アマゾンにて、富士通クライアントコンピューティングのノートパソコン「FMV Lite WA1/H3」のオフィス付きモデルが5万9850円でセール販売されています。さらにウイルス対策ソフト「マカフィーリブセーフ」の3年版付き。国内大手ブランドの製品としては、とてもリーズナブルです。
非常に安いのですが、いろいろと注意するべき点があります。
まずCPUとして使われているCeleron 7305は、性能がかなり低めです。いま低価格なのに普通に使えるインテルN100と比べて、ベンチマークスコア(性能テストの結果)は半分程度でしかありません。メモリーは8GBで最低限レベルですが、処理に長い時間がかかるでしょう。
薄型ノートPC向けCPUの性能差
CPU | PassMark CPU Mark Score |
---|---|
Celeron 7305 |
2470
|
N100 |
5497
|
※スコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値
ふたつ目は、2026年10月にサポートが終了する「Office Home & Business 2021」が使われている点です。サポート終了後も使い続けられますが、ソフトウェアがアップデートされなくなるため、セキュリティー面に心配があります。文書を人とやり取りするなら、アップデートが有効なバージョンを使ったほうがいいでしょう。
3つ目は、ディスプレイのパネルが不明である点です。IPSパネルなら問題ありませんが、TNパネルが使われていると画面が見づらいかもしれません。この点はもしかすると、問い合わせればわかる可能性があります。
5万9850円は安くはあるものの、品質面でやや不安があります。「とにかく安ければいい」という人向け。ノートPCに極力お金をかけたくないなら、検討してみてもいいかもしれません。
個人的には、レノボの「Lenovo V14 Gen4 スタンダード」モデルのほうがおすすめです。スペックはRyzen 3 7330U / 8GBメモリー / 256GB SSD / 14インチフルHDディスプレイ。CPU性能はこちらのいほうが余裕がだいぶ余裕がありますが、キーボードにはテンキーがありません。
画面はIPSパネル。TNパネルよりも見やすい状態で作業できます。
この機種はオフィスがオプション扱いで、注文時のカスタマイズ画面で最新版のOffice 2024を追加できます。サポート期間は2029年10月まで。まだ期間に余裕のあるオフィス付きで、6万円台のノートPCはなかなかありません。価格はこちらのほうが高いものの、オフィスを長期間使いたいならこちらのほうがおすすめです。