デルのInspiron 15 7000は、スタイリッシュな外観とパワフルなスペックが魅力の15.6型ノートパソコンです。同カテゴリーの他社製品に比べて本体サイズが小さく、デザインや質感も上々。基本性能も高く、プライベートからビジネスまで幅広いシーンで活用できます。

スタイリッシュな15.6型ハイエンドノートパソコン
New Inspiron 15 7000のポイント
今回はメーカーからお借りした実機を使って、Inspiron 15 7000(2017年秋発売モデル)の本体デザインや使い勝手、実際の性能などをレビューします。
この記事の目次

Inspiron 15 7000(7570)
税込み10~12万円台から
洗練されたデザインの15.6型
スタイリッシュな本体デザイン
15.6型はもっとも人気の高いサイズですが、「デカくてゴツい」モデルが中心です。本体の素材にはプラスチックが使われることが多く、質感も高くはありません。
それら標準的な15.6型モデルと比べると、Inspiron 15 7000のシルエットは非常にスマートです。サイズはひと回り小さい上にスリムで、余計な出っ張りもなし。さらにアルミ素材を使ったボディは質感が高く、高級感があります。

15.6型としてはスリムで均整の取れたデザイン

NECのLAVIE Direct NS(B)とのサイズ比較。同じ15.6型でも、Inspiron 15 7000のほうがひと回り小さいことがわかります

本体カラーはプラチナシルバーとピンクシャンパンの2色 ※写真はピンクシャンパン

天板部分には、質感と剛性(ねじれに対する強さ)に優れるアルミ素材が使われています

天板にはWi-Fi電波送受信用のアンテナラインがありますが、それほど目立ちません

天板のエッジにはダイヤモンドカット加工が施されており、鮮やかな輝きを放っています

底面部でもアルミ素材が使われていました

キーボード面もアルミ製です

液晶ディスプレイはほぼ180度まで開きます
B4サイズよりも小さい
Inspiron 15 7000の設置面積は、幅361.4×奥行244.5mm。一般的な15.6型モデルはB4サイズ(幅364✕奥行き257mm)よりもひと回り大きいのですが、Inspiron 15 7000はB4サイズよりもコンパクトです。

A4用紙とB5ノートとの大きさ比較

B4サイズ(一般的なノートを広げた大きさ)よりもコンパクト
高さは18.81~20.04mm(フルHDモデル)とされています。ゴム足を含めた実際の高さを測ったところ、最薄部22mm~最厚部23mmでした。15.6型モデルのなかにはゴム足を含めると25mmを超える場合もあることを考えれば、Inspiron 15 7000は比較的スリムだと言えるでしょう。

スペック上では最薄部の高さ(厚さ)は18.81mm。ゴム足を含めた実際の高さは23mmでした
重量はギリギリ2kg切り
スペック上では、重量は1.995kg~です。実際の重さを測ったところ、1.942kgでした。2kgを切っているとは言え、日常的に持ち歩くにはちょっと厳しい重さです。プレゼンや打ち合わせなどで、たまに持ち運んだりする程度なら問題ありません。

重さは1.942kg ※実際には多少のバラつきがあります

電源アダプター込みでは2.284kgでした
大きくて見やすい液晶ディスプレイ
狭額デザインの液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1920✕1080ドット(フルHD)もしくは3280✕2160ドット(4K)です。フルHDモデルはタッチ非対応ですが、4Kモデルはタッチ操作に対応しています。

液晶ディスプレイの大きさは15.6型。解像度は1920✕1080ドットのフルHDと3840✕2160ドットの4Kの2種類 ※写真はフルHDモデル
液晶ディスプレイはベゼル(枠)が非常に狭く、見た目がスッキリしています。余計なものが見えないぶん没入感が増し、集中して作業できるでしょう。

液晶ディスプレイのベゼル(枠)は左右が7mmで上部が14mm
自然でメリハリのある色合い
実際に写真を表示して映像の色合いを確認したところ、鮮明で自然な発色でした。Inspiron 15 7000ではIPSパネルが使われており、メリハリの効いた色合いで写真や動画を楽しめます。文字もかすれることなく表示されるので、仕事で使うのにも最適です。

