
普段の作業中、ちょっとしたことでも「イラッ」と感じる場面はけっこうあるのではないでしょうか。そんなときはAIに簡単なツールを作ってもらうと、わりと簡単に解決します。
今回私が「イラッ」と感じたのは、PC用ブラウザーを使っているときに生じる楽天の自動動画再生機能。商品ページに埋め込まれた動画が有無を言わさずに再生が始まり、大音量で流れてしまう仕様です。止めるためにはページを閉じるか、ページ内から動画を探し出し一時停止ボタンを押さなければなりません。これが地味にストレスだったんですよね。

楽天のページに埋め込まれた動画がページを開いた瞬間に再生されるので、まずは一時停止ボタンを押す必要がありました
あるときふとClaudeに「このページの動画を消す、もしくは再生を止めるChrome拡張は作成可能か?」と楽天のページのURLを付けて聞いてみました。なんとなくの思いつきです。すると、
「可能です。作成しました」
という返事とともに、ZIPファイルが返ってきたのです。そのファイルを解凍し、Chromeの拡張機能ページから「デベロッパーモード」を有効にしたあと、先ほど解凍したファイルのフォルダーを指定するだけ。
もっとも、さすがにこれだけではうまく機能しませんでした。そこで別の商品ページで再生が止まらなかった旨を伝えると、確認する箇所を教えてくれて、その手順まで指示されました。そのやり取りを2~3回繰り返して完成したのが、今回のChrome拡張機能というわけです。

作成したChrome拡張機能。説明もAIが設定しています
それでもまだバグは残っているのですが、「別のページから戻ってきた際に動画が画面に表示されていると再生される」的なレアケースだったので、そこは目をつぶっています。完成品としてリリースするわけではありませんからね。自分で使うだけなら、特に気にする必要はありません。
以上の過程を経て、楽天の商品ページから突然動画の音声が鳴ることがなくなりました。いまではストレスを感じることがなく、もっと早くやっておけばよかった、というのが正直な感想です。
以前からAPIを叩いたりHTMLを整形するようなプログラムをAIで開発していてツールは何本も貯まっているのですが、今回は短時間でChrome拡張機能をサクッと作った点がキモかなと思っています。こういう小物も、案外便利だなと。
それ以降拡張機能は作っていないものの、ページタイトルを取得するブックマークレットや、商品の価格やポイントの量、レビューの数などを取得するブックマークレットなどをいくつか作り、普段の作業に役立てています。
私がやったことはいずれの場合も、困っていることを伝え、うまくいかなかった状況を報告し、言われたとおりに確認作業をしただけ。プログラムは一行も書いていません。最近はAIに指示するだけでアプリが作れる、という話題をよく目にします。ただ、「スゴイのはわかるけど、何を作ればいいのかわからない」という人のほうが多いのではないでしょうか。
今回の件は、アプリと呼ぶほど大げさなものではありません。それでも、普段の小さなイライラがひとつ消えたことで、筆者としてはとてもスッキリした気持ちです。もし普段から小さなイラ立ちを感じているなら、まずは小規模なところからAIに頼んでみてはいかがでしょうか。
あともう一点、このあたりの話でユニークに感じているのは、ソースコードや実行ファイル、プロンプトを配布する必要がない点です。「◯◯を××した」というアイデアさえあれば、ほかの人は自分のAI環境でマネできるわけですから、時代は変わりましたよね。