
マウスコンピューターは8月24日、クリエイター向けブランド「DAIV」シリーズの製品として、ローカルAI向けのコンパクトデスクトップ『DAIV CX』を発売しました。価格はオフィスなしで94万9800円から、オフィス付きで97万7300円から。それぞれSSDの容量をカスタマイズ可能で、マウスコンピューターの直販サイトや電話通販窓口、法人営業窓口などで販売されています。

DAIV CX
スペック
| OS | Windows 11 Pro |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI Max+ 395(16コア32スレッド) |
| メモリー | 128GB LPDDR5X-8000(オンボード) |
| ストレージ | 2TB Gen4 NVMe SSD |
| グラフィックス | Radeon 8060S (CPU内蔵) |
| 通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5、有線LAN(2.5Gb)×1 |
| インターフェース | USB4×2、USB3.2 Gen2 Type-A×3、USB2.0×2、HDMI、DisplayPort、ヘッドホン端子 |
| 生体認証 | 指紋センサー(電源ボタン内蔵) |
| サイズ / 重量 | 幅78.5×奥行き198×高さ205mm / 約1.98kg |
| 電源 | 250W アダプター |
2025年2月にRyzen AI Max+ 395搭載PCがリリースされてからおよそ1年半。ついに国内PCブランドから、同CPU搭載のPCが登場しました。大手海外メーカーだけでなくミニPCメーカー各社からもすでに製品化されていることを考えると、「ちょっと遅くない?」と思わないでもありません。しかしそこには部品調達上の理由や、戦略上の理由があったのでしょう。遅れたことよりもようやく一歩前進したことを、まずは評価したいと思います。
筐体としては、MINISFORUM MS-S1 MAXに近い印象です。MS-S1 MAXは電源内蔵なのでそのぶん重く、さらにUSB4 V2やPCIe x16 スロットにも対応しています。MS-S1 MAXよりも拡張性と重さが控えめになった、というイメージでしょうか。

筐体容量は約2.77リットル。ミニPCというよりもコンパクトPC

インターフェース構成
しかし、値段は94万9800円から。ミニPCメーカー製の同スペック機が60~70万円あたりなので、値段だけで見ると高く感じてしまいます。そもそもミニPCメーカーがなぜ価格を安くできるのかについてはわりと謎の部分が多いのですが、20~30万円も違うとなると、安いほうを選びたくなるのは仕方がありません。
ただDAIV CXを個人向けではなく、法人向けと考えると、だいぶ印象は変わるんですよね。たとえばHPのモバイルワークステーションだと、定価は248万円で実売のセール価格は約150万円。こちらはRyzen AI MAX+ PRO 395でエンタープライズ向けの機能まで対応しているため、必ずしも同じ土俵で比較できるものではありません。しかし法人向けのワークステーションというカテゴリーであれば、約94万円でもムチャな値段設定ではないとは思います。

似たようなスペックのHP製モバイルワークステーション
あとはサポート面です。ローカルLLMの構築サポートなどにはさすがに対応していないとは思いますが、基本は24時間365日×3年間のセンドバック(送料は発送側もち)保証が付き。さらにプラス1万4300円でオンサイト保証&専用ダイヤル付きの有料サポートを選べるのは、ワークステーション級の製品としては安いのではないかと思います。

DAIV CXのサポートサービス
これらを踏まえてもなお安さを選びたいのであれば、ミニPCメーカーの機種を選べばいいでしょう。DAIV CXは国内ブランド製品を選びたい、あるいは国内ブランド製品しか選べない法人調達部門向きと考えたほうがいい気がします。ハードウェア/OS上のメリットで考えればDGX Sparkという選択肢もありますが、なにが必要かは企業 / 部門ごとに異なりますし。
ただそれにしても、なぜRyzen AI MAX+ PROシリーズにしなかったのかの疑問は残りますね。エンタープライズ向けのセキュリティー機能に対応しているほうが、法人需要には応えやすいでしょうし。実際のところはわかりませんが、おそらくここにも部品調達や戦略上の事情があるのでしょう。だから法人向けの「MousePro」ではなく「DAIV」シリーズだったんですかね?
関連リンク
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