液晶ディスプレイに写真を表示した様子

液晶ディスプレイのガンマカーブ。暗部がやや調整されていますが、色のバランスは良好です
光沢ありのグレアパネル
液晶ディスプレイの表面は、光沢ありのグレア仕上げです。グレアディスプレイはコントラストが高く色鮮やかである反面、映り込みが気になるというデメリットがあります。確かにInspiron 15 7000でも、光の映り込みを確認しました。気になる場合は、光が写り込まないよう角度を変えることをおすすめします。

液晶ディスプレイの表面は光沢タイプで、映り込みが目立ちます

視野角は広め。写真ではちょっと暗く写っていますが、映像を斜めから見てもコントラストや色合いは保たれています
やや特徴的なキーボード
15.6型でもテンキーなし
キーボードは日本語配列のみで、キーピッチ(キーとキーの間隔)は理想とされる19mm。キーピッチは十分な広さですが、キーそのもののは14mm強とやや小さく、ちょっと窮屈に感じました。とは言うものの、使い続ければ慣れて気にならなくなるはずです。

Inspiron 15 7000のキーボード
注意したいのが、数値入力に便利なテンキーが付いていない点です。15.6型モデルではテンキー付きが多いのですが、Inspiron 15 7000では利用できない点に注意してください。
また、Enterキー周辺で一部のキーが隣接している点もちょっと気になります。特に「¥」キーと「Back Space」キーの幅が小さく、押し間違えることが何度かありました。

Enterキー周辺で一部のキーが隣接しているので、入力時には注意が必要です

キーボードはバックライト対応
キーボードのタイプ音は静か
キーストローク(キーを押し込む深さ)は実測1.5mmで、ノートパソコンとしては標準的です。キーを押した瞬間に一瞬「サクッ」としたクリック感がありますが、そのあとは軽い力で打ち抜けます。タッチは非常に軽く、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。

キーストロークは実測で約1.5mm。タッチは非常に軽めです
タイプ音を確認したところ、音はほとんど気になりませんでした。軽めのタッチであれば、とても静かです。ただし強めに入力する人だと「タタタタ」とそれなりに響くでしょう。と言っても高音域のノイズが聞こえないので、うるさく感じるほどではありません。

キーボード右上には電源ボタン
スムーズに操作できるタッチパッド
タッチパッドは軽いザラつきのある手触りで、グリップ感は高めです。カーソルの遅延は感じられず、スムーズに操作できました。マルチジェスチャーも問題ありません。ボタンはパッド部分と一体化したタイプで、クリック感は軽めです。

ボタン一体型のタッチパッド

液晶ディスプレイを開閉しやすくするために、タッチパッドの下にくぼみが用意されています
端子の種類は必要十分
USB3.1 Type-C対応/光学ドライブ非対応
端子類としては、USB3.0(Type-A)×3、USB3.1 Gen1 Type-C×1、HDMI、1000BASE-T対応有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力が用意されています。USB3.1 Type-CはGen1でThunderbolt3には非対応ですが、DisplayPortとしても利用可能です。
なお15.6型モデルとしては珍しく、光学ドライブには非対応です。DVDやブルーレイなどを使う場合は、別途外付けドライブを用意する必要があります。

左側面には電源コネクター、USB3.1 Gen1 Type-C、HDMI、USB3.0✕2、ヘッドホン出力

右側面にはSDカードリーダー、USB3.0、1000BASE-T対応有線LAN、セキュリティスロット。光学ドライブは非搭載です

液晶ディスプレイ上部のWebカメラは、有効画素数約92万画素
音に厚みのあるスピーカー
スピーカーは底面部の左右に配置されています。音は非常にクリアーで、個々の音がハッキリと聞き取れました。こもったような感じはまったくありません。

底面部のスピーカー
サウンドは標準設定でも低音部に迫力があり、音の広がりも感じます。標準収録のWAVES MaxxAudio Proユーティリティーで調整すれば、より重厚なサウンドを楽しむことが可能です。音楽を楽しむには十分なクオリティーで、個人的には13.3型や14型のノートパソコンよりも音質に優れている気がしました。

