ポイント
- とにかく薄くて小さい!
- アルミ製の高品質なボディ
- ハイスペック構成に対応
XPS 13 7390のスペック
画面サイズ | 13.3インチ |
---|---|
解像度 | ・1920×1080 ・3840×2160 |
CPU | ・Core i3-10110U ・Core i5-10201U ・Core i7-10710U |
メモリー | ・4GB ・8GB ・16GB |
ストレージ | ・256GB SSD ・512GB SSD ・1TB SSD |
グラフィックス | UHD Graphics |
LTE | 非対応 |
幅×奥行き | 302×199mm |
厚さ | 11.6mm |
重量 | 最小1.23kg |
バッテリー | ・最大19時間24分 (フルHD) ・最大11時間24分 (4K) |
※2019年12月17日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ・プラチナシルバー ・フロストホワイト ・ローズゴールド |
---|---|
画面の表面 | ・非光沢 (フルHD) ・光沢-反射防止 (4K) |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | 対応 (4K) |
光学ドライブ | ー |
テンキー | ー |
有線LAN | ー |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | ー |
USB3.0 | ー |
USB2.0 | ー |
USB Type-C | 3 (3.1) |
Thunderbolt 3 | 対応 (2ポート) |
メモリーカード | microSD |
HDMI | ー |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | ー |
Webカメラ | 720p (92万画素) |
顔認証カメラ | ー |
指紋センサー | 対応 |
付属品 | USB Type-A to Cアダプター、ACアダプター、電源ケーブルなど |
オフィス | なし ※搭載モデルあり |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ
XPS 13 7390
税込10万円台~
デザインと使いやすさ
高級感のある3色のカラー
XPS 13 7390は、非常に高級感のある外観です。本体カラーはプラチナシルバーとフロストホワイト、ローズゴールドの3色。ボディは質感と剛性 (ねじれに対する強さ)に優れるアルミ製で、エッジの立ったスタイリッシュなフォルムに仕上がっています。
本体サイズと重さ
大きさは幅302×奥行き199mmで、A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりひと回り小さめです。13インチのノートPCとしては驚くほどコンパクト。普通のバッグであれば難なく収まります。高さは公称値で実測値で差があったものの、体感的にはとてもスリムです。
画面サイズ
画面の大きさはモバイルタイプとして人気の13.3インチです。解像度は1920×1080ドットのフルHDと、3840×2160ドットの4Kの2種類。映像は4Kのほうが精細で美しいのですが、フルHDにはバッテリー駆動時間が長いメリットがあります。
映像品質
4Kモデルで写真や動画の色合いを確認したところ、コントラストが高く非常に色鮮やかでした。画面も明るいのですがまぶしすぎるほどではなく、作業には問題ありません。色域も広く、ディスプレイ表示用の写真やイラストの加工にも向いています。
色域測定結果
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
sRGB比 | 105.6% |
Adobe RGBカバー率 | 76.2% |
Adobe RGB比 | 78.3% |
画面の映り込み
フルHDモデルは画面の表面が非光沢のノングレア。眼精疲労や集中力低下の原因と言われる映り込みはグッと抑えられています。4Kモデルで非光沢のグレアタイプで映り込みが生じますが、反射防止加工が施されているので通常のグレアディスプレイよりは映り込みが気になりませんでした。ただそれでも気になる場合は、さらに反射防止の液晶保護フィルムを利用するといいでしょう。
キーボード
キーボードはテンキーなしの日本語配列です。購入時のオプションを利用すれば、無料で英字配列キーボードに変更できます。キーピッチは横19mmで縦18mmと若干横長ですが、実際に使ったところ特に違和感はありませんでした。Enterキー周辺のキーがやや狭いのですが、この点についても問題はありません。ただカーソルキーとPgUp / PgDnキーが隣接しているので、誤って違うキーを押してしまうことがあります。
キーボードバックライト
キーボードは日本語配列 / 英字配列ともにバックライトに対応しています。F10キーを押すことで、バックライトの明るさを2段階で変更可能です。
キーのタイプ感とタイプ音
キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.28mm、おそらく1.3mm程度で想定されているのでしょう。ノートPCの標準値である1.5mmよりも浅いのですが、クリック感が固いので手応えはしっかりと感じられます。軽めのタッチであれば底打ち感はなく、カタカタとしたタイプ感です。
インターフェース
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は多くありません。USB端子は全部で3ポートとモバイルPCとしては多いのですが、すべてType-Cです。標準添付のアダプターを使えばフルサイズのUSB端子を利用できるのですが、いちいちアダプターを用意するのがちょっと面倒です。
USB Type-Cの機能
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | △ ※低速充電 |
USB PD 45W充電 | ◯ |
USB PD 65W充電 | ◯ |
映像出力 | ◯ |
USB Type-C端子はどのポートからでも充電 / 映像出力が可能です。45W以上の充電器 / バッテリーであれば、高速に充電されます。
スピーカーの品質
スピーカーは左右両側面に配置されています。音をさえぎるものがないのでとてもクリアーで解像感も高いのですが、やや厚みに欠ける印象でした。特に高音域や低音域の多い曲だと、迫力不足に感じるかもしれません。クラシックやジャズでは、特に不満を感じませんでした。薄型ノートPCとしては高音質です。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | プラチナ(4Kタッチ・大容量メモリー&SSD) |
---|---|
CPU | Core i7-10510U |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | UHD Graphics (CPU内蔵) |
CPU性能
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U ※2 |
12732
|
Core i7-1065G7 |
12518
|
XPS 13 (Core i7-10510U) |
11479
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Core i7-10510U |
