
レノボ公式サイトにて、ThinkPad E14のRyzen 7モデル2種類が、15万円前後で販売されています。Ryzen 7+16GBメモリーの組み合わせのThinkPadとしては、比較的リーズナブルです。

Ryzen AI 7 345 / 16GB / 512GBで14万9930円のThinkPad E14 Gen 8

Ryzen 5 220からアップグレードすると、Ryzen 7 250 / 16GB / 256GBで15万2900円のThinkPad E14 Gen 7
Ryzen 7搭載ノートPCにはもっと安いものもあり、たとえば12~14万円のレンジで販売されいることもあります。しかしそのような機種では同じRyzen 7であっても、世代やセグメントの違いからCPU性能がやや低め。さらに筐体がエントリー向けで、安っぽさを感じることもあるでしょう。ThinkPad E14もThinkPadシリーズのなかではエントリー向けではありますが、使いやすさやメンテナンス性の高さでは、それら格安モデルを上回ります。ThinkPadだから選びたい、という人もいるのではないでしょうか。
どちらも同じThinkPad E14ですが、Gen 7とGen 8では基本スペックがちょっと異なります。そこから向いている用途も、それぞれで微妙に変わってくるでしょう。ブラウザーやオフィスを使う作業、ビデオ会議が中心であればGen 8、いくつものソフトを立ち上げてガッツリ作業するならGen 7のほうが有利です。
スペック
| Gen 7 | Gen 8 | |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 Home | |
| ディスプレイサイズ(標準) | 14インチ、1920×1200(WUXGA) | |
| ディスプレイパネル(標準) | IPS、非光沢、300nit、45%NTSC | IPS、非光沢、400nit、45%NTSC |
| CPU | Ryzen 7 250 ※Ryzen 5からアップグレード |
Ryzen AI 7 345 ※アップグレード対応 |
| NPU | 16TOPS | 50TOPS |
| メモリー | 16GB DDR5-5600 ※メモリー構成は不明 |
16GB×1 DDR5-5600 ※無料で8GB×2に変更可能 |
| ストレージ | 256GB SSD Gen4 TLC | 512GB SSD Gen4 QLC |
| グラフィックス | Radeon 780M (12CU) | Radeon 840M (4CU) |
| 通信(標準) | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、1000BASE-T | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、1000BASE-T |
| インターフェース | USB4×1 USB Gen2 Type-C×1 USB Type-A×2 HDMI、有線LAN ヘッドホン端子 |
USB4×2 USB Type-A×2 HDMI2.1、有線LAN ヘッドホン端子 |
| 生体認証(標準) | なし ※オプションで追加可能 | |
| サイズ | 幅313×奥行き220.3×高さ19.7mm | |
| サイズ / 重量 | 約1.41kg~ | 約1.34kg~ |
| バッテリー | 最大 12時間(動画再生時) | 最大 14.9時間(動画再生時) |
Gen 8のRyzen AI 7 345は6コア12スレッドで、L3キャッシュ8MB。Gen 7のRyzen 7 250は8コア16スレッドで、L3キャッシュ16MB。ベンチマークスコア集計サイトのPassMark CPU Benchmarksによると、Ryzen AI 7 345はマルチスレッドでRyzen 7 250の8割程度、シングルスレッドで9割程度のスコアでした。つまりRyzen AI 7 345のほうが性能が低いわけですが、日常的な軽めの作業では、体感できる差はほとんどないでしょう。ここが「ブラウザーやオフィス、ビデオ会議ならGen 8」の根拠です。マルチスレッド性能で上回るRyzen 7 250搭載のGen 7は、複数のソフトを使ったガッツリ作業に向いていることになります。
ちなみにGen 8にはCPUアップグレードメニューとして、Ryzen AI 7 445とRyzen AI 7 450が用意されています。しかしRyzen AI 7 445はRyzen AI 7 345とスペックが変わらないので、リネーム版と見ていいでしょう。Ryzen AI 7 450は8コア16スレッドで性能が向上しますが、プラス2万7500円の価値があるかは微妙な雰囲気があります。

ThinkPad E14 Gen 8のCPUアップグレードメニュー。個人的には345のままでいい印象
AI性能については、Gen 8のNPU性能が50TOPSで、Copilot+ PCに対応。Gen 7は16 TOPSで、Copilot+PCには非対応です。ただし、現状NPUが活躍する場面はそれほど多くありません。ローカルLLMは内蔵グラフィックスの性能に依存しますし、どちらも速度的には非現実的です。なのでAI性能で選ぶよりも、もしかしたら将来Windowsに追加されるかもしれないローカルAI機能に備えておくか否か、で判断してください。
メモリーはどちらも16GBですが、Gen 8は16GB(2×8GB)の2枚挿し構成を追加費用なしで選べます。2枚挿しのほうがメモリー性能が向上するので、注文時に変更してください。Gen 7の16GBは構成については触れられていませんが、明記されていないということは、1枚構成の可能性があります。

自分で増設する予定がないなら、Gen8のメモリーは8GB×2に変更しましょう
ということで、今回はThinkPad E14の2種類のモデルについて比較しました。どちらも一長一短あるのですが、個人的には8GB×2のメモリー速度優先でGen 8かなという印象です。DDR5のメモリーを自分で増設するならGen 7という感じでしょうか。自分の用途に応じて、どちらかが最適化を検討してみてください。
関連リンク
ThinkPad E14 Gen 8 (AMD) | 14型 軽量Copilot+ ノートPC | レノボ・ ジャパン
ThinkPad E14 Gen 7 (14型 AMD) | パワフルなAI対応14型ビジネスノートPC | レノボ・ ジャパン