標準収録のWAVES MaxxAudio Proユーティリティー
メモリー増設やストレージ交換には注意
Inspiron 15 7000の底面部には、パーツ交換用のカバーは用意されていません。パーツを交換する場合は、底面部のカバーをまるごと取り外す必要があります。

パーツ交換用のカバーは用意されていませんが、底面カバーをまるごと取り外すことで内部にアクセスできます

カバーを取り外した状態。メモリースロットは2ポートで、ストレージ用には2.5インチ用のスロットとM.2スロット(SATA)が用意されています
公式サイトではパーツの交換方法についてまとめられていますが、自分でパーツを交換するとメーカー保証のサポート外となる点に注意してください。
関連リンク
- Inspiron 15 7000サービスマニュアル
高性能なハイエンド構成
ポイント
Inspiron 15 7000のスペック
OS | Windows 10 Home/Pro |
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CPU | Core i5-8250U または Core i7-8550U |
メモリー | 8GB または 16GB(最大32GB) |
ストレージ | 128GB SSD + 1TB HDD または 256GB SSD + 1TB HDD または 512GB PCIe SSD |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 + GeForce MX130(4GB) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6型、1920×1080ドット または 3840✕2160ドット、IPS、光沢、タッチ非対応(フルHD)またはタッチ対応(4K) |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB3.0(Type-A)×3、USB3.1 Gen1 Type-C×1、HDMI、1000BASE-T対応有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅361.4×奥行き244.5×高さ18.81~20.04mm/約1.995kg~(フルHD) または 幅361.4×奥行き244.5×高さ18.91~21.12mm/約2.15kg~(4K) |
バッテリー駆動時間 | 42WHr |
※2018年3月20日時点。構成や価格は変更される場合があります
Inspiron 15 7000のラインナップ
公式サイトでは全部で7種類のモデルが販売されていますが(2017年12月時点)、ベースとなるのは以下の3種類です。これらを基本として、納期の早い”即納モデル”やOffice Personal Premium付属の”オフィス付きモデル”などが用意されています。
Inspiron 15 7000の基本モデル
プレミアム | |
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税込み10~12万円台 |
プラチナ | |
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税込み11~14万円台 |
スプレマシー | |
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税込み18~21万円台 |
Inspiron 15 7000の価格は、そのとき実施されているキャンペーンによって大きく変動します。最新価格は以下のリンクから確認してください。
関連リンク
- Inspiron 15 7000のセール情報
Inspiron 15 7000のベンチマーク結果
今回のテストでは、Core i7-8550U搭載の「プラチナ」モデルを試用しました。また専用グラフィックスはGeForce MX130ではなく、GeForce 940MXが使われています(途中でアップグレードされたようです)。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。

256GB SSD(左)と1TB HDD(右)のアクセス速度

ストレージ別アクセス速度の目安

CPU性能を計測する「CINEBENCH R15」の結果。第8世代のCore i7-8550Uは前世代のCore i7-7500Uと比べて、パフォーマンスが大きく向上しています

パーツごとの性能を計測する「PassMark PerfomanceTest 9.0」結果。全体的に高めの性能

作業の快適さを計測する「PCMark 10」の結果。ソフトの起動が早く、ビジネスの作業も快適です

3D性能を計測する「3DMark」の結果。専用グラフィックスとしてGeForce 940MXを搭載していることもあり、内蔵グラフィックスよりも優れた結果です。中規模クラスのゲームであれば、画質や解像度を調整することで快適に楽しめます
据え置き用としては十分なスタミナ
公式スペックには、Inspiron 15 7000のバッテリー駆動時間は記載されていません。そこでPCメーカー各社で実施されている標準的なテストと近い内容でテストを行なったところ、7時間33分という結果でした。据え置き用のノートパソコンとしては十分なスタミナです。
バッテリー駆動時間計測時のテスト条件
- 電源モードは「バッテリー節約機能」
- 液晶ディスプレイの明るさを40%に設定
- 輝度(明るさ)の自動調節機能はオフ
- 無線LANとBluetoothはオン
- ボリュームは50%に調整
- 「BBench」で10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
- 満充電の状態からテストを行ない、休止状態へ移行するまでの時間を計測

