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Inspiron 15 5000 (5583)レビュー
ノートパソコンを仕事で利用するなら、ある程度高性能なモデルを選ぶべきです。人によって基準や感じ方は異なりますが、筆者なら以下のパーツ構成をおすすめします。このスペックであれば、比較的長期間パソコンをストレスなく使い続けられるでしょう。
ビジネス向けパソコンのおすすめスペック | |
CPU | Core i5またはCore i7 |
---|---|
メモリー | 8GB以上 |
ストレージ | 256GB以上のSSD |
ディスプレイ | 13.3型以上で1920×1080ドット、非光沢 |
今回取り上げるデルの「Inspiron 15 5000」シリーズは、15.6型で解像度1920×1080ドットの液晶ディスプレイを搭載した15.6型ノートパソコンです。標準でCPUには第7世代のCore i5-7200U/Core i7-7500Uを搭載し、メモリーは8GBと十分な性能を持っています。
Inspiron 15 5000シリーズにはいくつかモデルが用意されていますが、今回は256GB SSDを搭載した「Inspiron 15 5000 プレミアム・フルHD・SSD搭載 」(メーカー貸与品)を使って、実際の性能やデザイン、使い勝手などをレビューします。
この記事の目次
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Inspiron 15 5000のスペック
Inspiron 15 5000はCPUにCore i5を搭載した「プレミアム」モデルと、Core i7搭載の「プラチナ」モデルに大きく分類されます。さらにストレージにSSDを搭載したモデルや、光学ドライブとしてブルーレイディスクドライブを搭載したモデルを用意。それぞれに最短翌日出荷の「即納モデル」や、Office Personal Premium付きの「Office付」モデルなどのバリエーションもラインナップされています。
プレミアム・フルHD | プレミアム・フルHD・SSD搭載 | プレミアム・ブルーレイ・フルHDタッチパネル・IRカメラ | プラチナ・フルHD・SSD搭載 | プラチナ・ブルーレイ・フルHDタッチパネル・IRカメラ | |
---|---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-7200U | Core i7-7500U | |||
メモリー | 8GB | ||||
ストレージ | 1TB HDD | 256GB SSD | 1TB HDD | 256GB SSD | 2TB HDD |
ディスプレイ | 15.6型、1920×1080ドット、非光沢 | 15.6型、1920×1080ドット、タッチ対応、光沢 | 15.6型、1920×1080ドット、非光沢 | 15.6型、1920×1080ドット、タッチ対応、光沢 | |
グラフィックス | Radeon R7 M445(4GB) | Intel HD Graphics 620 | Radeon R7 M445(4GB) | Intel HD Graphics 620 | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブなし | ブルーレイディスクドライブ | DVDスーパーマルチドライブなし | ブルーレイディスクドライブ | |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(433Mbps)、Bluetooth 4.2、100BASE-TX対応有線LAN | ||||
インターフェース | USB3.0×2、USB2.0×1、HDMI、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 | ||||
Webカメラ | HD 720p(92万画素相当) | HD 720p(92万画素相当)+赤外線カメラ | HD 720p(92万画素相当) | HD 720p(92万画素相当)+赤外線カメラ | |
サイズ | 幅390×奥行き259×高さ23.3mm | ||||
重量 | 2.32kgから | 2.33kgから | 2.32kgから | 2.33kgから | |
バッテリー | 3セル42WHrバッテリー搭載 | ||||
標準価格(税別) | 8万4980円 | 8万9980円 | 10万4980円 | 9万9980円 | 11万9980円 |
もっとも安いプレミアム・フルHDモデルの標準価格は税別8万4980円ですが、この価格で販売されていることはまずありません。常時なんらかのキャンーペーンが実施されているので、いつでも割り引き価格で購入できます。最新の価格情報については、デルのセール情報ページでご確認ください。
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ここからは、Inspiron 15のスペックについて解説します。
Kaby Lake世代のCPUを搭載
