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HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (2019年モデル) レビュー:税込み9万円台からのハイスペックノートPC

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HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (2019年モデル) レビュー

日本HPのHP Pavilion Gaming 15-dk0000は、15.6インチの液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。GPUはGTX 1050 / 1650 / 1660 Tiの3種類。スペック的にはエントリー向けで、手ごろな値段が魅力です。これからPCゲームを始めたい人に向いています。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (2019年モデル)

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (2019年モデル)

 

用意されているモデルは全部で5種類。なかでもイチオシは16GBの大容量メモリーに高性能GPUを搭載したパフォーマンスモデルです。後述の7%オフクーポンを使えば税込で13万円台。同スペックの他社製品よりも安く高コスパです。

 

ラインナップ

ベーシックモデル
Core i5 8GBメモリー 1TB HDD GeForce GTX 1050 9万6800円
スタンダードモデル
Core i7 8GBメモリー 256GB SSD GeForece GTX 1650 ※販売終了
スタンダードプラスモデル
Core i7 8GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD GeForece GTX 1650 144Hz 12万1220円
パフォーマンスモデル オススメ
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD 144Hz 13万5036円
クリエイターモデル
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD 4K 3840×2160ドット 14万3220円

※2020年3月2日時点。価格は税込、5~7%クーポン適用時

 

もっとも安いベーシックモデルは、重いゲームを快適にプレーするには少々パワー不足です。しかしCPU性能は一般用途向けのスタンダーノートPCよりも高くしかもGPUを搭載していますので、重い処理を快適にこなすのに向いています。

 

またクリエイターモデルは超高精細な4Kディスプレイを搭載しており、写真の加工や画像制作、動画編集にもおすすめです。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 クリエイターモデル

4Kディスプレイ搭載のクリエイターモデル

 

今回はメーカーからお借りしたHP Pavilion Gaming 15-dk0000の実機を使って、デザインや性能、実際のゲームでの使い心地などをレビューします。

 

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HP Pavilion Gaming 15-dk0000のスペック

画面サイズ 15.6インチ
解像度 ・1920×1080
・3840×2160
CPU ・Core i5-9300H
・Core i7-9750H
メモリー ・8GB
・16GB
ストレージ ・1TB HDD + Optane
・256GB SSD
・256GB SSD + 1TB HDD
グラフィックス ・GTX 1050
・GTX 1650
・GTX 1660 Ti with Max-Qデザイン
リフレッシュレート ・60Hz
・144Hz
幅×奥行き 360×256mm
厚さ 23.5~25.5mm
重量 約2.31kg / 2.355kg
バッテリー 7~9時間

※2019年9月9日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー シャドウブラック
画面の表面 非光沢
パネルの種類 IPSパネル
タッチ / ペン 非対応
光学ドライブ
テンキー あり
有線LAN 1000Mbps
無線LAN 11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
USB3.1 3 (Gen1 )
USB3.0
USB2.0
USB Type-C 1 (USB3.1 Gen1)
Thunderbolt 3
メモリーカード SD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 92万画素
顔認証カメラ
指紋センサー
オフィス なし ※オプションで追加可能

ベンチマーク結果

まずはHP Pavilion Gaming 15-dk0000の性能について紹介します。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがある点をあらかじめご了承ください。

試用機のスペック

モデル名 クリエイターモデル
CPU Core i7-9750H
メモリー 16GB
ストレージ 256GB SSD + 2TB HDD
グラフィックス GTX 1660 Ti (6GB)

3Dグラフィックス性能

HP Pavilion Gaming 15-dk0000では、GPUとしてGeForce GTX 1050 / 1650 / 1660 Tiの3種類が用意されています。GTX 1050 / 1650はエントリー (入門)向けで、性能はそれほど高くありません。GTX 1660 Tiはミドルレンジ (中級クラス)で、重いゲームでもそこそこ快適に楽しめます。

 

