ポイント
- カッコよすぎるレッドのボディ
- 高性能すぎる6コアCPU
- 充実しすぎのインターフェース&機能
VAIO SX14 | RED EDITIONのスペック
画面サイズ | 14インチ |
---|---|
解像度 | ・1920×1080 ・3840×2160 |
CPU | Core i7-10710U |
メモリー | ・8GB ・16GB |
ストレージ | ・256GB SSD ・512GB SSD ・1TB SSD ・2TB SSD |
グラフィックス | ・UHD |
LTE | ・対応 ・なし |
幅×奥行き | 320.4×222.7mm |
厚さ | 15~17.9mm |
重量 | ・1017~1027g (フルHD) ・1037~1047g (4K) |
バッテリー | ・19~20.5時間 (フルHD) ・8~8.5時間 (4K) |
※2020年1月23日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | レッド |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | - |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 |
USB3.1 | 1 (Gen1) |
USB3.0 | 2 |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1 |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | 207万画素 |
顔認証カメラ | 対応 |
指紋センサー | 対応 |
付属品 | 電源アダプターなど |
オフィス | ※オプション |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
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デザインと使いやすさ
インパクト大の赤いボディ
VAIO SX14 | RED EDITIONのデザインは、驚くほど鮮やかな色合いです。天板はツヤツヤとした光沢ありのグロス仕上げ。スポーツカーのように鮮烈な外観で、確実に自慢できるでしょう。会議室やカフェなどで注目を集めることを間違いなしです。
パームレスト (キーボード面)もレッドです。この部分には強度に優れるアルミ素材が使われています。アルミは”アルマイト加工”と呼ばれる技法で染色されるのですが、VAIO SX14 | RED EDITIONでは通常よりも多くの工程を経ることで鮮やかな赤を実現したとのこと。ここまで深く鮮やかな色を出しているノートPCはなかなかありません。
ディスプレイのベゼルやキーボードのキー、そして底面部はブラックです。レッドとブラックのツートンカラーで構成することで、よりスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
ほぼ1kgの超軽量14インチ
本体サイズは幅320.4×奥行き222.7mm。A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりもひと回り弱大きい程度です。13インチのモバイルノートPCなら標準的な大きさですが、VAIO SX14 | RED EDITIONは14インチで13インチ並みの小ささを実現しています。
また重量はフルHDモデルで1.02kg前後、4Kモデルで1.04kg前後と非常に軽量。片手でも楽々と持ち上げられます。通常モデルは最軽量構成で999gですが、それよりも若干重いのはVAIO SX14 | RED EDITIONで使われている塗料の重さと考えていいでしょう。20g前後しか変わらないので、実際に手にとって持ち比べてみてもわかりにくいはずです。
モバイルとしては大きめの14インチ
画面サイズは14インチです。モバイルノートPCで人気の13.3インチよりも、画面がちょっとだけ大きめ。そのぶん文字が大きく表示されるので、読みやすく感じる人も多いかもしれません。デスクトップの文字の大きさは2~2.8mmで新聞よりも小さいのですが、特に読みづらくは感じませんでした。
解像度は1920×1080ドットのフルHDと、3840×1920ドットの4Kの2種類が用意されています。映像は4Kのほうが高精細ですが、フルHDはバッテリー駆動時間が長い点がメリット。文字中心の作業が多いなら、フルHDのほうがおすすめです。
映像は自然な発色で十分な明るさ
映像はやや暖色系ながらも、違和感のない自然な色合いです。コントラストも高く、文字はクッキリと写真や動画は鮮やかに映し出されます。明るさは十分で、暗すぎることもなければまぶしすぎると感じるほどでもありません。作業にはちょうどいい明るさです。
色域測定結果
sRGBカバー率 | 98.0% |
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sRGB比 | 101.5% |
Adobe RGBカバー率 | 74% |
Adobe RGB比 | 75.3% |
違和感のない自然な配列のキーボード
キーボードはテンキーなしの日本語配列で、バックライトに対応しています。英字配列にも変更可能ですが、追加料金が必要です。キーピッチ (キーとキーの間隔)は理想とされる19mmで、キー配列にも特殊な部分はありません。最近では珍しい、いい意味での標準的なキーボードです。ただ強いて言うなら、カーソルキーの上下がやや小さいかなと感じます。
文字が目立たない隠し刻印
キートップの文字は通常は白ですが、購入時のオプションで「隠し刻印」キーボードを選ぶと、文字の色がグレー (正確には明度の高い黒)に変わります。通常のキーボードに比べてキートップの文字が目立たないので、キーボード面がスッキリとして見える点がメリット。無料で隠し刻印に変えられるので、見た目にこだわりたい方は選んでみてはいかがでしょうか。
手首に優しい傾斜キーボード
ディスプレイを開くとキーボードが持ち上がるチルトアップ機構を採用。キーボード全体を見渡しやすい上に、パームレストと接地面の段差が低くなることで手首を自然な角度にキープしたまま作業できます。
軽いタッチで入力する人向き
