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デルのInspiron 16 5625は、16インチで1920×1200ドットのディスプレイを搭載するスタンダードタイプ(据え置き向け)のノートPCです。16インチのRyzen搭載機としては最安のシリーズで、高いコスパが魅力。大きな画面でしっかり作業したい人に向いています。

Inspiron 16 5625
ポイント
- 😄 高品質な本体デザイン
- 😄 高性能なRyzenシリーズ搭載
- 🙄 テンキー非対応
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
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スペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
ディスプレイ | 16インチ 16:10 1920×1200 250nit 45% NTSC 非光沢 タッチ非対応 |
CPU | Ryzen 5 5625U / Ryzen 7 5825U |
メモリー | 8GB(8GB×1) / 16GB(8GB×2) ※DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD |
グラフィックス | Radeon Graphics(CPU内蔵) |
通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-C(USB PD充電 / 映像出力対応)×1、USB3.2 Gen1 Type-A×2、SDカードスロット、HDMI1.4(最大1080p/60Hz)、ヘッドフォン出力 / マイク入力 |
生体認証 | 指紋センサー |
サイズ / 重量 | 幅356.78mm、奥行き251.9mm、高さ15.67~18.3mm / 約1.87kg |
バッテリー | ※駆動時間は非公開 |
本体デザイン

Inspiron 16 5625の外観。カラバリはプラチナシルバーとペブルグリーンの2色(写真はプラチナシルバー)

フットプリントはやや大きめながら、細身でキリッとしたフォルム。エッジの立ったシャープなデザインです

天板は(おそらく)アルミ製。表面はツヤ消しのサラサラとした手触りで、指紋の跡はほとんど付きません。ただ肉厚が薄いためか、金属特有の強度や剛性感はあまり感じられませんでした

キーボード面はシルバー。どことなくMacB〇〇kを感じさせるようなデザインです

ベゼルは全体的に細め。画面周りがスッキリとしています

インターフェース構成。種類はそこそこあるものの、据え置き用としては数が少なめです。Type-CはUSB PDと映像出力に対応しています

電源アダプターは65Wの丸口タイプ。重さは346g

スピーカーはキーボード両サイドに配置されています。音は解像感が高くクリアーで、その上サラウンド感も上々。ノートPCとしてはかなり高音質な部類に入ります。ただ音量を上げすぎると、キーボード面がブルブル震えるので注意

ディスプレイ上部のWebカメラは200万画素。ビデオ撮影は1080pの30Hzに対応しています

キーボード右上の電源ボタンは指紋センサー内蔵

排気口はこの部分。排気が直setディスプレイに当たります

通気口が設けられた底面部
サイズと重量

本体サイズは幅356.78mm、奥行き251.9mm

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。B4サイズよりもひと回り小さい程度で、16インチタイプとしてはコンパクト

厚さは実測で18.1mm(突起部を除く)

底面部のゴム足(突起部)を含めた設置時の高さは20.2mm

フットプリントがやや大きい影響があるかもしれませんが、16インチタイプとしてはかなり薄く感じます

重さは実測で1.814kg。16インチタイプとしては軽量です
ディスプレイについて

ディスプレイのサイズは16インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHD

公式スペックでは色域はNTSC 45%で輝度は250nit。スペック的には格安ノートPC向けのパネルです。実際の映像はやや暗く感じたものの、ほかの格安ノートPCよりは色が鮮やかに出ているように感じました。ただやはり、高品質というわけではありません

IPS相当の広視野角パネルで、映像を斜めから見ても色や明るさは余り変わりません

若干くすんだ印象を受けるものの、作業には問題ないレベルです。写真や動画を扱うなら、色域の広い外部ディスプレイを使ったほうがいいでしょう
キーボードについて

キーボードは日本語配列でテンキーなし。Enterキー周辺で一部のキーが隣接しています

バックライトに対応しています

キーピッチは横19mm縦18mmで若干横長ですが、実際に入力したところ違和感はありませんでした

キーのストローク感は一般的なノートPCと同程度。キーを押した瞬間にカクッとした重く固めのクリック感があるので、手応えは感じられます。ただし強めに入力する人には、物足りなく感じるかもしれません