3D性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、試用機では同じGTX 1660 Tiの平均値を若干下回る結果が出ました。おそらく本体内部の熱が上がりすぎないよう、ゲームに影響のない範囲でパフォーマンスを抑えているのかもしれません。

 

GPUの性能比較

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
RTX 2080 Max-Q
20160
RTX 2070
19807
RTX 2070 Max-Q
17147
RTX 2060
14945
GTX 1660 Ti
14750
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (GTX 1660 Ti)
13000
GTX 1650
9039
GTX 1050 Ti
6770
GTX 1050
6008
MX250
3711
MX150
3386
UHD 630 (Core i7)
1176

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用

ゲーム系ベンチマーク結果

ゲーム系ベンチマークや実際のプレーにおけるFPS (画面の滑らかさを表わす目安)計測結果は以下のとおり。GTX 1660 Ti搭載モデルなら処理の重い重量級のゲームでも、画質を調整すれば快適に楽しめます。

 

GTX 1650搭載機なら今回の結果の2割減といったところでしょう。中量級タイトルなら画質を落とすことで、そこそこ快適に楽しめます。GTX 1050については別の記事で検証結果をまとめていますので、下記のリンクから関連記事をご覧ください。
https://komameblog.jp/review/pavilion-gaming-15-dk-corei5/

 

そのほかのGTX 1660 Ti搭載機種の結果をご覧いただくとおわかりのように、HP Pavilion Gaming 15-dk0000はほかの機種に比べて若干パフォーマンスが低めです。ただしそのぶん発熱は控えめで、パーツの劣化や故障が生じにくい配慮が施されているものと思われます。

FF15ベンチ (重量級 / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 4916 / やや快適
標準品質 6302 / 快適
軽量品質 7120 / 快適

※スコアが6000以上で「快適」

GTX 1660 Ti搭載機種との比較

CPU FF15ベンチ ※高品質
HP Pavilion Gaming 15-dk0000
4916
NEXTGEAR-NOTE i5565
5761
GALLERIA GCR1660TGF
5763
Legion Y540 (15)
5566

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 12710 / 非常に快適  / 88.1FPS
高品質 14441 / 非常に快適 / 110FPS
標準品質 15991 / 非常に快適 / 135.2FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

GTX 1660 Ti搭載機種との比較

CPU FF14ベンチ ※最高品質
HP Pavilion Gaming 15-dk0000
88.1 FPS
NEXTGEAR-NOTE i5565
94.5 FPS
GALLERIA GCR1660TGF
93.2 FPS
Legion Y540 (15)
94.5 FPS

ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 20655 / すごく快適
標準品質 20636 / すごく快適
低品質 21415 / すごく快適

PSO2ベンチ (軽量級 / DX9)

PSO2ベンチ
簡易描画設定 スコア
6 (最高) 33893
3 63301
1 (最低) 153732

※スコア5000以上が快適に遊べる目安

フォートナイト (中量級 / DX11)

フォートナイト
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 87.1 FPS / 72 FPS
109.1 FPS / 92 FPS
170 FPS / 146 FPS
225 FPS / 180 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

GTX 1660 Ti搭載機種との比較

CPU エピック
HP Pavilion Gaming 15-dk0000
87.1 FPS
NEXTGEAR-NOTE i5565
102.2 FPS
GALLERIA GCR1660TGF
107.5 FPS
Legion Y540 (15)
96.4 FPS

PUBG (中量級 / DX11)

PUBG
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 75.4 FPS / 66 FPS
98.7 FPS / 82 FPS
96.8 FPS / 79 FPS
94.7 FPS / 81 FPS
非常に低い 81.2 FPS / 71 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

GTX 1660 Ti搭載機種との比較

CPU ウルトラ
HP Pavilion Gaming 15-dk0000
75.4 FPS
NEXTGEAR-NOTE i5565
83.3 FPS
GALLERIA GCR1660TGF
89.5 FPS
Legion Y540 (15)
86.1 FPS

