HPのHP ProBook 450 G8は、15.6インチディスプレイを搭載するスタンダードタイプのノートPCです。米国国防省制定の耐久基準「MIL-STD-810H」準拠の高い堅牢性(壊れにくさ)を実現しつつ、軽量コンパクトでスタイリッシュなデザインを採用。見た目のいいビジネス向けノートPCを探している人におすすめします。

HP ProBook 450 G8
主なラインナップ
Core i3モデル ※1366×768 | |
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6万4680円 |
Core i5モデル | |
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8万8880円 |
Core i5モデル | |
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9万7680円 |
Core i7モデル | |
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12万2980円 |
Core i3モデル オフィス付き ※1366×768 | |
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9万8780円 |
Core i5モデル オフィス付き | |
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10万9780円 |
※2021年7月8日時点
HP ProBook 450 G8のスペック
OS | ・Windows 10 Home ・Windows 10 Pro |
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画面サイズ | 13.3インチ |
解像度 | ・1366×768 ・1920×1080 |
CPU | ・Core i3-1115G4 ・Core i5-1135G7 ・Core i7-1165G7 |
メモリー | 4~32GB ※DDR4-3200、2スロット |
SSD | ・128GB ・256GB ・512GB ・1TB ・512GB + Optane |
HDD | なし |
グラフィックス | ・UHD(Core i3) ・Iris Xe(Core i5 / i7) |
LTE | - |
堅牢性テスト | MiL-STD-810H準拠 |
明るさ | 250nit |
幅×奥行き | 359.4×233.9mm |
厚さ | 19.9mm |
重量 | 約1.74kg |
バッテリー | 約10時間 |
※2021年7月8日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | シルバー |
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画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | ・TN(HD) ・IPS(フルHD) |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | あり(4列) |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | ・なし ・Wi-Fi 5 ・Wi-Fi 6 |
Bluetooth | ・なし ・5.0 |
USB3.1 | 3(Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1(USB3.1) |
Thunderbolt 4 | - |
メモリーカード | microSD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | 720p HD(92万画素) |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | 搭載 |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | ・なし(オプションで追加可能) ・付属モデルあり |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶まとめ
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※2021年7月8日時点

デザインと使いやすさ
外観について
HP ProBook 450 G8は、ビジネス向けとしては軽量コンパクトでさわやかなデザインです。本体カラーは明るいシルバー、ボディには質感と剛性(ねじれに対する強さ)に優れるアルミニウムが使われています(底面部は樹脂)。ビジネス向けの15.6インチタイプはゴツい外観のものが多いのですが、HP ProBook 450 G8の見た目は軽やかでスタイリッシュです。

本体カラーはシルバー。表面は梨地加工によるややザラつきのある手触り。指紋の跡はほとんど目立ちません

パームレストはアルミ製

ベゼル幅は左右7.4mm、上部14.6mm、下部12mm。ベゼルの細い狭額縁デザインです

ディスプレイは最大で180度近く開きます

排気口はヒンジの裏あたり。温風が画面に当たります

底面部は樹脂(プラスチック製)。吸気口が配置されています

設置面積は幅359.4mm、奥行き233.9mm

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。15.6インチとしてはコンパクトです

厚さは実測で19.9mm、ゴム足を含めた設置時の高さは22.9mm

背面

前面

重さは実測で1.685kgでした。15.6インチタイプとしては軽い!

付属の電源アダプターは45Wの丸口タイプ。重さは234g
ディスプレイについて
ディスプレイのサイズは15.6インチです。解像度は1366×768ドット(HD)と1920×1080ドット(フルHD)の2種類が用意されています。安いのは解像度の低いHDタイプですが、画面に表示される情報量が少ない上に映像が見づらいので注意してください。自然な色合いのIPSパネルが使われているフルHDディスプレイをおすすめします。

今回試用したHDタイプ。デスクトップの文字は2.4~3mmと大きめですが、文字のドット感が目立ちます

1366×768ドットタイプで使われるTNパネルは青みが強く、コントラストが低め

TNパネルとIPSパネルの色合いの違い ※写真は別の機種

画面の輝度は250nit。やや暗めです

TNパネルは視野角が狭く、画面の角度によって色や明るさが大きく変わります
キーボードについて
キーボードはテンキー付きの日本語配列で、バックライトには非対応です。キーピッチは18mmで、標準的な19mmよりもわずかに狭く作られています。しかし配列には違和感はありません。実際に入力したところやや窮屈に感じたものの、しばらく使えば慣れるでしょう。

標準的な配列で違和感はありません。強いて言うなら、カーソルキーがやや小さめ
キーストロークは1.5mmで、標準的な深さです。ただし押し込む力が弱くキーがスッと沈み込むため、ストロークが浅いかのような印象を受けました。また指を押し戻す力も弱いので、入力時に指の上げ下ろしを意識するとスムーズに入力できます。

押し込む力がとても弱いので、タイプ感は軽め。軽いタッチで入力する人向きです
タイプ音は軽い力でもタクタクと聞こえます。高音域のカチャカチャした音が聞こえないので、耳障りには感じません。ただし打ち下ろすようにしてタイプするとパチパチ響くので注意してください。

