ノートパソコンレビュー

Mouse Pro NB4シリーズレビュー:軽量&バッテリー長持ちでパーツアップグレードがお得な14インチモバイルPC

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Mouse Pro NB410シリーズレビュー

マウスコンピューターのMouse Pro NB4シリーズは、モバイル性能に優れる14インチのビジネスノートPCです。重量は約1.1kgと軽く、バッテリーも長持ち。さらに高い堅牢性 (壊れにくさ)も確保されています。
Mouse Pro NB410

ポイント

  • 優秀なバッテリー性能
  • MILスタンダード準拠の高い堅牢性
  • パーツアップグレードが安い!

※Mouse Pro NB4シリーズは法人向けモデルですが、個人でも購入できます。

Mouse Pro NB4シリーズのスペック

OS ・Windows 10 Pro
・Windows 10 Pro Sモード
画面サイズ 14インチ
解像度 1920×1080
CPU ・Core i5-10210U
・Core i7-10510U
メモリー ・8GB
・16GB
SSD ・256GB (SATA)
・512GB (SATA)
HDD なし
グラフィックス UHD
LTE 非対応
堅牢性テスト MILスタンダード準拠
幅×奥行き 322×218.2mm
厚さ 16.9mm
重量 1.1kg~
バッテリー 約25時間

※2020年7月27日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー ブラック
画面の表面 非光沢
パネルの種類 IPS
タッチ / ペン
光学ドライブ
テンキー
有線LAN
無線LAN Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5
USB3.1 1 (Gen1)
USB3.0 1
USB2.0
USB Type-C 1 (3.1 Gen1)
Thunderbolt 3
メモリーカード microSD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 100万画素
顔認証カメラ 搭載
指紋センサー
付属品 ACアダプターなど
オフィス なし ※付属モデルあり

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

Mouse Pro NB410

Mouse Pro NB4シリーズ

税込12万2980円~

公式サイトを見るicon

※2020年7月27日時点

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デザインと使いやすさ

シンプルな外観

Mouse Pro NB4シリーズ 外観

Mouse Pro NB4シリーズは法人向けモデルだけあって、派手さのないシンプルな外観です。ボディの素材は軽くて頑丈なマグネシウム合金製。質感 (見た目や手触りの良さ)が高く、高級感のある仕上がりです。ブラックの引き締まった色合いからは、スタイリッシュな印象を受けます。

 

Mouse Pro NB4シリーズ 天板

本体カラーはつや消しのマットなブラック

 

Mouse Pro NB4シリーズ 天板

表面はサラサラとした手触り。指紋のあとは少し目に付きます

 

Mouse Pro NB4シリーズ パームレスト

パームレスト (キーボード面)もブラック。この部分はほかに比べて頑丈です

 

Mouse Pro NB4シリーズ 最大角度

ディスプレイは最大で180度まで開きます

 

Mouse Pro NB4シリーズ ベゼル

ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右6.6mm、上部8.7mm、下部23.6mm。画面周りがとてもスッキリとしています

Mouse Pro NB4シリーズ 底面

底面部もシンプル

 

Mouse Pro NB4シリーズ 排気口

排気口はヒンジの裏側

MILスタンダード準拠の高い堅牢性

Mouse Pro NB4シリーズ 堅牢性

Mouse Pro NB4シリーズは「MIL-STD-810G」、通称「MILスタンダード」と呼ばれる米国国防総省の調達基準テストをクリアーしています。つまり、厳しい環境下で使えるほど頑丈で壊れにくいということ。衝撃や圧力などによる故障の心配が少なく、安心して利用できる機種です。

 

Mouse Pro NB4シリーズ 堅牢性

強度の高いマグネシウム合金を採用することで高い堅牢性を実現しています

14インチとしては軽量コンパクト

Mouse Pro NB4シリーズ 大きさ

フットプリント (接地面積)は幅322×奥行き218mmで、A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりもひと回り大きい程度です。重量は公称値で1.1kg。14インチタイプとしては軽量コンパクトです。筆者所有のThinkPad X1 Carbon (14インチ)と比べたところ、大きさも重さもほぼ同じ程度でした。

 

Mouse Pro NB4シリーズ サイズ

A4サイズ (オレンジの部分)よりもひと回り大きい程度

 

Mouse Pro NB4シリーズ 厚さ

厚さは公称値で16.9mm、実測で17.6mm

 

Mouse Pro NB4シリーズ 背面

底面部のゴム足を含めた設置時の高さは19.5mm。数値的にはやや高さがありますが、見た目はスリムです

 

Mouse Pro NB4シリーズ 前面

前面

 

Mouse Pro NB4シリーズ 重さ

重さは実測で1.121kg。14インチのノートPCとしては軽量です

 

