ASUSの「ROG Flow Z13」は、13.5インチディスプレイ搭載のタブレットPCです。第12世代CoreプロセッサとGeForce RTX 30シリーズ搭載(一部非搭載モデルあり)で、タブレットとしては最強クラスの性能を実現。さらに別売りのeGPUユニット「ROG XG Mobile」を使えば、より高いパフォーマンスを発揮できます。
※コントローラーは別売り

ROG Flow Z13
ポイント
- 😄 タブレットとしては最強
- 😄 eGPUで性能が大幅アップ
- 🙄 値段が高い
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

スペック
OS | Windows 11 Home |
---|---|
パネル | 13.4インチ 光沢 タッチ対応 |
解像度 | 1920×1200ドット(120Hz) / 3840×2400ドット(60Hz) |
CPU | Core i9-12900H / Core i7-12700H / Core i5-12500H |
メモリー | 16GB ※LPDDR5-5200、増設非対応 |
ストレージ | 512GB / 1TB NVMe SSD |
グラフィックス | Iris Xe(CPU内蔵) / RTX 3050(4GB) / RTX 3050 Ti |
通信 | 11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
インターフェース | Thunderbolt 4×1、USB 3.2 Gen2×1、USB2.0×1、ヘッドフォン出力、microSDカードスロット、ROG XG Mobileインターフェース |
生体認証 | 指紋センサー |
サイズ / 重量 | (タブレット)幅302×奥行き204×高さ14.5 / 約1.18kg |
バッテリー | 約6.6時間 |
本体デザイン

ROG Flow Z13の外観。メーカーは「2-in-1ゲーミングノートPC」と謳っていますが、実際にはキーボード部分が取り外し可能なタブレットです

キーボードを取り外した状態

背面のキックスタンドでタブレットを自立させられます

スタンドは無段階で角度を調整可能

ベットスタンドを用意すれば縦向きで利用可能。この状態なら縦スクロール系のゲームのプレーに向いています

タブレット本体の背面。さまざまなギミックや意匠がちりばめられています

まず目を引くのが、内部が見えるシースルウィンドウ。電源を入れると7色のLEDが光ります

謎の英数字がプリントされていますが、これはASUS本社の場所を緯度と経度で表わしたもの

赤いパーツはスタンド開閉用のツマミ

通気口もデザイン化されています

パーティングライン風のプリントが、メカニカルな雰囲気を演出

ディスプレイのベゼルは標準的な太さ

排気口は本体上部

インターフェースはあまり多くはありませんが、タブレットとしてはやや多め

背面のカメラは799万画素、前面は92万画素

スピーカーは側面下部に配置。音量は意外に大きく、解像感も高めです。ただし低音域がこもって聞こえました。ゲームでは高音域の聞き分けが重要なので、高音重視のチューニングかもしれません

スタンドの下にmicroSDカードスロット

電源アダプターは100WのType-C。重さは398g
サイズと重量

本体サイズは幅302mm、奥行き204mm

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。A4サイズよりもわずかに大きい程度ですが、13.5インチタイプとしてはコンパクトです

最厚部は15.4mm。キックスタンド部分は概ね14前後mm

本体底面にはキーボード接続用の端子。タブレットとしてはやや厚めですが、ゲーミングPCとしては極薄です

タブレット本体の重量は実測で1.184kg
ディスプレイについて

画面サイズは13.4インチ。解像度は1920×1200ドットと3840×2400ドットの2種類が用意されています。アスペクト比は16:10

1920×1200ドットのリフレッシュレートは120Hz。ゲーム用としてはやや低めですが、十分なめらかな動きを実感できます。エントリーGPU搭載であれば、これで十分でしょう。3840×2400ドットは60Hzです

映像は自然な色合い。一般的なスマホやタブレットほど鮮やかではありませんが、PCとしては十分高品質です。体感的にはsRGB 99~100%あたり

ややランク低めのNTSC 45%ディスプレイ ※写真は別の機種

sRGB 100%の高品質なパネル ※写真は別の機種

映像は十分な明るさ。ゲームはもちろん、文書作業にも問題ありません
キーボードについて

付属のキーボードはテンキーなしの日本語配列

RGBバックライトに対応

キーピッチは横19mmで縦18mm。若干横長ですが、特に違和感はありません。ただしEnterキー周辺が少し窮屈です

キーストロークは実測で平均1.47mm。キートップに0.1~0.2mm程度のくぼみがあるので、実際には1.3mm前後かもしれません。ストロークは浅いものの押下圧は高いので、手応えはそこそこ感じられます

