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マウス m-Book K (m-Book K700) シリーズレビュー:6コアCPU&MX250搭載のハイスペック15インチノートPC

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マウス m-Book K (m-Book K700) シリーズレビュー

マウスコンピューターのm-Book Kシリーズは、ハイスペックな15インチスタンダードノートPCです。一般用途向けとしてはハイスペックで、6コアCPUと専用グラフィックス機能により高いパフォーマンスを実現しています。
m-Book Kシリーズ

ポイント

  • 普通のノートPCとしては高性能
  • ちょっとしたゲームも楽しめる
  • 定期的なセール販売で安い

m-Book Kシリーズのスペック

画面サイズ 15.6インチ
解像度 1920×1080
CPU Core i7-9750H
メモリー ・8GB
・16GB
・32GB
ストレージ ・256GB SSD
・512GB SSD
・256GB SSD + 1TB HDD
・512GB SSD + 1TB HDD
グラフィックス MX250
LTE 非対応
幅×奥行き 361×258mm
厚さ 24.9mm
重量 2.1kg
バッテリー 約7.4時間

※2020年3月21日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー ブラック
画面の表面 非光沢
パネルの種類 IPS
タッチ / ペン
光学ドライブ
テンキー あり
有線LAN 1000Mbps
無線LAN 11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5
USB3.1 1 (Gen1)
USB3.0 1
USB2.0 1
USB Type-C 1 (USB3.1 Gen1)
Thunderbolt 3
メモリーカード SD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort 1 (Mini)
Webカメラ 100万画素
顔認証カメラ
指紋センサー
付属品 ACアダプターなど
オフィス なし ※オプションで追加可能

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

m-Book Kシリーズ

m-Book Kシリーズ

税込11万3080円~

※2020年12月14日時点

デザインと使いやすさ

重厚感のある外観

m-Book Kシリーズ 外観

m-Book Kシリーズの本体カラーはブラック。ボディの素材はノートPCでは一般的な樹脂 (プラスチック)で、質感・強度ともにそれほど高いわけではありません。しかし見た目は安っぽくはなく、重厚な雰囲気が感じられます。

 

m-Book Kシリーズ 天板

ボディカラーはブラック。天板にはロゴが配置されています

 

m-Book Kシリーズ 質感

表面はツヤ消しながらもツルツルとした手触り。指紋がやや目立つので、こまめに拭き取るといいでしょう

 

m-Book Kシリーズ パームレスト

パームレスト (キーボード面)もブラック

 

m-Book Kシリーズ ベゼル

ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右8.0mmで上部11.1mm、下部は31.4mm。比較的細いのですが、下部のみ太めです

 

m-Book Kシリーズ 底面部

底面部はややザラつきのある手触り。大きな通気口が配置されています

 

m-Book Kシリーズ バッテリー

バッテリーは取り外し可能

 

m-Book Kシリーズ フォルム

丸みのない直線的でシャープなフォルム

コンパクトながらもやや厚い

m-Book Kシリーズ サイズ

接地面積は幅361×奥行き258mm。面積ではB4サイズ (幅364×奥行き257mm)よりも若干小さめですが、ほぼB4サイズと考えていいでしょう。15インチタイプとしてはコンパクトです。ただしかなり厚みがあり、ややゴツく感じられます。

 

m-Book Kシリーズ 大きさ

B4サイズ (黄色い部分)とほぼ同じ大きさ

 

m-Book Kシリーズ 厚さ

ゴム足を含めた設置時の高さは実測で34.3mm。かなり厚く感じます

 

m-Book Kシリーズ 前面

前面部の高さは実測25.5mm

 

m-Book Kシリーズ 背面

背面は厚みがあり、ゲーミングノートPC並みです

 

m-Book Kシリーズ 重さ

重量は公称値で2.1kg、実測では2.049kgでした

スタンダードな15インチのフルHD

m-Book Kシリーズ 画面サイズ

ディスプレイの大きさは15.6インチで、解像度は1920×1080ドット。ハイスペックタイプのノートPCとしては標準的なスペックです。デスクトップの文字の大きさは標準では2~2.7mm程度 (スケーリング設定は125%)。新聞よりもやや小さいのですが、見づらさは感じませんでした。

発色に優れるIPSパネル

m-Book Kシリーズ 映像品質

ディスプレイには、IPSパネルが使われています。映像は自然な色合いで、違和感はありません。ただ画面がやや暗いためか、鮮やかというほどではありませんでした。またわずかに赤みが弱く感じるものの、ビジネスや個人の趣味で使うぶんには十分なクオリティーです。映像の色にこだわりたいなら、外付けディスプレイを利用するといいでしょう。

 

m-Book Kシリーズ 明るさ

明るさを最大にした状態。ほんのわずかに暗く感じるものの、作業には問題ない明るさです

目に優しいノングレア

m-Book Kシリーズ ノングレア

ディスプレイの表面は、非光沢のノングレアタイプです。一般的なノングレアよりもわずかに映り込みが光沢があるように見えますが、実際の利用では特に気になりませんでした。映り込みによる集中力の低下や眼精疲労が軽減されているので、長時間の作業に向いています。

