ポイント
- PCらしくないデザイン
- 高音質スピーカー内蔵
- 16GBメモリー搭載
HP Pavilion Wave 600-a300jpのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | ・Core i5-7400T ・Core i7-4700T |
メモリー | 16GB ※スロット×2 最大32GB |
ストレージ | 512GB SSD + 2TB HDD |
グラフィックス | ・HD 630 ・Radeon R9 m470 |
サイズ | 幅174mm 奥行き169mm 高さ259mm |
重量 | 約3kg |
※2020年11月3日時点。構成は変更される場合があります
フォームファクター | ※独自仕様 |
---|---|
光学ドライブ | - |
ドライブベイ | 3.5インチ×1 |
拡張スロット | - |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
USB3.1 | - |
USB3.0 | 3 (前面1、背面2) |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1 (3.1) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | 1 |
DVI | - |
シリアルポート | - |
PS/2 | - |
付属品 | ワイヤレスキーボード/マウス、電源アダプターなど |
オフィス | なし ※オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
※2020年11月3日時点
インテリアのような外観
HP Pavilion Wave 600-a300jpはデスクトップPCですが、見た目はPCっぽくありません。一見するとインテリアのようです。表面にはファブリック素材が使われており、手触りも高級感も抜群。スピーカー、あるいはスマートスピーカーのようにも見えます。
ただし内部にCPUやHDDなどのパーツが詰め込まれているためサイズは大きめ。PCとしてコンパクトですが、サイズ感としてはスマートスピーカーの2.5倍くらいです。
本体上部には55mm口径のスピーカーが組み込まれています。ワット数は一般的なノートPCの約3倍とのことですので、出力は5~6W程度でしょうか。PC向けとしては非常に巨大で、サウンドの迫力も抜群です。また天板部分の「パラボリックリフレクター」により音が360度全方向に広がるため、部屋のどこにいてもクリアーな音を楽しめます。
見た目はPCっぽくなくても、周辺機器接続用のインターフェースはしっかり用意されています。デスクトップPCとしては多くありませんが、比較的ライトな普段使いであれば十分でしょう。
HP Pavilion Wave 600-a300jpのベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | パフォーマンスモデルG2 |
---|---|
CPU | Core i7-7700T |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD + 2TB HDD |
グラフィックス | Radeon R9 m470 (2GB) |
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などの要因で大きく変わることがあります
ストレージ性能
ストレージは512GB SSDと2TB HDDです。試用機ではSSDにキオクシア (東芝)のXG6シリーズが使われていました。公称スペックはシーケンシャルリードで3100MB/秒、シーケンシャルライトで2800MB/秒。公称値に近い結果が出ているので、サーマルスロットリングは発生していないようです。
CPU性能
HP Pavilion Wave 600-a300jpで使われているCore i5-7400TおよびCore i7-7700Tは、2017年にリリースされた3世代前のCPUです。また省電力タイプのTシリーズで、性能は控えめ。Core i7-7700T搭載の上位モデルでベンチマークテストを行なったところ、現行世代のCore i3程度のパフォーマンスでした。古いCore i7なので性能は低いのですが、普段使いやちょっとしたビジネスには問題なく使えるでしょう。
CPUの性能比較
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i7-10700 |
4177
|
Core i7-9700 |
3190
|
Core i5-10400 |
3170
|
Core i7-9700T |
2377
|
Core i5-9500 |
2370
|
Core i5-9400 |
2357
|
Ryzen 5 3400G |
1884
|
HP Pavilion Wave 600 (Core i7-7700T) |
1716
|
Core i3-9100 |
1592
|
Ryzen 3 3200G |
1462
|
Celeron G4930 |
535
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
上位モデルではグラフィックス機能として、外付けGPUのRadeon R9 m470が使われています。ゲーム用のGTX/RTXシリーズほどではありませんが、非ゲーム用GPUとしてはそこそこ高性能。軽めのゲームやクリエイター向けソフトで、多少の効果を体感できるでしょう。内蔵グラフィックスを使用するCore i5モデルは、かなり性能低めです。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8893
|
GTX 1050 |
6945
|
HP Pavilion Wave 600 (Radeon R9 m470) |
3964
|
GT 1030 |
3509
|
RX Vega 11 (Ryzen 5) |
2219
|
Vega 8 (Ryzen 3) |
2178
|
UHD 630 (Core i7) |
1298
|
UHD 630 (Core i5) |
1102
|
HD 630 (Core i5) |
804
|
UHD 610 (Celeron) |
636
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCとしての汎用性
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
9006 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
7487 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
4311 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。試用機ではCPUベンチマークの結果は低めだったものの、すべてのテストにおいて快適に使える目安を上回りました。おそらく専用GPUと16GBメモリーの効果が出ているのでしょう。CPUは古くても、十分活用できるはずです。
ゲーム系ベンチマーク結果
各種ゲームの快適さを調べたところごく軽いドラクエ10ではフルHDの高画質でも最高評価、少し重めのFF14ベンチではフルHDの最低画質でもやや厳しい結果でした。高いグラフィックス性能を必要としないPSO2やリーグ・オブ・レジェンドなどの軽めのゲームであれば、快適にプレーできるでしょう。人気のFPSやTPSは解像度を下げないと厳しそうです。
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 1096 / 動作困難 |
標準品質 | 1797 / 動作困難 |
軽量品質 | 2414 / 重い |
※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 2941 / 19.5 FPS |
高品質 | 3356 / 22.2 FPS |
標準品質 | 6545 / 43.7 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 15481 / すごく快適 |
標準品質 | 18622 / すごく快適 |
低品質 | 19149 / すごく快適 |
※1920×1080ドットの結果
普段使い向けのスタイリッシュな高音質PC
よかった点
PCらしくないデザインで高音質である点が魅力。CPUは古いものの総合的な性能はそこそこ高く、PCとしても問題なく使えます。インテリアとして魅せるように配置するのもいいでしょう。ゴツくて地味なPCを使いたくない人におすすめです。
気になる点
見た目はスタイリッシュですが、もう少し小さければよかったのにというのが正直な感想です。最近はコンパクトなスマートスピーカーが増えていますし、せめてこの半分くらいの大きさでないと、サイズ的な魅力は薄いかなと思います。
※2020年11月3日時点
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