デル OptiPlex 7070 マイクロレビュー：パーツ交換も可能な超小型デスクトップPC

デルのOptiPlex 7070マイクロは、非常にコンパクトなデスクトップPCです。小さいにも関わらずCPUはCore i7 / i9に対応するなど、パフォーマンス面もバッチリ。極小サイズのビジネス向けPCとしておすすめします。

ポイント

とにかく小さい！
CPUはCore i5 / i7 Tシリーズ
各種端子類を追加できる

OptiPlex 7070 マイクロのスペック

CPU	・Core i5-9500T ・Core i7-9700T
メモリー	8GB
ストレージ	・1TB HDD ・256GB SSD ※HDD、Optane追加可能
グラフィックス	UHD 630
チップセット	Q370
電源	90W

※2019年11月25日時点。構成は変更される場合があります

そのほかの詳細スペック

フォームファクター	※独自仕様
SATAポート	－
M.2スロット	2 (Wi-Fi用＋ストレージ用)
光学ドライブ	－
ドライブベイ	2.5インチ×1
拡張スロット	－
有線LAN	1000Mbps
無線LAN	IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth	5
USB3.1	－
USB3.0	5 (前面1 + 背面4)
USB2.0	－
USB Type-C	1 (USB3.1 Gen2)
Thunderbolt 3	－
メモリーカード	－
HDMI	※オプション
VGA (D-sub15)	－
DisplayPort	2
DVI	－
シリアルポート	※オプション
PS/2	※オプション
サイズ	幅238mm 奥行き358mm 高さ305mm
重量	約11kg
付属品	USBマウス USBキーボード
オフィス	※オプション

※Core i9や32GBメモリーなどに対応したフルカスタマイズモデルも用意されています

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。

この記事の目次

▶ スペック
▶ 本体の外観と内部
▶ ベンチマーク結果
▶ 価格について
▶ まとめ

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※この機種は法人向けですが、自営業やフリーランスの方でも購入できます。購入時に所在確認などはありません。

本体の外観と内部

とにかくミニサイズ！

OptiPlex 7070 マイクロは、本体がとても小さい点が特徴です。幅はわずか3.8cmで非常にスリム。高さも奥行きも18cm程度しかありません。これだけ小さければ、デスクの上でジャマに感じることはないでしょう。オプションとして用意されているブラケットを利用すれば、ディスプレイの背面や机の天板下などに配置することもできます。

OptiPlex 7070 マイクロの設置イメージ ※液晶ディスプレイは24.5インチ

横向きの設置も可能

本体前面。幅はわずか3.6cmで、高さは18.2cm

背面

左側面には横置き用のゴム足を配置

右側面。奥行きは17.8cm

前面のインターフェース

① 電源ボタン
② マイク入力 / ヘッドホン出力
② USB3.1 Gen2 Type-C
④ USB3.1 Gen1

背面I/Oパネルのインターフェース

① 電源コネクター
② DisplayPort
③ セキュリティースロット ※盗難防止用
④ パドロックループ ※盗難防止用
⑤ USB3.1 Gen1
⑥ 1000BASE-T対応有線LAN
⑦ ワイヤレスアンテナ接続端子

本体内部とパーツ交換について

通常のコンパクトPCだと内部のパーツを変更できないこともあるのですが、OptiPlex 7070 マイクロはドライバーをほぼ使うことなく手軽にパーツを追加 / 交換できます。拡張性はそれほど高くはありませんが、ある程度自由にいじれるのはうれしいですね。

右側面のパネルを外した状態

空冷ファン部分は簡単に取り外し可能

マザーボード全体。M.2規格のSSDやメモリーを交換できます

付属のブラケットを取り付けることで、2.5インチのストレージを追加できます

OptiPlex 7070 マイクロのベンチマーク結果

試用機のスペック

モデル名	プラチナモデル（Intel Unite対応、SSD搭載）
CPU	Core i7-9700T
メモリー	8GB
ストレージ	256GB SSD
グラフィックス	UHD 630

ストレージ性能

試用機ではPCIe 3.0 x4接続の超高速SSDが使われていました。容量は多いわけではありませんが、ビジネス利用であれば十分でしょう。空き容量不足が心配であれば、自分で2.5インチのHDDを追加することをおすすめします。

256GB SSDのアクセス速度

ストレージのアクセス速度

CPU性能

CPUは省電力タイプのTシリーズで、一般的に使われているCPUよりもパフォーマンスが劣ります。試用機で使われていたCore i7-9700Tは、スタンダードデスクトップPC向けのCore i5-9400Fとほぼ同じ性能でした。とは言え文書作成やデータ処理などのビジネス利用には十分なパフォーマンスです。

CPUの性能比較

GPU	CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i7-9700	3190
Core i7-8700	3092
OptiPlex 7070 マイクロ (Core i7-9700T)	2377
Core i5-9400F	2334
Core i3-9100	1592

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

グラフィックス性能

グラフィックス機能としては、CPU内蔵のIntel UHD Graphics 630を使用します。クリエイター向けPCなどで使われているGTXシリーズのエントリーGPUと比べると、性能はごく控えめです。動画編集や3D制作などには向きませんが、文書作成やデータ処理などテキストや数字主体の処理であれば問題なくこなせるでしょう。

GPUの性能比較

GPU	3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650	8893
GTX 1050	6945
UHD 630 (Core i7)	1359
OptiPlex 7070 マイクロ (UHD 630)	1235
UHD 630 (Core i5)	1051

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

価格について

OptiPlex 7070 マイクロにはパーツ構成の異なる3種類の通常モデルと、CPUやメモリー容量などを選択できるフルカスタマイズモデルの合計4種類が用意されています。通常モデルはストレージの追加は可能ですが、CPUやメモリー容量のアップグレードには対応していません。それぞれの標準スペックと価格は以下のとおりです。

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