標準的なキーボード

m-Book Kシリーズ キーボード

キーボードはテンキー付きの日本語配列で、バックライトには非対応です。キーピッチ (キーとキーの間隔)は18.2mmで、標準の19mmよりもやや狭め。実際にキーを打つと若干窮屈に感じましたが、使い続けるうちに慣れはずです。

 

m-Book Kシリーズ 配列

英数字キーの配列に違和感はありませんが、Enterキー周辺のキーがやや小さめです

深めのキーストローク

m-Book Kシリーズ タイプ感

キーストローク (キーを押し込む深さ)は1.8mm。標準的なノートPC (平均1.5mm)よりも深めに作られています。ただしクリック感が軽いので、それほどしっかりしたタイプ感ではありません。標準的なノートPCと変わらないレベルです。

 

タイプ音はカタカタと聞こえますが、軽いタッチなら気になるほどではありません。打ち下ろすようにしてタイプするとパチパチと響くので、軽い力で入力することをおすすめします。

 

m-Book Kシリーズ タイプ音

タイプ音は控えめですが、軽いタッチでもカタカタと聞こえます

十分なインターフェース構成

m-Book Kシリーズ インターフェース

光学ドライブやVGA (D-sub15ピン)には非対応ですが、そのほかのインターフェースは十分な構成です。電源コネクターや有線LANなどつなげっぱなしで使う端子類は背面に配置されているため、本体の両脇がケーブルでゴチャ付くことがありません。

Type-Cはデータ通信のみ

USB PD 18W充電 ×
USB PD 30W充電 ×
USB PD 45W充電 ×
USB PD 65W充電 ×
映像出力 ×

 

Type-C端子はデータ通信のみに対応しています。USB PDによる充電と映像出力には対応していないので注意してください。少々残念ですが据え置き利用なら活用する機会は少ないので、特に問題はないはずです。

スピーカーは通話やビデオチャット向け

m-Book Kシリーズ スピーカー

スピーカーは底面部の左右に配置されています。音の出る部分が接地面でふさがれているため、音がややこもったように聞こえました。音に厚みはなく、サラウンド感もほどほど。とは言え、ノートPCとしては標準的なサウンドです。音楽をじっくり楽しむのには向いていませんが、ビデオチャットや音声通話には問題なく利用できます。

ベンチマーク結果

試用機のスペック

モデル名 m-Book K700SN-M2SH2
CPU Core i7-9750H
メモリー 16GB
ストレージ 256GB SSD + 1TB HDD
グラフィックス GeForce MX250 (2GB)

6コアの高性能CPUを搭載

CPU PassMark CPU Markスコア
Ryzen 7 4800H
20177
Core i7-10750H
15694
Core i7-10850H
15036
Ryzen 7 4700U
15264
m-Book K700 (Core i7-9750H)
14643
Ryzen 5 4500U
12892
Core i5-10300H
12217
Core i7-1165G7
12116
Core i7-1065G7
12016
Core i5-1035G4
10844
Core i7-10510U
10257
Core i5-1035G1
9667
Core i5-10210U
9329

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

m-Book Kシリーズでは、CPUとして第9世代のCore i7-9750Hが使われています。旧世代のCPUですが、性能的にはまだまだ十分現役で通用するレベル。ノートPC向けCPUのなかでも上位のパーフォーマンスです。

MX250のグラフィックス性能はそこそこ優秀

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
8513
GTX 1050
5912
m-Book K700 (MX250)
3723
MX250
3400
Iris Plus
2846
UHD
1335
UHD 620
1265

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

グラフィックス機能としては、外付けGPUのGeForce MX250を使います。ゲーム用のGTXシリーズには及ばないものの、CPU内蔵のグラフィックス機能よりもはるかに高性能です。ゲームやクリエイター向けソフトで多少の効果を期待できます。

普段使い用には十分な性能

テスト スコア
Essentials (一般的な利用)
目標値4100
8981
Productivity (ビジネス利用)
目標値4500
7075
Digital Contents Creation (コンテンツ制作)
目標値3450
3353

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

 

PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテスト結果は上記のとおり。一般的な利用とビジネス利用の目標値を大きく上回っています。ただしコンテンツ制作については、わずかに届いていません。本格的な作業には向かないものの、ライトな制作であれば問題なく行なえます。

RAW現像の快適さ

m-Book Kシリーズ RAW現像

※Core i9 + RTX 2080 + 64GBメモリーのPCを「100」としたときの相対値

PCMark 10のテストではコンテンツ制作向きではないとの評価でしたが、RAW現像では問題ないスコアが出ています。

 

アドビの「Lightrrom Classic」のパフォーマンスを計測する「PugetBench for Lightroom Classic」を試したところ、操作の快適さを表わす「Active Tasks Score」と画像ファイルのアクセスに関する「Passive Task Score」の両方で、一般的なスタンダードノートPCの結果を上回りました。6コアCPU+MX250の組み合わせは、普通のノートPCに比べてコンテンツ制作で有利です。

