HP ENVY x360 13-bfは、13.3インチサイズのディスプレイを搭載するモバイル2-in-1ノートPCです。第12世代Coreプロセッサによる高い性能と、2.5Kまたは2.8Kの高精細な映像が特徴。価格は13万円台(2022年9月中旬時点)からで、高精細ディスプレイ搭載のモバイル2-in-1としては他社製品よりもコスパに優れています。
ポイント
- 😄 美しい映像の2-in-1
- 😄 TB4やWi-Fi6Eに対応
- 🙄 マルチコア性能はほどほど
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
HP ENVY x360 13-bf
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スペック
OS | Windows 11 Home |
---|---|
ディスプレイ | 13.3インチ 光沢 タッチ対応 |
ディスプレイ | 2560×1600 IPS 400nit / 2880×1800 OLED 400nit |
CPU | Core i5-1230U / Core i7-1250U |
メモリー | 8 / 16GB LPDDR4-4266 ※オンボード 増設不可 |
ストレージ | 512GB /1TB NVMe SSD |
グラフィックス | Iris Xe(CPU内蔵) |
通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
インターフェース | Thunderbolt 4 / USB4(USB PD充電 / 映像出力対応)×2、USB Type-A Gen2×2、microSDカードスロット、ヘッドフォン出力 / マイク入力 |
生体認証 | 顔認証センサー |
サイズ / 重量 | 幅298mm、奥行き216mm、高さ16.9mm / 約1.33kg |
バッテリー | 最大17時間(Core i5) / 最大15時間(Core i7) |
本体デザイン
サイズと重量
ディスプレイについて
キーボードについて
ベンチマーク結果
今回はHP ENVY x360 13-bfとの比較用に、同じ13.3インチモバイル2-in-1でAMD製CPU搭載のHP ENVY x360 13-ayの結果もまとめています。
試用機のスペック
13-bf | 13-ay | |
---|---|---|
CPU | Core i7-1250U | Ryzen 7 5800U |
メモリー | 16GB | |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | 1TB NVMe SSD |
グラフィックス | Iris Xe(CPU内蔵) | Radeon(CPU内蔵) |
※ベンチマークテストはWindows 11の電源プランを「バランス」に、電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定した上で、電源アダプターを接続した状態で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
ストレージ(SSD)性能
ストレージとしてはHP ENVY x360 13-bfで512GB、HP ENVY x360 13-ayで1TBのSSDが使われています。容量はHP ENVY x360 13-ayのほうが大きいのですが、アクセス速度はPCIe 4.0 x4のSSDが使われているHP ENVY x360 13-bfのほうが高速です。アプリやウィンドウズの起動、ファイルのやり取りなどでは、高速なSSDが使われているHP ENVY x360 13-bfのほうが快適に使えるでしょう。
CPU性能
CPUとしては、インテル第12世代のCore i5-1230UまたはCore i7-1250Uが使われています。Core i7-1250U搭載の試用機でベンチマークテストを行なったところ負荷の高い処理で求められるマルチコア性能についてはそれなりに優秀でした、AMDのRyzenシリーズにはかないませんでした。その一方でアプリの単体利用やWebページの閲覧などに影響する(と言われている)シングルコア性能については、トップクラスの性能です。
CPUの並列処理を行なう高度なソフトや同時にいくつものアプリを使うような状況なら、Ryzenシリーズのほうが有利であることが多いでしょう。しかし一般的なソフトを単体で使ったり普段の軽い作業を行なう程度なら、第12世代Coreプロセッサのほうが向いているかもしれません。
CPUの性能差 (マルチコア性能)
CPU | CINEBENCH R23 CPUスコア |
---|---|
Core i7-1280P |
12396
|
Ryzen 7 6800U |
10440
|
Ryzen 7 5825U |
9728
|
13-ay(Ryzen 7 5800U) |
8929
|
Core i7-1260P |
8447
|
Ryzen 7 5700U |
8304
|
Core i7-1255U |
7819
|
Ryzen 5 5625U |
7580
|
13-bf(Core i7-1250U) |
7552
|
Ryzen 5 5500U |
6779
|
Core i5-1235U |
5989
|
Core i3-1215U |
5715
|
Core i7-1185G7 |
5668
|
Ryzen 3 5300U |
5140
|
Core i5-1135G7 |
4932
|
Core i7-1165G7 |
4711
|
Core i3-1115G4 |
3378
|
※10分間実行し続けた際の最終スコア。そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPUの性能差 (シングルコア性能)
CPU | CINEBENCH R23 CPUスコア |
---|---|
Core i7-1255U |
1743
|
Core i7-1280P |
1733
|
13-bf(Core i7-1250U) |
1726
|
Core i3-1215U |
1661
|
Core i7-1260P |
1648
|
Core i5-1235U |
1648
|
Core i7-1185G7 |
1484
|
13-ay(Ryzen 7 5800U) |
1437
|
Ryzen 7 5825U |
1433
|
Core i7-1165G7 |
1423
|
Ryzen 7 6800U |
1419
|
Ryzen 5 5625U |
1404
|
Core i5-1135G7 |
1349
|
Core i3-1115G4 |
1329
|
Ryzen 7 5700U |
1254
|
Ryzen 5 5500U |
