レノボのYoga Slim 750i Carbonは、13.3インチで2560×1600ドットの2Kディスプレイを搭載するモバイルノートPCです。重さは966gで超軽量。しかも薄型であるにも関わらず、頑丈に作られています。グラフィックス機能が強化されたインテル第11世代Coreプロセッサー搭載で、パフォーマンス面も文句なしの出来栄え。ビジネスや学生生活などさまざまなシーンで活用できます。
主なラインナップ
Core i5モデル | |
---|---|
11万4059円 | |
Core i5モデル オフィス付き | |
13万5945円 | |
Core i7モデル | |
14万5515円 | |
Core i7モデル オフィス付き | |
16万8500円 |
※2021年3月25日時点、5500円オフクーポン適用時
Yoga Slim 750i Carbonのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
画面サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 2560×1600 |
CPU | ・Core i5-1135G7 ・Core i7-1165G7 |
メモリー | ・8GB ・16GB ※LPDDR4x-4266、オンボードのため増設不可 |
SSD | ・512GB ・1TB |
HDD | なし |
グラフィックス | Iris Xe |
LTE | - |
堅牢性テスト | MiL-STD-810G 準拠 |
色域 | 100% sRGB |
幅×奥行き | 295.9×208.9mm |
厚さ | 14.25mm |
重量 | 966g |
バッテリー | 約14時間 |
※2021年3月25日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ムーンホワイト |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | - |
有線LAN | - |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.2 | - |
USB3.0 | - |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 3(USB3.1、うち2ポートがThunderbolt 4対応) |
Thunderbolt 4 | 2 |
メモリーカード | - |
HDMI | - |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | 720p(92万画素) |
顔認証カメラ | 対応 |
指紋センサー | - |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | ・なし ・付属モデルあり |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶まとめ
限定クーポンで5500円オフ
購入時に新生活応援キャンペーンクーポン「NEWLIFE0509」を使用すると、Yoga Slim 750i Carbonを5500円オフで購入できます。
※クーポンの有効期限は5/9まで
※2021年3月25日時点、5500円オフクーポン適用時
デザインと使いやすさ
外観について
Yoga Slim 750i Carbonを手にとってまず驚くのが、その薄さと軽さです。厚さは公称値で14.25mm、実測では15.3mm、ゴム足を含めた設置時の高さは18.1mmありました。設置時にはやや厚みを感じるものの、手で持つと非常にスリムに感じます。
重さは公称値で966g、実測では964gでした。片手で楽々と持ち上げられる軽さで、持ち歩きにも向いています。
これだけ薄くて軽いと、堅牢性(壊れにくさ)が気になります。手で持つと曲がったりしないかと不安になるほど薄いのですが、実際にはたわみはまったく感じられませんでした。両端を持って軽くねじるように力を入れても、頑丈に作られている印象を受けます。
Yoga Slim 750i Carbonが頑丈なのは、筐体の素材に軽くて強度が高いカーボンファイバーとマグネシウム-アルミニウム合金が使われているためです。また米工国防省が定める耐久基準「MiL-STD-810G」もクリアー。振動や圧力を受ける機会の多いモバイルノートPCですが、これだけ頑丈であれば安心して持ち歩けます。
また上品で高級感のある外観も特徴的です。本体カラーはムーンホワイト。実際の色合いは目のさめるような透きとおった美しい白でした。サイズはA4用紙程度で扱いやすく、一般的なバッグにも難なく収まります。
ディスプレイについて
ディスプレイのサイズは13.3インチ。モバイルノートPCとしては一般的な大きさです。解像度は2560×1600ドットのWQXGA(2K)で、一般的なフルHDに比べてピクセル比では1.97倍。標準ではスケーリング(デスクトップの拡大率)が200%と高めに調整されているため、フルHDの約2倍の文字が表示されるわけではありません。しかし文字はドット感がなくて非常に見やすく、写真も細かなディティールがしっかり映し出されています。とても高精細な映像です。
映像は明るく自然ない色合いです。表面が光沢なしのノングレアのためとても鮮やかというほどではありませんが、一般的なノートPCよりも映像品質は優れています。色合いはやや暖色系でちょっと黄色っぽく感じられるものの、特に気にならないでしょう。色域はsRGB 100%とのことですが、プロのクリエイティブワーク向けではなく、あくまでも一般用途向けです。