キーストローク (キーを押し込む深さ)は1.2mmで、ノートPCの標準である1.5mmよりも浅く作られています。筆者は普段デスクトップPC向けのストロークの深いキーボードを使っているのですが、VAIO SX14 | RED EDITIONでは物足りなさを感じました。ただ、普段から軽い力で入力する人なら違和感なく使えるはずです。押した瞬間のクリック感は軽く押し込む力も弱いので、疲れにくいと言えるかもしれません。
タイプ音は軽いタッチでもわずかに聞こえるものの、気になるほどではありませんでした。しかし強めに打つと接地面と底面部とのすき間によってタイプ音が反響し、低い音が響きます。ストロークも浅いので、軽いタッチでの入力を意識するといいでしょう。
インターフェースは充実
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は、とても充実しています。有線LANやSDカードスロットはもちろん、最近では対応機種が少なくなったVGA (D-sub15ピン)端子も搭載。これだけあれば端子不足で困ることはないですし、外出先の機器で端子が合わなくて困る場面も少ないはずです。
Type-Cは充電と映像出力に対応
USB PD 18W充電 | ◯ |
---|---|
USB PD 30W充電 | ◯ |
USB PD 45W充電 | ◯ |
USB PD 65W充電 | ◯ |
映像出力 | ◯ |
USB Type-C端子は、充電と映像出力 (DisplayPort)に対応しています。充電についてはUSB PD対応なら低いワット数の機器でも、ひととおり充電できました。また充電時間は長くなるものの、スマホなどに付属する5V / 1.5Aの充電器でも充電可能です。
ただしケーブルやアダプターによっては充電できない場合があるので注意してください。microUSBケーブルにType-Cを付けた状態では充電できませんでした。
指紋と顔のダブル生体認証
キーボード右下には、指紋認証用のセンサーが配置されています。さらにディスプレイ上部には顔認証用の赤外線カメラを配置。あらかじめ指紋や顔を登録しておけば、パスワードやPINを入力することなくサインインできるので便利です。指紋と顔の両方を登録する必要はなく、どちらか片方だけでもOK。
音質は動画やビデオチャット向き
スピーカーは底面部の左右に配置されています。音量は十分大きく感じたものの、音が接地面に向かって出るのでややこもりがちに聞こえました。音に厚みはなく、特に低音域が迫力不足に感じます。ただ人の声が含まれる中音域については比較的ハッキリと聞こえるので、ビデオチャットや動画視聴には問題ないでしょう。音楽を高音質で楽しむなら、ヘッドホンや外部スピーカーの利用をおすすめします。
SIMフリーのLTEに対応
VAIO SX14 | RED EDITIONは、SIMフリーのLTE通信に対応しています。大手キャリアやMVNOの格安SIMを利用すれば、どこででもネットの利用が可能です。SIMカードのサイズはマイクロSIMで、対応バンドも多め。現地のSIMカードを利用すれば、海外でも利用できます。
対応バンド
3G | 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 |
---|---|
LTE | 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 38 / 39 / 40 / 41 / 66 |
なおLTE対応モデルは、VAIO公式ストアでの購入がおすすめです。32GB / 1年間のデータ通信SIMを無料でもらえるほか、割引クーポンやキャンペーンなどで通常よりもお得に購入できます。
リンク
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Core i7-10710U |
---|---|
メモリー | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | UHD (CPU内蔵) |
6コアCPUは驚異のパフォーマンス
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-9750H |
14833
|
VAIO SX14 (Core i7-10710U) |
13244
|
Core i7-8750H |
13244
|
Core i7-1065G7 |
11872
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Core i7-10510U |
10863
|
Core i5-10210U |
9988
|
Core i7-8565U |
9814
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
VAIO SX14 | RED EDITIONではCPUとしては第10世代のCore i7-10710Uが使われています。特筆すべきは、Core i7-10710Uは6コア / 12スレッドで動作する点。ベンチマークテストでは現行世代の4コア / 8スレッドCPUを上回るスコアが出ています。高いパフォーマンスを期待していいでしょう。
高度な処理で要求されるマルチコア性能についても、ベンチマークテストで優れた結果が出ています。ゲーミングノートPC / クリエイター向けノートPCで使われるHシリーズのCore i7には若干及ばなかったものの、スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けCPUとしては最高クラスです。高度なデータ処理やRAW画像の現像など、負荷の高い処理に向いています。モバイルノートPCとしてはトップクラスのパフォーマンスと言っていいでしょう。
CPUの性能比較 (マルチコア性能)
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i7-9750H |
2714
|
Core i7-8750H |
2625
|
VAIO SX14 (Core i7-10710U) |
2137
|
Core i5-9300H |
1922
|
Core i7-1065G7 |
1603
|
Core i7-10510U |