オーバーウォッチ (軽量級 / DX10)

オーバーウォッチ
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 126.2 FPS / 108 FPS
ウルトラ 177.5 FPS / 148 FPS
202.7 FPS / 173 FPS
NORMAL 238.4 FPS / 203 FPS
283.7 FPS / 246 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

エーペックスレジェンズ (中量級 / DX11)

Apex Legends
画質 平均FPS / 最低FPS
最高設定 97.5 FPS / 86 FPS
最低設定 143.8 FPS / 143 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

アサシンクリード オデッセイ (超重量級 / DX11)

アサシンクリード オデッセイ
画質 平均FPS / 最低FPS
最高 44 FPS / 25 FPS
71 FPS / 33 FPS
81 FPS / 17 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

GTX 1660 Ti搭載機種との比較

CPU 最高
HP Pavilion Gaming 15-dk0000
44 FPS
NEXTGEAR-NOTE i5565
49 FPS
GALLERIA GCR1660TGF
47 FPS
Legion Y540 (15)
45 FPS

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (重量級 / DX12)

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー
画質 平均FPS
最高 65 FPS
74 FPS
最低 82 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

GTX 1660 Ti搭載機種との比較

CPU 最高
HP Pavilion Gaming 15-dk0000
65 FPS
NEXTGEAR-NOTE i5565
62 FPS
GALLERIA GCR1660TGF
69 FPS

ゴーストリコン ブレイクポイント (中重量級 / DX11)

ゴーストリコン ワイルドランズ
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 63 FPS / 47 FPS
90 FPS / 61 FPS
99 FPS / 59 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ファークライ ニュードーン (中重量級 / DX11)

ファークライ ニュードーン
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 70 FPS / 52 FPS
83 FPS / 71 FPS
90 FPS / 67 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ディヴィジョン2 (中重量級 / DX12)

ディヴィジョン2
画質 平均FPS
ウルトラ 55 FPS
90 FPS
136 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

CPU性能

HP Pavilion Gaming 15-dk0000ではCPUに第9世代のCore i7-9750HとCore i5-9300Hが使われています。Core i7-9750Hは6コア12スレッドで動作するハイエンド向けのCPUで、4コア8スレッドのCore i5-9300Hよりも高性能です。

 

CPU性能を計測するベンチマークテストを実施したところ、試用機ではCore i7-9750Hの平均値を下回る結果となりました。それでも一般用途向けノートPCで使われているCPUよりははるかに高性能なのですが、若干性能面が気になります。

 

CPUの性能比較

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i7-9750H
2699
Core i7-8750H
2626
HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (Core i7-9750H)
2366
Core i5-9300H
1947
Core i7-8565U
1351

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用

ただこれは、CPUの発熱を抑えるためにパフォーマンスを調整しているためだと思われます。実際に高負荷時のCPUクロック (動作周波数)と温度を計測したところ、平均温度が80度と低めに推移していました。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 CPUクロック

ストレステストを30分間実行したときのCPUのクロックと温度

 

ただゲームにおいてはパフォーマンスを多少優先しているように見えます。FF15ベンチ中は平均温度は上昇するものの、そのぶんクロックが多少上がりました。とは言うもののCore i7-9750Hを搭載した他機種では4GHz前後を推移することが多く、それらに比べるとパフォーマンスは若干抑えられていると言えます。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 CPUクロック

FF15ベンチを30分間実行したときのCPUのクロックと温度

 

本体内部が高音になりすぎるとパーツが劣化したり、不具合の原因となる場合があります。HP Pavilion Gaming 15-dk0000ではある程度のパフォーマンスは確保しつつ、ほかの機種よりも熱対策を重視していると言えるでしょう。

ストレージ性能

ストレージ構成は1TB HDD + Optaneメモリーと256GB SSD、256GB SSD + 1TB HDDの3種類です。試用機はSSD + HDDの構成で、それぞれアクセス速度は優秀でした。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 ストレージのアクセス速度