キーボードについて
キーボードはバックライト対応で、テンキーなしの日本語配列です。配列は一見すると普通ですが、Enterキー周りがやや窮屈でした。使い始めは違和感があるかもしれませんが、そのうち慣れるでしょう。
キーピッチは19mmで標準的。キーストロークは実測で0.91mmでした。ノートPCのストロークは1.5mm前後であることが多く、浅いものでも1.2mmあたりです。それらと比べるとキーを押している途中で止まってしまうような感覚を受けます。クリック感が固いので手応えは感じられるものの、文章を素早く入力すると手応えがほとんど感じられません。しっかりと押し込む人向けではなく、なでるような軽い力で入力する人向きです。
インターフェース/機能について
USB端子は合計3ポートで、すべてType-Cです。フルサイズのUSB端子とメモリーカードスロットはありません。ちょっと不便な気もしますが、最近はワイヤレスデバイスが普通に使われますし、いざといなったらType-Cドックを使えばすむので問題ないでしょう。端子のバリエーションよりも薄さを優先した結果だと思えば納得できます。
Type-C端子の機能
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | △(低速充電) |
USB PD 45W充電 | ○ |
USB PD 65W充電 | ○ |
USB PD 100W充電 | ○ |
映像出力 | ○ |
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | プラチナ |
---|---|
CPU | Core i7-1165G7 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | Iris Xe Graphics |
※各ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「バランス」に設定した上で電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、インテル第11世代のCore i5-1135G7またはCore i7-1165G7が使われています。CPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、スタンダードノートPC/モバイルノートPC向けとしては優秀な結果が出ました。Core i5だと多少パフォーマンスは落ちるものの、それでも十分高性能です。
CPUの性能差
CPU | PassMark 9.0 CPU Markスコア |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
15264
|
Ryzen 5 4500U |
12939
|
Yoga Slim 750i Carbon(Core i7-1165G7) |
12539
|
Core i7-1165G7 |
12421
|
Core i7-1065G7 |
12016
|
Core i5-1135G7 |
11332
|
Core i5-1035G4 |
10844
|
Core i7-10510U |
10257
|
Core i5-1035G1 |
9667
|
Core i5-10210U |
9329
|
Ryzen 3 4300U |
9154
|
Core i3-10110U |
5553
|
Ryzen 3 3250U |
4968
|
Athlon Silver 3050U |
3851
|
Celeron N4120 |
2771
|
Celeron N4020 |
1658
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のIris Xe Graphicsが使われます。第11世代ではグラフィックス機能が強化されており、3Dベンチマークテストでは確かに前世代のIris Plusを大きく上回る結果が出ました。現行世代のGTX 1650には及ばないものの、旧世代のGTX 1050迫るほど。内蔵タイプとしては非常に優れた結果です。ゲームやちょっとしたクリエイティブワークでの効果を期待できるでしょう。
GPUの性能差
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
GTX 1050 |
5858
|
Yoga Slim 750i Carbon(Iris Xe) |
5488
|
Iris Xe (Core i7) |
4486
|
MX350 |
3931
|
MX250 |
3400
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus(Core i7) |
2880
|
Radeon (Ryzen 5) |
2652
|
Radeon (Ryzen 3) |
2324
|
Iris Plus(Core i5) |
2236
|
UHD (Core i7) |
1335
|
UHD (Core i5) |
1273
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
10025 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
6847 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
