新モデル「POCKETALK W」登場
2018年7月26日に、新モデル「POCKETALK W(ポケトークW)」が発表されました。価格は据え置きのまま、画面が大きくなって使いやすくなっています。さらに対応言語も増えました。詳しくは以下のリンクから、関連記事をご覧ください。
ソースネクストの「ポケトーク(POCKETALK)」は、超小型の音声翻訳機です。使い方はとても簡単。ボタンをタッチして話しかけるだけで、日本語を外国語に翻訳してくれます。
外国語から日本語への翻訳も可能です。
ポケトークがあれば、海外へ旅行・出張に行ったときに言葉がわからなくて困る場面が少なくなるかもしれません。また国内のお店や施設で外国人に話しかけられても、スムーズに対応できるでしょう。
今回はこのポケトークについて、機能や実際の使い勝手などをレビューします。
この記事の目次
- 1:手のひらサイズでコンパクト
- 2:画面が小さくて設定が面倒
- 3:翻訳精度は高そう?
- 4:グローバルSIMは必要?
- 5:まとめ
ポケトーク
税込み2万6784円から
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https://komameblog.jp/review/pocketalk-4koma-01/
手のひらサイズでコンパクト
ポケットに収まるサイズ
ポケトークは、非常にコンパクト。折りたたみ式のガラケー(フィーチャーホン)よりも小さいと考えると、サイズ感をイメージしやすいでしょう。服やバッグのポケットにスッポリ収まるサイズです。
重さは公称値で約90g、実際には92gでした。多少のバラつきはありますが、これだけ軽ければ楽に持ち運べます。ちなみに最近のスマホは100g以上であることが多く、iPhone Xだと174gです。
本体カラーは2色
ポケトークの本体カラーは、ホワイトとブラックの2色。ホワイトは清潔感があり、ブラックは高級感があります。外側の材質はプラスチック製で、前面は光沢仕上げです。
充電はマイクロUSBで
充電は多くのスマホと同様、マイクロUSB端子で行ないます。そのほかにもヘッドホン/マイク兼用端子があり、マイク付きのヘッドセットを利用可能です。
画面が小さくて設定が面倒
文字の大きさは1.5~2mm
ポケトークの画面は1.3インチと極小です。そのため文字がとても小さく表示されます。実際に文字の大きさを測ってみたところ、設定画面では1.5mm程度、翻訳画面では2mm程度しかありませんでした。
操作はタッチボタン方式
操作は本体中央のタッチボタンで行ないます。上下左右の矢印をタップまたはダブルタップすることで、さまざまな機能を呼び出し可能。選択時は上下左右のボタンを使い、中央のボタンで決定です。慣れると普通に使えますが、はじめのうちはちょっと戸惑うかもしれません。
機能の呼び出し方
ボタン | タップ | ダブルタップ |
---|---|---|
中央 | 決定 | (なし) |
上 | ボリュームを上げる | 設定画面を開く |
下 | ボリュームを下げる | 翻訳履歴を開く |
左 | 左側で選択中の言語で音声入力開始 ※メニュー画面ではキャンセル | 左側の言語を選択する |
右 | 右側で選択中の言語で音声入力開始 ※メニュー画面ではキャンセル | 右側の言語を選択する |
Wi-Fi設定にひと苦労
ポケトークはインターネットに接続して使います。まずは自宅のWi-Fi(無線LAN)に接続しようとしたところ、パスワードの入力がとても大変でした。今後のアップデートでぜひWPSに対応してもらいたいです。
翻訳精度は高そう?
