ノートパソコンレビュー

mouse K5-I7G50BK-Aレビュー:第12世代Core i7とRTX2050の高性能スタンダードノートPC

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mouse K5-I7G50BK-A

機材貸し出し:マウスコンピューター

マウスコンピューターの「mouse K5-I7G50BK-A」は、高性能なCPUとGPU(グラボ)を搭載するノートPCです。位置付け的には「ゲーミング」ではなく一般用途向けの「スタンダード」ですが、ちょっと前のゲーミングノートPCと同じくらいの性能を実現しています。

 

主な特徴

CPU Core i7-12650H Type-C データ通信のみ
グラフィックス RTX 2050 ※旧世代エントリー テンキー あり(3列)
メモリー DDR4-3200 16GB(8GB×2) 重さ 約2.13kg
ストレージ 500GB PCIe 4.0 x4 SSD バッテリー駆動 約5時間
ディスプレイ 15.6インチ 1920×1080ドット IPS相当 非光沢 騒音 大きい

 

旧世代のパーツ構成ですが、性能面ではいまでも十分使えるほどパワフルです。ただ実際に手に持つと、筐体がゴツくて重く感じました。また重い処理では、騒音がけっこう大きく聞こえます。その一方でパーツカスタマイズに対応したり、メーカー保証期間が普通よりも長かったりと、海外メーカー製品にはないサービスが用意されている点が魅力です。

この記事ではメーカー貸出機を使って、外観や性能、実際の使い心地などをレビューします。

mouse K5-I7G50BK-A

mouse K5-I7G50BK-A

公式サイトを見る

おことわり

このレビュー記事では、実機を1週間程度試用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。あらかじめご了承ください。

スペック

発売日 2024年7月
OS Windows 11 Home
ディスプレイ 15.6インチ、1920×1080、非光沢、144Hz
CPU Core i7-12650H(10コア[P×6+E×4]16スレッド)
NPU なし
メモリー DDR4-3200 16GB ※1最大64GB
SSD 500GB PCIe4.0 x4 NVMe SSD
グラフィックス RTX 2050 Laptop GPU(4GB、55W)
通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth5、有線LAN(1Gb)×1
インターフェース USB3.1 Type-C×2(データ通信のみ)、USB3.0 Type-A×1、USB2.0×1、HDMI×1、Mini DisplayPort×1、有線LAN×1、ヘッドホン / マイク端子
生体認証 なし
バッテリー 約5時間(動画再生時、JEITA3.0)
サイズ / 重量 幅361×奥行き241×厚さ23.1mm / 約2.13kg
オフィス なし ※オプションで追加可能

外観について

mouse K5-I7G50BK-A

mouse K5-I7G50BK-Aの外観。ゲーミングノートPCのようなデザインで、ゴツい印象を受けます

mouse K5-I7G50BK-A

高性能CPU&GPU搭載タイプなので、一般用途向けのスタンダードノートPCと比べるとだいぶ厚みがあります

mouse K5-I7G50BK-A

本体カラーはブラック。筐体は樹脂(プラスチック)製

mouse K5-I7G50BK-A

本体の大きさ

mouse K5-I7G50BK-A

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。B4サイズ(B5ノートの見開き)よりわずかに小さい程度です

mouse K5-I7G50BK-A

画面サイズは15.6インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHD

mouse K5-I7G50BK-A

mouse K5-I7G50BK-Aのキーボード

mouse K5-I7G50BK-A

キーボード左側

mouse K5-I7G50BK-A

キーボード右側

mouse K5-I7G50BK-A

右側面の端子類

mouse K5-I7G50BK-A

左側面の端子類

mouse K5-I7G50BK-A

背面の端子類

気になるところ

端子の位置が微妙

mouse K5-I7G50BK-A

右側面の端子類が手前側にあるため、マウスを利用する際にケーブルがジャマに感じるかもしれません

mouse K5-I7G50BK-A

USB Type-Aが左側にしかないため、有線マウスなどを右手で利用する際には、ケーブルを背面に回す必要があります。左右側面それぞれに用意されていれば良かったのですが……