Mouse Pro NB4シリーズ アダプター

付属の電源アダプターがとても小さい! 重さはわずか202g

14インチのフルHDディスプレイ

Mouse Pro NB4シリーズ 画面サイズ

画面サイズは14インチで、一般的な15.6インチよりもわずかに小さめです。解像度は1920×1080ドットのフルHD。デスクトップの文字は2~2.8mm (スケーリング150%)でやや小さく感じますが、読めないほどではありません。読みづらく感じる場合は、スケーリングを変更するといいでしょう。

 

Mouse Pro NB4シリーズ ノングレア

ディスプレイの表面は映り込みを抑えたノングレア。疲れにくく目に優しい仕様です

映像は自然な色合い

Mouse Pro NB4シリーズ 映像品質

映像は自然な色合いです。若干鮮やかさが物足りない気もしますが、パッと見た感じでは違和感はありません。パネルの駆動方式は公開されていませんが、型番を調べたところIPSパネルとのことでした。コントラストも比較的高く、文字はハッキリと映し出されます。

 

Mouse Pro NB4シリーズ 映像品質

映像はやや暖色系で、ほんのわずかに緑が強め。コントラストが高く、色にメリハリが効いています

 

Mouse Pro NB4シリーズ 明るさ

わずかに暗いものの、作業には問題ない明るさです

ややクセのあるキー配列

Mouse Pro NB4シリーズ キーボード

キーボードは、テンキーなしの日本語配列です。キーピッチ (キーとキーの間隔)は19.1mmと、標準的な19mmよりもわずかに大きめ。実際に入力したところ、特に違和感はありませんでした。ただ「¥」キーとカーソルキーがやや小さい点が気になります。

 

Mouse Pro NB4シリーズ 配列

「¥」キーとBackSpaceキー、カーソルキーがやや小さめ

 

Mouse Pro NB4シリーズ バックライト

バックライトに対応

軽いタッチで入力する人向け

Mouse Pro NB4シリーズ タイプ感

キーストローク (キーを押し込む深さ)は公称値で1.2mmです。実際にキーを打つと、一般的なノートPCに比べて浅く感じました。とは言えキーを押した瞬間のクリック感はやや固いため、手応えはしっかりと感じられます。軽いタッチで浅めに打つ人に向いています。

 

クリック感が固いこともあって、タイプ音はカタカタと聞こえます。ただし軽いタッチならうるさく感じるほどではありません。打ち下ろすようにしてタイプするとタンタンと響くので、軽いタッチ推奨です。

 

Mouse Pro NB4シリーズ タイプ音

タイプ音は軽いタッチでもカタカタと聞こえますが、うるさくはありません

モバイルとしては十分なインターフェース構成

Mouse Pro NB4シリーズ インターフェース

インターフェースはUSB端子が3ポートで、うち1ポートがType-C。そのほかHDMIやmicroSDカードなどに対応しています。持ち歩き用のモバイルノートPCとしては、十分な構成でしょう。据え置きで使う場合は有線LANやVGA (D-sub15ピン)などに対応するType-C対応マルチアダプターの追加をおすすめします。

スピーカーは動画視聴・ビデオ会議向き

Mouse Pro NB4シリーズ スピーカー

スピーカーは底面部に配置されています。音に厚みはなく、その上かなりこもって聞こえました。また音量も若干弱めです。音楽試聴には向いていませんが、ビデオ会議や動画視聴になら問題なく使えます。

ベンチマーク結果

試用機のスペック

モデル名 MousePro-NB410H
CPU Core i5-10210U
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD
グラフィックス UHD Graphics (CPU内蔵)

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

CPU性能はやや低め

CPUの性能差 (総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Ryzen 7 4700U
14686
Ryzen 7 PRO 4750U
14336
Core i7-10710U
13685
Ryzen 5 4500U
12892
Core i7-1065G7
12016
Core i5-1035G4
10844
Core i7-10510U
10257
Core i5-1035G1
9667
Core i5-10210U
9584
Ryzen 3 4300U
9154
Ryzen 5 3500U
8398
Mouse Pro-NB410H (Core i5-10210U)
8186
Core i3-10110U
5553
Ryzen 3 3200U
4609
Celeon N4120
2771
Celeron N4020
1665

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

CPUとしては、インテル第10世代 (Comet Lake)のCore i5-10210UまたはCore i7-10510Uが使われています。Core i5搭載の試用機で性能テストを行なったところ、やや低めの結果が出ました。とは言えオフィスを使った文書作成やネットからの情報収集には問題ない性能です。Core i7であれな、もう少し高いパフォーマンスを期待していいでしょう。

グラフィックス性能はイマイチ

GPUの性能差

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
8513
Radeon (Ryzen 7)
3612
MX250
3400
Iris Plus(Core i7)
2880
Radeon (Ryzen 3)
2324
Iris Plus(Core i5)
2236
UHD (Core i7)
1335
UHD (Core i5)
1273
Mouse Pro-NB410H (Core i5 UHD)
977
UHD (Core i3)
859
UHD 600 (Celeron)
486

