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マウスコンピューターの「NEXTGEAR i650 シリーズ」は、CPUにCore i7-6700/6700Kを搭載したハイスペックなゲーミングデスクトップPCです。さらに外付けGPUとしてGeforce GTX 960/1060/1070/1080を選択可能で、国内外のゲームを快適にプレーできる高い性能を持っています。
今回はメーカーからお借りした実機を使って、各種ベンチマークテストや実際のゲームの快適さなどを検証しました。結論から言うと大作ゲームはもちろん、4K解像度のプレーやVRにも適しています。Geforce GTX 1060の性能が気になる方や、手頃でパワフルなゲーミングPCを探している方は、ぜひ参考にしてください。
※テストではGeforce GTX 1060(6GB)を搭載した「NEXTGEAR i650SA6」を使用していますが、現在はGeforce GTX 1060(3GB)搭載の「NEXTGEAR i650SA8」に置き換わっています。各ベンチマークのスコアが若干下がる可能性があることを、あらかじめご了承ください。
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3D系ベンチマーク測定結果
まずは、ゲームの快適さを計測する3D系ベンチマークソフトの結果を紹介します。今回試用した「NEXTGEAR i650SA6」にはビデオメモリーが6GBのGeForce GTX 1060が搭載されていますが、現行モデルはビデオメモリーが3GBである点に注意してください。
3DMarkベンチマーク結果
総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、非常に高いスコアとなりました。性能的には、前世代のGeForce GTX 980に相当するほどです。
なお、GeForce GTX 1080などそのほかのGPUを搭載したモデルについては、下記のリンクから関連記事をご覧ください。
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ゲーム系ベンチマークテスト計測結果
続いて、実際のゲームの快適さを計測する3Dゲーム系ベンチマークの結果をまとめて紹介します。以下の表をご覧いただくとおわかりのように、どのベンチマークでも非常に優秀な結果となりました。4K解像度ではすべて最高評価というわけではありませんが、「快適」という評価が出ています。
フルHD(1920×1080ドット)解像度
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク | ||
---|---|---|
12858(非常に快適) | 1920×1080ドット、最高品質、DirectX 11 ※7000以上で平均60FPS超え | |
ドラゴンクエストXベンチマークソフト | ||
20512(すごく快適) | 1920×1080ドット、最高品質 | |
ドラゴンズドクマオンライン ベンチマークソフト | ||
12999(とても快適) | 1920×1080ドット、最高品質 | |
PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4 | ||
43063 | 1920×1080ドット、簡易描画設定6(最高画質) ※快適に遊べる目安は5000以上 |
4K(3840×2160ドット)解像度
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク | ||
---|---|---|
4999(快適)※平均39.699FPS | 3840×2160ドット、最高品質、DirectX 11 ※7000以上で平均60FPS超え | |
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク | ||
3758(快適)※平均28.786FPS | 3840×2160ドット、最高品質、DirectX 9 ※7000以上で平均60FPS超え | |
ドラゴンクエストXベンチマークソフト | ||
17970(すごく快適) | 3840×2160ドット、最高品質 |
実際のゲームの快適さをチェック
次に、実際にゲームをプレーして調べたFPS(画面の描画速度を表わす目安)計測結果を紹介します。
Battlefield 1(オープンβ)のFPS計測結果
フルHD解像度
1920×1080ドット、フルスクリーン | ||||
画質 | 平均FPS | 最小FPS | 最大FPS | |
---|---|---|---|---|
Ultra | 103.3 | 91 | 121 |
4K解像度
3840×2160ドット、フルスクリーン | ||||
画質 | 平均FPS | 最小FPS | 最大FPS | |
---|---|---|---|---|
Ultra | 32.1 | 28 | 39 |
8月下旬から9月上旬まで行なわれた「Battlefield(バトルフィールド) 1」のオープンβテストでFPSを計測してみたところ、1920×1080ドットのフルHD解像度では平均103.3FPSと非常に優れた結果が出ています。本気でプレーするなら、ぜひ120Hzや140Hz以上のゲーミングディスプレイを用意したいところです。
一方の3840×2160ドットの4K解像度では、平均FPSが32.1という結果でした。平均60FPS以上が理想ではありますが、30FPSでもライトなプレーは普通に楽しめます。実際にFPS初心者の筆者でも、問題なくプレーできました。フルHD解像度で100FPS以上出たときと腕前は変わらず、瞬殺ばかりです(涙)。
©2016 Electronic Arts, Inc.
