HP ENVY x360 13-ay1000は、2021年に発売されたモバイルノートPCです。画面が回転する2-in-1タイプでありながら、一般的なノートPCよりもスリムでコンパクトな点が特徴。高性能なZen3世代のRyzen 5000シリーズ搭載で、重い処理でも快適にこなせます。
ポイント
- 😄 2-in-1なのに極薄ボディ
- 😄 高性能なZen3搭載
- 🙄 キー配列にクセあり
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
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スペック
OS | Windows 11 Home |
---|---|
ディスプレイ | 13.3インチ 1920×1080 光沢 タッチ対応 IPS |
CPU | Ryzen 5 5600U / Ryzen 7 5800U |
メモリー | 8GB / 16GB ※オンボード、DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB~1TB NVMe SSD |
グラフィックス | Radeon Graphics(CPU内蔵) |
通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
インターフェース | USB Type-C Gen2(USB PD / 映像出力対応)×1、USB Type-A×2、ヘッドフォン出力、microSDカードスロット |
生体認証 | 指紋センサー |
サイズ / 重量 | 幅306×奥行き194×高さ15.5~16.5mm / 約1.25kg |
バッテリー | 最大15時間 |
本体デザイン
サイズと重量
ディスプレイについて
キーボードについて
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Ryzen 7 5800U |
---|---|
メモリー | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
グラフィックス | Radeon Graphics(CPU内蔵) |
※各ベンチマークテストは、Windows 11の電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定した上で、電源アダプターに接続した状態で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、AMD Zen3世代のRyzen 5 5600U / Ryzen 7 5800Uが使われています。Ryzen 7 5800U搭載の試用機でCPUベンチマークテストを行なったところ、モバイルノートPCとしては非常に優れた結果が出ました。
ただし2022年の4~6月にかけてインテルの第12世代Coreプロセッサや、AMDのZen3+世代Ryzen 6000シリーズを搭載した機種が発売される予定です。ともに従来のCPUよりもパフォーマンスが大きく向上すると予想されています。パフォーマンスを重視するなら、これらのCPUが登場するまで待つといいでしょう。
CPUの性能差 (総合性能)
CPU | PassMark 10 CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-1280P |
24829
|
Ryzen 7 5800U |
19213
|
HP ENVY x360 13(Ryzen 7 5800U) |
18724
|
Ryzen 7 5700U |
18089
|
Ryzen 5 5600U |
17530
|
Core i7-1185G7 |
13135
|
Ryzen 5 5500U |
12362
|
Core i7-1165G7 |
11723
|
Ryzen 3 5400U |
11695
|
Core i5-1135G7 |
11249
|
Ryzen 3 5300U |
9527
|
Core i3-1115G4 |
6750
|
Ryzen 3 3250U |
4441
|
Athlon Silver 3050U |
3351
|
Celeron 6305 |
2302
|
Celeron N4500 |
2284
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のRadeon Graphicsが使われます。Ryzen 7 5800U搭載の試用機で3Dベンチマークテストを行なったところ、内蔵グラフィックスとしてはそこそこ優秀な結果でした。とは言え、ゲームやクリエイター向けソフトをガッツリ使えるほどではありません。多少の効果をわずかに感じる程度だと思われます。
GPUの性能差(DirectX 12)
GPU | 3DMark Time Spy Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
3241
|
MX450 |
1996
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
1528
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
1302
|
HP ENVY x360 13(Ryzen 7) |
1180
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
1149
|
Radeon (Ryzen 7) |
1000
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
977
|
Iris Plus |
812
|
Radeon (Ryzen 5) |
784
|
Radeon (Ryzen 3) |
619
|
UHD |
407
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
GPUの性能差(DirectX 11)
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
MX450 |
4900
|
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x) |
4734
|
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x) |
4059
|
HP ENVY x360 13(Ryzen 7) |
3574
|
Iris Xe(Core i7+DDR4) |
3420
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus |
2880
|
Radeon (Ryzen 5) |
2652
|
Iris Xe(Core i5+DDR4) |
2474
|
Radeon (Ryzen 3) |
2324
|
UHD |
1335
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリー性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUとストレージ、GPU性能が強く影響するようです。
Ryzen 7搭載の試用機では、マルチコア性能が強く影響するビジネス利用のテストで特に優秀な結果が出ました。一般利用はやや低めですが、PC全体で見れば十分なレベルです。コンテンツ制作のテストはグラフィックス性能はやや低いものの、高いマルチコア性能によりそこそこ優秀な結果が出ています。非常にバランスのいい、優れたスコアです。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 |
8185
9477
8362
9667
9418 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 |
9650
6534
8253
8530
7927 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 |
6056
5363
6187
8109
8486 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
比較機のスペック
▶Surface Pro 8 | Core i7-1185G7 / 16GB / Iris Xe |
---|---|
▶Surface Studio | Core i7-11370H / 16GB / RTX 3050 Ti |
▶Inspiron 16 Plus | Core i7-11800 / 16GB / RTX 3050 |
▶raytrek R5-CA | Core i7-10875H / 16GB / RTX 3060 |
ゲーム性能
Ryzen 7 5800搭載モデルでゲーム系ベンチマークテストを行なったところ、ごくごく軽い3Dゲームのドラクエ10なら快適との結果が出ました。「Valorant」や「CS:GO」などの軽めのゲームも(60Hzですが)普通に楽しめるでしょう。
ただしFF14ベンチの結果からもおわかりのように、やや重いクラスのタイトルは厳しいと思われます。基本的にゲームは息抜きに少し楽しむ程度と考えてください。
FF14ベンチ:暁月のフィナーレ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 2953 / 20.1 FPS |
高品質 | 3879 / 26.7 FPS |
標準品質 | 4854 / 33.9 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 10257 / すごく快適 |
標準品質 | 14141 / すごく快適 |
低品質 | 15742 / すごく快適 |
※1920×1080ドットの結果
パワフルな極薄2-in-1
2-in-1ノートPCは本体がゴツくなりがちですが、HP ENVY x360 13-ay1000はとてもスリムです。その上Zen3のRyzenシリーズ搭載で、非常にパワフル。熱対策のためかパフォーマンスがやや抑えられている印象を受けますが、それでも一般的なモバイルノートPCよりもはるかに高性能で重い処理も快適にこなせます。
値段はRyzen 5 5600U+8GBメモリーで10万円台、Ryzen 7 5800U+16GBメモリーで13万円台(2022年3月末時点)。PCとしては安くはないものの、これより劣る性能で15~20万円以上の機種があることを考えれば、コスパは高いと言っていいでしょう。同じZen3 Ryzenを搭載するクラムシェル型のHP Pavilion Aero 13はもう少し安いのですが、HP ENVY x360 13-ay1000は画面が回転する2-in-1である点が強み。ビジネスシーンでプレゼンや打ち合わせなどに利用するのもアリです。
本体そのもので気になるのは、キーボード右端の配列くらいです。本体の仕上がり以外で気になるのは、6月以降にRyzen 6000シリーズを搭載した機種が登場するのではないかということでしょうか。HP ENVY x360 13-ayの新モデルが登場するのはさらにもう少し先だと思いますが、新CPUが出るのが確定している状況で現行モデルを購入するのは、ある程度の割り切りが必要だと思います。いつ出るかわからない新モデルよりも、スグ手に入る現行モデルを重視する人におすすめします。
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