翻訳操作はとてもお手軽
設定は非常に面倒ですが、翻訳のための操作は非常に簡単です。左右のボタンをタップして言語を選択すると「ピコッ」と音がなるので、ポケトークに向かってその言語で話しかけるだけ。あとは自動的に翻訳が行なわれ、選択しているもう一方の言語で音声が再生されます。
スマホの翻訳アプリでも同等のことができますが、ポケトークのほうが手間が少なくてすみます。またアプリを起動する必要がないので、操作がわかりやすいという点もメリットです。
さらに翻訳のために相手に端末を渡す場合、個人情報の詰まったスマホよりもポケトークのほうが心配しなくてすむという点も挙げられます。
長文も入力可能
ポケトークでは短い文だけでなく、長い文章も翻訳できました。文と文のあいだで途切れることなく話す必要がありますが、10秒程度まで入力できることを確認しています。しかし認識・翻訳した文章の表示が画面からはみ出てしまうため、正しい結果が出ているかどうかはわかりません。
便利だけど過信は禁物
日英翻訳でいろいろ試してみたのですが、筆者が理解できる範囲では、ちゃんと翻訳されているような気がします。
しかし公式サイトで公開されている例文を試してみたところ、微妙にニュアンスが変わっている箇所がありました。
翻訳結果がおかしい場面
入力した音声 | 翻訳結果 |
---|---|
ドリンクを一杯 | a wide range of drinks ※ドリンクをいっぱい(たくさん)に勘違いしている |
the Prince Hotel in Tokyo | 東京の王子ホテル ※Princeを直訳 |
このあたりはポケトークが原因なのではなく、ポケトークが使っている他社の翻訳サービスが原因です。翻訳エンジンは日々改善されているはずなので、今後の改善に期待しましょう。
一部言語の翻訳精度に疑問
英語以外の言語を試すために、スマホのGoogle翻訳アプリを使ってみました。アプリで日本語を外国語に翻訳し、その音声をポケトークに聞かせています。ただしこの方法ではGoogle翻訳アプリ側に問題がある可能性があるため、ポケトークの翻訳精度を正しく判断することはできません。あくまでも参考程度に捉えてください。
英語や中国語については翻訳精度が高そうですが、そのほかの言語についてはよくわかりません。ただ、入力文章をできるだけシンプルにすることで、より正確に伝わる可能性はあります。
グローバルSIMは必要?
SIMカードはセッティングが必要
ポケトークをWi-Fi環境のない場所で使うには、データ通信用のSIMカードがあると便利です。MVNOの格安SIMも利用できますが、オプションの専用グローバルSIMなら毎月のコストは約417円と安いので、こちらを使うほうがいいでしょう。国外で利用できるのも、大きな魅力です。
関連リンク
- 専用グローバルSIMを利用できる国一覧(公式サイト)
なお専用グローバルSIM以外のSIMカードを利用するときは、自分でAPNやパスワードなどを入力する必要があります。
SIM利用時の翻訳速度は早い
専用グローバルSIMを利用する場合、翻訳された音声が再生されるまでにちょっとだけ時間がかかります。と言っても短い文なら2~3秒程度で、長文でも数秒程度でした。よっぽどの緊急事態でない限り、実用的に使える範囲でしょう。
ちなみにWi-Fi利用時では翻訳は一瞬でほぼノータイムですが、通信速度によって変化する可能性があります。
外出・旅行先で使うならSIMが便利
自宅や店舗、施設などでポケトークを使うのであればWi-Fi接続で十分ですので、SIMカードは必要ありません。しかし外出先や旅行・出張先で使うなら、SIMカードがあると便利です。特に海外での利用には、専用グローバルSIMをおすすめします。現地でSIMカードを調達する必要がなく、手間がかからないからです。
もっとも、モバイルルーターやスマホのテザリングを使えば、SIMカードなしでもポケトークを利用できます。データ通信量も多くないので、少しでも運用コストを抑えたいならSIMカードなしでもいいでしょう。
便利だけど翻訳精度の向上に期待
ということで、今回はソースネクストの超小型音声翻訳機「ポケトーク」のレビューをお届けしました。ポケトークがあれば世界中の人と会話できると思ったのですが、検証結果からおわかりいただけるように、必ずしもそうではないようです。
とは言うものの、言葉がまったくわからない状況なら大きなサポートになるでしょう。外国語がとにかく苦手という人や、いろんな国の人と話す機会が多い人におすすめします。
使い方のコツは、文章をできるだけシンプルするという点です。片言っぽくなっても、長くて複雑な文章よりは意思を正確に伝えられるはずです。
また今後、翻訳精度が向上すれば長い文章でも正確に伝えられるようになるかもしれません。いまでも十分利用価値はありますが、これからの翻訳精度の向上に期待しましょう。
ポケトークのまとめ
- スマホよりも手軽に使える
- 長文でも認識可能
- 翻訳が早い
- 設定が面倒
- 翻訳精度が発展途上
ポケトーク
税込み2万6784円から