256GB SSD (左)と1TB HDD (右)のアクセス速度

 

ストレージのアクセス速度

ストレージのアクセス速度

 

容量については、できるだけ大きいものをおすすめします。最近のゲームは容量が大きく、ストレージが256GB SSDだけだと、数本もインストールできないかもしれません。

クリエイティブ性能について

今回はHP Pavilion Gaming 15-dk0000のクリエイターモデル (GTX 1660 Ti搭載)を試用したので、写真加工や動画編集時の快適さについても検証しました。比較用にGTX 1650搭載の他機種と、スタンダードノートPC向けであるCore i7-8265U内蔵のUHD 620の結果もまとめています。

Photoshopベンチ

MX250 Photoshopベンチ

Photoshopでの画像加工処理や画像結合などの快適さを計測する「Puget Systems Photoshop Benchmark」では、フィルター処理およびブラー処理などでGPU搭載モデルのほうが優れた結果が出ました。GTX 1650とGTX 1660 Tiではわずかではありますが、GTX 1660 Tiのほうが有利です。

 

Photoshopベンチの結果

GTX 1660 Ti GTX 1650 UHD 620
Overall Basic Score 724.8 697.2 573.4
General Score 63.4 61.2 49.7
Filter Score 75.9 72.7 56.4
GPU Score 63.3 60.7 41.3
Photomerge Score 83.8 80.8 74.5

PCMark 10 Digital Contents Creation

MX250 PCMark 10 Digital Contents Creation

コンテンツ制作時の快適さを計測するPCMark 10のDigital Contents Creationでも、やはりGTX 1660 Tiのほうが有利という結果が出ています。特に写真加工 (Photo Editing)や3D制作 (Rendering and Visualization)ではCore i7-8265U搭載のスタンダードノートPCを大きく上回りました。動画編集 (Video Editing)のスコアはそれほど変わりませんが、これは制作作業自体の快適さを計測するテストであるためで、エンコードや書き出しの処理を含めるとまた変わってくるはずです。

 

PCMark 10 Digital Contents Creationの結果

GTX 1660 Ti GTX 1650 UHD 620
Digital Contents Creation 6348 5558 3247
Photo Editing Score 9057 7247 4142
Rendering and Visualization Score 7419 7031 2124
Video Editing Score 3807 3370 3894

Lightroom ClassicによるRAW現像

m-Book W890 RAW現像

Lightroom Classicを使ってRAW画像からJPEG画像への変換 (現像)を行なったところ、GTX 1650とGTX 1660 Tiでは大きな違いはありませんでした。しかしCore i7-8265Uとは大きな差が出ています。RAW現像についてはグラフィックス性能よりも、CPU性能が大きく影響すると考えていいでしょう。

 

Lightroom ClassicによるRAW現像の結果

GTX 1660Ti GTX 1650 UHD 620
1分12秒 1分14秒 2分11秒

Premiereによる動画エンコード

Premiere 動画書き出し

Premiere Proを使って4K動画ファイルをフルHDのMP4ファイルに変換したところ、GPUの機能を使うCUDA処理ではGTX 1660 Tiが抜群に優れた結果となりました。動画の変換や書き出しなどについては、GPUの性能が高いほど処理が高速に行なわれます。

 

Premiere Proによる動画変換の結果

GTX 1660Ti GTX 1650 UHD 620
ソフトウェア処理 5分14秒 5分01秒 8分53秒
CUDA 1分29秒 3分31秒

デザインと使いやすさ

コンパクトなボディ

HP Pavilion Gaming 15-dk0000は、ボディがコンパクトである点が特徴です。ゲーミングノートPCは通常本体サイズが大きいものですが、HP Pavilion Gaming 15-dk0000では標準的な15インチノートPCよりもひと回り以上小さめでした。デザインに間延びした部分がなく、とてもスタイリッシュに見えます。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 (2019年モデル)

