
最近のミニPCは価格を抑えるために、ひと世代前、あるいはもっと古いCPUを採用する機種が増えています。なかには組み込み機器向け用などかなりマイナーなものもあり、CPU名だけでは性能をイメージしづらいのが正直なところです。
そこでこの記事では、ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」の開発元が公開している統計データを使い、格安ミニPCで使われがちなCPUの性能差を一覧にまとめました。データは2026年6月時点のものです。購入時の目安として参考にしてください。
格安ミニPC向けCPUのベンチマークスコア
スコアは各ユーザーがベンチマークテストを行なった際に、PassMarkのデータベースにアップロードした数値の集計値です。当サイトの計測値ではなく、あくまで参考値と考えてください。
また実際の性能は、機種ごとの電力設定によって大きく変わります。上位CPUでも消費電力が低く抑えられていれば、下位CPUよりも体感で遅く感じるかもしれません。このスコアは、目安として考えたほうがいいでしょう。
※Ryzen 5 7430Uはワンランク上(ミドルロークラス)のミニPCで使われるCPUです。16GBメモリーと組み合わせれば、普段使いやビジネス作業は快適に行なえます。ここを基準として、低価格ミニPCの使い勝手をイメージしてください
※Ryzen Embeddedシリーズはサンプル数が少ないため、ほかのCPUよりスコアの精度はやや落ちます
低価格PC向けCPUの性能差
| CPU | C / T | PassMark CPU Mark Score |
|---|---|---|
| Ryzen 5 7430U ※参考値 | 6/12 |
15446
|
| Ryzen 5 7520U | 4/8 |
8947
|
| Ryzen Embedded R2544 | 4/8 |
8076
|
| Ryzen 3 4300U | 4/4 |
7364
|
| Ryzen 5 3500U | 4/8 |
6802
|
| Ryzen Embedded R2514 | 4/8 |
6688
|
| Ryzen Embedded R2314 | 4/4 |
5767
|
| Ryzen 3 3300U | 4/4 |
5630
|
| Intel N150 | 4/4 |
5389
|
| Intel N95 | 4/4 |
5292
|
| Pentium Gold 7505 | 2/4 |
5170
|
| Core i3-10110U | 2/4 |
3822
|
| Pentium Silver N5030 | 4/4 |
2527
|
| Celeron N4500 | 2/2 |
1783
|
| Celeron J3355 | 2/2 |
1205
|
※スコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値で実機の結果ではありません、「C/T」は「コア数/スレッド数」
どのCPUを狙うべきか?
あくまでも筆者の経験ですが、最低ラインはIntel N150やIntel N95あたりだと思います。このクラスであれば、作業でやや待ち時間が生じる場面はあるものの、長く待たされるようなストレスは少ないはず。引っかかりを感じることはあっても、実用域からは外れていません。
その一方で、注意したいのは2コアのCPUです。いまとなっては珍しいタイプのため当サイトでは実機を検証していませんが、スペック的には数年以上前のエントリーPC向けのため、現在の用途ではかなり厳しい予感があります。たとえば複数のソフトを同時に動かしたり、ブラウザーでタブを何枚か開くだけでも支障が出てくるかもしれません。
また、あまりにも古いCPUが使われている機種では、メモリーがDDR3タイプの可能性があります。格安ミニPCで使われているDDR4世代と比べると、性能はかなり劣る場合があるでしょう。安い機種を選ぶ際は、メモリーの規格も確認してください。
値段ではなく情報で判断を
ミニPCの販売ページでよく見かける「◯◯より高速」は、CPUスペックの周波数や消費電力から判断したもので、必ずしも実機の性能を表わすものではありません。そういった謳い文句や値段に惑わされず、さまざまな角度から判断することが大切です。逆にサイネージやキオスク端末などの使い道であればそれほど高い性能は必要ないため、安さ重視で選ぶのもアリでしょう。要はケースバイケースです。
とは言え、情報収集も面倒ですしなかなか判断しづらいのも正直なところ。そこで当サイトでは、こうした低価格なミニPCについて、できる限り拾い上げていこうと考えています。ペースは遅いかもしれませんが、気になる人はぜひ当サイトを定期的にチェックしてみてください。
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