ポイント
- 優秀なバッテリー性能
- MILスタンダード準拠の高い堅牢性
- パーツアップグレードが安い!
※Mouse Pro NB4シリーズは法人向けモデルですが、個人でも購入できます。
Mouse Pro NB4シリーズのスペック
OS | ・Windows 10 Pro ・Windows 10 Pro Sモード |
---|---|
画面サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i5-10210U ・Core i7-10510U |
メモリー | ・8GB ・16GB |
SSD | ・256GB (SATA) ・512GB (SATA) |
HDD | なし |
グラフィックス | UHD |
LTE | 非対応 |
堅牢性テスト | MILスタンダード準拠 |
幅×奥行き | 322×218.2mm |
厚さ | 16.9mm |
重量 | 1.1kg~ |
バッテリー | 約25時間 |
※2020年7月27日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ブラック |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | - |
有線LAN | - |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5 |
USB3.1 | 1 (Gen1) |
USB3.0 | 1 |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1 (3.1 Gen1) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | microSD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | 100万画素 |
顔認証カメラ | 搭載 |
指紋センサー | - |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | なし ※付属モデルあり |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ
Mouse Pro NB4シリーズ
税込12万2980円~
※2020年7月27日時点
デザインと使いやすさ
シンプルな外観
Mouse Pro NB4シリーズは法人向けモデルだけあって、派手さのないシンプルな外観です。ボディの素材は軽くて頑丈なマグネシウム合金製。質感 (見た目や手触りの良さ)が高く、高級感のある仕上がりです。ブラックの引き締まった色合いからは、スタイリッシュな印象を受けます。
MILスタンダード準拠の高い堅牢性
Mouse Pro NB4シリーズは「MIL-STD-810G」、通称「MILスタンダード」と呼ばれる米国国防総省の調達基準テストをクリアーしています。つまり、厳しい環境下で使えるほど頑丈で壊れにくいということ。衝撃や圧力などによる故障の心配が少なく、安心して利用できる機種です。
14インチとしては軽量コンパクト
フットプリント (接地面積)は幅322×奥行き218mmで、A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりもひと回り大きい程度です。重量は公称値で1.1kg。14インチタイプとしては軽量コンパクトです。筆者所有のThinkPad X1 Carbon (14インチ)と比べたところ、大きさも重さもほぼ同じ程度でした。
14インチのフルHDディスプレイ
画面サイズは14インチで、一般的な15.6インチよりもわずかに小さめです。解像度は1920×1080ドットのフルHD。デスクトップの文字は2~2.8mm (スケーリング150%)でやや小さく感じますが、読めないほどではありません。読みづらく感じる場合は、スケーリングを変更するといいでしょう。
映像は自然な色合い
映像は自然な色合いです。若干鮮やかさが物足りない気もしますが、パッと見た感じでは違和感はありません。パネルの駆動方式は公開されていませんが、型番を調べたところIPSパネルとのことでした。コントラストも比較的高く、文字はハッキリと映し出されます。
ややクセのあるキー配列
キーボードは、テンキーなしの日本語配列です。キーピッチ (キーとキーの間隔)は19.1mmと、標準的な19mmよりもわずかに大きめ。実際に入力したところ、特に違和感はありませんでした。ただ「¥」キーとカーソルキーがやや小さい点が気になります。
軽いタッチで入力する人向け
キーストローク (キーを押し込む深さ)は公称値で1.2mmです。実際にキーを打つと、一般的なノートPCに比べて浅く感じました。とは言えキーを押した瞬間のクリック感はやや固いため、手応えはしっかりと感じられます。軽いタッチで浅めに打つ人に向いています。
クリック感が固いこともあって、タイプ音はカタカタと聞こえます。ただし軽いタッチならうるさく感じるほどではありません。打ち下ろすようにしてタイプするとタンタンと響くので、軽いタッチ推奨です。
モバイルとしては十分なインターフェース構成
インターフェースはUSB端子が3ポートで、うち1ポートがType-C。そのほかHDMIやmicroSDカードなどに対応しています。持ち歩き用のモバイルノートPCとしては、十分な構成でしょう。据え置きで使う場合は有線LANやVGA (D-sub15ピン)などに対応するType-C対応マルチアダプターの追加をおすすめします。
スピーカーは動画視聴・ビデオ会議向き
スピーカーは底面部に配置されています。音に厚みはなく、その上かなりこもって聞こえました。また音量も若干弱めです。音楽試聴には向いていませんが、ビデオ会議や動画視聴になら問題なく使えます。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | MousePro-NB410H |
---|---|
CPU | Core i5-10210U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | UHD Graphics (CPU内蔵) |
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能はやや低め
CPUの性能差 (総合性能)
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
14686
|
Ryzen 7 PRO 4750U |
14336
|
Core i7-10710U |
13685
|
Ryzen 5 4500U |
12892
|
Core i7-1065G7 |
12016
|
Core i5-1035G4 |
10844
|
Core i7-10510U |
10257
|
Core i5-1035G1 |
9667
|
Core i5-10210U |
9584
|
Ryzen 3 4300U |
9154
|
Ryzen 5 3500U |
8398
|
Mouse Pro-NB410H (Core i5-10210U) |
8186
|
Core i3-10110U |
5553
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Celeon N4120 |
2771
|
Celeron N4020 |
1665