1177
|
Ryzen 3 5300U |
1125
|
※10分間実行し続けた際の最終スコア。そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のIris Xe Graphicsが使われます。3Dベンチマークテストでは同じ構成の平均値をやや下回りましたが、CPU内蔵タイプとしては優秀な結果です。またRyzenシリーズに内蔵のRadeon Graphicsを大きく上回っています。
とは言え大作ゲームや高度な動画編集などを行なえるほどではありません。ゲームならごく軽めのタイトル、動画編集ならフルHD解像度あたりと考えたほうがいいでしょう。
GPUの性能差(DirectX 12)
GPU | 3DMark Time Spy Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
3241
|
Radeon 680M(Ryzen7) |
2014
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
1528
|
13-bf(Core i7) |
1303
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
1302
|
13-ay(Ryzen 7) |
1180
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
1149
|
Radeon (Ryzen 7) |
1000
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
977
|
Iris Plus |
812
|
Radeon (Ryzen 5) |
784
|
Radeon (Ryzen 3) |
619
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
GPUの性能差(DirectX 11)
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
Radeon 680M(Ryzen7) |
6467
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
4734
|
13-bf(Core i7) |
4138
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
4059
|
13-ay(Ryzen 7) |
3574
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
3420
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus |
2880
|
Radeon (Ryzen 5) |
2652
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
2474
|
Radeon (Ryzen 3) |
2324
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリー性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUとストレージ、GPU性能が強く影響するようです。
ベンチマークテストでは各目標値を超える優秀な結果でした。ただ同型のHP ENVY x360 13シリーズで見ると、それぞれCPUの特徴どおりのスコアが出ています。ビデオ会議やWebページの閲覧といった一般的な作業であれば、シングルコア性能に優れるインテル系CPUのほうが有利です。しかし表計算ソフトの高度なデータ処理では、マルチコア性能に優れるAMD系CPUのほうが上。コンテンツ制作についてはGPU性能はインテル系CPUのほうが有利なはずですが、CPUのマルチコア性能が強く影響しているため、AMD系CPUで優れた結果が出ているのでしょう。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 |
9792
8185
9477
8362
9667
9418
10093 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 |
6689
9650
6534
8253
8530
7927
8766 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 |
4700
6056
5363
6187
8109
8486
10284 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
比較機のスペック
▶Surface Pro 8 | Core i7-1185G7 / 16GB / Iris Xe |
---|---|
▶Surface Studio | Core i7-11370H / 16GB / RTX 3050 Ti |
▶Inspiron 16 Plus | Core i7-11800 / 16GB / RTX 3050 |
▶raytrek R5-CA | Core i7-10875H / 16GB / RTX 3060 |
▶GALLERIA UL7C-R37 | Core i7-11800H / 16GB / RTX 3070 |
バッテリー駆動時間
※バッテリーの駆動時間についてはベンチマークテストがエラーのため途中で終了してしまった(2回)ので、今回は計測していません。
映像品質と拡張性で選びたいモバイル2-in-1
ベンチマークテストの結果をご覧いただくとおわかりのように、総合的なCPU性能についてはAMDのRyzenシリーズを搭載するHP ENVY x360 13-ayのほうが上です。とにかくパワフルなほうがいいのであれば、そちらを選ぶといいでしょう。
https://komameblog.jp/review/hp-envy-x360-13-ay1000/
HP ENVY x360 13-bfの魅力は、CPU性能以外の点にあります。AMDモデルではディスプレイが16:9のフルHDですが、インテルモデルは16:10の2.5Kまたは2.8Kで映像が高精細。さらに上位モデルは映像が鮮やかなOLEDに対応しています。またインテルモデルは高速インターフェースのThunderbolt 4に対応している点もポイントです。CPU性能を重視するならAMDモデル、映像品質や拡張性などの使い勝手を重視するならインテルモデルを選ぶといいでしょう。
HP ENVY x360 13-bf
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