DOOMのFPS計測結果
フルHD解像度
OpenGL、1920×1080ドット、FXAA、フルスクリーン | ||||
画質 | 平均FPS | 最小FPS | 最大FPS | |
---|---|---|---|---|
ウルトラ | 113.6 | 88 | 152 |
4K解像度
OpenGL、3840×2160ドット、FXAA、フルスクリーン | ||||
画質 | 平均FPS | 最小FPS | 最大FPS | |
---|---|---|---|---|
ウルトラ | 34.6 | 28 | 46 |
DOOMについては、フルHD(1920×1080ドット)と4K(3840×2160ドット)でテストしました。APIはOpenGLで、画質のプリセットだけを変えています。
フルHD解像度ではBattlefield 1のときと同じく、平均100FPSオーバーと非常に優秀な結果です。4K解像度では平均34.6FPSですが、シングルのキャンペーンであれば問題ないでしょう。マルチで勝ちを狙うならフルHD解像度でのプレーをおすすめします。
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Rise of the Tomb RaiderのFPS計測結果
フルHD解像度
1920×1080ドット、FXAA、DirectX 12、画質:最高、フルスクリーン | ||||
山頂 | シリア | 地熱谷 | 総合スコア | |
---|---|---|---|---|
89.98 | 70.25 | 64.81 | 75.29 |
4K解像度
3840×2160ドット、FXAA、DirectX 12、画質:最高、フルスクリーン | ||||
山頂 | シリア | 地熱谷 | 総合スコア | |
---|---|---|---|---|
30.15 | 24.14 | 23.69 | 26.11 |
「Rise of the Tomb Raider」は高いグラフィックス性能を要求するだけあって、フルHD解像度でも最小FPSがなんとか60を割り込まずにすみました。4K解像度では30FPS以下になる場面も多く、ちょっと画面のカクつきが目立つかもしれません。
ちなみに今回のテストでは、APIにDirectX 12を利用しています。一部の機種でパフォーマンスが向上するとのことでしたが、DirectX 12を使わないときのスコアよりもわずかに高くなるほどで、体感的にはまったく変わりませんでした。
Tomb Raider ® Square Enix Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are registered trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd. Lara Croft, Tomb Raider, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Square Enix Ltd. All rights reserved.
The Witcher 3: Wild HuntのFPS計測結果
フルHD解像度
1920×1080ドット、後処理プリセット:高、フルスクリーン | ||||
画質 | 平均FPS | 最小FPS | 最大FPS | |
---|---|---|---|---|
最高 | 46.0 | 41 | 51 |
4K解像度
3840×2160ドット、後処理プリセット:高、フルスクリーン | ||||
画質 | 平均FPS | 最小FPS | 最大FPS | |
---|---|---|---|---|
最高 | 19.6 | 17 | 23 |
“重いゲーム”と言えば「The Witcher 3: Wild Hunt」が有名なわけですが、ほかのタイトルがフルHDでも平均60FPS以上でプレーできたのに対して、この作品では平均46FPSという結果もなりました。4K解像度だと、もうカックカクです。どんだけ重いのよ!
最高画質でプレーできないこともないのですが、マウスでグリグリと視点移動すると描画が飛び飛びになるので、あまりおすすめしません。プリセットを「高」あたりに変更するといいのではないでしょうか。ちなみにGeForce GTX 1080なら、フルHDで常時60FPS超えを確認しています。どんだけ重いのよ!
The Witcher® is a trademark of CD Projekt S. A. The Witcher game © CD Projekt S. A. All rights reserved. The Witcher game is based on a novel by Andrzej Sapkowski. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.
