
※機材貸し出し:株式会社日本HP
HPの『OMEN 16(インテル)』(以下、”OMEN 16″)の2023年モデルは、ミドルレンジ(中級)~ハイエンド(上級)クラスのゲーミングノートPCです。CPUはインテル第13世代のCore i7-13700HXで、GPUはGeForce RTX 4060 / 4070 / 4080。さらにWQHD(2560×1440ドット)の240Hzに対応しており、人気ゲームを遅延の少ない映像で楽しめます。

16.1インチのミドル~ハイエンドゲーミングノートPC『OMEN 16-wf0000』
記事執筆時の価格
スペック | 価格 |
---|---|
RTX 4060 / Core i7-13700HX / 16GB | 19万8550円 |
RTX 4070 / Core i7-13700HX / 16GB | 21万7800円 |
RTX 4080 / Core i7-13700HX / 16GB | 29万7000円 |
※2023年10月17日時点
高性能パーツ搭載でスペック的には申しぶんないのですが、実際のゲームでは駆動音(ファンの回転音や排気口からの風切り音)が気になりました。CPUの発熱も高く、ノートPC冷却台やゲームヘッドセットなどの対策を行なったほうがいいでしょう。
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

OMEN 16(インテル)
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スペック
発売日 | 2023年5月 |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
ディスプレイ | 16.1インチ、2560×1440、IPS、非光沢、240Hz、3ms、300nit、sRGB 100% |
CPU | Core i7-13700HX(16C24T、5.00GHz、55W) |
メモリー | 16GB(8GB×2) ※DDR5-4800、スロット×2 |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 x4 NVMe SSD |
グラフィックス | RTX 4060(8GB) / RTX 4070(8GB) / RTX 4080(12GB) |
通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、有線LAN(1Gbps) |
インターフェース | Thunderbolt 4 / USB4(40Gbps)(DP/PD)×2、USB Type-A×2、HDMI2.1、有線LAN、ヘッドセット端子 |
生体認証 | なし |
サイズ / 重量 | 幅369×奥行き259.4×高さ23.5mm / 約2.44kg |
バッテリー | 最大 約4時間30分(RTX 4080) / 約4時間45分(RTX 4060/4070) ※ゲームプレー時は極端に短くなります |
本体デザイン

OMEN 16の外観。本体カラーはシャドウブラック。実際の色合いは、反射の少ない深みのある黒です

天板はおそらく樹脂(プラスチック製)。表面はツヤ消しで、油脂の跡が残ります

本体の設置面積は幅369mm×奥行き259.4mm

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。16.1インチディスプレイ搭載なので、一般的な15.6インチタイプよりもかなり大きく感じます

高さは実測で23.2mm(突起部を除く)

底面部のゴム足(突起部)を含めた高さは30.7mm。設置時にはかなりの厚みを感じます

重さは実測で2.365kg。公称値の2.44kgよりは軽いものの、それなりの重量感があります

ディスプレイを開いた状態

キーボード面はアルミ製。全面がブラックですが、個々のキーはしっかり認識できます。バックライトを点灯してたら、さらにわかりやすいでしょう

ディスプレイのベゼル(枠)は左右が細いものの、下部はかなり太めです。これはヒンジの構造的に、下部を強化する必要があるためでしょう

ディスプレイ上部のカメラは1080p 30fpsの動画撮影に対応。画角は一般的なWebカメラと同じく、かなり広めです。プライバシーシャッター付き

インターフェースはけっこう充実していますが、ゲーミンングデバイスでよく使われるUSB Type-Aは2ポートしかない点に注意。Type-CはThunderbolt 4 / USB4対応で、USB PDによる充電は100Wで確認しましたが、電源アダプターは280Wなのでゲームプレー時には向いていません

付属の電源アダプターは280Wの丸口タイプ。重さは813gで、本体との合計重量は2kgを超えます

スピーカーは底面部左右に配置されています。音はややこもり気味ですが、動画視聴やビデオ会議には問題ないでしょう。ゲームのサウンドは駆動音(ファンの回転音や排気口からの風切り音)がジャマで聞き取りづらく感じました

排気口は左右側面と背面

キーボード上部の細かな穴も排気の役割を担っています。この部分から出た温風が手に当たって熱を感じることがありました

底面部には吸気口。エアフローを確保するために、ゴム足が高めに作られています。吸気口が大きく見えますが、よく見ると左右の空冷ファンと中央上部のCPU/GPUあたりにしか穴が開いていません
ディスプレイについて