キーボードを斜めに傾けることができますが、この場合入力時にキーボードがややたわむ上に、タイプ音が響いて大きく聞こえます

すべてのキーを同時に押したわけではありませんが、このパターンだとNキーロールオーバーに近いはず。ゲーマー向けに配慮されたキーボードです

タイプ音はカタカタと控えめ。軽い力でも聞こえますが、うるさくはありません。ただしキーボードを斜めにした状態で強く打つと、音がドンドンと響きます

キーボードはカバーとしても利用可能。閉じればそのまま持ち運べます

カバー面はファブリック素材。質感は高いのですが、ゴミやホコリが目立ちます

キーボード装着時の重さは1.528kg
ROG XG Mobileについて

外付けGPU(eGPU)ボックスとして利用するROG XG Mobile。RTX 3080モデルは18万8000円、RTX 3070モデルは14万9800円、RX 6850M XTモデルは12万9800円

ROG XG Mobileのコネクター部分。Thunderbolt 4を利用するので、ROG XG Mobile利用時はThunderbolt 4を利用できません

インターフェース構成。さらにROG XG Mobile上部に、SDカードスロットも用意されています

背面側にはスタンド付き

ROG XG Mobileをスタンドで自立させられます

ROG XG Mobileとケーブルの合計重量は1.140kg。タブレット本体との合計は約2.3kg

ROG XG Mobileに直接取り付けられているケーブルが太くて固いので、取り回しがやや面倒

ROG Flow Z13の背面に設置すると、ケーブルがゴチャつきにくいでしょう

外付けディスプレイやキーボードを利用するのもアリ。eGPUは外付けディスプレイを使ったほうがパフォーマンスが向上するので、リフレッシュレートや色域の高いディスプレイと組み合わせるのがおすすめです
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Core i9-12900H |
---|---|
メモリー | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
グラフィックス | RTX 3050 Ti(タブレット内蔵) / RTX 3080(ROG XG Mobile内蔵) |
※各ベンチマークテストは、Windows 11の電源プランを「バランス」電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定した上で、「Amoury Crate」のパフォーマンス設定を「Turbo」に変更。さらに電源アダプターに接続した状態で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、第12世代のCore i5-12500H(12コア) / Core i7-12700H(14コア) / Core i9-12900H(14コア)が使われています。
マルチコア性能を計測するCPUベンチマークではスコア自体は優秀ではあるものの、前世代のCore i9-11900HKを下回る結果でした。第12世代はCPU性能で第11世代を大きく上回ることが多いのですが、今回試用したROG Flow Z13のCore i9モデルはスコアがそれほど伸びていません。
ただしこれは、本体がタブレット形状であるためです。冷却性能の高い巨大なノートPC型ならスコアが大きく伸びるかもしれませんが、タブレットでは熱対策が必要なのであえてパフォーマンスを落としているのでしょう。
とは言え、タブレットでここまでのスコアが出ること自体が驚きです。並みのゲーミングノートPCよりも、はるかに高性能と言っていいでしょう。
CPUの性能差 (マルチコア性能)
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i7-12700H |
6511
|
Core i7-1280P |
6086
|
Core i9-11900HK |
5728
|
ROG Flow Z13(Core i9-12900H) |
5483
|
Ryzen 9 5900HX |
5025
|
Core i7-11800H |
4736
|
Ryzen 7 5800H |
4681
|
Ryzen 5 5600H |
3618
|
Core i5-11400H |
2992
|
Core i7-11370H |
2285
|
Core i5-10300H |
2249
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、タブレット時はIris Graphics(CPU内蔵)またはGeForce RTX 3050 / 3050 Tiが使われます。ROG XG Mobile接続時には、GeForce RTX 3070 / 3080、またはRadeon RX 6850M XTを利用可能です。
今回はRTX 3050 Ti搭載タブレットの結果と、ROG XG Mobile RTX 3080モデルを使ってタブレットのディスプレイに出力した結果を紹介します。eGPUは外付けディスプレイに出力したほうがパフォーマンスが向上するのですが、検証中にROG XG Mobileを利用できなくなってしまったためテストを行なっていません。
3Dベンチマークテストでは、タブレットのみのRTX 3050 Tiでやや低めの結果が出ています。同GPUの平均値を下回っており、おそらく熱対策のためにパフォーマンスが抑えられているのでしょう。
しかし外付けのRTX 3080の結果は非常に優秀です。ノートPC向けRTX 3080のスコアを大きく上回っているので、もしかするとデスクトップPC向けのRTX 3080が使われているのかもしれません。ゲーミングノートPCのハイエンドモデルよりも優れた結果です。
GPUの性能 (DirectX 12、WQHD)
GPU | 3DMark Time Spy Graphicsスコア |
---|---|