Inspiron 15 5000シリーズでは、CPUにKaby Lakeこと第7世代のCore i5-7200UまたはCore i7-7500Uが使われています。パフォーマンス的にはCore i7-7500Uのほうが有利ですが、Core i5-7200Uは価格が安い点が魅力。Core i5でも一般的なビジネスには十分な性能を持っていますので、コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。
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実際のところ、Core i7-7500UとCore i5-7200Uは性能が大きく変わるわけではありません。エクセルで莫大なデータ量を扱ったり3Dゲームをプレーする際に「ちょっと違うかも」と感じる程度です。一般的な使い方では、それほどの違いは現われないでしょう。
ただし、少しでもパフォーマンスを重視したいならCore i7-7500Uを選ぶのもアリです。のちのち「やっぱりCore i7にしておけばよかったなあ」と後悔したくないという人には、Core i7-7500U搭載のプラチナモデルをおすすめします。
メモリー容量について
メモリーについては、どのモデルでも8GB搭載しています。メモリーの詳細を確認してみたところシングルチャネルで動作していましたので、8GB×1枚の構成でしょう。メモリーの規格はDDR4-2133(PC4-17000)のSO-DIMMで、メモリースロットは2基用意されています。
メモリー容量は最大16GBまでサポートされています。Webページの閲覧や文書作成には8GBで十分ですが、画像を加工したりオンライン3Dゲームを(息抜き程度に)楽しむなら16GBのほうが有利です。
ただし16GBのメモリーを利用するには、別途購入したメモリーを自分で取り付けなければなりません。その際、メーカー保証のサポート外となってしまう点に注意してください。メモリー増設の詳しい手順については、公式サイトのマニュアルに掲載されています。
参考リンク
- Inspiron 15 5000 サービスマニュアル(デル公式サイト)
選ぶなら256GB SSD搭載モデル!
ストレージは、1TB HDD/2TB HDD/256GB SSDの3種類です。このなかで選ぶなら、256GB SSD搭載モデルがおすすめ。ファイルのアクセスが高速化されるだけでなく、SSDの効果でシステム全体がキビキビと動作するようになるからです。
HDDは容量が大きいのが魅力ですが、アクセス速度が遅いのが欠点です。ファイルの移動やコピーではそれほど時間がかかりませんが、Windows 10のアップデートやアプリの更新、セキュリティーソフトのスキャンなどでかなり時間がかかります。待ち時間が長くても気にならない人ならHDDでもアリですが、快適に使いたい人はSSD搭載モデルを選びましょう。
ストレージはHDD/SSDどちらもSATA接続です。M.2スロットはサポートしていません。底面部のカバーを外すことで自分で交換できますが、メモリーのときと同様にメーカー保証のサポート外となってしまう点に注意してください。
参考リンク
- Inspiron 15 5000 サービスマニュアル-ハードドライブの取り外し(デル公式サイト)
容量が256GB以上のSSDを使いたい場合は、別途購入したSSDを自分で交換することになります。作業に自信がない場合は、外付けHDD/SSDあるいはNASやクラウドストレージなどの利用がおすすめです。
専用グラフィックスにRadeon R7 M445を搭載
一部のモデルでは、グラフィックス機能としてAMDのRadeon R7 M445(4GB)を搭載しています。別パーツの専用グラフィックス機能(dGPU)として搭載しているだけあって、CPU内蔵のグラフィックス機能(iGPU)よりもパワフルです。
ただし、常にdGPUが動作しているわけではありません。「スイッチャブルグラフィックス(切り替えか可能なグラフィックス)機能」により、負荷の軽い状態ではiGPUが使われています。動作状況によってパソコンが自動的に最適なGPUを選択するので普段は意識する必要はありませんが、ちょっと遅く感じたらAMD製のグラフィックス管理画面から設定を変更してみてください。
dGPU搭載というと非常に高性能でゲームをバリバリ楽しめそうな雰囲気ですが、実際のところ性能がメチャメチャ高いわけではありません。下記の表からもおわかりのとおり、Core i5-7200U搭載のIntel HD Graphics 620よりもちょっといい程度です。残念ながらこの性能では、海外の大作ゲームを快適に遊べるほどではありません。
3DMarkベンチマーク結果 | |||
Inspiron 15 5000 プレミアム(Radeon R7 M445) | Inspiron 14 7000 プレミアム(Intel HD Graphics 620) | LIFEBOOK WS1/B1(Intel HD Graphics 620) | |
---|---|---|---|
Fire Strike | 1390 | 735 | 905 |
ただしドラクエ10やPSO2、オーバーウォッチなど比較的軽めのゲームであれば、解像度や画質を調整することで快適に楽しめるでしょう。