バッテリー残量の推移
上記のグラフをご覧いただくと、終盤でバッテリー残量が急激に減少しているのがわかります。もしかすると、Windows Updateやソフトの更新などが行なわれたのかもしれません。この急激な減りがなければ、8時間以上もった可能性があります。
とは言うものの、このテストはバッテリー消費量が少なめです。普通に利用するとおそらく2~3割程度短くなるでしょう。およそ6~7時間程度かもしれません。
通常利用なら熱は気にならない
キーボード面の温度を計測したところ、通常利用時(ネットや動画視聴など)では最大30.5度で、熱はほとんど感じません。しかしFF14ベンチを実行して高い負荷をかけたところ、最大43.7度にまで達しました。ただし触れないほど熱いわけではなく、ぬるく感じるくらいです。

通常時(左)と高負荷時(右)における、キーボード面の表面温度
普通に作業するぶんには、熱が気になることはないはずです。動画変換や3Dゲームなどでは、多少キーボードが温かく感じるかもしれません。

底面部とヒンジ部分の通気口
高負荷時の駆動音が大きい
簡易騒音計を使ってInspiron 15 7000の駆動音を計測したところ、一般的な作業では気になるレベルの音ではありませんでした。ただし非常に高い負荷がかかると、音もだいぶ大きくなります。
駆動音の計測結果(室温20度前後)
電源オフ時 | 36.8dBA | – |
---|---|---|
通常時 | 37.8dBA | ほんのわずかにファンの駆動音が聞こえる |
YouTube動画再生時(スピーカーオフ) | 37.8dBA | 通常時と変わらず。音が再生されていれば気がつかない |
FF14ベンチ実行時 | 52.1dBA | ファンの駆動音がかん高く、通気口の風切り音も大きい |
Inspiron 15 5000との違いは?
デルからは同じ15.6型モデルとして、Inspiron 15 5000が発売されています。位置付け的にはInspiron 15 7000のほうが格上で、デザインとスペック面で有利です。しかしコストパフォーマンスの高さでは、Inspiron 15 5000も負けてはいません。予算や用途に応じて、好みのモデルを選んでください。
Inspiron 15 7000とInspiron 15 5000の比較
Inspiron 15 7000![]() |
Inspiron 15 5000![]() |
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税込み価格 | 10~12万円から | 8~9万円から |
デザイン | オールアルミでスリム | パームレストのみアルミで厚い |
本体の小ささ | B4より小さい | B4より大きい |
重量 | 1.995kg | 2.33kg |
映像品質 | IPS+光沢で色鮮やか | 非光沢TNパネルで青みあり |
キーボードの使い心地 | タイプ感は軽い | 確かなタイプ感 |
パフォーマンス | 非常に高性能 | 非常に高性能 |
バッテリー駆動時間 | 十分長い | 十分長い |
その他 | 1000BASE-T対応、標準でデュアルストレージ対応 | 100BASE-TX対応、光学ドライブ搭載、テンキー対応 |
こんな人におすすめ | デザイン・スペック重視 | 機能・コスパ重視 |
スタイリッシュでハイエンド!
ということで、今回はInspiron 15 7000のレビューをお届けしました。
ポイントは本体サイズがコンパクトでデザインに優れている点と、第8世代CPU&デュアルストレージ標準搭載でスペックが高い点です。画面が大きい15.6型を使いたいけど、ゴツくてカッコ悪いのはイヤ! という方におすすめします。

15.6型としては非常にスタイリッシュ!
Inspiron 15 7000のまとめ
- 15.6型としてはコンパクトでスタイリッシュ
- 色鮮やかな液晶ディスプレイ
- 高品質なサウンド
- SSD+HDDのデュアルストレージに標準対応
- 光学ドライブやテンキーに非対応
- キーボードの配列に違和感
Inspiron 15 7000は、デルの公式サイトで販売されています。購入される場合や支払い方法、納期について知りたい場合は、公式サイトの販売ページでご確認ください。

Inspiron 15 7000(7570)
税込み10~12万円台から
※記事中の価格や構成は記事執筆時点のもので、変更される場合があります