ROG Flow Z13(RTX 3080) |
12506
|
RTX 3080 |
11612
|
RTX 3070 |
9707
|
RTX 2080 |
9599
|
RTX 3060 |
8297
|
RTX 2070 |
7660
|
RTX 2060 |
5860
|
GTX 1660 Ti |
5626
|
RTX 3050 Ti |
5207
|
RTX 3050 |
4426
|
ROG Flow Z13(RTX 3050 Ti) |
4308
|
GTX 1650 Ti |
3686
|
GTX 1650 |
3178
|
Iris Xe (Core i7) |
1250
|
Radeon (Ryzen 7) |
1000
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
GPUの性能 (DirectX 11、フルHD)
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
ROG Flow Z13(RTX 3080) |
32189
|
RTX 3080 |
28274
|
RTX 3070 |
25161
|
RTX 2080 |
25078
|
RTX 3060 |
21476
|
RTX 2070 |
20037
|
RTX 2060 |
15685
|
GTX 1660 Ti |
14451
|
RTX 3050 Ti |
13528
|
ROG Flow Z13(RTX 3050 Ti) |
11226
|
RTX 3050 |
11051
|
GTX 1650 Ti |
10123
|
GTX 1650 |
8758
|
Iris Xe (Core i7) |
4486
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
レイトレーシング性能を計測するテストではRTX 3080が非常に優秀なのは当然として、タブレット内蔵のRTX 3050 Tiでも同GPUの平均値を大きく上回る優秀な結果が出ました。数値演算の多いレイトレーシングでは、CPU性能が強く影響しているものと思われます。
GPUの性能 (レイトレーシング)
GPU | 3DMark Port Royal Graphicsスコア |
---|---|
ROG Flow Z13(RTX 3080) |
7640
|
RTX 3080 |
7148
|
RTX 3070 |
5957
|
RTX 2080 |
5675
|
RTX 3060 |
4909
|
RTX 2070 |
4498
|
RTX 2060 |
3330
|
GTX 1660 Ti |
1487
|
ROG Flow Z13(RTX 3050 Ti) |
1090
|
RTX 3050 Ti |
585
|
RTX 3050 |
537
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリー性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUとストレージ、GPU性能が強く影響するようです。
試用機では、非常に優秀な結果でした。RTX 3080接続時は当然として、グラフィックス性能がやや抑えられているタブレット内蔵のRTX 3050 Tiでも、既存のクリエイター向けノートPCのスコアを上回っています。おそらく非常に優秀なCPU性能が、強く影響しているのでしょう。タブレット時でもあらゆる用途で活用可能です。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 |
11295
11098
9477
8362
9667
9418 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 |
10727
11292
6534
8253
8530
7927 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 |
9800
12399
5363
6187
8109
8486 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
比較機のスペック
▶Surface Pro 8 | Core i7-1185G7 / 16GB / Iris Xe |
---|---|
▶Surface Studio | Core i7-11370H / 16GB / RTX 3050 Ti |
▶Inspiron 16 Plus | Core i7-11800 / 16GB / RTX 3050 |
▶raytrek R5-CA | Core i7-10875H / 16GB / RTX 3060 |
クリエイティブ性能
UL Procyonは、アドビ製プロクリエイター向けソフトの快適さを計測するベンチマークテストです。「Photo Editing」ではPhotoshopとLightroom Classicを、「Video Editing」ではPremiere Proを利用します。
ROG Flow Z13 + ROG XG Mobile(RTX 3080)の構成でテストを行なったところ、非常に優秀な結果となりました。現行のハイエンドなクリエイター向けノートPCよりも高いスコアが出ています。動画編集や画像制作などでも、十分なパフォーマンスを発揮できるでしょう。
Procyonベンチマーク結果
テスト | スコア |
---|---|
Photo Editing ※写真加工全般 |
8982
5677
6019
6358
7406
7121
7577 |
Image Retouching ※Photoshop中心 |
7599
6180
6330
6765
6708
6673
7041 |
Batch Processing ※Lightroom中心 |
10618
5215
5725
5976
8178
7601
8155 |
Video Editing ※Premiere |
