ドスパラで販売されている「THIRDWAVE F-14TG」は、14インチディスプレイを搭載するノートPCです。インテル第11世代のCore i5-1135G7と16GBメモリー搭載で8万6280円(本体8万2980円+送料3300円、2022年3月13日時点)からと、リーズナブルな値段が魅力。高級感のあるデザインで、普段使いやビジネス作業に向いています。
ポイント
- 😄 16GBメモリー搭載
- 😄 高級感のあるボディ
- 😄 Thunderbolt4対応
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
スペック
OS | Windows 11 Home |
---|---|
ディスプレイ | 14インチ 1920×1080 非光沢 タッチ非対応 60Hz |
CPU | Core i7-1165G7 |
メモリー | 16GB ※LPDDR4(PC4-25600) |
ストレージ | 256 / 512GB NVMe SSD |
グラフィックス | Iris Xe(CPU内蔵) |
通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
インターフェース | Thunderbolt 4(USB PD / 映像出力対応)×2、USB3.2 Gen2×1、USB3.2 Gen1×1、USB2.0×1、HDMI1.4a、ヘッドフォン出力、miroSDカードスロット |
生体認証 | 指紋センサー |
サイズ / 重量 | 幅323.5×奥行き219.5×高さ18.9mm / 約1.5kg |
バッテリー | 約9.4時間 |
本体デザイン
サイズと重量
ディスプレイについて
キーボードについて
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリー | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | Iris Xe(CPU内蔵) |
※各ベンチマークテストは、Windows 11の電源モードを「バランス」に設定した上で、電源アダプターに接続した状態で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、インテル第11世代のCore i5-1135G7が使われています。CPUベンチマークテストでは、薄型ノートPC向けCPUとしては中位クラスあたりの結果が出ました。それでも前世代のCore i7を上回る優秀なスコアです。PCとしては高性能な部類で、普段使いはもちろんビジネスにも活用できるでしょう。
CPUの性能差 (総合性能)
CPU | PassMark 10 CPU Markスコア |
---|---|
Ryzen 7 5800U |
19702
|
Ryzen 5 5600U |
18801
|
Ryzen 7 5700U |
18089
|
Core i7-1185G7 |
13135
|
Ryzen 5 5500U |
12362
|
Core i7-1165G7 |
11723
|
THIRDWAVE F-14TG(Core i5-1135G7) |
11622
|
Core i5-1135G7 |
11249
|
Ryzen 3 5300U |
9527
|
Core i3-1115G4 |
6750
|
Ryzen 3 3250U |
4441
|
Athlon Silver 3050U |
3351
|
Celeron 6305 |
2302
|
Celeron N4500 |
2284
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPUの性能差 (マルチコア性能)
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Ryzen 7 5800U |
3792
|
Ryzen 5 5600U |
3640
|
Ryzen 7 5700U |
3512
|
Ryzen 5 5500U |
2817
|
Core i7-1185G7 |
2301
|
THIRDWAVE F-14TG(Core i5-1135G7) |
2101
|
Core i5-1135G7 |
2063
|
Ryzen 3 5300U |
2010
|
Core i7-1165G7 |
1963
|
Core i3-1115G4 |
1314
|
Ryzen 3 3250U |
818
|
Athlon Silver 3050U |
624
|
Celeron N4500 |
426
|
Celeron 6305 |
416
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵グラフィックスのIris Xe Graphicsが使われます。3Dベンチマークテストを行なったところ、内蔵グラフィックスとしては優秀な結果が出ました。これくらいのスコアだと、ゲームやクリエイター向けソフトでもそこそこの効果を期待できるでしょう。
GPUの性能差(DirectX 12)
GPU | 3DMark Time Spy Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
3241
|
MX450 |
1996
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
1528
|
THIRDWAVE F-14TG |
1338
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
1302
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
1149
|
Radeon (Ryzen 7) |
1000
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
977
|
Iris Plus |
812
|
Radeon (Ryzen 5) |
784
|
Radeon (Ryzen 3) |
619
|
UHD |
407
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
GPUの性能差(DirectX 11)
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
MX450 |
4900
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
4734
|
THIRDWAVE F-14TG |
4345
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
4059
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
3420
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus |
2880
|
Radeon (Ryzen 5) |
2652
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
2474
|
Radeon (Ryzen 3) |
2324
|
UHD |
1335
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリー性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUとストレージ、GPU性能が強く影響するようです。
THIRDWAVE F-14TGのテスト結果は悪くありません。それどころかテスト内容によっては、20万円オーバーの高級PCや外部GPU付きの高性能ノートPCに引けを取らないパフォーマンスです。さすがにコンテンツ制作のスコアはあまりよくないものの、普段使いや事務作業には十分利用できます。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 |
9213
9477
8362
9667
9418 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 |
6456
6534
8253
8530
7927 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 |
4946
5363
6187
8109
8486 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
比較機のスペック
▶Surface Pro 8 | Core i7-1185G7 / 16GB / Iris Xe |
---|---|
▶Surface Studio | Core i7-11370H / 16GB / RTX 3050 Ti |
▶Inspiron 16 Plus | Core i7-11800 / 16GB / RTX 3050 |
▶raytrek R5-CA | Core i7-10875H / 16GB / RTX 3060 |
バッテリー駆動時間
バッテリーの駆動時間は公称値で、約9.4時間とされています。しかし公称値は実際の利用を想定した測定結果ではないため、実際の利用では駆動時間が短くなりがちです。
そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、8時間14分で休止状態へ移行しました。それほど長くはありませんが、最大パフォーマンスであることを考えれば、十分な結果と言えるでしょう。電源プランや画面の輝度を変更すれば、駆動時間はさらに延びる可能性があります。
バッテリー駆動時間の計測結果
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 約9.4時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 8時間14分 |
50%充電までにかかった時間 | - | 33分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間12分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
ゲーム性能
ゲーム系ベンチマークテストや実際のゲームでFPS(描画速度の目安)を計測したところ、ごく軽いゲームであれば画質や解像度の変更で快適に遊べそうな結果でした。中量級以上のタイトルは、かなり厳しいでしょう。そもそもゲーム向きではないため、息抜きとして楽しむ程度と考えてください。
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
FF15ベンチ (重い)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 1405 / 動作困難 |
標準品質 | 2052 / 重い |
軽量品質 | 2603 / やや重い |
※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:暁月のフィナーレ (やや重い)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 3454 / 23.7 FPS |
高品質 | 4704 / 32.4 FPS |
標準品質 | 6079 / 42.76 FPS |
※1920×1080ドットの結果
ドラクエXベンチ (超軽い)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 11642 / すごく快適 |
標準品質 | 13363 / すごく快適 |
低品質 | 14633 / すごく快適 |
※1920×1080ドットの結果
エーペックスレジェンズ 射撃訓練場(中量級)
画質 | 平均FPS / 最低FPS(1percentile) |
最高画質 | 29.1 / 25.1 FPS |
最低画質 | 53.8 / 41.5 FPS |
※1920×1080ドットの結果。実際のプレーではこの結果よりもFPSが低下します
レインボーシックス シージ(やや軽い)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 48 FPS / 35 FPS |
超高 | 48 FPS / 36 FPS |
高 | 46 FPS / 33 FPS |
中 | 48 FPS / 31 FPS |
低 | 51 FPS / 36 FPS |
※ゲーム内ベンチマーク1920×1080ドットの結果
CS:GO FPS Benchmark(軽い)
画質 | 平均FPS |
最高画質 | 50.41 FPS |
最低画質 | 113.26 FPS |
※ワークショップ内のマップ「FPS Benchmark」を使用、1920×1080ドットの結果
ヴァロラント 屋外射撃場(超軽い)
画質 | 平均FPS / 最低FPS(1percentile) |
最高画質 | 56.9 / 38.9 FPS |
最低画質 | 120.7 / 53.6 FPS |
※1920×1080ドット、屋外射撃場で武器を使用しながら走り回った結果。実際のプレーではこの結果よりもFPSが10%程度低下します
完成度とコスパの高い14インチ
16GBメモリーを搭載したスタイリッシュな14インチノートPCと言う点が最大の特徴です。メモリー容量と値段だけで考えるなら、15.6インチで8~9万円台の「THIRDWAVE DX-T5」や「THIRDWAVE DX-T7」のほうがお得が高いでしょう。しかしアルミ製ボディやフットプリントの小ささ、違和感のないキー配列など総合的な仕上がりではTHIRDWAVE F-14TGのほうが優れています。普段の作業にはピッタリの機種と言っていいかもしれません。
*
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