テンキーが3列構成

mouse K5-I7G50BK-A

テンキーが一般的な4列構成ではなく、ややクセのある3列構成です。数字だけ入力するならそれほどの違和感はありませんが、電卓のように使う場合には四則キーが推しづらく感じる可能性があります

Legion 570i 配列

一般的な4列構成のテンキー ※写真は別の機種

キートップがちょっと安っぽい

mouse K5-I7G50BK-A

キーボードはバックライト非対応で、キー上部の表面がザラッとしています。文字はシルク印刷で、長期間使うと文字がかすれてくるかもしれません

Type-CはUSB PD / 映像出力に非対応

USB Type-C端子は2ポート用意されているものの、いずれもUSB PDによる充電と映像出力には対応していません。高性能パーツを使っているため消費電力が高いのと映像出力が2ポート用意されているためだとは思いますが、いまどきのノートPCとしてはちょっと残念です。

スピーカーは弱い

mouse K5-I7G50BK-A

スピーカーは底面に配置。Dolby Atmos対応で対応音源だとラウンド感はあるものの、スピーカーそのものの音質があまりよくありません。ヘッドホンやイヤホンを利用するといいでしょう

バッテリー駆動時間が短い

ゲーミングノートPC用のCPUとGPUを使っていることもあり、消費電力は大きいようです。公称値は5時間(動画再生時)と短く、当サイトのバッテリーテストでも3時間1分とかなり短い結果が出ました(普通のノートPCなら8~12時間程度)。バッテリーで動かすのではなく、常に電源に接続して使うことを意識したほうがいいでしょう。

 

バッテリー駆動時間の計測結果

テスト方法 駆動時間
※公称値 5時間(動画再生時)
PCMark 10 Modern Office ※バランスモード 3時間1分

騒音が大きい

軽めの作業を行なっている際は気にならないのですが、負荷が高い処理では騒音(排気口からの風切り音やファンのモーター音)が大きく聞こえます。そもそも重い処理を行なうための機種なので、もうちょっと改善されてほしいと思います。※詳しくは後述

駆動音の計測結果(バランスモード)

電源オフ時 36.5dB
待機中 36.5dB ほぼ無音
Windows Update時 37.5dB前後 ファンの音が少し聞こえるが、うるさくはない
軽作業時(PCMark 10) 37.5dB前後 同上
ゲーム時(FF14ベンチ) 37→53→51dB前後 3分を過ぎたあたりから、排気音が突然大きくなる。ヘッドホンをしていれば気にならないが、周囲への配慮は必要かも
高負荷時(CINEBENCH) 56→51dB前後 最初の1分間は排気音が非常に大きい。その後は多少抑えられるが、それでも音はかなり大きく聞こえる
(参考)エアコンの最大出力 48~58dBA前後

良かったところ

画面が見やすい

mouse K5-I7G50BK-A

フルHDはいまどきのノートPCとしては解像度がやや低いものの、発色自体は良好です。スマホやタブレットほどではありませんが、色も鮮やかに見えます

mouse K5-I7G50BK-A

色域はsRGBカバー率で96.1%。sRGBカバー率100%ではないものの、スタンダードノートPCとしては十分な広色域です。おそらくスペック的にはNTSC比 72%で、計測器側に多少の誤差が生じているのかもしれません

mouse K5-I7G50BK-A

画面の明るさを最大にした際の輝度は296nit。非常に明るい光の下ではやや暗く感じるかもしれませんが、普通の環境であれば問題なく作業できるレベルです

ゲームをそこそこ遊べる

mouse K5-I7G50BK-A

パーツ的には旧世代ですが、軽めのゲームであれば100 fps以上のなめらかな動きでゲームを楽しめます。ただゲーム中の騒音は大きいので、ヘッドホンを着用してプレーしたほうがいいでしょう

高リフレッシュレートディスプレイ搭載

mouse K5-I7G50BK-A

ディスプレイのリフレッシュレートは、ゲーミングノートPCと同等クラスの144Hzです。ゲーム以外にでもマウスカーソルの動きや画面のスクロールがなめらかに感じられるでしょう。残像はやや残りますが、エントリー向けのゲーミングノートPCと同等レベルです