タイプ音は軽い力でもタクタクと聞こえます。うるさくはないのですが、タイプ時の低音が響いて聞こえるのが気になりました。底面部のすき間で音が反響しているためでしょう。強く叩くとうるさいので、軽めのタッチ推奨です
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Ryzen 7 5825U |
---|---|
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
グラフィックス | Radeon Graphics(CPU内蔵) |
※ベンチマークテストはまずWindows 11の電源プランを「バランス」に、電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定。その上で、標準収録ユーティリティー「My Dell」の「電源マネージャ」からサーマルモードをもっとも高性能な「超高パフォーマンス」に変更。さらに電源アダプターを接続した状態で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、AMD Zen3世代のリフレッシュ版であるRyzen 7 5825UとRyzen 5 5625Uが使われています。CPU的には旧世代ですが、高度な処理で要求されるマルチコア性能については非常に優秀です。画像処理やCPUエンコードなどで威力を発揮するでしょう。複数のソフトを同時に使うような作業でも有利です。
CPUの性能差 (マルチコア性能)
CPU | CINEBENCH R23 CPUスコア |
---|---|
Core i7-1280P |
12396
|
Ryzen 7 6800U |
10183
|
Inspiron 16 5625(Ryzen 7 5825U) |
9728
|
Core i7-1260P |
8447
|
Ryzen 7 5700U |
8304
|
Core i7-1255U |
7819
|
Ryzen 5 5625U |
7580
|
Core i7-1250U |
7552
|
Ryzen 5 5500U |
6779
|
Core i5-1235U |
5989
|
Core i3-1215U |
5715
|
Ryzen 3 5400U |
5693
|
Core i7-1185G7 |
5668
|
Ryzen 3 5300U |
5140
|
Core i5-1135G7 |
4932
|
Core i7-1165G7 |
4711
|
Core i3-1115G4 |
3378
|
※10分間実行し続けた際の最終スコア。そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
一方軽めの作業に影響するシングルコア性能については、第12世代Coreプロセッサに大きく水をあけられています。ネットの調べものやちょっとした文書作成などの軽い作業であれば、第12世代Coreプロセッサのほうが有利です。
ただしRyzenシリーズはCoreシリーズよりも値段が安いので、コスパで考えるとRyzenシリーズのほうが優秀であるとも言えます。
CPUの性能差 (シングルコア性能)
CPU | CINEBENCH R23 CPUスコア |
---|---|
Core i7-1255U |
1743
|
Core i7-1280P |
1733
|
Core i7-1250U |
1726
|
Core i3-1215U |
1661
|
Core i7-1260P |
1648
|
Core i5-1235U |
1648
|
Core i7-1185G7 |
1484
|
Ryzen 7 6800U |
1471
|
Inspiron 16 5625(Ryzen 7 5825U) |
1433
|
Core i7-1165G7 |
1423
|
Ryzen 5 5625U |
1404
|
Core i5-1135G7 |
1349
|
Core i3-1115G4 |
1329
|
Ryzen 7 5700U |
1254
|
Ryzen 5 5500U |
1177
|
Ryzen 3 5300U |
1125
|
※10分間実行し続けた際の最終スコア。そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のRadeon Graphicsが使われます。3Dベンチマークテストの結果はRadeon Graphicsとしては優秀。しかしインテルCoreシリーズに搭載されているIris Xeには及びませんでした。ごく軽いゲームや比較的小規模なクリエイティブワークには問題ありませんが、大作ゲームや高度な動画編集を行なえるほどではありません。
GPUの性能差(DirectX 12)
GPU | 3DMark Time Spy Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
3241
|
Radeon 680M(Ryzen7) |
2014
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
1528
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
1302
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
1149
|
Inspiron 16 5625(Ryzen 7) |
1131
|
Radeon (Ryzen 7) |
1000
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
977
|
Iris Plus |
812
|
Radeon (Ryzen 5) |
784
|
Radeon (Ryzen 3) |
619
|
UHD |
407
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
GPUの性能差(DirectX 11)
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
Radeon 680M(Ryzen7) |
6467
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
4734
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
4059
|
Inspiron 16 5625(Ryzen 7) |
3538
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
3420
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus |
2880
|
Radeon (Ryzen 5) |
2652
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
2474
|
Radeon (Ryzen 3) |
2324
|
UHD |
1335
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリー性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUのマルチコア性能とストレージ、GPU性能が強く影響するようです。
ベンチマークテストの結果は非常に優秀です。Ryzen 7 + 16GBメモリーを搭載する10万円前後のモデルでありながら、20万円オーバーの高級モデルのスコアを軽く追い越しています。コンテンツ制作のテストではスコアがやや控えめですが、高いCPUパワーでゴリ押しできる場面もあるでしょう。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 |
9909
9477
8362
9667
9418
10093 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 |
9333
6534
8253
8530
7927
8766 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 |
6154
5363
6187
8109
8486
10284 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
比較機のスペック
▶Surface Pro 8 | Core i7-1185G7 / 16GB / Iris Xe |
---|---|
▶Surface Studio | Core i7-11370H / 16GB / RTX 3050 Ti |
▶Inspiron 16 Plus | Core i7-11800 / 16GB / RTX 3050 |
▶raytrek R5-CA | Core i7-10875H / 16GB / RTX 3060 |
▶GALLERIA UL7C-R37 | Core i7-11800H / 16GB / RTX 3070 |
コスパの高い16インチ
2022年9月中旬時点での価格はRyzen 5 + 8GBメモリーモデルで7万円台、Ryzen 7 + 16GBメモリーモデルで10万円前後。価格面で考えれば、16インチのRyzen搭載ノートPCとしては最安のシリーズです。
同クラスCPU搭載機のなかでは、値段はやや高めに設定されています。しかしHPやレノボの格安機種よりも、本体が高品質である点がポイント。外観もよく、キーボードの配列にも(あまり)違和感はありません。メモリースロットが2基用意されているので、その気になれば自分で増設できる点も好印象です。
用途としては高い性能を活かした高度な処理に向いていますが、もちろん普段使いにも活用できるでしょう。大きな画面で快適に作業したい人におすすめします。
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