VR性能をチェック
「HTC VIVE」や「Oculus Rift」などを使ったVRコンテンツの快適さを調べてみたところ、問題なく楽しめるという評価が出ています。GeForece GTX 1080/1070は少々お高いので、できるだけリーズナブルにVR環境を揃えたいならGeForce GTX 1060が狙い目ではないでしょうか。
システム系ベンチマーク測定結果
ここからは、Windows 10の基本性能を計測するベンチマークテストの結果を紹介します。なお試用機のスペックは、以下の表のとおり。パーツ構成や環境、タイミングなどが変わると結果も大きく変わる可能性がある点に注意してください。
試用機の主なスペック | |
グラフィックス | GeForce GTX 1080(8GB) |
---|---|
CPU | Core i7-6700K |
メモリー | DDR4 16GB |
ストレージ | 240GB SSD(SATA)+2TB HDD |
Windowsエクスペリエンスインデックス
Windows 10の快適さを計測する「Windowsシステム評価ツール」の結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)は、以下の表のとおりです。ハイスペックモデルではこの結果にあまり意味はないのですが、一応ほかとの比較用に掲載します。
試用機のWindowsエクスペリエンスインデックス | |
プロセッサ(CpuScore) | 8.5 |
---|---|
メモリ(MemoryScore) | 8.5 |
グラフィックス(GraphicsScore) | 8.7 |
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) | – |
プライマリハードディスク(DiskScore) | 8.05 |
CINEBENCHベンチマーク結果
CPUの計算性能を計測する「CINEBENCH R15」では、「CPU(マルチコア)」のスコアが「875cb」という結果でした。ほかのCPUと比べても非常に高いのですが、Core i7-6700Kとしては平均的です。またOpenGLのスコアも高いため、マインクラフトなどAPIにOpenGLを利用するゲームを快適に楽しめるでしょう。
CrystalDiskMarkベンチマーク結果
ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、システムストレージに使われているSSDのシーケンシャルリードが546.2MB/秒という結果でした。標準的なHDDと比べると、5倍程度高速です。シーケンシャルライトのほうは334.1MB/秒ですが、こちらもHDDより3倍ほど速いので、快適に作業を行なえるでしょう。
PCMark 8ベンチマーク結果
総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」を試してみたところ、非常に優秀なスコアとなりました。上位GPUを搭載したモデルではさらにスコアは上回りますが、これでも十分満足できる結果です。ゲームはもちろん、あらゆる作業を快適にこなせるでしょう。
PassMark PerfomanceTest 8.0ベンチマーク結果
「PassMark PerfomanceTest 8.0」では、CPU性能を表わす「CPU Mark」で「11039」、グラフィックス性能を表わす「3D Graphics Mark」で「10989」と、極めて高いスコアが出ています。
余談ですが2~3万円台の格安ノートPCで使われているCeleron N3050だと「CPU Mark」が1000前後ですので、Core i7-6700Kは100倍もの性能を持っていることになるんですね。
本体の外観をチェック
次に、NEXTGEAR i650SA6の外観を写真でまとめて紹介します。NEXTGEAR i650シリーズでは同じPCケースが使われているため、本体の大きさやインターフェース構成はどれも変わりません。
内部の熱をチェック
NEXTGEAR i650シリーズのPCケースは大型でエアフローがバッチリ確保されているため、CPUは50~65度と比較的低い温度にキープされていました(ちなみにCPUの限界温度は100度)。
GPUについては、高負荷時に最大80度まで上昇しています。ただし限界温度は94度なので、まだ余裕はあると言えるでしょう。ただし内部にホコリが溜まるなどして冷却性能が低下すると熱暴走の可能性もあるため、こまめにメンテナンスすることをおすすめします。CPUクーラーをアップグレードしたり、より高性能な電源に変更するのもいいかもしれません。
最新ゲームを快適&リーズナブルに楽しみたい人におすすめ!
ということで、今回はマウスコンピューターの「NEXTGEAR i650SA6」についてレビューしました。GeForce GTX 1060はミドルレンジのGPUですが、前世代GeForce GTX 900シリーズのハイエンドクラスの性能を持っています。現在リリースされているゲームなら、ほぼ満足できるクオリティでプレーできるはず。もちろんVRにもピッタリ。GeForce GTX 1080/1070ではちょっと高いかな~と感じる方に、強くおすすめします。
なおマウスコンピューターでは現在、GeForce GTX 1060のビデオメモリーが3GBの「NEXTGEAR i650SA8」が販売されています。BTOのカスタマイズオプションや支払い方法、納期などについては、製品ページでご確認ください。
新モデル販売中
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