HP Pavilion Gaming 15-dk0000の外観

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 天板

エッジを大きく面取りしたような特徴のあるデザイン。素材は樹脂ですが表面の仕上げがきめ細かく、高級感があります

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 パームレスト

パームレスト (キーボード面)は天板と同じ仕上がり。個々のキーが見分けやすくなるよう、キーの側面はホワイトです

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 ベゼル

液晶ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右7mmで上部13mm。画面下の両サイドにわずかなスキマを作ることで、浮遊感のある軽やかなフォルムを実現しています

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 底面

底面には大きめの給気口。エアフローは従来モデルから85%アップ

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 排気口

背面の通気口は従来モデルに比べて大型化され、冷却効果がアップしました

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 接地面積

接地面積は従来モデルよりも2%小型化されています。とてもコンパクト!

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 高さ

高さは従来モデルよりも3.5mm薄くなっていますが、実測で25.9mmとそれなりに厚みがあります

エントリー向けでも144Hz対応のディスプレイ

液晶ディスプレイのサイズは15.6インチです。解像度はクリエイターモデルが3840×2160ドットの4Kで、そのほかのモデルは1920×1080ドットのフルHD。どのモデルも表面は非光沢で、光などの映り込みが抑えられています。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 ディスプレイ

画面の大きさは15.6インチ。クリエイターモデルの試用機は4Kですが、ゲーム向けモデルはフルHDです

 

特徴的なのは、一部のモデルで144Hzの高リフレッシュレートに対応している点。HP Pavilion Gaming 15-dk0000はエントリー向けの機種ですが、この部分についてはハイエンド相当と言ってもいいでしょう。高リフレッシュレートの画面は一般的な60Hzに比べて動きが非常になめらかで、ゲームをストレスなく楽しめます。

 

各モデルの解像度とリフレッシュレート

モデル名 解像度 リフレッシュレート
ベーシック 1920×1080 60Hz
スタンダード 1920×1080 60Hz
スタンダードプラス 1920×1080 144Hz
パフォーマンス 1920×1080 144Hz
クリエイター 3840×2160 60Hz

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 高リフレッシュレート

高リフレッシュレート対応モデルでは映像の動きが非常になめらかで、残像感やブレなどが感じられません

 

映像は色鮮やかで自然な発色です。写真や動画を楽しんだり、ゲームをプレーするのならまったく問題ありません。sRGBカバー率は96.4%となかなか優れているのですが、ごくわずかに赤みが弱い印象を受けます。趣味で写真や動画を加工するぶんには十分ですが、色の正確さにこだわるのであればハードウェアキャリブレーション対応の外付けディスプレイを使ったほうがいいでしょう。HP Pavilion Gaming 15-dk0000でザックリと加工して、外付けディスプレイで仕上げるという使い方もアリです。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 映像品質

色は鮮やかで自然な発色。クリエイターモデルはアマチュアレベルの創作には問題ありません

 

色域測定結果

sRGBカバー率 96.4%
sRGB比 104.6%
Adobe RGBカバー率 74.5%
Adobe RGB比 77.6%

一般用途向けのキーボード

キーボードはテンキー付きの日本語配列です。キーピッチは横18.7mmで縦18.4mm。わずかに横長ですが、特に違和感はありませんでした。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 キーボード

キーボードはテンキー付きの日本語配列

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 キーボードバックライト

キーボードバックライト対応。光の色はは青みがかったホワイト

 

ただし、左下のCtrlキーが小さい点が少し気になります。ゲームではよく使われるキーなのでですが、押す際は指をわずかに左によせる必要がありちょっと使いづらく感じました。この点については、慣れれば普通に操作できるようになるでしょう。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 配列

左下のCtlrキーがやや小さめ。もう少し大きいほうが自然に押せると思います

 

