 5 3400G |
9383
|
Core i3-9100 |
8784
|
Core i3-8100 |
8027
|
Pentium G5400 |
4969
|
Celeron G4930 |
3377
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、GeForce GTX 1650が使われます。エントリー (入門)向けのGPUなのでハイエンド~ミドルレンジのGPUには及びませんが、CPU内蔵グラフィックスよりもはるかに高性能です。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 Ti |
32170
|
RTX 2070 SUPER |
25322
|
RTX 2080 |
25205
|
RTX 2070 |
22856
|
RTX 2060 SUPER |
20640
|
RTX 2060 |
17843
|
GTX 1660 Ti |
15697
|
Magnate MH (GTX 1650) |
9011
|
GTX 1650 |
8893
|
GTX 1050 |
6945
|
UHD 630 (Core i7) |
1359
|
UHD 630 (Core i5) |
1051
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
汎用的に使える高い性能
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
8936 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
7325 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
6522 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。すべてのテストにおいて、目標スコアを大きく上回りました。さまざまな用途で使える、汎用性の高い機種です。
ゲーム系ベンチマーク結果
Magnate MHで使われているGTX 1650はエントリー向けとは言えゲーム用のGPUです。ゲーム系ベンチマークテストで快適さを計測したところ、なかなか優れた結果が出ました。重いゲームは画質を下げればなんとかプレー可能。少し重い程度なら、高画質でもプレー可能です。
ただしFPS / TPSで144Hz以上を狙うのには適していません。60~100Hzあたりでゲームをカジュアルに楽しみたい人向けです。
※テストはフルHDで実施
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 3603 / 普通 |
標準品質 | 4988 / やや快適 |
軽量品質 | 6500 / 快適 |
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 9294 / 62.8 FPS |
高品質 | 10593 / 71.4 FPS |
標準品質 | 16130 / 115.6 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 21000 / すごく快適 |
標準品質 | 21124 / とても快適 |
低品質 | 22266 / すごく快適 |
クリエイティブ性能について
Photoshopベンチ
Photoshopベンチマーク「PugetBench for Photoshop」では、悪くない結果が出ています。超ハイエンドPCの50%程度の性能ではありますが、税込7万円台であることを考えれば価格のわりには優秀なパフォーマンスと言えるでしょう。よっぽどサイズの大きい画像を扱わない限り、普通に作業できる性能です。
Lightroomベンチ
RAW現像ソフト「Lightroom Classic」のベンチマーク「PugetBench for Lightroom Classic」では、GPUが影響するActive Tasks Score (操作の快適さ)のスコアが優秀です。CPU性能とストレージ性能が影響するPassive Tasks Score (ファイル出力の速さ)は、あまり伸びませんでした。数十枚規模の現像であれば、問題なく行なえるはずです。もしくはより高速なPCIe接続のSSDに換装するといいでしょう。
Premiere Proベンチ
動画編集ソフト「Premiere Pro」のベンチマーク結果はいまひとつでした。動画編集には高いCPU性能とGPU性能が必要なので、この結果は仕方がないかもしれません。とは言えフルHDのシンプルかつ小規模な動画編集であれば問題ないはずです。
ギリ7万円台で高いパフォーマンス
よかった点
CPUはCore i5ですが、16GBメモリーとGTX 1650搭載で8万円切りは破格の値段! ベンチマーク結果をご覧いただければおわかりのとおり普段使いやビジネスはもちろん、ちょっとしたゲームやコンテンツ制作にも活用できます。すでにCPUもGPUも新世代のパーツがリリースされていますが、そのぶん価格が安い点が魅力です。
気になる点
スタンダードタイプとは言え、本体がやや大きい点が気になります。デスクに置くと少し圧迫感を感じるかもしれません。ジャマにならない場所に設置することをおすすめします。
※2020年6月11日時点、価格や構成は変更されることがあります
*
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