電源ボタンがキーボードから離れている

mouse K5-I7G50BK-A

最近のノートPCは電源ボタンがキーボードのキーと同じ位置に配置されていることが多いのですが、mouse K5-I7G50BK-Aではきっちりと別の場所に配置されていました。押し間違えて作業中に画面が消えることはありません

タイプ感がしっかりしている

mouse K5-I7G50BK-A

キーボードのキーストローク(キーを押し込む深さ)は約1.8mm。一般的な1.5mmよりも深く、押した際の感触がしっかり感じられます。強く押すと多少のたわみはありますが、タイプ音も比較的しずかで使いやすいキーボードです

パーツカスタマイズ対応

mouse K5-I7G50BK-A

追加料金を支払うことで、メモリー容量やSSD容量をアップグレード可能。海外メーカーの組み立て済みモデルでは、こういったカスタマイズには対応していません

mouse K5-I7G50BK-A

Windows 11 HomeからProへのアップグレード料金も格安(普通は1万4000円くらいかかります)

mouse K5-I7G50BK-A

オフィスも最新版の2024に対応。いま普通に売られているオフィス2021は、2026年n10月でサポート終了

標準で3年保証付き

mouse K5-I7G50BK-A

標準で3年間のメーカー保証付き。24時間365日の電話サポート対応で、修理に出す場合にのみ送料がかかります。普通のメーカー保証は1年間なので、長期間安心して使いたい人向き

ベンチマーク結果

パフォーマンス設定について

ベンチマークテストはまずWindows 11の電源プランを「バランス」に、電源モードを「バランス」に設定。その上で標準収録ユーティリティー「Mouse Control Center」の設定を変えながらテストを行ないました。またバッテリー駆動ではなく、電源に接続した状態です。

mouse K5-I7G50BK-A

標準収録の「Mouse Control Center」。「パワーセッティング」でパフォーマンスを調整できます

パワーセッティング

表記 概要 PL1 / PL2
パフォーマンスモード パフォーマンス優先で高い性能が出るが、騒音が大きい 65W / 90W
バランスモード 標準のモード 45W / 90W
静音モード 静かさ優先だが、パフォーマンスが抑えられる 15W / 30W

CPU性能

CPUとしては、インテル第12世代のCore i7-12650Hが使われています。2022年にリリースされた旧世代のCPUで、元々はゲームやクリエイティブワーク向けのハイエンドタイプです。

CPU性能を計測する「CINEBENCH R24」では、かなり優秀な結果が出ています。性能自体は非常に高いと考えていいでしょう。ただしパフォーマンス設定を「静音」モードに変えると、性能がだいぶ落ちるので注意してください。

 

最新PCの性能比較(ハイエンドクラス)

CPU CINEBENCH R24 Score
Yoga Pro 7 Gen 9(Ryzen AI 9 365)
S114
M1069
Mac Mini(2024)(M4)
S174
M938
GMKtec NucBox K8 Plus(Ryzen 7 8845HS)
S107
M910
Yoga Slim 7x Gen 9(Snapdragon X Elite X1E-78-100)
S106
M898
IdeaPad Slim 5 Gen 8(Core Ultra 7 155H)
S105
M897
検証機(Core i7-12650H) ※パフォーマンス
S102
M734
Yoga 7 2-in-1 Gen9(Ryzen 7 8840HS)
S97
M665
検証機(Core i7-12650H) ※バランス
S102
M641
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen9(Core Ultra 7 258V)
S119
M585
HP OmniBook Ultra Flip 14-fh(Core Ultra 7 258V)
S120
M545
検証機(Core i7-12650H) ※静音
S84
M266

※「S」はシングル、「M」はマルチ。スコアは当サイトの実機計測結果

グラフィックス性能

グラフィックス機能は、専用GPUのRTX 2050(4GB)です。ゲームやグラフィックス処理用ではあるものの、性能はけっこう控えめ。内蔵グラフィックスよりも高性能ではあるものの、最新CPUとの差は徐々になくなりつつあります。とは言え、値段が比較的安いこともあって、最新CPU搭載機(20~25万円あたり)よりも安く入手できるのはメリットと考えていいでしょう。