6617
2495
3910
4578
5351
6299
6478 |
比較機のスペック
▶Surface Pro 8 | Core i7-1185G7 / 16GB |
---|---|
▶Surface Studio | Core i7-11370H / 16GB / RTX 3050 Ti |
▶Inspiron 16 Plus | Core i7-11800 / 16GB / RTX 3050 |
▶raytrek R5-CA | Core i7-10875H / 16GB / RTX 3060 |
ROG Zephyrus M16 GU603 | Core i7-11800H / 32GB /RTX 3070 |
▶Alienware x17 R1 | Core i9-11980HK / 32GB /RTX 3080 |
ゲーム性能
ROG Flow Z13単体と、ROG XG Mobile接続時でゲーム系ベンチマークを試した結果は以下のとおりです(一部未検証の部分もあり)。タブレットの上位モデルであれば、単体でもゲームをそこそこ楽しめます。eGPUを利用すれば、重いゲームでも快適にプレーできるでしょう。
検証結果まとめ
- ・重いタイトルでも画質をかなり下げればタブレットのみでプレー可能
- ・タブレットのみだとFPSが安定しない場合がある
- ・タブレットだと平均FPSが高くてもたまにカクつく
- ・CPU依存の高い中量級以上のタイトルだとFPSがやや落ちる
- ・eGPUを使えば重いタイトルでも快適
- ・eGPU接続時に負荷が低いとiGPUが使われることがある(設定で回避可能)
- ・eGPU接続時は競技系タイトルで高FPSが出るがタブレットは120Hzまで
FF15ベンチ (重い / DX11)
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 4255 / 普通 |
標準品質 | 5826 / やや快適 |
軽量品質 | 6271 / 快適 |
※スコアが6000以上で「快適」
eGPU使用時(RTX 3080)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 11427 / とても快適 |
標準品質 | 15555 / 非常に快適 |
軽量品質 | 6276 / 快適 |
※スコアが6000以上で「快適」
GPU | FF15ベンチのスコア目安(高画質) |
---|---|
RTX 3080 |
12484
|
RTX 2080 |
9427
|
RTX 3070 |
9067
|
RTX 3060 |
7792
|
RTX 2070 |
7530
|
RTX 2060 |
5584
|
GTX 1660 Ti |
5605
|
RTX 3050 Ti |
4855
|
RTX 3050 |
4122
|
GTX 1650 Ti |
3801.5
|
GTX 1650 |
3472.5
|
Iris Xe (Core i7) |
1347
|
Radeon (Ryzen 7) |
1027
|
※スコアは当サイト計測値の平均
FF14ベンチ:暁月のフィナーレ (やや重い / DX11)
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 9948 / 72.3 FPS |
高品質 | 13297 / 97.5 FPS |
標準品質 | 17216 / 127.6 FPS |
eGPU使用時(RTX 3080)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 22471 / 162.3 FPS |
高品質 | 24972 / 182.3 FPS |
標準品質 | 26369 / 193.3 FPS |
GPU | FF14ベンチのFPS目安(最高画質) |
---|---|
RTX 3080 |
141.7
|
RTX 2080 |
130.8
|
RTX 3070 |
126.6
|
RTX 3060 |
119.2
|
RTX 2070 |
109.1
|
RTX 2060 |
90.3
|
GTX 1660 Ti |
95.15
|
RTX 3050 Ti |
92.5
|
RTX 3050 |
76.3
|
GTX 1650 Ti |
69.65
|
GTX 1650 |
63.05
|
Iris Xe (Core i7) |
17.2
|
Radeon (Ryzen 7) |
17.9
|
※スコアは当サイト計測値の平均
ファークライ6(ちょっと重い / DX12)
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)/レイトレ無効
設定 | 平均FPS / 最小FPS |
最高 | 49 FPS / 43 FPS |
高 | 57 FPS / 49 FPS |
中 | 50 FPS / 37 FPS |
低 | 77 FPS / 62 FPS |
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)/レイトレ有効
設定 | 平均FPS / 最小FPS |
最高 | 16 FPS / 13 FPS |
高 | 29 FPS / 27 FPS |
中 | 28 FPS / 25 FPS |
低 | 19 FPS / 16 FPS |
eGPU使用時(RTX 3080)/レイトレ無効
設定 | 平均FPS / 最小FPS |
最高 | 110 FPS / 96 FPS |
高 | 114 FPS / 95 FPS |
中 | 122 FPS / 106 FPS |
低 | 132 FPS / 114 FPS |
eGPU使用時(RTX 3080)/レイトレ有効
設定 | 平均FPS / 最小FPS |
最高 | 86 FPS / 75 FPS |
高 | 90 FPS / 80 FPS |
中 | 95 FPS / 66 FPS |
低 | 115 FPS / 101 FPS |
