
レノボは2026年の9月上旬、ビジネス向けの小型デスクトップPC「ThinkCentre M75q Tiny」の新モデルを発売しました。新製品の名前は「ThinkCentre M75q Tiny Gen 6」で、筐体のサイズやデザインは従来のまま。CPUがRyzen 8000GEシリーズからRyzen AI 400シリーズに変わり、AI機能が強化されています。

ThinkCentre M75q Tiny Gen 6
価格はRyzen AI 5 435GE / 16GBメモリー / 256GB SSDの最小構成で19万1048円から。通常モデルよりもお得な価格.com限定モデルは、Ryzen AI 5 435GE / 16GBメモリー / 512GB SSDの構成で19万8770円から。現在用意されているのはカスタマイズ対応モデルで、追加料金を支払うことでメモリー容量やインターフェース構成などを変更できます。

記事執筆時点での価格
「ThinkCentre M75q Tiny」シリーズは2019年12月に発売された「ThinkCentre M75q-1 Tiny」から、裏ワザを使って安く買えるPCとして人気でした。初代モデルはRyzen 5モデルで3万円台、2代目はRyzen 7搭載で5万円台など、メモリーとSSDの容量をカスタマイズすることで、普通ではあり得ない価格で購入できたのです。


しかし2025年後半からメモリーやSSDの価格が高騰し、事態は一変しました。それ以前から裏ワザが徐々に規制されていたのもありますが、2026年に入ってから大容量メモリー&大容量SSDを搭載するモデルは値上がりを続け、最近では2倍近くの価格にまで跳ね上がったのです。

前モデル(Gen 5)最上位モデルの価格の推移 ※参考:価格.com
その流れのまま今回の「ThinkCentre M75q Tiny Gen 6」が登場し、最小構成で19万円からという価格に決まった感じでしょうか。今後カスタマイズ非対応モデルが登場すればもう少し値下がりするとは思いますが、以前のような「あり得ない価格」で販売されることはもうないのかもしれません。

ちなみに前モデルの最安値は12万円台。裏ワザによる値引きはほぼありません
ThinkCentre M75q Tiny Gen 6の主な変更点は、CPUがRyzen AI 400シリーズに変わった点です。最初構成モデルではRyzen AI 5 435GEが使われていますが、パーツカスタマイズでRyzen AI 7などに変更できます。

CPUアップグレードの例
一般的なミニPCと異なるのは、デスクトップ向けの省電力CPU(GEシリーズ)が使われている点です。性能についてはそこそこ強いはずですが、まだベンチマーク結果が公開されていないので、実際のところはわかりません。これまでの例ではGEシリーズはGシリーズ(通常電力タイプ)の2~3割程度低めの結果が出ているので、現段階ではそこから推測するしかないでしょう。

ThinkCentre M75q Tiny Gen 6で使われているGEシリーズではなく、通常電力のGシリーズのベンチマークスコア平均値 ※サンプル数が少ないため、結果が大きく変わる場合があります
メモリーは標準では16GB×1構成です。今後増設する予定がないなら、8GB×2の構成に変えておきましょう。メモリーがデュアルチャネル相当で動くので、特にグラフィックス周りの性能が大きく向上します。

メモリーのアップグレードオプション
パーツカスタマイズで以前のモデルと異なるのは、スピーカーの種類と電源アダプターのケージを選べるようになった点です。スピーカーは以前から内蔵されていましたが、これを「プレミアム内蔵スピーカー」に変えられるとのこと。どのようにアップグレードするのかは、資料がないためわかりません。
「外部アダプターケージ(135W)」は、「ThinkCentre Tiny ACアダプターパワーケージ 3」のことを指している可能性があります。これは電源アダプターを別売りのブラケットに取り付けるためのもののはず。気になる人は、チャットなどで問い合わせてください。

内蔵スピーカーをプレミアムタイプにアップグレード可能

電源アダプター用のケージを追加可能

こちらが135Wアダプター用のケージ。これ単体で利用するものではないはずです
以前のような裏ワザが使えるなら積極的に検討する価値はあると思いますが、大きく値上がりした現在だと正直なところ微妙です。どうしてもこのシリーズの最新モデルを使いたい人は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
関連リンク
ThinkCentre M75q Tiny Gen 6 (AMD) | AI機能を備えたコンパクトなTiny PC | レノボ・ ジャパン