 

3Dベンチマークテストでは、旧世代のエントリー向けGPUよりも低い結果が出ました。軽めのゲームをカジュアルに楽しむぶんには十分ですが、重いゲームをガッツリプレーするにはパワー不足です。※詳しくは後述

 

グラフィックス性能

GPU 3DMark Time Spy Graphics
RTX 3050(ノートPC)平均値
4874
検証機(RTX 2050)
3827
Arc Graphics(LunarLake)平均値
3767
Radeon 780M(RDNA3)平均値
2770
Radeon 680M(RDNA2)平均値
2343
Iris Xe平均値
1510

※スコアは当サイト計測値、平均値はUL Solutionsのデータを参考にしました

PCを使った作業の快適さ

PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。

 

テスト結果の見方

テスト名 概要
Essentials
(一般利用)
ソフトの起動やWeb閲覧、ビデオ会議など一般的な作業を想定。CPUのシングルコア性能が強く影響する
Productivity
(ビジネス利用)
表計算とワープロにおいて、中規模クラスのデータを扱うテスト。CPUのマルチコア性能が影響しやすい
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
写真加工と3D製作、動画編集を扱うテスト。CPU性能とグラフィックス性能が強く影響する

 

電力モードを変えてテストを行なったところ、どのモードでも各テストの目標値を大きく上回りました。ただCPUベンチマークや3Dベンチマークの結果はそこそこ良かったのにも関わらず、総合性能ではスコアがあまり伸びていません。普段使いには十分なレベルではあるものの、もしかすると熱の影響が出ているのでしょうか。

 

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
目標値:4100
静音8503
バランス9099
パフォーマンス9056
Yoga11277
HP2459902
ThinkBook9961
Ins1410649
Aero10100
Productivity
目標値:4500
静音10056
バランス10135
パフォーマンス9010
Yoga8283
HP2459336
ThinkBook9878
Ins1411053
Aero9964
Digital Contents Creation
目標値:3450
静音5355
バランス7202
パフォーマンス7215
Yoga8866
HP2455781
ThinkBook4833
Ins148243
Aero7374

※スコアの目標値はPCMark 10公式サイトによるもの

比較機のスペック

Yoga 7i Gen 9 Core Ultra 7 155H / 16GB / Intel Arc
HP 245 G10 Ryzen 7 7730U / 16GB / Radeon
ThinkBook 16 Gen 6 Ryzen 5 7530U / 16GB / Radeon
Inspiron 14 5445 Ryzen 7 8840U / 16GB / Radeon 780M
HP Pavilion Aero 13-bg Ryzen 5 8640U / 16GB / Radeon 760M

クリエイティブ性能

「UL Procyon」は、世界的にも利用者が多く「デファクトスタンダード」とも言えるアドビ製プロクリエイター向けソフトの快適さを計測します。「PCMark 10」と比べて、より高度で実践的なテストを行なう点が特徴です。

テスト結果の見方

テスト名 概要
Photo Editing 「Photoshop」と「Lightroom Classic」を利用した、写真の加工・出力に関する総合評価
Video Editing 「Premiere Pro」を使ったテストで、フルHD (H.264)および4K (H.265)動画の出力にかかった時間からスコアが算出される

 

検証機とそのほかのPCの結果は、以下のグラフのとおり。専用GPUとしてRTX 2050を搭載しているものの、一般的なゲーミングノートPCのほうがだいぶ高性能です。また内蔵グラフィックスが強化されたインテルの最新CPUと大きな差が出ているわけでもありません。

性能的にはちょっと中途半端な印象を受けますが、ただそのほかの機種は値段が高い(20~25万円)ことを考えれば、15万円程度の機種としては健闘していると言えるでしょう。

 

クリエイティブ性能の比較

CPU UL Procyon
GIGABYTE G6X(Core i7-13650HX / RTX 4060)
Photo6873
Video27868
検証機(Core i7-12650H / RTX 2050)
Photo5546
Video12813
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen9(Core Ultra 7 258V)
Photo6022
Video11319
IdeaPad Pro 5i Gen 9(Core Ultra 7 155H)
Photo5366
Video11106
GMKtec NucBox K8 Plus(Ryzen 7 8845HS)
Photo6053
Video9484

