

ポイント
- 鮮やかな5色の本体カラー
- SSD+HDDのデュアル構成
- 軽くてコンパクト
VivoBook S15 S531FAのスペック
| 画面サイズ | 15.6インチ |
|---|---|
| 解像度 | 1920×1080 |
| CPU | ・Core i5-10210U ・Core i7-10510U |
| メモリー | ・8GB ・16GB |
| ストレージ | 512GB SSD + 1TB HDD |
| グラフィックス | UHD |
| LTE | 非対応 |
| 幅×奥行き | 357.2×230.3mm |
| 厚さ | 18.5mm |
| 重量 | 約1.85kg |
| バッテリー | ・約7.7時間 (Core i5) ・約7.6時間 (Core i7) |
※2019年12月13日時点。構成は変更される場合があります
| 本体カラー | ・トランスペアレントシルバー ・ガンメタル ・コバルトブルー ・モスグリーン ・パンクピンク |
|---|---|
| 画面の表面 | 非光沢 |
| パネルの種類 | IPS |
| タッチ / ペン | ー |
| 光学ドライブ | ー |
| テンキー | あり |
| 有線LAN | ー |
| 無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
| Bluetooth | 5.0 |
| USB3.1 | ー |
| USB3.0 | 1 |
| USB2.0 | 2 |
| USB Type-C | 1 (Gen1) |
| Thunderbolt 3 | ー |
| メモリーカード | microSD |
| HDMI | ー |
| VGA (D-sub15) | ー |
| DisplayPort | ー |
| Webカメラ | 92万画素 |
| 顔認証カメラ | 対応 |
| 指紋センサー | ー |
| 付属品 | ACアダプター、オリジナルステッカーなど |
| オフィス | ・なし ・Office Home & Business 2019 |
この記事ではメーカーからお借りしたVivoBook S15について、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ

※2019年12月13日時点
デザインと使いやすさ
選べる5色の本体カラー

VivoBook S15には、全部で5色の本体カラーが用意されています。一般的に15インチタイプのスタンダードノートPCはブラックやホワイト、シルバーなどが中心で、これだけのバリエーションが用意されていることはなかなかありません。ライフスタイルに合わせて、カラーを選べる点が魅力です。

VivoBook S15のカラーバリエーション

今回試用したのはコバルトブルーのモデル

側面に異なる色を配置してスタイリッシュさを際立たせる”カラーブロック”の手法が採用されています

天板と底面部は樹脂製。右側にブランドロゴを配置

パームレスト (キーボード面)は頑丈で質感の高いアルミ製。この部分も本体カラーごとに色が微妙に異なります

タッチパッドの周囲にはキラリと光るダイヤモンドカット加工
本体サイズと重さ

大きさは幅357.2×奥行き230.3mmで、B4サイズ (幅364×奥行き257mm)よりひと回り小さめです。厚みは18.5mmで、15インチタイプとしてはスリム。重量は約1.85kgで、実際に手で持つと15インチタイプとしては軽く感じました。

B4サイズ (黄色い部分)よりひと回りコンパクト

厚みは実測で18.6mm。色の影響のためか、とてもスリムに見えます

前面部分はとてもスタイリッシュな印象

重量は実測で1.8kgでした。15インチタイプとしては軽めです
画面サイズと映像品質

画面の大きさは15.6インチで、解像度は1920×1080ドット。スタンダードノートPCとしては標準的なスペックです。表面は光沢なしのノングレアで、映り込みが抑えられています。色は自然で鮮やかですが、若干暗く感じました。と言っても、作業には問題ないレベルです。
キーボード

キーボードはテンキーありの日本語配列です。ただしテンキーは標準的な4列構成ではなく3列構成ですので、演算キーの位置が微妙に異なります。キーピッチは実測18.8mmで、ほぼフルピッチ (19mm)。英数字キーについては違和感なく利用できましたが、スペースキー右側の特殊キーが窮屈に感じます。

テンキーは標準的な4列ではなく3列構成
キーボードバックライト

キーボードはバックライトに対応しています。Fn+F7キーでオンオフが可能です。
キーのタイプ感とタイプ音

全体的にカタカタとしたタイプ感です。キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.49mm。ノートPCの標準値である1.5mmと考えていいでしょう。押した瞬間のクリック感がやや固く押し込む力も少し強めなので、タイプ時の手応えはしっかり感じられます。
タイプ音は軽めのタッチなら控えめ。強く叩くとタンタンと響きました。タイプ音については標準的な大きさです。
インターフェース

周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は、多くはありませんが十分な構成です。通常の15インチタイプには光学ドライブと有線LANが用意されていますが、VivoBook S15は非対応です。これは本体の薄さを実現するためでしょう。人によってはこれらをまったく使わないこともあるので、自分のスタイルに合わせて必要かどうかを検討してください。
USB Type-Cの機能
| USB PD 18W充電 | × |
|---|---|
| USB PD 30W充電 | × |
| USB PD 45W充電 | × |
| USB PD 65W充電 | × |
| 映像出力 | × |
USB Type-C端子はデータ通信のみで、映像出力と充電には対応していません。充電には、ACケーブルを利用してください。
スピーカーの品質