4918 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、すべてのテストで快適に使える目安をクリアーしました。前世代のCore i7-1065G7ではコンテンツ制作のテストをギリギリクリアーできる程度だったので、第11世代になって総合的なパフォーマンスは大きく向上しています。Core i5モデルでも、そこそこ優秀な結果が得られるでしょう。
ストレージのアクセス速度
ストレージは512GBまたは1TBのSSDです。接続規格はPCIe 3.0 x4の超高速タイプで、シーケンシャルリードでは3556MB/秒と非常に高速でした。ただし高負荷なテストを連続して行なうと、シーケンシャルライトの速度が低下しています。どうやらサーマルスロットリングが発生しているようですが、極端に重い作業でなければ大きな影響はないでしょう。
起動時間
ウィンドウズの起動時間(バッテリー駆動時)は平均12.06秒でした。SSD搭載のノートPCは15秒前後が平均的ですので、起動はやや速いといったところです。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 12.4秒 |
---|---|
2回目 | 12.2秒 |
3回目 | 11.7秒 |
4回目 | 11.7秒 |
5回目 | 12.3秒 |
平均 | 12.06秒 |
バッテリー駆動時間
バッテリーの駆動時間は、公開されていません。そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、10時間55分で休止状態へ移行しました。
公称値よりもやや短い結果でしたが、モバイル用途としては十分です。電源モードを変更して消費電力量を抑えれば、もう少し長くもつでしょう。
バッテリー駆動時間の計測結果(Core i7モデル)
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 14時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 10時間55分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム系ベンチマークを試したところ、ごくごく軽いドラクエ10ではフルHDの最高画質でも快適との評価でした。しかしやや重いFF14や重量級のFF15だと、フルHDでは満足にプレーできるほどの結果ではありません。画質や解像度を大きく下げることで、なんとかプレーできる程度といったところです。
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | ※計測不能 |
標準品質 | 2083 / 重い |
軽量品質 | 2525 / やや重い |
※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 3799 / 26.1 FPS |
高品質 | 5214 / 36.7 FPS |
標準品質 | 6535 / 46.6 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 11598 / すごく快適 |
標準品質 | 14084 / すごく快適 |
低品質 | 15534 / すごく快適 |
※1920×1080ドットの結果
超軽量&薄型で魅力的なノートPC
よかった点
かなりの軽量薄型デザインであるにも関わらず、堅牢性が高い点が魅力です。頑丈なモバイルノートPCは無骨なデザインになりがちですが、Yoga Slim 750i Carbonは野暮ったさがまったく感じられません。どこにでも気軽に持ち歩ける上、人に自慢できる外観です。
加えて、パフォーマンスが高い点もポイント。同じ第11世代Coreプロセッサを搭載した他機種よりもベンチマークテストで優れた結果が出ており、より快適に使えます。これだけの薄さで非常に高い性能を実現できているのは驚きです。
今回の試用機はレノボが実施した「学習用パソコン体験モニター募集キャンペーン」によるものですが、高校生から大学生であれば非常に有用な機種だと思います。特に外出が多い大学生であれば、持ち歩きに最適です。性能も高いので、4年以上学習用にフルに使えるでしょう。
ただし小中学生用には、ちょっと不安な印象を受けました。いくら堅牢性が高いとは言え、PCの扱いに慣れていない子供には筐体が薄すぎる気がします。それに10万円オーバーのPCをポンと買い与えるのには、かなりの勇気が必要です。そのくらいの年齢層には、IdeaPad Duet Chromebookなどのリーズナブルな機種がいいかもしれません。
気になる点
キーボードのストロークが浅すぎる点が気になりました。とは言え、これは筆者が普段からストロークの深いデスクトップPC用キーボードを使っているためでしょう。もともと軽いタッチで入力する人なら、あまり気にならないかもしれません。
最近は本体の薄型化に伴い、キーストロークもだいぶ浅くなっています。そもそも若い世代にはキーボードに触れたことがない人もいるわけですから、気にならない人も多いはず。その意味で、若い人向けのノートPCとも言えます。
限定クーポンで5500円オフ
購入時に新生活応援キャンペーンクーポン「NEWLIFE0509」を使用すると、Yoga Slim 750i Carbonを5500円オフで購入できます。
※クーポンの有効期限は5/9まで
※2021年3月25日時点、5500円オフクーポン適用時
*
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