※「Photo」はPhoto Editing、「Video」はVideo Editing。スコアは当サイトの実機計測結果

ゲーム性能について

ゲーム性能については、優秀と言えるほどではありません。しかし軽いゲームであれば、画質や解像度を落とすことで普通に楽しめるでしょう。ただしプレー時の騒音が大きいので注意してください。

※テスト結果は「バランス」モード時のものです

エーペックスレジェンズ 射撃訓練場(やや軽い)

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フレームレート

最低画質 最高画質
75~85 fps前後。概ね80 fpsあたり。動きはなめらかで、カジュアルプレー向き 128~138 fps前後。画質にこだわらないならアリ

原神(軽い)

mouse K5-I7G50BK-A

フレームレート

最低画質 最高画質
常時60 fpsあたりでカクつきは感じられない たまに57~58 fpsまで下がるが、ほぼ常時60 fpsをキープ。シーンによっては重くなる場合があるかも

FF14ベンチ(やや重い)

mouse K5-I7G50BK-A

評価とフレームレート

最低画質 最高画質
11531(とても快適) 平均80.88 fps 6422(やや快適) 平均46.76 fps

SF6ベンチ(軽い)

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フレームレート

最低画質(内部解像度「5」) 最高画質(内部解像度「5」)
FIGHTING GROUND:平均59.94 fps(快適にプレイできます) FIGHTING GROUND:平均53.89 fps(設定変更を推奨します)

マインクラフト 統合版(軽い)

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フレームレート

標準画質 レイトレ画質(マップ「中世のRTX」)
プレー開始直後で115~144 fps。概ね140 fps前後で、問題なくプレーできるはず 30~40 fpsあたり。遊べないわけではないが、常にカクカクと動く印象

サイバーパンク2077(超重い)

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フレームレート

最低画質 最高画質(ウルトラ、レイトレオフ)
平均70.04 fps。普通にプレーできるが、高画質が魅力の大作ゲームをそこまでしてプレーするべきかは疑問 35.69 fps。カクカクした動きを感じる。快適ではない

熱と騒音について

※計測時の室温は18度前後。室温が変わると、結果が異なる場合があります

バランスモード(標準)時の熱と騒音

まず標準のバランスモードで見ると、CPU温度は最大で95度、平均では80度でした。許容範囲ではあるものの、温度が低いわけでもありません。とは言え、常用するならこの設定がおすすめです。

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CINEBENCH R23のマルチコアテストを10分間行なった際のCPU温度とCPU消費電力の推移(バランスモード時)

各項目の平均値と最大値

コアクロック Pコア平均2820.5MHz、Eコア平均2296.0MHz
CPU温度 平均80度 最大95度
CPU消費電力 平均46.1W 最大80.3W

 

騒音については、高負荷時に排気音が大きく聞こえます。ゲームや動画編集などを行なう際に、音の大きさが気になるかもしれません。

 

駆動音の計測結果(バランスモード)

電源オフ時 36.5dB
待機中 36.5dB ほぼ無音
Windows Update時 37.5dB前後 ファンの音が少し聞こえるが、うるさくはない
軽作業時(PCMark 10) 37.5dB前後 同上
ゲーム時(FF14ベンチ) 37→53→51dB前後 3分を過ぎたあたりから、排気音が突然大きくなる。ヘッドホンをしていれば気にならないが、周囲への配慮は必要かも
高負荷時(CINEBENCH) 56→51dB前後 最初の1分間は排気音が非常に大きい。その後は多少抑えられるが、それでも音はかなり大きく聞こえる
(参考)エアコンの最大出力 48~58dBA前後

パフォーマンスモード(高出力)時の熱と騒音

消費電力が高めに設定されているパフォーマンスモードでは、バランスモードに比べて平均クロックが15%アップしています。しかしCPU温度が平均97.5度と、17.5度も上昇してしまいました。このモードのほうが高性能ではあるものの、熱のダメージがあるかもしれないため、常用は避けたほうがいいと思います。