スピーカーは底面部に配置されています。接地面に向かって音が出るのでややこもった感はありますが、音の解像感は高めで低音域から高音域までバランスよく出ています。音の厚みは控えめではあるものの、ノートPCとしてはそこそこ高音質。サラウンド感は標準的でした。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
| 型番 | S531FA-BQ212TS |
|---|---|
| CPU | Core i7-10510U |
| メモリー | 16GB |
| ストレージ | 512GB SSD + 1TB HDD |
| グラフィックス | Intel UHD Graphics (CPU内蔵) |
CPU性能
| CPU | PassMark CPU Markスコア |
|---|---|
| Core i7-1065G7 |
12518
|
| Core i5-1035G4 |
11379
|
| VivoBook S15 (Core i7-10510U) |
11139
|
| Core i5-10210U |
9988
|
| Core i7-8565U |
9814
|
| Core i5-1035G1 |
9164
|
| Core i5-8265U |
8593
|
| Core i3-8145U |
5549
|
| Core i3-10110U |
5534
|
| Core i3-7020U |
3769
|
| Celeron 4205U |
2026
|
| Celeron N4000 |
1553
|
※スコアは当サイト計測値の平均
CPUは非常に高性能で、スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けとしては最高ラクスです。最近まで主流であった第8世代のCore i7 / Core i5よりも、高いパフォーマンスを期待していいでしょう。とは言え、本格的な動画編集にはより高性能なCore i7-1065G7やゲーミングノートPC向けのCore i7-9750Hなどのほうが有利です。
下位モデルで使われているCore i5-10210Uについては、前世代のCore i7-8565Uと同程度のスコアが出ています。こちらも、普段使いには十分な性能です。
3Dグラフィックス性能
| GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
|---|---|
| GTX 1650 |
8770
|
| GTX 1050 |
6008
|
| MX250 |
3711
|
| MX150 |
3386
|
| Iris Plus (Core i7) |
2981
|
| Iris Plus (Core i5) |
2136
|
| UHD (Ice Lake Core i5) |
1396
|
| VivoBook S15 (UHD) |
1316
|
| UHD 620 (Core i7) |
1265
|
| UHD (Comet Lake Core i5) |
1251
|
| UHD 620 (Core i5) |
1186
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ゲームの快適さやクリエイター向けソフトの操作感に影響するグラフィックス性能については、前世代のCore i5 / Core i7をわずかに上回りました。CPU内蔵タイプとしては健闘していますが、外付けGPUほどではありません。体感的には、従来と大きく変わるほどないと考えていいでしょう。
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲームについてはドラクエ10やリーグ・オブ・レジェンドなどのごく軽いゲームであれば、標準画質で快適に楽しめます。やや処理が重いFF14ベンチではシーンによっては動きがかなりカクカクするので、ちょっと厳しいでしょう。ゲームは息抜き程度と考えたほうがよさそうです。
※テストはフルHDで実施
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

| 画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
| 最高品質 | 1104 / 設定変更が必要 / 6.7 FPS |
| 高品質 | 1641 / 設定変更を推奨 / 10.6 FPS |
| 標準品質 | 2481 / 普通 / 16.3 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

| 画質 | スコア / 評価 |
| 最高品質 | 4794 / 普通 |
| 標準品質 | 6428 / 快適 |
| 低品質 | 7549 / すごく快適 |
ストレージ性能

VivoBook S15では、標準で512GB SSDと1TB HDDを搭載しています。これだけの容量があれば、しばらくは空き容量不足で困ることはないはずです。SSDは高速タイプのPCIe 3.0 x2接続で、HDDよりもはるかに高速。写真や動画の保管には、1TB HDDを使うといいでしょう。
起動時間
ウィンドウズの起動時間は平均9.12秒でした。SSD搭載機種の平均が17秒、HDD搭載機種の平均が40秒以上なので (筆者調べ)、とても優秀な結果です。なおスリープ時のネット接続&高速復帰のモダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)には対応していません。
起動時間の計測結果(手動計測)
| 1回目 | 9.9秒 |
|---|---|
| 2回目 | 8.9秒 |
| 3回目 | 8.9秒 |
| 4回目 | 8.9秒 |
| 5回目 | 9.0秒 |
| 平均 | 9.12秒 |
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間の公称値はCore i5モデルで7.7時間、Core i7モデルで7.6時間とされています。実際の駆動時間を計測したところ、電源モードを最大パフォーマンスにした状態でビデオチャットやWeb閲覧、文書作成などを行なうテストでは7時間31分 (7.5時間)でした。動画再生だけであれば、9時間43分です。駆動時間が長いわけではありませんが、15インチタイプでこれだけもてば十分でしょう。
バッテリー駆動時間の計測結果
| テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
|---|---|---|
| ※公称値 | 小 | 7.6時間 (Core i7) |
| Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 7時間31分 |
| Video (動画視聴) | 中 | 9時間43分 |
| Idle (待機) | 小 | ※未計測 |
| フル充電までにかかった時間 | - | 2時間17分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
ASUS VivoBook S15には、パーツ構成とオフィスの有無の異なるモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。
ラインナップ
| Core i5モデル | |
|---|---|
| 11万3455円 | |
| Core i5 オフィス付きモデル | |
| 13万6182円 | |
| Core i7モデル | |
| 13万6182円 | |
| Core i7 オフィス付きモデル | |
| 17万5569円 | |
※2019年12月13日時点、価格は税込
個性を演出できる15インチノートPC

15インチタイプのノートPCは国内でもっとも人気が高く、そのぶんバリエーションも豊富です。しかし実は本体カラーについては、あまり多くは用意されていません。いちばん多いのがブラックで、その次がホワイトかシルバー、あとはたまにレッドのモデルがあるくらいです。またほとんどが大きくて厚く、デザインがいまいちと感じていた人は多いのではないでしょうか。
しかしVivoBook S15なら豊富なカラーバリエーションが用意されており、選ぶ楽しさと魅せる喜びを感じることができます。大きくなりがちな15インチタイプでありながらスリム&軽量で、性能面もバッチリです。自分のライフスタイルに合ったノートPCを使いたい人におすすめします。

※2019年12月13日時点
*
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