1537
|
Core i7-8565U |
1383
|
Core i5-10210U |
1338
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ちなみにこれだけ小さなボディでゲーミングノートPC / デスクトップPC並みのパフォーマンスを発揮できるのは、VAIO独自のチューニング技術「VAIO TruePerformance」や、長年に渡って培われた高度な熱設計技術によるものです。
グラフィックス性能は標準的
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8689
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3606
|
Iris Plus(Core i7) |
2846
|
Radeon Vega 8 (Ryzen 5) |
2344
|
Iris Plus(Core i5) |
2136
|
UHD (Ice Lake Core i5) |
1396
|
VAIO SX14 (UHD) |
1350
|
UHD (Comet Lake Core i7) |
1335
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD (Comet Lake Core i5) |
1263
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPU性能は非常に高いものの、グラフィックス性能は一般的なノートPCと同レベルです。これはCPU内蔵のIntel UHD Graphicsを利用しているため。GeForce GTXシリーズのエントリー向けGPUに比べると、パフォーマンスは格段に劣ります。ただしゲームや3D CG制作、動画編集などを行なわないのであれば、特に問題はありません。
ただ個人的には、Core i7-10710Uと外部GPUを組み合わせれば最強のクリエイター向けVAIOになるのではないかと思います。VAIO Zが発売されてからもう4年もたつのでGTX 1650 with Max-Qデザインあたりと組み合わせてそろそろ……、なんて思ったりもするのですが、いつごろVAIO Zの新モデルが発売されるのかはまったくわかりません。ここ2~3年、毎年VAIOの人に聞いているんですけどね……。
SSDも超高速
試用機で使われていた256GB SSDはPCIe 3.0 x4接続の超高速タイプでした。ファイルのやり取りを高速に行なえるにはもちろん、ウィンドウズやソフトの起動も高速です。テキスト主体のファイルであれば容量的には問題ありませんが、画像や動画などを扱うのなら512GB以上のSSDを選ぶといいでしょう。VAIO SX14 | RED EDITIONは最大2TBのSSDに対応しています。
ウィンドウズの起動も高速
ウィンドウズの起動時間は平均14.34秒でした。最近は10秒を切る機種が増えてきていることを考えると最速ではありませんが、それでも十分に高速です。なおスリープ時のネット接続&高速復帰のモダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)には対応していません。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 14.7秒 |
---|---|
2回目 | 14.2秒 |
3回目 | 14.3秒 |
4回目 | 14.1秒 |
5回目 | 14.4秒 |
平均 | 14.34秒 |
最大パフォーマンスで8時間以上駆動
バッテリー駆動時間はフルHDモデルで19~20.5時間とされていますが、これはパフォーマンスをグッと落とした状態での目安です。実際の作業で使っていると、駆動時間はもっと短くなるでしょう。
そこで実作業に即した状態での駆動時間を計測したところ、バッテリー消費の大きい状態でのテストで8時間12分、パフォーマンスを少し落とした状態の動画再生時で8時間33分でした。作業内容やパフォーマンス設定によっては、駆動時間はもっと伸びるかもしれません。最大パフォーマンスでガッツリ使って連続8時間であれば、モバイル用としては十分です。
バッテリー駆動時間の計測結果 ※フルHDモデル
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 19~20.5時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 8時間12分 |
Video (動画視聴) | 中 | 8時間33分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間22分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
カッコよくて超軽量&超高性能!
よかった点
最大の魅力はなんと言っても、かっこよすぎる本体デザインでしょう。このデザインのためだけに購入したとしても、後悔はないほどの仕上がりです。しかもほぼ1kgと超軽量でボディは頑丈、その上LTE対応 & ゲーミングPC並みのパフォーマンスを実現しています。最強クラスのモバイルノートPCと言っても過言ではありません。
気になる点
個人的にはキーストロークの浅さが気になるのですが、この点については意見がわかれるところだと思います。軽めのタッチで入力する人であれば問題ないどころか、むしろ快適に使えるはずです。あと欠点らしい欠点は思いつかないのですが、あえて言うなら外部GPUを追加してクリエイティブ性能をアップしたモデルが欲しい、といったところでしょうか。
値段が高いという点もありますが、これだけのクオリティーであれば仕方がないですよね。VAIOというブランドを含めて、価値を見いだせる人のためのモデルです。
当サイト限定キャンペーン実施中
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キャンペーンコードコード
KOMAME5000
※2020年5月まで有効
※2020年1月23日時点
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