タイプ音は聞こえるものの、控えめな音で気になりません
タイプ音は気になりませんが、タッチパッドのクリック音が響きます。誤動作防止のためにボタンが固く作られているのですが、グッと押し込む必要があるのがちょっと不満です。

タッチパッドはボタンクリックが固め
インターフェース/機能について
周辺機器接続用のインターフェースは十分な構成です。USB端子は合計4ポートで、うち1ポートがType-C。あとは映像出力用のHDMIと、有線LAN端子、microSDカードスロット、ヘッドホン端子が用意されています。デジカメやビデオカメラのSDカードを扱う際は、別途SDサイズのカードリーダーが必要です。
Type-C端子の機能
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | × |
USB PD 45W充電 | ○ |
USB PD 65W充電 | ○ |
USB PD 100W充電 | ○ |
映像出力 | × |

カメラはプライバシーシャッター付き

指紋センサーを標準搭載

スピーカーはキーボード上部。音はクリアーに聞こえますが、厚みに欠けます。ビデオ会議や音声通話向き
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリー | 8GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | Iris Xe Graphics |
※各ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「バランス」に設定した上で電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、インテルの第11世代Coreプロセッサが使われています。Core i5-1135G7搭載の試用機でCPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、同じCPUの平均値をやや下回ったものの、十分高性能な結果が出ました。事務作業や資料作成など一般的なビジネス作業であれば、問題なく利用できます。
CPUの性能差
CPU | PassMark 9.0 CPU Markスコア |
---|---|
Ryzen 7 5700U |
18449
|
Ryzen 5 5500U |
14737
|
Core i7-1165G7 |
12643
|
Core i5-1135G7 |
11434
|
HP ProBook 450 G8 (Core i5-1135G7) |
11052
|
Ryzen 3 5300U |
9550
|
Core i3-1115G4 |
7398
|
Ryzen 3 3250U |
4968
|
Athlon Silver 3050U |
3851
|
3020e |
2989
|
Celeron N4500 |
2010
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
そのほかのCPUを搭載したモデルでも、問題なく使えるでしょう。Core i3-1115G4は性能がやや低めですが、事務処理中心であれば十分です。Core i7-1165G7なら非常に高性能ですが、よほど重い処理を行なわないのであればオーバースペックとなりかねませんので注意してください。CPU性能を上げるよりも、メモリーを増設したほうが快適に利用できるはずです。
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のIris Xe Graphicsが使われます。3Dベンチマークテストではやや低めの結果でしたが、これはメモリーの転送速度の影響によるもの。LPDDR4Xが使われているとスコアはグンと伸びるのですが、DDR4 3200だとあまり伸びません。とは言え従来機種よりも性能は高く、グラフィック系処理で多少の効果は期待できます。
GPUの性能差
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
MX450 |
4900
|
Iris Xe (Core i7) |
4561
|
MX350 |
3931
|
Iris Xe (Core i5) |
3478
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus |
2880
|
HP ProBook 450 G8(Core i5) |
2797
|
Radeon (Ryzen 5) |
2652
|
Radeon (Ryzen 3) |
2324
|
UHD |
1335
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
9210 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
6146 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
4692 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。Core i5-1135G7搭載の試用機でテストを行なったところ、すべてのテストで快適に使える目安の目標値を上回りました。ただしPCMark 10のテストはやや軽めの作業でテストを行なっており、特にコンテンツ制作(3D制作や動画編集など)のテストでは小規模クラスの作品作りを対象としています。
Core i7-1165G7搭載モデルであればさらに高いスコアを期待できますが、Core i5-1135G7と大きく変わらないはずです。下位のCore i3-1115G4では、コンテンツ制作のテストが厳しいかもしれません。
ストレージのアクセス速度
ストレージは128GB~1TBのSSDです。試用機で使われている256GB SSDのアクセス速度を計測したところ、まずまずの結果が出ました。ただし大容量のデータを連続して書き込むと、ライト(書き込み)性能がやや低下します。サーマルスロットリングが発生していると思われますが、普通に使うぶんには特に気にならないでしょう。

256GB SSDのアクセス速度。左は標準テスト時で右は高負荷テスト時
起動時間
ウィンドウズの起動時間(バッテリー駆動時)は平均12.54秒です。SSD搭載のノートPCは15秒前後が平均的ですので、一般的なノートPCよりも起動は高速です。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 13.2秒 |
---|---|
2回目 | 12.4秒 |
3回目 | 12.3秒 |
4回目 | 12.3秒 |
5回目 | 12.5秒 |
平均 | 12.54秒 |
すっきりスタイルのビジネス向け15.6インチ
よかった点
軽量コンパクトで、ビジネス向けとしてはデザインがスッキリとしている点が魅力です。パーツカスタマイズでメモリー容量やストレージ構成をアップグレードできる点も○。HPの手厚いビジネス向けサポートを利用したい人におすすめします。
気になる点
TNパネルは安いものの、映像品質がイマイチです。文字や画像がボンヤリして見えるので、人によってはストレスを感じるかもしれません。IPSパネルとの価格差は3300円しかないので、IPSパネルの利用を強くおすすめします。
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※2021年7月8日時点
