Surface Go 2を毎日のように使っているのですが、気温が上がり始めた6月ごろから本体が高い熱を帯びるようになりました。特にゲーム中に指先がかなり熱く感じる上に、処理速度が低下して動きがカクカクとするのです。

そこで本体の熱を計測したところ、なんと表面が50度を超えていました。3分間じっと触り続けると、低温やけどになるほどの温度です。そうえいば使うのをやめたあと、指先に違和感があったんですよね。

タッチ操作で直接触れるディスプレイ側が50度超え

背面上部も50度近く

電源を入れる前は31度くらい(室温26度)
ネットを検索したところそこまで高温になる症例はなく、有効な解決策も見つけられませんでした。もしかすると、筆者が所有するSurface Go 2 (Core m3 LTEモデル)固有の問題なのかもしれません。
このままでは非常に困るので、とりあえずの解決策としてアルミプレートで冷やすことにしてみました。アルミは熱伝導率が高く、冷却効果が高い素材として使われています。切っただけのアルミ板だとケガの心配があったので、エッジが覆われたペット用の冷却プレートを選択。

アルミプレートで冷却
使ったところ、確かに効果はありました。しかし効果が続くのは10分間くらいで、しばらくすると元の激アツ&カクカク状態に戻ってしまいます。アルミプレートは一瞬熱を下げるには有効ですが、長時間の冷却には向いていないようです。

アルミプレートの上に置くと、1~2分で熱が下がるのを感じました。処理落ちも改善されます

しかし10分程度たつと元の状態に戻ってしまいました
次にアルミ製のヒートシンクを試してみました。Surface Go 2の背面に貼ってもキックスタンドやカメラに干渉しない範囲で、できるだけ大きなものを選んでいます。

ヒートシンクをSurface Go 2の背面に接着
ヒートシンクの装着は高い効果がありました。ディスプレイ側の温度は4~5度程度しか下がっていませんが、体感的には「すごく熱い」から「少し熱いかも」に変わっています。

ヒートシンクを装着したことで、ディスプレイ側の表面温度が50度超から46度前後にまで低下
熱による処理落ちも大きく改善されています。ヒートシンク装着前はあまりにもカクカクでまともに動かせないときもあったのですが、装着後は普通に動作するようになりました。

ヒートシンク部分は31.5度、周囲は44度あたりまで下がっています
とは言え、ヒートシンクも完全ではありませんでした。確かに高い効果はあるものの、効果が持続するのは1時間程度です。室温や気温で変化しますが、長時間の利用は厳しいかもしれません。適宜休憩をはさむといいのでしょう。
ちなみにSurface Go 2にヒートシンクを付けたらジャマかなと思っていたのですが、予想していたほどではありませんでした。見た目もそんなに悪くはないのでは?

ヒートシンクを付けたSurface Go 2

ヒートシンク部分に触れなければ、持ち歩き時はそれほど気になりません
装着したヒートシンクの取り外しについては、特に苦労することなくはがせました。はがした後に粘着剤が本体に少し残っていましたが、拭き取り用のクロスや液晶用のウェットクリーニングティッシュなどでキレイに落とせます。

1週間程度であればヒートシンクは問題なくはがせました
ただしSurfaceシリーズのボディには塗装が施されているため、ヒートシンクを長期間接着したままだと、はがすさいに塗装もはがれてしまう可能性があります。ヒートシンク側の粘着シートをペタペタ触って粘着力を落としておくといいかもしれません。はがれない可能性もあるので、そのまま使い続けるのもアリです。
ということで今回は、Surface Go 2の熱対策でヒートシンクを使った話をお届けしました。Surface Go 2の熱で困っている人は、試してみてはいかがでしょうか。そこそこの効果はあると思いますよ。

見た目にこだわらないのならアリ