サイバーパンク2077 (重い / DX12)
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)/DLSS:バランス
画質 / DLSS | 平均FPS / 最低FPS |
レイトレーシング:ウルトラ | 24.86 FPS / 7.46 FPS |
レイトレーシング:中 | 27.9 FPS / 7.95 FPS |
レイトレーシング:低 | 37.96 FPS / 15.56 FPS |
ウルトラ | 42.31 FPS / 15.27 FPS |
高 | 46.94 FPS / 15.27 FPS |
中 | 49.31 FPS / 10.52 FPS |
低 | 76.92 FPS / 27.45 FPS |
eGPU使用時(RTX 3080)/バランス
画質 / DLSS | 平均FPS / 最低FPS |
レイトレーシング:ウルトラ | 76.37 FPS / 51.91 FPS |
レイトレーシング:中 | 80.87 FPS / 55.45 FPS |
レイトレーシング:低 | 107.11 FPS / 75.72 FPS |
ウルトラ | 116.68 FPS / 70.28 FPS |
高 | 116.72 FPS / 73.25 FPS |
中 | 136.36 FPS / 76.57 FPS |
低 | 143.65 FPS / 81.95 FPS |
GPU | ゲーム中のFPS目安(最高画質、レイトレオフ) |
---|---|
RTX 3080 |
92.5
|
RTX 3070 |
74.5
|
RTX 3060 |
77.7
|
RTX 2060 |
41.5
|
RTX 3050 Ti |
55
|
GTX 1650 Ti |
18.2
|
GTX 1650 |
16.8
|
※スコアは当サイト計測値の平均
アサシン クリード ヴァルハラ (重い)
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)
画質 | 平均FPS / 低位1% |
最高 | 38 / 17 |
高+ | 39 / 20 |
高 | 45 / 23 |
中 | 53 / 29 |
低 | 62 / 38 |
eGPU使用時(RTX 3080)
画質 | 平均FPS / 低位1% |
最高 | 91 / 63 |
高+ | 95 / 66 |
高 | 100 / 69 |
中 | 117 / 86 |
低 | 134 / 108 |
GPU | ベンチマークFPS目安(最高画質) |
---|---|
RTX 3080 |
83
|
RTX 3070 |
71
|
RTX 3060 |
63
|
RTX 3050 Ti |
35
|
RTX 3050 |
21
|
GTX 1650 Ti |
22
|
GTX 1650 |
33
|
※スコアは当サイト計測値の平均
エーペックスレジェンズ 射撃訓練場(中量級)
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)
画質 | 平均FPS / 低位1% |
最高画質 | 76.5 / 43.8 |
最低画質 | 155.6 / 99 |
※実際のプレーではこの結果よりもFPSが低下します
レインボーシックス シージ(軽い)
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 185 / 123 |
超高 | 138 / 83 |
高 | 164 / 105 |
中 | 145 / 78 |
低 | 192 / 136 |
※ゲーム内ベンチマークの結果
eGPU使用時(RTX 3080)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 325 / 259 |
超高 | 310 / 246 |
高 | 302 / 236 |
中 | 304 / 233 |
低 | 331 / 254 |
※ゲーム内ベンチマークの結果
CS:GO FPS Benchmark(軽い)
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)
画質 | 平均FPS |
最高画質 | 237.94 |
最低画質 | 238.93 |
※ワークショップ内のマップ「FPS Benchmark」を使用
eGPU使用時(RTX 3080)
画質 | 平均FPS |
最高画質 | 275.27 |
最低画質 | 291.39 |
※ワークショップ内のマップ「FPS Benchmark」を使用
エルデンリング
タブレットのみ(RTX 3050 Ti)
画質 | 平均FPS / 低位1% |
最高 | 32 / 19 |
高 | 33.1 / 21.8 |
中 | 34.4 / 19.7 |
低 | 35.8 / 23.3 |
※フィールドを1分間走り回ったときのFPS。上限60FPS
パフォーマンスと自由度の高さが魅力
ROG Flow Z13を単体で見た場合、現時点では間違いなく最強のタブレットです。第12世代Coreプロセッサの高い性能により、並みのゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCよりも優れたパフォーマンスを実現しています。今回は貸出期間中にトラブルが発生したため詳細まで検証できていませんが、騒音については体感的には問題ないレベル(音はそれなりに聞こえるがうるさく感じるほどではない)で、本体の発熱もそれほど感じられませんでした。
ベンチマーク結果をご覧いただくとおわかりのように、ROG XG Mobile接続時はグラフィックス機能が大幅にアップします。使われているのはおそらくデスクトップPC向けのGPUで、ノートPC向けよりもはるかに高性能でした。もしくはノートPC向けGPUだったすれば、別ユニットで動作していることから十分に冷却され、高いパフォーマンスを発揮できているのかもしれません。いずれにしても、従来のモバイル向け機器を大きく上回る性能です。

