HPのOMEN by HP 30L Desktopは、インテル製CPUとNVIDIA製GPUを搭載するハイエンドクラスのゲーミングデスクトップPCです。水冷式クーラーやエアフローによる優れた冷却性能と、高性能パーツを盛り込んだ確かなパフォーマンスが魅力。LEDによるイルミネーションも抜群の雰囲気を演出しています。
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
- ▶ スペック
- ▶ 本体の外観
- ▶ 分解方法とパーツ交換について
- ▶ ベンチマーク結果
- ▶ まとめ
OMEN by HP 25L Desktop & 30L Desktop
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OMEN by HP 30L Desktopのスペック
OS | Windows 10 Pro |
---|---|
APU | ・Core i7-10700KF ・Core i9-10900KF ・Core i9-10850K |
メモリー | ・32GB ・64GB ※スロット4基、最大64GB |
ストレージ | 1TB SSD + 2TB HDD |
グラフィックス | ・RTX 2080 SUPER(8GB) ・RTX 3080(10GB) ・RTX 2080 Ti(11GB) ・RTX 3090(24GB) |
電源 | 750W(80PLUS Platinum) |
サイズ | 幅165mm 奥行き424mm 高さ448mm |
重量 | 約12.42kg |
※2021年2月2日時点。構成は変更される場合があります
フォームファクター | Micro ATX ※独自仕様 |
---|---|
SATAポート | ※不明 |
M.2スロット | 3 (Wi-Fi用×1、ストレージ用×2) |
光学ドライブ | なし |
ドライブベイ | 3.5インチ×2 |
拡張スロット | PCI Express x16 |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 6(Gen1:前面2+背面2、Gen2:背面2) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 2(背面) |
USB Type-C | 1(USB3.1 Gen1 背面) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | - |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | 3 |
DVI | - |
シリアルポート | - |
PS/2 | - |
付属品 | 電源アダプターなど |
オフィス | ※オプション |
本体の外観
サイズについて
OMEN by HP 30L Desktopの筐体はかなり巨大です。デスクトップPCのなかではミドルタワー型に分類されるだけあって、かなりの存在感があります。そのぶん接地面積も広いので、十分なスペースを確保したほうがいいでしょう。
インターフェースについて
周辺機器接続用のインターフェース(端子類)は、数も種類も十分な構成です。特に困る場面はないでしょう。ただし光学ドライブ非搭載である点に注意してください。
前面のインターフェース
- ① USB3.1 Gen1
- ② ヘッドホン出力/マイク入力
- ③ 電源ボタン
背面のインターフェース
- ① オーディオ端子類
- ② USB2.0
- ③ 有線LAN
- ④ USB3.1 Gen1
- ⑤ USB3.1 Gen2
- ⑥ USB Type-C
- ⑦ USB Type-C 映像出力
- ⑧ DisplayPort
- ⑨ HDMI
分解方法とパーツ交換について
側面のパネルを外すと、内部のメンテナンスやパーツ交換などが行なえます。内部はスペース的に余裕がありますが、ケーブル配線がキッチリとしているので、抜き差しや取り回しで手こずるかもしれません。はじめから高めのスペックで購入することをおすすめします。
OMEN by HP 30L Desktopのベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | ハイパフォーマンスモデル |
---|---|
CPU | Core i7-10700KF |
メモリー | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD + 2TB HDD |
グラフィックス | GeForce RTX 2080 SPUER |
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などの要因で大きく変わることがあります
ストレージ性能
ストレージは1TB SSD + 2TB HDDの構成です。ストレージについてはアクセス速度も容量も十分。SSDに対して高い負荷がかかるとアクセス速度がやや低下しますが、体感的にはそれほどの違いはないでしょう。
CPU性能
試用機では第10世代のCore i7-10700KFが使われていました。CPU性能を計測するベンチマークテストでは、Core i7としては非常に高い結果が出ています。おそらく水冷クーラーを始めとする冷却機構の効果が現われているのでしょう。上位のCore i9であれば、さらに高いパフォーマンスを期待できます。
CPUの性能比較
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Ryzen 7 4700G |
4953
|
OMEN by HP 30L Desktop (Core i7-10700KF) |
4922
|
Core i7-10700 |
4177
|
Ryzen 7 PRO 4750GE |
4093
|
Core i7-9700 |
3189
|
Core i5-10400 |
3176
|
Ryzen 5 3500 |
2594
|
Core i5-9400 |
2357
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
試用機ではグラフィックス機能として、NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPERが使われていました。ラインナップのなかではもっとも性能が低いGPUですが、PC全体としては非常に高性能な部類です。すでに最新のRTX 30シリーズが出回っているため比較対象としては古いのですが、十分に高いパフォーマンスを期待できます。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 Ti |
32170
|
OMEN by HP 30L Desktop (RTX 2080 SUPER) |
27932
|
RTX 2070 SUPER |
25322
|
RTX 2080 |
25205
|
RTX 2070 |
22856
|
RTX 2060 SUPER |
20640
|
RTX 2060 |
17843
|
GTX 1660 Ti |
15697
|
RX 5500 |
14633
|
GTX 1660 |
13004
|
GTX 1650 SUPER |
11853
|
GTX 1650 |
8893
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ゲーム系ベンチマーク結果
RTX 2080 SUPER搭載モデルでゲーム系ベンチマークテストを試したところ、フルHDであれば処理の重い重量級ゲームでも最高画質で楽しめるとの評価でした。中量級タイトルまでであれば、4Kでも問題なくプレーできるでしょう。レイトレーシングについては、DLSSを有効化すればフルHDで快適に楽しめるはずです。
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 10878 / とても快適 |
標準品質 | 14976 / 非常に快適 |
軽量品質 | 16362 / 非常に快適 |
※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 21080 / 156.8 FPS |
高品質 | 21549 / 165.4 FPS |
標準品質 | 26307 / 229.1 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 24728 / とても快適 |
標準品質 | 24685 / すごく快適 |
低品質 | 24855 / すごく快適 |
※1920×1080ドットの結果
フォートナイト (ちょっと重い / DX11)
設定 | 平均FPS / 最低FPS |
DLSS:オフ/レイトレ:オフ | 158.3 FPS / 17.2 FPS |
DLSS:バランス/レイトレ:オフ | 197.6 FPS / 16.9 FPS |
DLSS:オフ/レイトレ:オン | 75.7 FPS / 12.2 FPS |
DLSS:バランス/レイトレ:オン | 107.7 FPS / 18 FPS |
※画質は「最高」、平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
サイバーパンク2077 (重い)
レイトレーシング品質 | 平均FPS / 最低FPS |
画質:ウルトラ/DLSS:オフ | 77.9 FPS / 34.7 FPS |
画質:ウルトラ/DLSS:バランス | 94.7 FPS / 49.5 FPS |
画質:レイトレーシングウルトラ/DLSS:オフ | 38.3 FPS / 17.6 FPS |
画質:レイトレーシングウルトラ/DLSS:バランス | 74.8 FPS / 19.8 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
非常にパワフルなゲーミングPC
よかった点
なんと言っても高いパフォーマンスが魅力です。さらに冷却性能も優れており、ゲームプレー中でも、駆動音はあまり気になりません。見た目もよく、満足感の高いモデルです。
気になる点
パーツの換装が少し面倒な点が気になります。とは言え元々高性能パーツで高精細れた機種ですから、換装の必要はあまりないかもしれません。
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