画面サイズは16.1インチで、解像度は2560×1440ドット。フルHD(1920×1080ドット)よりも映像が高精細です。ただし高解像度表示には、高いグラフィックスパワーが要求されます

輝度は300nitで、色域はsRGB 100%。スマホやタブレットほどではありませんが、ノートPCとしては明るく色鮮やかな映像です

リフレッシュレートは全モデル共通で240Hz。エントリー向けの144 / 165Hzよりも遅延が少なく、なめらかな動きを感じられます。応答速度は3m秒で、ノートPCとしてはなかなか優秀

シャッタースピード1/1600で撮影した画面の様子。残像は2フレーム目まで確認できますが、間隔が狭いためあまり気になりません

エントリー機で見られる144Hzで応答速度7msの場合の残像。このくらいになると、残像感がちょっと目立ってきます ※写真は別の機種

ゲームだけでなく、マウスカーソルやページスクロールの動きもなめらかに感じられます

ディスプレイはNVIDIA G-SYNC対応。有効にしておくと、プレー中のカクつきが軽減されます

G-SYNC有効時の『Forza Motorsport』のベンチマーク画面。G-SYNCを有効にするとFPSはわずかに低下しますが、スタッター数(カクつき回数)が減るため、全体的な快適さは向上します
G-SYNCの効果について
有効時 | 無効時 | |
---|---|---|
平均FPS | 56.8 | 59.1 |
最小FPS | 32.5 | 31.4 |
スタッター数 | 0.66 | 24.66 |
※各モード3回計測時の平均値

エントリー向けのゲーミングノートPCよりも、ワンランク上の快適さを体感できるディスプレイです
キーボードについて

キーボードは日本語配列。テンキーがないぶん、配列に余裕があります

キーボード左側。配列に変則的な部分はありません

キーボード右側。Enterキーがやや小さいものの、配列に違和感はありませんでした。最上段に電源ボタンが配置されていますが、長押ししないと反応しないので、押し間違いで画面が消えることはありません

キーボードは4Zone RGbバックライトを搭載。標準収録のユーティリティーソフトで、光の色を変更できます

キーボードは26キーロールオーバーでアンチゴースト対応。個々のキーがしっかりと認識される、ゲーマー向けの仕様です。キーストロークは1.5mmでゲーミングとしてはやや浅いものの、タイプ感はしっかりと感じられました。タイプ音も控えめです

キーの同時押し認識数を確認している様子。組み合わせによっては数が少ないことがありましたが、ゲームでよく使うWASDキー周りはしっかり認識されています。高度なゲームプレーに対応できるキーボードです
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Core i7-13700HX(16C24T、5.00GHz、55W) |
---|---|
メモリー | DDR5-4800 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
グラフィックス | RTX 4060(8GB) |
最大グラフィックスパワー | 140W |
※ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「バランス」、電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定した上で、標準収録ユーティリティー「OMEN Gaming Hub」の「パフォーマンスコントロール」で「電源モード」を標準設定の「最適」に、「ファン速度」を「自動」に設定。さらに電源アダプターを接続した状態で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
パフォーマンス設定について
HPのゲーミングPCには、設定ユーティリティ『OMEN Gaming Hub』が標準で収録されています。このソフトでは本体のパフォーマンスやライティングなどを調整可能です。
今回のテストは一部のテストを除いて、標準設定(「電源モード」は「最適」、「ファン速度」は「自動」)のまま使っています。設定は基本的にCPU性能に影響するもので、グラフィックス性能への影響はあまりありません。しかしCPU依存が高いゲームやベンチマークテストでは、結果が大きく変わる場合があります。