 

mouse K5-I7G50BK-A

CINEBENCH R23のマルチコアテストを10分間行なった際のCPU温度とCPU消費電力の推移(パフォーマンスモード時)

各項目の平均値と最大値

コアクロック Pコア平均3247.7MHz、Eコア平均2572.9MHz
CPU温度 平均97.5度 最大100度
CPU消費電力 平均62.9W 最大87.2W

 

消費電力が増えて熱が上昇したことで冷却用のファンが強く回るため、騒音も大きく聞こえます。特に高負荷時の音は、うるさく感じました。

 

駆動音の計測結果(パフォーマンススモード)

電源オフ時 36.5dB
待機中 37dB前後 ファンの音が少し聞こえるが、うるさくはない
Windows Update時 37.5dB前後 同上
軽作業時(PCMark 10) 38~47dB ときおり排気音が大きく聞こえるが、短時間なのであまり気にならない
ゲーム時(FF14ベンチ) 37→52→57dB前後 最初の3分間は静か。それ葦毛は排気音とモーター音が非常に大きく聞こえる
高負荷時(CINEBENCH) 57.5dB前後 排気音が非常に大きい。部屋の外にまで少し聞こえる
(参考)エアコンの最大出力 48~58dBA前後

静音モード時の熱と騒音

消費電力を抑えた静音モードでは、動作クロックはバランスモード時と比べて半分以下の46%にまで落ちています。そのぶんCPUの平均温度も52.6度とかなり低く抑えられていますが、せっかくの高性能CPUとGPUの意味がありません。

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CINEBENCH R23のマルチコアテストを10分間行なった際のCPU温度とCPU消費電力の推移(静音モード時)

各項目の平均値と最大値

コアクロック Pコア平均1297.8MHz、Eコア平均886MHz
CPU温度 平均52.6度 最大68度
CPU消費電力 平均15W 最大28.6W

 

ただしそのぶん、騒音はかなり低く抑えられています。負荷の高い処理でも、音がうるさく感じることはありませんでした。外出先などで、どうしても音を抑える必要がある場合に、このモードを利用するといいでしょう。

 

駆動音の計測結果(バランスモード)

電源オフ時 36.5dB
待機中 37.5dB前後 ファンの音が少し聞こえるが、うるさくはない
Windows Update時 同上 同上
軽作業時(PCMark 10) 同上 同上
ゲーム時(FF14ベンチ) 同上 同上
高負荷時(CINEBENCH) 同上 同上
(参考)エアコンの最大出力 48~58dBA前後

考察とまとめ

mouse K5-I7G50BK-A

スペック以外のコスパが高い

mouse K5-I7G50BK-Aの価格は14万9800円。Core i7+RTX 2050の組み合わせだけで見れば安いものだと11~12万円台からあり、mouse K5-I7G50BK-Aは必ずしも安いわけではありません。

しかしこの機種の魅力は、パーツカスタマイズで仕様を(比較的)自由に変えられる点にあります。SSDやメモリーの容量を増やしたり、Windows 11をHomeからProに変えたり、最新のOffice 2024を追加したりなどなど。安い機種では対応できない、細かな部分を変えられる点にメリットを感じるなら大いにアリです。

また保証期間が3年間と、普通の1年保証より長い点も見逃せません。長期間の使用でなにかトラブルが起きた際に、トータルではコストを安く抑えられる可能性もあります。

音が大きい点が残念

実際に使って感じたのは、全体的に作りがちょっと古い点です。筐体のゴツさや端子類の微妙な位置、そして音の大きさなど、3~4年前のゲーミングノートPCでちょくちょく見かけられた点が残っているように感じました。パーツ構成的にも、”いまどき”の機種ではありません。

特に高負荷時の騒音が大きい点が残念です。負荷の高い処理を行なうためのパーツ構成ですから、大きな音が出るのは不可避と考えたほうがいいでしょう。ヘッドホンやイヤホンを着用すればあまり気になりませんが、周囲への配慮はある程度必要かもしれません。

mouse K5-I7G50BK-A

mouse K5-I7G50BK-A

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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