Radeon R7 M445はゲームよりも、GPUサポート機能に対応するクリエイティブ系ソフトで威力を発揮します。たとえばアドビのPhotoshopでは、Radeon R7シリーズでテストを実施済みとのこと。サムネイル表示やフィルター処理、画面のズーム表示などが高速化されるでしょう。OpenCL対応ソフトの動画編集ソフトなどでも、iGPUに比べて処理が速くなるはずです。その意味で、Inspiron 15 5000シリーズはちょっとしたクリエイティブな作業にも向いています。
ベンチマーク結果をチェック
続いては、実際の性能の目安となるベンチマーク結果を紹介します。今回試用したのは「Inspiron 15 5000 プレミアム・フルHD・SSD搭載 」で、主なスペックは以下の表のとおり。参考までに同じCPUを搭載しながらもグラフィックス機能やストレージの異なる「Inspiron 14 7000」と「LAVIE Direct NS(S)」の結果もまとめました。なおベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、環境などによって変わることがあるため、目安として捉えてください。
Inspiron 15 5000 プレミアム・フルHD・SSD搭載 | Inspiron 14 7000 プレミアム | LAVIE Direct NS(S) | |
---|---|---|---|
CPU | Core i5-7200U | ||
メモリー | 8GB | ||
ストレージ | 256GB SSD | 1TB HDD | |
グラフィックス | Radeon R7 M445 + Intel HD Graphics 620 | Intel HD Graphics 620 |
CPUの性能
CPUの計算性能を計測する「CINEBENCH R15」を試したところ、Core i5-7200Uとしては標準的な結果となりました。ワンランク上のCore i7-7500Uと比べても、大きな差が出ているわけではありません。さらにその上に4コアのHQシリーズがありますが、パフォーマンスがアップする代わりに値段が高くなったり、本体が大きくなったりします。Core i5-7200Uは、性能と価格のバランスに優れていると言えます。
CINEBENCH R15ベンチマーク結果 | |||
Inspiron 15 5000 プレミアム | Inspiron 14 7000 プレミアム | LAVIE Direct NS(S) | |
---|---|---|---|
CPU | 324cb | 329cb | 301cb |
CINEBENCH R15の結果の目安(「CPU」のスコア) | |
Core i7-7700HQ | 710~730cb前後 |
---|---|
Core i7-7500U | 330cb前後 |
Core i5-7200U | 320cb前後 |
Core i3-7100U | 250cb前後 |
Celeron 3855U | 120cb前後 |
SSDのアクセス速度
ストレージには256GBのSSDを使っているだけあって、アクセス速度は標準的なHDDよりも5倍程度高速です。特にWindows 10の快適さに強く影響する「4K(4KQ32T1/4K)」のスコアが優れている点がポイント。システムの起動が早いほか、アプリの起動や動作が早くなるという効果があります。
パソコンとしての総合性能
総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」では、なかなか優れた結果が出ています。グラフィックス機能としてRadeon R7 M445を搭載しているだけあって、特にGPUを利用した動画のエンコードやゲーム関連のテストで高いスコアが出ました。ただしWebページの閲覧や動画視聴、文書作成など日常的な作業においては、dGPU非搭載モデルと変わらない結果です。
PCMark 8ベンチマーク結果 | |||
Inspiron 15 5000 プレミアム | Inspiron 14 7000 プレミアム | LAVIE Direct NS(S) | |
---|---|---|---|
Home accelerated | 3966 | 3512 | 3501 |
Creative accelerated | 4681 | 4226 | 4050 |
「PassMark PerfomanceTest 8.0」と「PassMark PerfomanceTest 9.0」では、dGPUのRadeon R7 M445が機能しなかったようで、iGPUを使うInspiron 14 7000とあまり変わらない結果となりました。dGPUが動作しない場合でも普通はAMDの設定ソフトで利用するグラフィックス機能を変えられるのですが、ソフトによってはiGPUが使われてしまうこともあるようです。
ノートパソコンとしての性能は比較的高めで、同じパーツ構成のモデルとほぼ同程度の結果が出ています。
PassMark PerformanceTest 8.0ベンチマーク結果 | |||
Inspiron 15 5000 プレミアム | Inspiron 14 7000 プレミアム | LAVIE Direct NS(S) | |
