
中国のミニPCメーカーであるGMKtecは、2026年7月下旬にミニPCの新モデル『EVO-X1 Pro』を発売しました。Ryzen AI 9 HX 470 / LPDDR5-6400 64GBメモリー搭載で、価格は25万1999円から(記事執筆時)。増設非対応のLPDDR5が使われているとは言え、64GB搭載で25万円ちょっとは、ミニPCとしてはだいぶ安く感じます。ほかの主要メーカーだと、30万円近くまでいくかもしれません。

新モデルが25万円台で販売中

EVO-X1 Proのスペックに関する特徴
スペック
| 発売日 | 2026年7月 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 470(12コア / 24スレッド) |
| メモリー | LPDDR5-6400 64GB ※オンボード増設非対応 |
| SSD | 1TB または 2TB PCIe 4.0 SSD |
| グラフィックス | AMD Radeon 890M(CPU内蔵) |
| 通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth5.4、有線LAN(2.5Gb)×2 |
| インターフェース | USB4×1、OCulink×1、USB3.2 Type-A×4、HDMI×1、DisplayPort×1、有線LAN×2、ヘッドホン端子 |
| スロット | M.2スロット×3(ストレージ用×2、Wi-Fi用×1) |
| サイズ / 重量 | 幅107×奥行き111×高さ63mm / 590g |
個人的に気になるのは、筐体サイズです。幅107×奥行き111×高さ63mmは『GMKtec M8』(Ryzen 5 PRO 6650H)と同じ大きさ。M8は手元にあるのですが、これ筐体サイズとしてはかなり小さいんですよね。そこに12コアのRyzen AI 9 HX 470が入ってるわけですから、熱対策としてパフォーマンスが引き下げられていたり、空冷ファンの音が大きく聞こえたりという状況はあり得ると思います。
とは言え、前世代のRyzen AI 9 HX 370を搭載した前モデル『EVO-X1』は十分な性能が出ていたようで、パフォーマンスに対する不安は杞憂かもしれません。ファンの音の大きさは海外の大手レビューサイトで指摘されていたので改善されている可能性もありますが、そのままの継続している可能性もあります。

前モデルと新モデルのCPU比較(PassMarkによる結果)
64GBメモリー搭載機としては十分安いのですが、ミニPCで64GBメモリーが必要かという疑問も残ります。ローカルLLMならメモリー帯域に優れるRyzen AI Max+ 395搭載機のほうが有利ですし、動画編集やゲームであればデスクトップPCにグラボを挿したほうがいいでしょう。予算が25万円程度なら、エントリー向けではあるもののそこそこの性能は実現できるはずです。
その点を考えるとEVO-X1 Proは、64GBメモリーをAIや動画編集以外でフル活用できる人でないと、選ぶ意義は低いのではないかと思います。単に「大容量は正義」というロマン枠でもいいとは思いますけど、そこまで活用できる自信がないなら、32GBで18万円台の前モデルで十分ではないでしょうか。

HX370搭載の前モデルなら32GBメモリーで18万円台
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