グラフィックス性能が大きく向上するROG XG Mobile
加えて、運用における自由度の高さも魅力のひとつです。タブレットとワイヤレスコントローラーを組み合わせてミニマムなゲーム環境を構築したり、高リフレッシュレートのゲーミングディスプレイやお気に入りのゲーミングデバイスを組み合わせてeスポーツレベルのプレー環境を整えるなど、従来のゲーミングノートPCでは実現できない柔軟性を備えています。クリエイター向けのハイエンドディスプレイに接続して、本体部分を液晶タブレット的に利用するのもいいでしょう(ケーブルの取り回しに若干苦労しそうですが)。
気になるのは値段の高さです。ROG Flow Z13の最上位モデルは約27万円、ROG XG Mobileの最上位モデルは約19万円。ふたつ合わせれば46万円前後です。セールを狙っても、しばらくは40万円を切るか切らないかあたりでしょう。第12世代+RTX 3080搭載ノートPCが25~35万円あたりで買えることを考えれば、値段だけで見れば割高。あとはタブレットの利点に、どこまで価値を見いだせるかにかかっています。
いかにもゲーミングPC的なデザインもカッコいいのですが、クリエイティブワーク用に検討する人を遠ざけてしまう気もします。見た目がSurfaceシリーズ的なアプローチであれば、また違った層にインパクトがあったかもしれません。ゲーマー層に向けたほうが売れるのかもしれませんが、クリエイター向けのモデルも可能であればぜひ見てみたい気がします。

MacBook / Surfaceライクなクリエイター向けのデザインも需要があるかもしれません
それはともかく、”タブレット”の形状を重視する&値段の高さが障壁にならないのであれば、ROG Flow Z13 + ROG XG Mobileの組み合わせはアリです。ただしタブレットやeGPUボックスは構造や仕組みの関係上、普通のノートPCに比べて繊細に扱う必要があるので注意してください。万が一故障や破損などが起きても問題ないよう、長期保証への加入をおすすめします。

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