---|---|---|---|
CPU Mark | 4523 | 4655 | 4623 |
2D Graphics Mark | 540 | 577 | 521 |
3D Graphics Mark | 759 | 786 | 910 |
Memory Mark | 1904 | 1980 | 1962 |
Disk Mark | 3324 | 2699 | 823 |
PassMark(総合スコア) | 2335 | 2380 | 1921 |
PassMark PerformanceTest 9.0ベンチマーク結果 | |||
Inspiron 15 5000 プレミアム | Inspiron 14 7000 プレミアム | LAVIE Direct NS(S) | |
---|---|---|---|
CPU Mark | 4812.8 | 4722.5 | 4856.4 |
2D Graphics Mark | 600 | 608 | 715.1 |
3D Graphics Mark | 875.4 | 891.1 | 1035.9 |
Memory Mark | 1976.7 | 1977.5 | 1994 |
Disk Mark | 3723 | 3071.6 | 816.9 |
PassMark(総合スコア) | 2564.6 | 2526.9 | 2118.1 |
ゲーム性能をチェック
3DMarkベンチマーク結果
Inspiron 15 5000シリーズに搭載されているRadeon R7 M445は、3Dゲームを快適に楽しむためのGPUではありません。総合的な3D性能を計測する「3DMark」の結果はIntel HD Graphics 620より優れているものの、ゲーム用GPU(Fire Strikeが6000~1万以上)と比べるとかなり低めです。
3DMarkベンチマーク結果 | |||
Inspiron 15 5000 プレミアム | Inspiron 14 7000 プレミアム | LAVIE Direct NS(S) | |
---|---|---|---|
Fire Strike | 1390 | 735 | 306 |
Sky Diver | 5272 | 3522 | 1314 |
Cloud Gate | 6551 | 5542 | 3069 |
Ice Storm | 50343 | 48494 | 38011 |
とは言うものの、軽めの3Dゲームであれば解像度や画質を調整することである程度は楽しめるでしょう。ただしガッツリやり込むほどではなく、あくまでも息抜きとして軽く楽しむ程度だと考えてください。
ドラクエ10ベンチ
「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」では、解像度1280×720ドットの標準品質で「とても快適」という評価でした。ドラクエ10のベンチマークソフトはCPU性能が大きく影響するので、グラフィックス性能がそれほど高くなくても、解像度や画質が低ければそれなりに楽しめます。より快適に楽しみたいなら、自分でメモリー容量を16GBに増設するといいでしょう。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」結果 | |||
Inspiron 15 5000 プレミアム | Inspiron 14 7000 プレミアム | LAVIE Direct NS(S) | |
---|---|---|---|
1280×720ドット、標準品質 | 9145(とても快適) | 7007(とても快適) | 4551(普通) |
FF14ベンチ
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」は解像度1280×720ドットの標準品質で「普通」という評価ですが、平均FPSが35.4FPSしかありません。理想は60FPS以上で30FPS程度でも遊べないことはないのですが、キャラクターが多いシーンではかなり画面がカクカクして見えるでしょう。
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」結果 | |||
Inspiron 15 5000 プレミアム | Inspiron 14 7000 プレミアム | LAVIE Direct NS(S) | |
---|---|---|---|
1280×720ドット、標準品質(ノートPC) | 4449(快適)※平均35.4FPS | 3723(快適)※平均30FPS | 2029(普通)※平均15.9FPS |
内部の発熱について
ベンチマーク中のGPU温度を確認したところ、最大でも58度でした。Inspiron 15 5000シリーズはきょう体がやや大きめということもあって、排熱効果については問題なさそうです。
バッテリー駆動時間について
Inspiron 15 5000シリーズでは、バッテリー駆動時間の公称値は公開されていません。そこで以下の条件で実際の駆動時間を計測したところ、10時間47分でバッテリー切れとなりました。かなり優秀な結果ですが、15.6型で2kg以上のノートパソコンを外出先に持ち歩くことはなかなかないため、アドバンテージを感じる機会は少ないかもしれません。会社や自宅内で持ち歩く使い方には適しています。