標準収録の設定ユーティリティ『OMEN Gaming Hub』
ゲームのフレームレートを上げたいなら、高パフォーマンス設定を選択すればOKです。しかしその場合本体内部の熱が高くなり、駆動音(空冷ファンの回転音や排気口からの風切り音など)が大きくなるので注意してください。
基本的には標準設定か、ECO設定(静音設定)の利用をおすすめします。
CPU性能
CPUとしては、インテル第13世代のCore i7-13700HXが使われています。ゲーミングノートPCで一般的に使われているHシリーズ(Core i7-13700H)よりも消費電力が高いCPUで、そのぶん高いパフォーマンスを期待できます。
CPU性能を計測するベンチマークテストでは、優秀な結果が出ています。ゲームはもちろん、ゲーム以外の用途でも十分活用できるでしょう。
なお電源モードを「ECO」に変えるとパフォーマンスは極端に低下しますが、「パフォーマンス」と「最適」とでは大きな違いはありませんでした。
ゲーミングノートPC向けCPUのマルチコア性能
CPU | 3DMark CPU Profile Max threads |
---|---|
Ryzen 9 7945HX |
14024
|
Core i9-13900HX |
11887
|
OMEN 16(Core i7-13700HX, パフォーマンス) |
8976
|
OMEN 16(Core i7-13700HX, 最適) |
8919
|
Core i7-13700HX |
8890
|
Core i5-13500HX |
8264
|
Ryzen 7 7745HX |
8256
|
Core i7-13700H |
7838
|
Ryzen 7 7840HS |
7407
|
Ryzen 7 7735HS |
6826
|
Core i5-13500H |
6386
|
Ryzen 5 7640HS |
5902
|
Ryzen 5 7535HS |
5447
|
OMEN 16(Core i7-13700HX, ECO) |
4896
|
※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値
ゲーミングノートPC向けCPUのシングルコア性能
CPU | 3DMark CPU Profile 1 thread |
---|---|
Core i9-13900HX |
1113
|
Core i9-13900H |
1102
|
Ryzen 9 7945HX |
1067
|
OMEN 16(Core i7-13700HX, パフォーマンス) |
1033
|
Ryzen 7 7745HX |
1030
|
Core i7-13700HX |
1029
|
OMEN 16(Core i7-13700HX, 最適) |
1028
|
Core i7-13700H |
1022
|
Ryzen 7 7840HS |
1009
|
Core i5-13500H |
991
|
Core i5-13500HX |
970
|
Ryzen 5 7640HS |
951
|
Ryzen 7 7735HS |
920
|
Ryzen 5 7535HS |
878
|
OMEN 16(Core i7-13700HX, ECO) |
438
|
※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値
グラフィックス性能
グラフィックス機能としてはミドルレンジ(中級)向けのRTX 4060(8GB)、ミドルハイ(中上級)向けのRTX 4070(8GB)、ハイエンド(上級)向けのRTX 4080の3種類が用意されています。
RTX 4060搭載の試用機で3Dベンチマークテストを行なったところ、まずまずの結果となりました。パフォーマンス設定でRTX 4060の平均値と同程度、デフォルトの最適設定でやや下回る程度です。その差は数パーセント程度なので、ゲームの快適さが大きく変わるほどではないはずです。
ノートPC向けGPUの性能(DirectX 12)
GPU | 3DMark Time Spy Graphics |
---|---|
RTX 4090 |
21665
|
RTX 4080 |
18891
|
RTX 3080 Ti |
13004
|
RTX 4070 |
12053
|
RTX 3080 |
12032
|
RTX 3070 Ti |
11398
|
RTX 3070 |
10497
|
OMEN 16(RTX4060, パフォーマンス) |
10465
|
RTX 4060 |
10463
|
OMEN 16(RTX4060, 標準) |
9804
|
OMEN 16(RTX4060, ECO) |
8997
|
RTX 3060 |
8350
|
RTX 4050 |
8341
|
RTX 3050 Ti |
5345
|
RTX 3050 |
4852
|
GTX 1650 |
3445
|
※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値
ノートPC向けGPUの性能(DirectX 12 Ultimate)
GPU | 3DMark Speed Way Graphics |
---|---|
RTX 4090 |
5612
|
RTX 4080 |
4705
|
RTX 3080 Ti |
3177
|
RTX 3080 |
3045
|
RTX 3070 Ti |
2840
|
RTX 4070 |
2821
|
RTX 3070 |
2664
|
OMEN 16(RTX4060, パフォーマンス) |
2598
|
RTX 4060 |
2575
|
OMEN 16(RTX4060, 標準) |
2477
|
OMEN 16(RTX4060, ECO) |
2311
|
RTX 3060 |
1893
|
RTX 4050 |
1788
|
RTX 3050 Ti |
445
|
RTX 3050 |
427
|
※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリー性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUとストレージ、GPU性能が強く影響するようです。
ベンチマークテストの結果は非常に優秀です。ゲームだけでなく、さまざまなシーンで従来機よりも快適に活用できるでしょう。スコアがやや低めに見えますが、これは今回の試用機では標準の「最適」設定でしかテストを行なっていないため。「パフォーマンス」設定を利用すれば、スコアが多少向上すると思われます。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 |
10137
10659
10009
11016
10581
10816 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 |
9578
10494
10596
9586
10293
11505 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 |
11854
11614
12595
12390
12548
14962 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイト参照
比較機のスペック
Legion Slim 770i | Core i7-12700H / 16GB / RTX 3060 |
---|---|
▶Dell G15 5530 | Core i7-13650HX / 16GB / RTX 4060 |
▶Alienware m16 | Core i9-13900HX / 16GB / RTX 4070 |
Titan GT77 12U | Core i9-12900HX / 64GB / RTX 3080 Ti |
▶Legion Pro 7i | Core i9-13900HX / 32GB / RTX 4080 |
熱と騒音について
本体が小さいと、内部に熱がこもりがちです。内部の温度が上がりすぎると性能が低下したり、パーツが劣化しやすくなる心配があります。
表面温度
高負荷時には、キーボード上部がけっこう熱くなります。しかし触れないほどではありません。とは言え、体感的に熱いと感じるでしょう。
キーボード自体はそれほど熱くはありません。ただし排気口からの温風が指に当たるようで、キーボード全体が温かく感じます。個人的に熱く感じるほどではありませんでしたが、違和感のある人もいるかもしれません。