デュアルストレージ構成がおすすめ

m-Book Kシリーズ ストレージ

ストレージ構成はSSDのみ、またはSSD + HDDのデュアル構成です。SSD単体の場合はSATA接続で、デュアル構成の場合はPCIe (NVMe)のSSDとSATA接続のSSDが使われます。SSDはPCIe接続のほうがアクセス速度が速く、処理が快適。速度と容量の両面で快適なデュアルストレージ構成をおすすめします。

起動時間は平均18秒程度

ウィンドウズの起動時間を計測したとこと、平均で13.64秒でした。PCIe接続SSD搭載機の平均は15秒程度 (筆者調べ)ですので、なかなか優秀です。ただしSATA接続のSSDが使われているモデルでは、起動時間が若干遅い可能性があります。

 

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 14.7秒
2回目 13.7秒
3回目 13.2秒
4回目 13.2秒
5回目 13.4秒
平均 13.64秒

実駆動時間は2~3時間程度

バッテリー駆動時間は、公称値で約7.4時間とされています。ただしこれはパフォーマンスをグッと落とした状態での計測結果で、実際の駆動時間は公称値よりも短いのが一般的です。

 

そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、2時間5分でバッテリー切れとなりました。パフォーマンスをやや抑えた状態ので動画再生では2時間7分です。駆動時間は短いのですが、持ち歩き用の機種ではないため特に問題はありません。

 

バッテリー駆動時間の計測結果

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 約7.4時間
Modern Office (ビジネス作業) 2時間05分
Video (動画視聴) 2時間07分
フル充電までにかかった時間 2時間34分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

ゲーム性能について

m-Book Kシリーズ ゲーム
ゲームではCPU性能よりも、GPU性能が強く影響します。m-Book Kシリーズで使われているGeForce MX250はゲーム向けGPUではなく、重いゲームをプレーするには不向きです。しかし動作の軽いゲームであれば、快適にプレーできます。処理がやや重い中量級タイトルでは、画質をかなり落とすか解像度を下げる必要があるでしょう。ゲームをガッツリ楽しみたいのであれば、ゲーミングノートPCをおすすめします。

https://komameblog.jp/game/gaming-laptop/
※テストは1920×1080ドットで実施

FF15ベンチ (重量級 / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 1286 / 動作困難
標準品質 1933 / 動作困難
軽量品質 2642 / やや重い

※スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 3846 /快適 / 25.8 FPS
高品質 5551 / とても快適 / 37.7 FPS
標準品質 8271 / 非常に快適 / 56.2 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 13562 / すごく快適
標準品質 16597 / すごく快適
低品質 19931 / すごく快適

リーグ・オブ・レジェンド (LoL) (超軽量級 / DX9)

リーグ・オブ・レジェンド
モード 平均FPS / 最低FPS
サモナーズリフト (最高画質) 204.9 FPS / 157 FPS
TFT (最高画質) 179.3 FPS / 138 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

フォートナイト (中量級 / DX11)

フォートナイト
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 23.7 FPS / 20 FPS
35.8 FPS / 31 FPS
94.1 FPS / 0 FPS
189.6 FPS / 140 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

PUBG LITE (軽量級 / DX11)

PUBG LITE
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 42.1 FPS / 37 FPS
64.7 FPS / 56 FPS
84.3 FPS / 73 FPS
128.9 FPS / 110 FPS
非常に低い 151.8 FPS / 130 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

価格について

m-Book Kシリーズにはパーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。それぞれのパーツ構成と価格は以下のとおりです。

 

ラインナップ

m-Book K700BN-M2S2
Core i7 8GBメモリー 256GB SSD GeForce MX 250 11万3080円
m-Book K700SN-M2S5
Core i7 16GBメモリー 512GB SSD GeForce MX 250 12万4080円
m-Book K700SN-M2SH2※試用モデル 🌟1/6までセール中🌟
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD GeForce MX 250 11万3080円
m-Book K700XN-M2SH5
Core i7 512GB SSD 1TB HDD GeForce MX 250 13万5080円

※2020年12月24日時点、価格は税込

高性能なのに安いスタンダードノートPC

m-Book Kシリーズ 感想

よかった点

6コアのCore i7-9750Hを搭載した高いパフォーマンスがなによりも魅力です。さらにグラフィックス機能としてGeForce MX250を搭載しているので、一般的なスタンダードノートPCよりもゲームやクリエイティブな作業でやや有利である点もポイント。にも関わらず価格は11万円台からと、ハイスペックタイプとしてはリーズナブルな点も見逃せません。性能と価格のバランスを重視したい人におすすめします。

気になる点

本体はコンパクトですが、やや厚い点が残念。高いパフォーマンスを実現するためとは言え、もう少し薄いほうが取り回しやすくて便利なのは確か。場所を変えず、常に据え置きで使う人向けです。

m-Book Kシリーズ

m-Book Kシリーズ

税込11万3080円~

※2020年3月21日時点

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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