バッテリー駆動時間計測時のテスト条件
- Windows 10の電源プランを「省電力」に
- 液晶ディスプレイの明るさを40%に設定
- 輝度(明るさ)の自動調節機能はオフ
- 無線LANとBluetoothはオン
- ボリュームは50%に調整
- 「BBench」で10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
- 満充電の状態からテストを行ない、休止状態へ移行するまでの時間を計測
本体の大きさと重さ
ここからは、Inspiron 15 5000シリーズの外観について解説します。今回試用したのはInspiron 15 5000 プレミアム・フルHD・SSD搭載ですが、基本的にどのモデルもデザインや使い勝手、重量などは同じです。
5色の本体カラーを用意
Inspiron 15 5000シリーズには本体カラーとしてホワイト、ブラック、グレー、ネイビー、レッドの5色が用意されています。ただし、モデルによって選択可能な色が変わる点に注意してください。たとえばネイビーを選べるのは、IRカメラを搭載したモデルだけです。
大きさはB4サイズ
本体サイズは幅390×奥行き259×高さ23.3mmです。B4サイズが幅364×奥行き257mmですので、一般的なノート(B5サイズ)を見開きにした大きさよりも、横幅が2.6cm大きいと考えればサイズ感をイメージしやすいでしょう。コンパクトではありませんが、15.6型としては普通の大きさです。
23.3mmの高さは、15.6型としては比較的薄めです。ただしゴム足の高さを含めた実際の高さは27mmでした。
持ち歩きには厳しい重さ
Inspiron 15 5000の重さは、2.32kg(IRカメラ搭載モデルは2.33kg)です。前述のとおりバッテリー駆動時間は実働10時間47分と長いのですが、モバイル用のノートパソコンではありません。持ち運べないわけではありませんが、かなり厳しいでしょう。
液晶ディスプレイの映像品質
Inspiron 15 5000シリーズで個人的にちょっと残念なのが、液晶ディスプレイの映像品質です。画面の大きさや解像度は十分なのですが、あまり見やすくはありません。
液晶ディスプレイの大きさは15.6型で、解像度は1920×1080ドット。ノートパソコンでは一般的な1366×768ドットに比べてデスクトップが広く、より多くの情報(文字や画像など)を表示できます。
しかし液晶ディスプレイのコントラストが低く色のメリハリに欠けるため、細かな文字が若干見づらく感じました。また映像には青みが強く出ています。これは格安モデル向けのTNパネルが使われているためです。
TNパネルは視野角が狭く、映像を斜めから見ると色が変色する特徴があります。実際に確認してみたところ、確かに角度によって色合いやコントラストが変わりました。
とは言うものの、映像品質に強いこだわりがなければ普通に使えるでしょう。色味が気になるようなら、コントロールパネルの「ディスプレイ」で調整することもできます。文字の見やすさについては、Windows 10のスケーリング設定でデスクトップを拡大表示することで解決可能です。それでも映像品質にこだわりたい方には、IPSパネルを搭載したほかのモデルをおすすめします。
キーボードの使いやすさ
キーボードはテンキー付きの105キー構成です。キーピッチは実測で19mm、キーストロークは1.5mm程度。入力時に底打ち感は感じられませんでしたが、若干のたわみがありました。
Inspiron 15 5000シリーズにおけるキーボードのたわみ具合 pic.twitter.com/mfZvJ2eFrz
— こまめブログ(広告を含みます) (@littlebeansinfo) March 21, 2017
ちょっと気になるのは、Enterキー周辺で一部のキーが隣接している点です。これはデルのノートパソコンでよく見られる配置なのですが、実際に使ってみると特にタイプしづらいということはありません。ただし使い始めのうちは打ち間違えることもあるでしょう。
端子類・拡張性について
インターフェースとしてはUSB3.0×2、USB2.0×1、HDMI、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力などを用意しています。VGA(アナログRGB)には対応していませんが、15.6型のノートパソコンとしては標準的な構成です。特に問題なく利用できるでしょう。
ビジネスにおすすめの高コスパなモデル
ということで今回はデルの15.6型ノートパソコン、Insprion 15 5000 プレミアム・フルHD・SSD搭載モデルについてレビューしました。液晶ディスプレイの映像品質などやや気になる部分はあるものの、総合的なコストパフォーマンスはかなり高くお買い得なモデルです。プライベートの作業はもちろん、ビジネスでも活用できるでしょう。
標準価格は税別8万9980円(税込み9万7178円)ですが、デルの直販サイトでは常にセールやキャンペーンが行なわれているため、たいてい8万円台で購入できます。パフォーマンスを考慮すれば、かなりお買い得です。最新の価格情報については、デルのセール情報ページでご確認ください。