キーボード上部がけっこう熱くはなりますが、触れないほどではありません。キーボードはほんのり温かく感じる程度です
CPU温度
CPUに高い負荷をかけた状態での温度を計測したところ、電源モードが「最適」(標準設定)で平均73度、「パフォーマンス」(高パフォーマンス設定)で平均88.2度でした。クロックは700Mhz程度の差ですが、温度では15度もの差があります。CPUベンチマークではスコアにそれほどの差は出なかったので、標準設定のままで利用したほうがいいでしょう。

CINEBENCH R23のマルチコアテストを10分間行なった際のCPUクロックとCPU温度の推移
GPU温度
高い負荷がかかった状態でのGPU温度の推移は以下のとおり。電源モード「最適」のほうが、「パフォーマンス」よりも温度が低めに出ています。GPU全体の温度(GPU温度)では平均値で7度程度しかありませんが、部分的な最高温度を表わす「ホットスポット温度」では11.14度の差がありました。3Dベンチマークでは数パーセント程度の差でしかなかったことを考えると、やはり電源モードは「最適」を選んだほうが良さそうです。

3DMark Speed Wayストレステストを10分間行なった際のGPU温度の推移
駆動音
ゲーム中は基本的に、駆動音が大きく聞こえます。
電源モードが「最適」なら、多少はマシです。スピーカーからの音が聞こえないほどではありませんが、ヘッドホンを着用したほうがより楽しめるでしょう。レイトレーシング対応など、CPUへの負荷が高いタイトルで音が大きく聞こえました。
電源モードを「パフォーマンス」にしていると、高負荷時の駆動音がとても大きく聞こえます。スピーカーからの音が聞こえづらく、ヘッドホンの着用は必須です。
駆動音の計測結果(RTX 4060モデル)
電源オフ | 37dBA | - |
---|---|---|
待機中 | 38.7dBA前後 | ファンの音がうっすらと聞こえるが気にならない |
軽作業中 | 38.9dBA前後 | 同上 |
高負荷時 ※ECO設定 |
39.1dBA前後 | 同上 |
高負荷時 ※標準設定 |
41.7dBA前後 | 駆動音がハッキリと聞こえる。うるさくは感じないが、静かな場所ではやや目立つかもしれない |
高負荷時 ※パフォーマンス設定 |
55.3dBA前後 | 排気音がかなり大きく聞こえる。ガマンはできるが、聞き続けるのはストレスがたまってツライ |
高負荷時 ※ファン最大設定 |
62.2dBA前後 | 排気音が相当大きい。ゲームのサウンドは音量を上げないと聞こえないレベル。部屋の外からでも音がうっすらと聞こえる |
(参考)エアコンの最大出力時 | 48~58dBA前後 | - |
熱と騒音についてのまとめ
電源モードによって、内部の熱と駆動音の大きさが大きく変わります。パフォーマンス設定を選べばフレームレートが多少向上するのでより快適になように感じられますが、実際には音が小さい「最適」(標準設定)のほうがストレスが少ないでしょう。さらにノートPC冷却台を使うなどの熱対策を行なうといいかもしれません。
ゲーム性能
RTX 4060搭載モデルでゲーム系ベンチマークテスト&フレームレート計測を行なったところ、最新ゲームでもフルHDで問題なく楽しめる結果が出ました。しかし240Hzのリフレッシュレートを完全に活かせるほどのフレームレートは限られると思います。ゲームをより快適に楽しむなら、RTX 4070 / 4080モデルを選んだほうがいいでしょう。
検証結果まとめ
- ・フルHDは激重タイトルでも可
- ・WQHDでもなんとか
- ・フルレイトレはかなり厳しい
- ・シューター系が画質調整で200 fps
※電源モード「最適」設定時
サイバーパンク2077 (重い / DX12)