11309
|
Core i5-10210U |
9988
|
Core i7-8565U |
9814
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
Core i3-8145U |
5549
|
Core i3-10110U |
5534
|
Core i3-8130U |
5534
|
Core i3-7020U |
3769
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均、※2はPassMark CPU Benchmarksのデータを参考にしました
試用機では4コアのCore i7-10510Uが使われていましたが、現在は6コアのCore i7-10710Uに置き換わっています。ベンチマークスコアは非常に優秀でスタンダードノートPC / モバイルノートPC向けとしては上位クラスですが、実際のCore i7モデルではさらに高いパフォーマンスを見込めるでしょう。
中位モデルで使われているCore i5-10210Uでも性能は高く、前世代のCore i7-8565Uと同等クラスです。下位モデルのCore i3-10110Uについては性能は控えめですが、そのぶん安く購入できます。
3Dグラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8770
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3711
|
MX150 |
3386
|
Iris Plus (Core i7) |
2981
|
Iris Plus (Core i5) |
2136
|
UHD (Ice Lake Core i5) |
1396
|
XPS 13 (UHD Comet Lake Core i7) |
1346
|
UHD (Comet Lake Core i7) |
1331
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD (Comet Lake Core i5) |
1263
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ゲームの快適さやクリエイター向けソフトの操作感に影響するグラフィックス性能については、CPU内蔵タイプとしては標準的です。エントリー (入門)向けのゲーム用GPUであるGTX 1650を大きく下回っていることからもおわかりのとおり、重いゲームを快適に楽しめるほどの性能ではありません。
ゲーム系ベンチマーク結果
グラフィックス性能は低いとは言え、ドラクエ10やリーグ・オブ・レジェンドなどの超軽量級のゲームであれば快適に楽しめます。やや処理が重いFF14ベンチではやや快適という評価ですが、満足にプレーできるほどではありません。
※テストはフルHDで実施
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 1221 / 設定変更が必要 / 7.5 FPS |
高品質 | 1819 / 設定変更を推奨 / 11.8 FPS |
標準品質 | 2687 / やや快適 / 17.6 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 5775 / 快適 |
標準品質 | 7796 / とても快適 |
低品質 | 9250 / とても快適 |
ストレージ性能
試用機ではストレージにPCIe 3.0 x4タイプの超高速SSDが使われていました。アクセス速度は非常に速く、ファイルのやり取りやウィンドウズ / ソフトの起動は高速です。
起動時間
ウィンドウズの起動時間は平均11.94秒でした。立ち上がりは非常に速いのですが、最近は10秒を切る機種も増えてきているので最速というわけではありません。とは言えHDD搭載機種の平均が40秒以上なので (筆者調べ)、とても優秀です。なおスリープ時のネット接続&高速復帰のモダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)に対応しています。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 11.8秒 |
---|---|
2回目 | 12.7秒 |
3回目 | 11.7秒 |
4回目 | 11.7秒 |
5回目 | 11.8秒 |
平均 | 11.94秒 |
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間の公称値はフルHDモデルで最大19時間24分、4Kモデルで最大11時間24分とされています (MobileMark 2014)。
4Kモデルを使って実際の駆動時間を計測したところ、電源モードを最大パフォーマンスにした状態でビデオチャットやWeb閲覧、文書作成などを行なうテストでは7時間44分でした。やや高めのパフォーマンスで動画を再生すると10時間25分です。モバイルノートPCとしては駆動時間はあまり長くありませんが、バッテリー消費の大きい4Kモデルであることを考えればこの結果は仕方がないでしょう。フルHDモデルなら、駆動時間はもっと長くなるはずです。
バッテリー駆動時間の計測結果
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 (4K) | 小 | 最大11時間24分 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 7時間44分 |
Video (動画視聴) | 中 | 10時間25分 |
Idle (待機) | 小 | 14時間28分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間35分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
XPS 13 7390には複数のモデルがラインナップされていますが、基本となるのは以下の6種類です。あとはそれぞれに納期の早い「即納モデル」やオフィス付きモデルなどが用意されています。
主なラインナップ
スタンダード | |
---|---|
税込10万円台半ば | |
プレミアム | |
税込11万円台後半 | |
プラチナプラス | |
税込14万円台前半 | |
プラチナプラス(4Kタッチ) | |
税込15万円台半ば | |
プラチナプラス(4Kタッチ・大容量SSD) | |
税込15万円台後半 | |
プラチナプラス(4Kタッチ・大容量メモリー&SSD) | |
税込17万円台半ば |
価格はタイミングによって大きく変わります。現在の価格については以下のリンクから最新のセール情報をご確認ください。
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👉XPS 13 7390の価格情報
超小さくてパワフルなハイエンドモバイル
よかった点
なんと言っても、本体が薄くて小さい点が最大の魅力です。その上アルミ製のボディは存在感抜群。上位のCore i5 / i7モデルであれば、性能面でも文句なし! 外に持ち出して使いたくなるモバイルノートPCです。
気になる点
フルサイズのUSB端子の利用にアダプターが必要な点がやや残念。また一般的によく使われるHDMI端子がないため、映像出力にはUSB Type-C対応ディスプレイか映像出力の変換アダプターが必要です。