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

グラフィックス機能としては、CPU内蔵のUHD Graphicsを利用します。試用機でベンチマークテストを行なったところ、同じCore i5-10210Uの結果よりも若干低めのスコアでした。Core i7であればもう少しパフォーマンスは伸びると思われますが、それでもゲームやクリエイター向けソフトでの効果は期待できません。

幅広いシーンで活用できる高い汎用性

テスト スコア
Essentials (一般的な利用)
目標値4100
スコア8298
Productivity (ビジネス利用)
目標値4500
スコア5604
Digital Contents Creation (コンテンツ制作)
目標値3450
スコア2817

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

 

PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、一般利用とビジネス利用では目標値をクリアーしました。しかしコンテンツ制作のテストでは、目標値に届いていません。画像や動画の加工などを行なわないのであれば問題ないでしょう。

SSDはSATA接続

Mouse Pro NB4シリーズ ストレージ

ストレージには、256GBまたは512GBのSSDが使われています。接続規格はSATAタイプで、最近主流のPCIe 3.0よりも低速。しかしHDDやeMMCよりははるかに高速です。ウィンドウズのレスポンスもよく、基本的な操作はキビキビと動作しました。

ウィンドウズの起動は14秒程度

ウィンドウズの起動時間は平均13.88秒でした。最近のSSD搭載機種は15秒程度が平均 (筆者調べ)ですので、標準的な結果です。特に待たされている感はありません。

 

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 14.3秒
2回目 13.8秒
3回目 13.8秒
4回目 13.8秒
5回目 13.7秒
平均 13.88秒

高パフォーマンスで連続14時間駆動

バッテリーの駆動時間は、公称値で25時間とされています。ただしこれは電力消費量をグッと抑えた状態での結果です。実際の駆動時間はもっと短いでしょう。

 

そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、14時間でバッテリー残量が2%に達し休止状態へ移行しました。ガッツリ使って連続14時間であれば、かなり優秀です。バッテリー性能についてはなんの問題もありません。

 

バッテリー駆動時間の計測結果 ※Ryzen 7モデル

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 25時間
Modern Office (ビジネス作業) 14時間
50%充電までにかかった時間 48分
フル充電までにかかった時間 2時間49分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

駆動音計測結果

駆動音 (ファンの回転音や排気口からの風切音)は、高負荷時にはやや大きく聞こえました。ネットの調べものや資料の確認程度なら音はほとんど気になりませんが、負荷の高い作業を行なうと背根が少し目立ちます。

 

駆動音の計測結果

電源オフ 37.4dBA
待機時 43dBA 排気音がはっきりと聞こえるが、うるさくはない
高負荷時 56.3dBA 排気音がけっこう大きい。ちょっと気になるほど

価格について

Mouse Pro NB4シリーズには、パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。それぞれのパーツ構成と価格は以下のとおりです。

 

ラインナップ

Mouse Pro-NB410H-1912
Core i5 8GBメモリー 512GB SSD 12万6280円
Mouse Pro-NB410H-S ※Windows 10 Sモード
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD 12万2980円
Mouse Pro-NB410H ※今回の使用機
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD 12万2980円
Mouse Pro-NB410H-A
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD Office Personal 14万4980円
Mouse Pro-NB410Z-2002
Core i7 16GBメモリー 512GB SSD 14万4980円
Mouse Pro-NB410Z-S ※Windows 10 Sモード
Core i7 8GBメモリー 256GB SSD 13万6180円
Mouse Pro-NB410Z
Core i7 8GBメモリー 512GB SSD 13万9480円
Mouse Pro-NB410Z-A
Core i7 16GBメモリー 512GB SSD Office Personal 15万5980円

※2020年7月27日時点、価格は税込み

 

購入時のカスタマイズ画面では、メモリー容量やストレージの種類などをアップグレードできます。特にメモリーの増設代金が、他社製品に比べて安い点がポイント。大容量のメモリーやSSDを使いたい人におすすめします。

 

Mouse Pro NB4シリーズ メモリー増設

8GBからのメモリー増設代金。最大40GBまで搭載できます

 

Mouse Pro NB4シリーズ SSD

256GB SSDからのストレージアップグレード料金。1TBのNVMeでも安い!

優秀なバッテリー性能とお得なアップグレードが魅力

Mouse Pro NB4シリーズ 感想

よかった点

14インチタイプで重量が1.1kgと軽く、MILスタンダード準拠の堅牢性も確保。その上バッテリー駆動時間が長く、モバイル利用にはピッタリです。パフォーマンスはやや控えめですが、ビジネス利用には問題ないはず。メモリーやストレージのアップグレード料金が安いので、とことんハイスペックな構成にするのもいいでしょう。

気になる点

高負荷時の駆動音の大きさが少し気になります。自宅や職場なら問題ないかもしれませんが、静かな場所では音が大きく聞こえるかもしれません。高い負荷のかかる作業は、場所を選んで行なうことをおすすめします。

Mouse Pro NB410

Mouse Pro NB4シリーズ

税込12万2980円~

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※2020年7月27日時点

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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