※フルレイトレーシング対応 / DLSS3対応
フルHD
画質 ※DLSS:自動 | 平均FPS / 最低FPS |
レイトレーシング:オーバードライブ DLSS FG | 51.29 / 41.3 |
レイトレーシング:オーバードライブ | 28.45 / 2.53 |
レイトレーシング:ウルトラ DLSS FG | 80.63 / 37.77 |
レイトレーシング:ウルトラ | 48.34 / 22.94 |
ウルトラ DLSS FG | 123.25 / 50.23 |
ウルトラ | 76.69 / 19.04 |
WQHD
画質 ※DLSS:自動 | 平均FPS / 最低FPS |
レイトレーシング:オーバードライブ DLSS FG | 36.58 / 6.24 |
レイトレーシング:オーバードライブ | 22 / 2.39 |
レイトレーシング:ウルトラ DLSS FG | 59.04 / 29.79 |
レイトレーシング:ウルトラ | 37.08 / 24.91 |
ウルトラ DLSS FG | 88.98 / 41.92 |
ウルトラ | 52.82 / 19.40 |
Portal with RTX(激重)

※フルレイトレーシング対応 / DLSS3対応
画質 | 平均FPS / 低位1% |
フルHD 最高画質 DLSS FG | 58.8 / 33.5 |
フルHD 最高画質 | 35.1 / 29.5 |
WQHD 最高画質 DLSS FG | 41.8 / 28.7 |
WQHD 最高画質 | 25.4 / 21.2 |
エーペックスレジェンズ 射撃訓練場(中量級)

※DLSS非対応
画質 | 平均FPS / 低位1% |
フルHD 最高画質 | 196.6 / 128.5 |
フルHD 最低画質 | 294.3 / 182 |
WQHD 最高画質 | 141.8 / 97.7 |
WQHD 最低画質 | 232.3 / 146.1 |
※射撃訓練場で計測
Counter Strike 2(中量級)

※DLSS非対応
画質 | 平均FPS / 低位1% |
フルHD 画質:最高 | 171 / 73.2 |
フルHD 画質:低 | 270.2 / 131.1 |
WQHD 画質:最高 | 114 / 64.4 |
WQHD 画質:低 | 187.5 / 84.1 |
※マップ「Dust II」で計測
アサシンクリード ミラージュ(激重)

※DLSS非対応
画質 | 平均FPS / 低位1% |
フルHD 画質:最高 | 71 / 31 |
フルHD 画質:低 | 111 / 56 |
WQHD 画質:最高 | 60 / 27 |
WQHD 画質:低 | 81 / 42 |
※解像度スケール:100%、ゲーム内ベンチマークを使用
スターフィールド(重い)

※DLSS非対応
画質 | 平均FPS / 低位1% |
フルHD 画質:ウルトラ | 33.8 / 25 |
フルHD 画質:低 | 52.2 / 39.2 |
WQHD 画質:ウルトラ | 27 / 19 |
WQHD 画質:低 | 65.6 / 42.9 |
※ニューアトランティスMAST地区屋外で計測
Forza Motorsport(重い)

※DLSS対応、レイトレーシング対応
画質 | 平均FPS / 最小FPS |
フルHD 画質:ウルトラ | 61.6 / 41.4 |
フルHD 画質:低 | 106 / 74.2 |
WQHD 画質:ウルトラ | 52.9 / 45.1 |
WQHD 画質:低 | 86.5 / 68.5 |
※解像度スケール:100%、DLSS:オート、
中上位モデルがおすすめ
OMENシリーズはHPの上位ゲーミングブランドだけあって、Victusシリーズよりも作りがしっかりしています。ディスプレイの品質もよく、キーボードもしっかりゲーマー仕様。値段は高いものの、そのぶん高い満足感を得られるはずです。

エントリー向けの「Victus」シリーズよりも全体的な品質が1~2ランク上
検証中に気になったのは、駆動音が大きい点です。ゲーム中は背根が大きく聞こえるので、ヘッドホンやイヤホンを装着してプレーすることになるでしょう。これはおそらく、Core i7-13700HXの高い発熱量が影響しているものと思われます。電源プランの詳細設定などでパフォーマンスを調整すると、多少は抑えられるかもしれません。
購入するのであれば、下位モデルよりも中上位モデルのほうがおすすめです。いまどきのゲーミングノートPCはフルパワーでぶん回すよりも、パフォーマンスを抑えたほうが快適に使えます。ただしHPはときどきセールで値段をドーンと下げることがあるので、お得感が高いなら下位モデルでもありです。

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