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPUとしては、インテル第10世代 (Comet Lake)のCore i5-10210UまたはCore i7-10510Uが使われています。Core i5搭載の試用機で性能テストを行なったところ、やや低めの結果が出ました。とは言えオフィスを使った文書作成やネットからの情報収集には問題ない性能です。Core i7であれな、もう少し高いパフォーマンスを期待していいでしょう。
グラフィックス性能はイマイチ
GPUの性能差
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
Radeon (Ryzen 7) |
3612
|
MX250 |
3400
|
Iris Plus(Core i7) |
2880
|
Radeon (Ryzen 3) |
2324
|
Iris Plus(Core i5) |
2236
|
UHD (Core i7) |
1335
|
UHD (Core i5) |
1273
|
Mouse Pro-NB410H (Core i5 UHD) |
977
|
UHD (Core i3) |
859
|
UHD 600 (Celeron) |
486
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のUHD Graphicsを利用します。試用機でベンチマークテストを行なったところ、同じCore i5-10210Uの結果よりも若干低めのスコアでした。Core i7であればもう少しパフォーマンスは伸びると思われますが、それでもゲームやクリエイター向けソフトでの効果は期待できません。
幅広いシーンで活用できる高い汎用性
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
8298 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
5604 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
2817 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、一般利用とビジネス利用では目標値をクリアーしました。しかしコンテンツ制作のテストでは、目標値に届いていません。画像や動画の加工などを行なわないのであれば問題ないでしょう。
SSDはSATA接続
ストレージには、256GBまたは512GBのSSDが使われています。接続規格はSATAタイプで、最近主流のPCIe 3.0よりも低速。しかしHDDやeMMCよりははるかに高速です。ウィンドウズのレスポンスもよく、基本的な操作はキビキビと動作しました。
ウィンドウズの起動は14秒程度
ウィンドウズの起動時間は平均13.88秒でした。最近のSSD搭載機種は15秒程度が平均 (筆者調べ)ですので、標準的な結果です。特に待たされている感はありません。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 14.3秒 |
---|---|
2回目 | 13.8秒 |
3回目 | 13.8秒 |
4回目 | 13.8秒 |
5回目 | 13.7秒 |
平均 | 13.88秒 |
高パフォーマンスで連続14時間駆動
バッテリーの駆動時間は、公称値で25時間とされています。ただしこれは電力消費量をグッと抑えた状態での結果です。実際の駆動時間はもっと短いでしょう。
そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、14時間でバッテリー残量が2%に達し休止状態へ移行しました。ガッツリ使って連続14時間であれば、かなり優秀です。バッテリー性能についてはなんの問題もありません。
バッテリー駆動時間の計測結果 ※Ryzen 7モデル
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 25時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 14時間 |
50%充電までにかかった時間 | - | 48分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間49分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
駆動音計測結果
駆動音 (ファンの回転音や排気口からの風切音)は、高負荷時にはやや大きく聞こえました。ネットの調べものや資料の確認程度なら音はほとんど気になりませんが、負荷の高い作業を行なうと背根が少し目立ちます。
駆動音の計測結果
電源オフ | 37.4dBA | - |
---|---|---|
待機時 | 43dBA | 排気音がはっきりと聞こえるが、うるさくはない |
高負荷時 | 56.3dBA | 排気音がけっこう大きい。ちょっと気になるほど |
価格について
Mouse Pro NB4シリーズには、パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。それぞれのパーツ構成と価格は以下のとおりです。
ラインナップ
Mouse Pro-NB410H-1912 | |
---|---|
12万6280円 | |
Mouse Pro-NB410H-S ※Windows 10 Sモード | |
12万2980円 | |
Mouse Pro-NB410H ※今回の使用機 | |
12万2980円 | |
Mouse Pro-NB410H-A | |
14万4980円 | |
Mouse Pro-NB410Z-2002 | |
14万4980円 | |
Mouse Pro-NB410Z-S ※Windows 10 Sモード | |
13万6180円 | |
Mouse Pro-NB410Z | |
13万9480円 | |
Mouse Pro-NB410Z-A | |
15万5980円 |
※2020年7月27日時点、価格は税込み
購入時のカスタマイズ画面では、メモリー容量やストレージの種類などをアップグレードできます。特にメモリーの増設代金が、他社製品に比べて安い点がポイント。大容量のメモリーやSSDを使いたい人におすすめします。
優秀なバッテリー性能とお得なアップグレードが魅力
よかった点
14インチタイプで重量が1.1kgと軽く、MILスタンダード準拠の堅牢性も確保。その上バッテリー駆動時間が長く、モバイル利用にはピッタリです。パフォーマンスはやや控えめですが、ビジネス利用には問題ないはず。メモリーやストレージのアップグレード料金が安いので、とことんハイスペックな構成にするのもいいでしょう。
気になる点
高負荷時の駆動音の大きさが少し気になります。自宅や職場なら問題ないかもしれませんが、静かな場所では音が大きく聞こえるかもしれません。高い負荷のかかる作業は、場所を選んで行なうことをおすすめします。
Mouse Pro NB4シリーズ
税込12万2980円~
※2020年7月27日時点
*
当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能ノートPCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報は当サイトのtwitterアカウントでお知らせしているので、ぜひフォローをお願いいたします。
関連記事
- モバイルノートPCおすすめモデル
- 初心者におすすめのノートパソコンまとめ