キートップはややザラつきのあるドライな手触り。油脂でベタつくことがなく、常時快適な触り心地です。ストロークは約1.5mmでストローク感もほどほどにありました。ホームポジションあたりを押すとわずかにたわみと軸のブレを感じられますが、ノートPCとしては標準的な仕上がりです。

 

タイプ音は静かで、軽めのタッチであればカチャカチャと響くようなことはありません。ゲーム中でも操作音が気になることはないでしょう。文章入力で強めに叩くとそれなりに響きましたが、うるさく感じるほどではありません。

 

キーの同時押し認識数は、英数字の組み合わせで最大8キー程度です。ただし組み合わせによっては3キー程度しか認識されない場合があります。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 ロールオーバー

キーの同時押し認識数は3~8キー程度

 

WASDキー周りも組み合わせによっては認識されないことがありました。たとえばWA (前と左)キーを押しながらだと「Q」キーが認識されません。多くのゲームでは問題ないのですが、PUBGのリーンなどは行なえない点に注意してください。

 

キーボードについては、一般用途向けのノートPCと同じ仕上がりです。エントリー向けのゲーミングノートPCなら問題ありませんが、多少はゲーマー向けの配慮――アンチゴーストやもっと強いクリック感など――があればよかったと思います。

インターフェースは両サイドのみ

周辺機器接続用のインターフェース (端子)類は多くはありませんが、エントリー向けのゲーミングノートPCとしては十分です。

 

ただすべての端子が左右の側面に配置されているので、ゲーミングデバイスや有線LANなどを使うと両サイドがケーブルでゴチャついてしまいました。電源コネクターや有線LANなど繋ぎっぱなしで使うものについては背面にあると、ケーブルがジャマにならなくて便利だと思います。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 左側面

左側面にはHDMI、USB3.1、有線LAN、USB3.1 Type-C、SDカードスロット

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 右側面

右側面にはヘッドセット端子、USB3.1、電源コネクター

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 インターフェース周り

複数のゲーミングデバイスを使うと側面がゴチャつきます

 

USB Type-Cはデータ通信のみで映像出力には対応していましたが、充電には非対応でした。

 

USB Type-Cからの充電

18W ×
24W ×
30W ×
45W ×
65W ×

 

スピーカーはキーボード上部にあり、音がダイレクトに耳に届きます。低音域はやや弱いものの解像感はほどほどにあり、各域の音はそれっぽく聞こえました。サウンドユーティリティーによるものですが、ノートPCとしては高音質です。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 サウンド

標準収録のiサウンドユーティリティー

 

ただ高音域を強調するような、FPS / TPS向けのプリセットはありません。壮大なスケールのRPGなどでは音楽用のプリセットを使えばいいのですが、音でターゲットの位置を把握するようなゲームではゲーミングヘッドセットの利用をおすすめします。

さまざまな用途に使えるハイスペックモデル

ということで、今回はHP Pavilion Gaming 15-dk0000のレビューをお届けしました。

 

ベンチマーク結果はやや控えめではあったものの、人気ゲームを楽しむには十分なパフォーマンスです。特にGTX 1660 Tiであれば、処理の重いゲームでも十分楽しめます。また高リフレッシュレート対応モデルなら、人気のFPS / TPSをなめらかな動きで楽しめるでしょう。

 

おすすめはなんと言っても、GTX 1660 Ti搭載で144Hz対応のパフォーマンスモデルです。16GBの大容量メモリー搭載で税込13万円台はお買い得!

 

またCore i5搭載のベーシックモデルなら並みのスタンダードノートPCよりもはるかに高性能ですので、ちょっと重めの仕事用にもおすすめです。4Kディスプレイ搭載のクリエイターモデルも、ワンランク上の創作活動用に向いています。用途に応じて最適なモデルを選んでください。

 

HP Pavilion Gaming 15-dk0000 感想

仕事からゲーム、クリエイティブな作業までこなせるお手頃&ハイパフォーマンスなノートPC

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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